音泉日記~音楽の温泉~

エレメンツ2017~キング・クリムゾン

King Crimson 恒例のライヴ・ツアーにあわせて制作しているレアトラック・ボックスセットの2017年版[キング・クリムゾン ジ・エレメンツ 2017オフィシャル・ツアー・ボックス(The Elements King Crimson 2017 Tour Box)]が発売されました。このシリーズは2014年から始まり日本盤もリリースされていたのですが、昨年2016年は日本盤が制作されておらず、輸入盤を購入するしかありませんでした。しかし、今年は再び日本盤が発売されています。日本盤としての仕様は、①日本語の商品カード、②オリジナル・ブックレットの和訳と2017年6月7月のツアー・セットリストが記載された日本語の解説ブック、となっています。
パッケージのデザインは、2014年版・2015年版と同じく、ブック型の見開きディスクボックスの右側に若干重なるように2枚のCDが収納され、左側のポケットにブックレットが入るポケットが付いたスタイルです。
収録トラック数はCD2枚に32曲となっており、2016年12月7日に亡くなったグレッグ・レイク(Greg Lake)と2017年1月31日に亡くなったジョン・ウェットン(John Wetton)を追悼するものとなっています。
ELEMENTS2017_COVER
2017年10月時点の King Crimson のメンバーは現在は8人です。
 ロバート・フリップ(Robert Fripp) - Guitar
 ジャッコ・ジャクスジク(Jakko Jakszyk) - Guitar, Vocals
 トニー・レヴィン(Tony Levin) - Basses, Stick
 パット・マステロット(Pat Mastelotto) - Drums
 ギャヴィン・ハリソン(Gavin Harrison) - Drums
 ジェレミー・ステーシー(Jeremy Stacey) - Drums
 メル・コリンズ(Mel Collins) - Saxes, Flute
 クリス・ギブソン(Chris Gibson) - Keyboards
2014年時は7人体制でしたが、Drums と Keyboards を担当していたビル・リーフリン(Bill Rieflin)が、2016年9月の欧州ツアーで降板し、Jeremy Stacey が代役として入り、 2017年10月に Chris Gibson が加入して8人体制になりました。

The Elements Of King Crimson 2017 Tour Box

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Disc1
1. Wind (extract) (1969, IN THE COURT OF THE CRIMSON KING recording sessions) - ウインド
2. 21st Century Schizoid Man (Greg Lake vocals, extract) (IN THE COURT OF THE CRIMSON KING recording sessions) - 21世紀のスキッツォイド・マン
3. 21st Century Schizoid Man (edit, live 2015) (from RADICAL ACTION CD/Blu-ray) - 21世紀のスキッツォイド・マン
4. In The Wake Of Poseidon [instrumental edit] (1970, IN THE WAKE OF POSEIDON recording sessions. from 21ST CENTURY GUIDE TO KING CRIMSON boxset) - ポセイドンのめざめ
5. Improv (Mel Collins, extract, live 2016) (Recorded live in Milan) - インプロヴィゼイション
6. Peace (Tokyo rehearsal, 2015) - 平和
7. Cirkus (3/10/16 Live at Mehr Theatre, Hamburg) - サーカス
8. Islands [instrumental edit] (1971, ISLANDS recording sessions. from 21ST CENTURY GUIDE TO KING CRIMSON boxset) - アイランズ
9. Easy Money (from LIVE IN TORONTO) - イージー・マネー
10. Suitable Grounds For The Blues [Tokyo Rehearsals] - ブルースに適した環境
11.The Great Deceiver (from STARLESS boxed set) - ザ・グレート・ディシーヴァー
12. Improv (Mel Collins, extract, live 2016) (Recorded live in Vienna) - インプロヴィゼイション
13. Asbury Park (edit) (from USA 40TH ANNIVERSARY CD/DVD & THE ROAD TO RED boxed set) - アズベリー・パーク
14. One More Red Nightmare (9/9/16, live at Beethoven Saal, Stuttgart) - 再び赤い悪夢
15. Meltdown [Tokyo Rehearsal] - メルトダウン
16. Thera Hun Ginjeet [Steven Wilson alt mix] (1981 DISCIPLINE recording sessions. from 40TH ANNIVERSARY CD/DVD-A DISCIPLINE & ON (AND OFF) THE ROAD boxset) - テラ・ハン・ジンジート
17. Haertbeat (from THE EUROPE 82 bonus disc ON (AND OFF) THE ROAD boxset) - ハートビート
18. Sleepless (7/8/08 live at Park West, Chicago) - スリープレス
19. RF intermission announcement (2016) - RFインターミッション・アナウンスメント

Disc2
1. Form No.1 (previously available on 21ST CENTURY GUIDE TO KING CRIMSON boxset) - フォーム No1
2. Thrak (from THRAK boxed set) - スラック
3. Keep That One Nick [edit section] (1973, LARKS' TONGUES IN ASPIC recording sessions. from LARKS' TONGUES IN ASPIC boxed set) - キープ・ザット・ワン・ニック
4. Larks' Tongues In Aspic (Part1) (from RADICAL ACTION CD/Blu-ray) - 太陽と戦慄 パート1
5. Larks' Tongues In Aspic (Part2) (from THE ROAD TO RED boxed set) - 太陽と戦慄 パート2
6. Keep That One Nick [edit section] (1973, LARKS' TONGUES IN ASPIC recording sessions. from LARKS' TONGUES IN ASPIC boxed set) - キープ・ザット・ワン・ニック
7. Larks' Tongues In Aspic (Part3) (from video on the ON (AND OFF) THE ROAD boxset) - 太陽と戦慄 パート3
8. Keep That One Nick [edit section] (1973, LARKS' TONGUES IN ASPIC recording sessions. from LARKS' TONGUES IN ASPIC boxed set) - キープ・ザット・ワン・ニック
9. Larks' IV ConstruKction (Recorded 1997, SIR Studios, Nashville) - ラークス4・コンストラクション
10. Keep That One Nick [edit section] (1973, LARKS' TONGUES IN ASPIC recording sessions. from LARKS' TONGUES IN ASPIC boxed set) - キープ・ザット・ワン・ニック
11. Larks' Tongues In Aspic (Part4) (14/11/03 Ulster Performing Arts Center, Kingston, NY) - 太陽と戦慄 パート4
12. Level Five (9/9/16, live at Beethoven Saal, Berlin) - レヴェル・ファイブ
13. Larks' Tongues In Aspic [radio advert] (edit from LARKS' TONGUES IN ASPIC CD/DVA-A & LARKS' TONGUES IN ASPICboxed set) - 太陽と戦慄

ELEMENTS2017_CD

Disc1の1曲目「ウインド」は、過去に発売されたツアー・ボックスの1曲目と同じ曲名で統一感を出していると思われますが、今までとは異なり、風の音ではなく会話が収録されています。
2曲目はデビューアルバム[クリムゾンキングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)]に収録されていた Greg Lake が歌う「21世紀のスキッツォイド・マン」の最初の歌詞の部分だけですが、3曲目の「21世紀のスキッツォイド・マン」のイントロのように使われています。これは、Greg Lake へのリスペクトと思われます。
3曲目は2016年に発売されたライブアルバム[ラディカル・アクション(Radical Action (To Unseat The Hold Of Monkey Mind))]に収録の「21世紀のスキッツォイド・マン」を編集したものですが、2曲目と3曲目は一つの作品としてとらえ、Greg Lake の声で始まり現在のバンドメンバーの演奏に引き継ぐという構成にしているようです。
4曲目「ポセイドンのめざめ」はセカンドアルバム[ポセイドンのめざめ(In The Wake Of Poseidon)]のタイトルソングですが、2004年に発売されたボックスセット[真・紅伝説~21世紀のキング・クリムゾン・ガイド Vol.1 1969-1974(The 21st Century Guide To King Crimson Volume One 1969-1974)]に収録されていたインストゥルメンタル版で Greg Lake のボーカルを取り除かれてしまったバージョンです。
5曲目の「インプロヴィゼイション」は、2016年にミラノのライブで録音された Mel Collins のフルート独奏です。
6曲目の「平和」もセカンドアルバム[ポセイドンのめざめ]に収録されていた曲ですが、2015年の東京でのリハーサル風景を録音したもので笑い声も入っています。
7曲目はサードアルバム[リザード(Lizard)]の1曲目「サーカス」で、2016年にハンブルグで行なったライブ演奏が収められています。
8曲目は4枚目のアルバム[アイランズ(Islands)]のタイトル曲ですが、これもボックスセット[真・紅伝説~21世紀のキング・クリムゾン・ガイド Vol.1 1969-1974]に収録されていたインストゥルメンタル版から持ってきています。
9曲目「イージー・マネー」は5枚目のアルバム[太陽と戦慄(Larks' Tongues In Aspic)]の収録曲で、こちらは2016年に発売されたライブアルバム[ライブ・イン・トロント(Live In Toronto)]の音源が使われています。
10曲目の「ブルースに適した環境」は過去の曲ではなく2014年からの再始動で作られた曲で、2015年の東京でのリハーサル演奏を収録したものです。
11曲目「ザ・グレート・ディシーヴァー」は6枚目のアルバム[暗黒の世界(Starless And Bible Black)]の1曲目でオリジナルアルバムでの邦題は「偉大なる詐欺師」と付けられていました。ここには、アルバム[暗黒の世界]の40周年記念ボックスとしてリリースされた[スターレス(Starless)]のDisc11に収録されていたフランスのブザンソンでライブ音源で、Robert FrippBill BrufordDavid CrossJohn Wetton というメンバーでの演奏になっています。
12曲目の「インプロヴィゼイション」は、2016年にウィーンのライブで録音された Mel Collins のフルート独奏です。
13曲目「アズベリー・パーク」は、1975年に発表されたライブ・アルバム[USA(USA)]に収録されていたインプロヴィゼーション曲で、7枚目のアルバム[レッド(Red)]の40周年記念ボックスとしてリリースされた[ザ・ロード・トゥ・レッド(The Road To Red)]のDisc15として収録されているアメリカのアズベリーパークで Robert FrippJohn WettonBill BrufordDavid Cross が行なったライブ音源を2013年にMixしたバージョンです。
14曲目はアルバム[レッド]収録曲の「再び赤い悪夢」で、ドラムスが Bill Rieflin から Jeremy Stacey に交代した後の2016年シュトゥットガルトでのライブ演奏です。
15曲目「メルトダウン」も「ブルースに適した環境」と同じく2014年からの再始動で作られた曲で、2015年の東京でのリハーサルが収録されています。
16曲目の「テラ・ハン・ジンジート」は1981年に発売された8枚目のアルバム[ディシプリン(Discipline)]の収録曲ですが、ここでは2011年発売の40周年記念盤に収録された Steven Wilson による Alternate mix 版が採用されています。アルバム[ディシプリン]の初発は1981年で、40周年記念盤は2011年発売なので、30年しか過ぎていないのですが、デビューアルバム[クリムゾンキングの宮殿]から始まる再発シリーズ全体のブランド名として「40周年記念」が使われているためで、40周年記念アルバム[ディシプリン]の内部的な表現としては「30th Anniversary Remaster」としています。
17曲目の「ハートビート」は9枚目のアルバム[ビート(Beat)]の収録曲ですが、1980年代のディシプリン・クリムゾン期3部作[ディシプリン][ビート][スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア]の音源で構成されたボックスセット[オン(アンド・オフ)ザ・ロード(On (And Off) The Road 1981-1984)]に「THE EUROPE 82」のタイトルでボーナストラックとして収録されているフランス公演のライブ音源が使われています。
18曲目「スリープレス」は10枚目のアルバム[スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア(Three Of A Perfect Pair)]の楽曲ですが、2008年にシカゴで行なわれた Robert FrippAdrian BelewTony Levin に、Pat MastelottoGavin Harrison のダブル・ドラムスというメンバーでのライブ演奏を収録しています。
19曲目は、Robert Fripp のライブでのアナウンス音声となっています。

Disc2の1曲目「フォーム No1」は、2005年に発売されたボックスセット[真・紅伝説~21世紀のキング・クリムゾン・ガイド Vol.2 1981-2003(The 21st Century Guide To King Crimson Volume Two 1981-2003)]に新曲として収録されていたもので、2004年にナッシュビルの Studio Belew にて Robert FrippAdrian BelewTony LevinPat Mastelotto がプレイしたものです。
2曲目は1995年に発表した11枚目のアルバム[スラック(Thrak)]のタイトル曲ですが、クレジットを見ると2015年に発売された[スラック40thアニバーサリー・ボックス(Thrak Box)]収録の1994年ウッドストック Applehead Studio で録音された音源と記されています。
3曲目と6曲目・8曲目・10曲目は「キープ・ザット・ワン・ニック」という楽曲ですが、これは2012年に発売された[太陽と戦慄]のボックスセットに含まれていたCD1枚分約79分のスタジオ・セッション・リールのことで、1973年にロンドンの Command Studio で収録された音源です。アルバム[太陽と戦慄]のためのセッション状況を録音したもので、Robert FrippJohn WettonBill BrufordJamie MuirDavid Cross のリハーサル演奏や会話等を聴くことができます。3曲目・6曲目・10曲目は「太陽と戦慄 パート1」、8曲目が「太陽と戦慄 パート2」のセッションになっており、4トラック合わせて約15分30秒弱が使われています。
4曲目「太陽と戦慄 パート1」は、[ラディカル・アクション]に収録されている2014年再始動時のメンバーによるライブ演奏です。
5曲目の「太陽と戦慄 パート2」は、音源は[ザ・ロード・トゥ・レッド]ですが、1974年の演奏なので John Wetton のベースを聴くことができます。
7曲目の「太陽と戦慄 パート3」はアルバム[スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア]の楽曲で、今回の音源はボックスセット[オン(アンド・オフ)ザ・ロード]に含まれている1984年の日本ツアーのビデオから起こしたものです。
9曲目は「ラークス4・コンストラクション」で、1997年にナッシュビルの SIR Studios で行なわれた Robert FrippAdrian BelewTrey Gunn による「太陽と戦慄 パート4」に向けたスタジオリハーサルを録音したものです。
11曲目の「太陽と戦慄 パート4」は、2000年に発表された12枚目のアルバム[ザ・コンストラクション・オブ・ライト(The ConstruKction Of Light)]に収録されている楽曲で、2003年に行なわれたニューヨークでのパフォーマンスです。
12曲目の「レヴェル・ファイブ」は2003年発表の13枚目のアルバム[ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ(The Power To Believe)]に収録されている実質「太陽と戦慄 パート5」とみなされている楽曲です。これも、ドラムスが Bill Rieflin から Jeremy Stacey へと交代後の2016年ベルリンでのライブ演奏です。
13曲目は「太陽と戦慄」のラジオでの曲紹介で、[太陽と戦慄]ボックスセットからの再録です。

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tag : キング・クリムゾン エレメンツ

2017-10-24 : プログレッシブロック :

アビイ・ロード~ビートルズ

ザ・ビートルズ・LPレコード・コレクション」がデアゴスティーニ(DeAgostini)社から創刊され、全23号でビートルズの公式オリジナル版とコンピレーション版のLP(180g重量盤レコード)を隔週で発売されます。その創刊号が「アビイ・ロード」です。


[アビイ・ロード(Abbey Road)]は the Beatles の11作目のイギリス公式オリジナル・アルバムとして、1969年2月22日から8月25日までレコーディングをし、1969年9月26日にイギリスで発売されています。1970年5月8日に the Beatles の最後のオリジナル・アルバム[レット・イット・ビー(Let It Be)]が発売されますが、これは1969年1月2日から1月31日までのゲット・バック・セッション音源をアルバム化したもので、それ以降にレコーディングが行なわれた[アビイ・ロード]が事実上のラスト・アルバムであると長いこといわれていました。しかし、1990年に明らかになったレコーディング状況の詳細を確認すると、[レット・イット・ビー]の4曲目「アイ・ミー・マイン(I Me Mine)」は1970年1月3日の録音であり、また、以前から判明していたことではあるが Phil Spector がリプロデュースした際にオーケストラ等のオーヴァー・ダビングをしているという点からも、今では[レット・イット・ビー]が the Beatles 最後のアルバムとして認められています。

the Beatles は1966年のアメリカ・ツアーを最後にライブ活動をやめ、スタジオ・レコーディング・ミュージシャンとなりますが、曲作りに各人がこだわるようになり[ホワイトアルバム(The Beatles)]を制作する頃には、楽器を全て一人で演奏しオーヴァー・ダビングで曲を作り上げてしまいバンドが存在する意味が無くなるようなスタイルをとってしまいます。また、マルチトラックレコーディングができるため、メンバーは各自のパートをそれぞれ個別に録音しても楽曲として仕上げることが出来、顔を会わせる必要もなくなり意思疎通がままならないといった事態を招きます。それを憂いた Paul McCartney が「原点に立ち戻ってやりなおそう= Get back」というコンセプトで、デビュー時と同じようにオーヴァー・ダビングをしないアルバムを制作し映像として記録しておく、というのがゲット・バック・セッションです。1969年1月30日にはアップル本社ビルの屋上で「ルーフトップ・コンサート」として有名な2年5ヶ月ぶりのライヴ・パフォーマンスも行ない、先行シングルとして「ゲット・バック(Get Back) / ドント・レット・ミー・ダウン(Don't Let Me Down)」をリリースしますが、アルバム[ゲット・バック]はプロデュースを George Martin ではなく Paul McCartney が連れてきた Glyn Johns に依頼したところ編集作業に行き詰まってしまい、この時点では完成しませんでした。後に、Phil Spector がオーヴァー・ダビング等のプロデュースをしてアルバム[レット・イット・ビー]として発表することとなりますが、オーヴァー・ダビングをしないというコンセプトが無視されたことに対し Paul McCartney がオーヴァー・ダビング部分を除き、映画 『レット・イット・ビー』で聴けるサウンドに限りなく近くなるようにリミックスした[レット・イット・ビー...ネイキッド(Let It Be... Naked)]を2003年11月17日にリリースしています。
アルバム[ゲット・バック]をリリースできなかったことから、the Beatles のメンバーはあらためてアルバムをちゃんと制作しようと思い、 Paul McCartneyGeorge Martin にプロデュースをお願いして完成させたものが[アビイ・ロード]です。
1曲目「カム・トゥゲザー(Come Together)」は John Lennon が作った「ビートルズの中で一番好きな曲」だというヘビーナンバーです。
2曲目「サムシング(Something)」は George Harrison が作ったバラードロックで、彼の最高傑作といえ、the Beatles の公式発表曲の中で唯一 Lennon-McCartney ではないシングルA面となった曲(カップリングは両A面扱いの「カム・トゥゲザー」)です。また、このシングルはイギリスでは発売済アルバムから初めてシングルカットされたもので、全米では1位となったものの全英では4位止まりでした。
3曲目「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー(Maxwell's Silver Hammer)」は Paul McCartney が作った曲で、ゲット・バック・セッション時にはできあがっていました。
4曲目「オー!ダーリン(Oh! Darling)」も Paul McCartney が作った曲で、John Lennon が気に入り「俺が歌えばもっといい曲になった」とコメントしており、アルバム[ザ・ビートルズ・アンソロジー3(The Beatles' Anthology 3)]には二人でデュオで歌うバージョンが収録されています。
5曲目「オクトパス・ガーデン(Octopus's Garden)」は Ringo Starr の曲で、the Beatles の公式発表曲の中で単独でクレジットされた楽曲は、この曲と[ホワイトアルバム]収録の「ドント・パス・ミー・バイ(Don't Pass Me By)」の2曲のみです。
6曲目「アイ・ウォント・ユー(I Want You (She's So Heavy))」は John Lennon が作った曲で Ono Yoko への想いをひたすら繰り返したものとのことです。
7曲目「ヒア・カムズ・ザ・サン(Here Comes The Sun)」はLPではB面最初の曲で、George Harrison が作ったアコースティックなナンバーで冬から春への季節感を歌ったものであることから日本人の共感を呼び、日本でのみシングルカット(カップリングは「オー!ダーリン」)されています。
8曲目「ビコーズ(Because)」は John LennonBeethoven のピアノソナタ「月光」を Ono Yoko が上下逆さまにした譜面で弾いたメロディにインスパイアされて作られたという話があり、John LennonPaul McCartneyGeorge Harrison 3人の声を3回重ねたコーラスとなっており、Paul McCartneyGeorge Harrison はアルバムで一番好きな曲と語っています。
9曲目「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー(You Never Give Me Your Money)」は Paul McCartney が作った曲で the Beatles が設立した会社アップルが財政難に陥ったことを歌った曲ですが、この曲から始まるメドレーが[アビイ・ロード]を特徴づけるものとなっています。このメドレーは、未だ断片的にしかできていなかったメロディーをつなげて組曲風にまとめあげるという Paul McCartney のアイデアからうまれたもので、Paul McCartneyRingo Starr は「B面のメドレーは僕らの最高傑作のひとつ」と発言しており、ローリング・ストーン誌は「本作のB面のみで『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に匹敵する」と評しているほどです。
10曲目「サン・キング(Sun King)」は John Lennon が作った「ビコーズ」と同じ3声コーラスの曲で、曲中のスペイン語部分は「なんとなく意味ありげに並べてみた」とコメントしています。
11曲目「ミーン・ミスター・マスタード (Mean Mr. Mustard)」も John Lennon が作ったホームレスについて歌った曲ですが、メドレーとしての関係性を持たせるために歌詞中に現れる女性の名前を仮歌時は「シャーリー」としていたのを次曲に合わせて「パン」に変えたそうです。
12曲目「ポリシーン・パン(Polythene Pam)」も John Lennon が作った曲で、レコーディング時は「ハー・マジェスティー(Her Majesty)」が11曲目と12曲目の間に挟まれていたそうですが、Paul McCartney が削除すると決め、John Lennon が作った曲が三連続になったようです。ところで「ポリシーン」とはポリエチレンの別称で、ポリ袋をかぶった女の子という感じです。
13曲目「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウインドー(She Came In Through The Bathroom Window)」は Paul McCartney が作った曲で、風呂場の窓から女性の空き巣が入られたという経験を歌ったもので、この曲でメドレーは一休止となります。
14曲目「ゴールデン・スランバー(Golden Slumbers)」からメドレーの後半部分が始まりますが、この曲は Paul McCartney が1603年に発表された Thomas Dekker の子守唄をベースに作られたもので、John Lennon は自動車事故で入院中であり演奏に参加していません。
15曲目「キャリー・ザット・ウェイト(Carry That Weight)」も Paul McCartney が作った曲で、途中に歌詞の関連性もあり「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」のメロディが挟まれておりメドレーとしての一体感を生んでいます。
16曲目「ジ・エンド(The End)」も Paul McCartney が作ったメドレーを締めくくる曲です。Ringo Starr のドラムソロに Paul McCartneyGeorge HarrisonJohn Lennon のギター・ソロがリレーで入っており、「ハー・マジェスティー」がクレジットされるまでは最終行に位置し、このアルバムのレコーディングを以て解散したと考えられていたので、the Beatles の最後を飾るにふさわしい曲とみなされていました。
17曲目「ハー・マジェスティー」は不要とされた曲でしたが、レコーディングエンジニアが「ビートルズが録音したものは何でも残しておく」という鉄則から、マスターテープの最後に20秒ほど曲間を空けて残しておいたところ、それを面白いアイデアとみなし、メドレーのアンコールであるかのように、しかもジャケットには曲名をクレジットせず歌詞カードにも記載しないで隠しトラックとして発売したとのことです。

AbbeyRoad_Variation

[アビイ・ロード]は楽曲ばかりでなく、ジャケット写真も非常に有名で、多くのアーティストがトリビュートして真似をしたりパロディ化したりしています。表面にグループ名もアルバム名も無いというのは、the Beatles 初の試みでした。このジャケットについては、いろいろ伝説めいた話が残されています。エヴェレストで写真撮影しアルバムタイトルを「エヴェレスト」にしようという提案に対し、Paul McCartney がレコーディングを優先したい気持ちから「ちょっとスタジオの外に出て写真を撮り、その通りの名前であるアビイ・ロードをアルバム名にすれば」と応えたという話があります。また、ジャケット写真で Paul McCartney だけが目をつぶり裸足であり踏み出している足が右足と一人だけ違い、左利きなのにタバコを右手に持っているのを不自然ととらえ、路上に駐車しているフォルクスワーゲンのナンバープレートが「28IF」であること「もし(IF) Paul が生きていれば28歳~その時 Paul は27歳でしたが~」と解釈し、白スーツの John Lennon を「牧師」、黒スーツの Ringo Starr を「葬儀屋」、目をつぶって裸足の Paul McCartney を「死人」、ラフなデニム姿の George Harrison を「墓堀人」と見立てた「ポール死亡説」が生まれています。これに対しは、Paul McCartney 自身が1993年に発表したライブ盤[ポール・イズ・ライブ(Paul Is Live)]で、パロったジャケット写真を作り、きちんと靴を履き左足で踏み出し写り込んだフォルクスワーゲンのナンバープレートを発売当時51歳であったことから「51IS」とし、アルバムタイトル自体も「ポールは生きている」とシャレています。撮影場所となった横断歩道は、ビートルズファンの聖地となり景観の保存が必要と判断され、英国政府が2010年12月に英国の文化的・歴史的遺産に指定しています。

アビイ・ロード

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1. Come Together - カム・トゥゲザー
2. Something - サムシング
3. Maxwell's Silver Hammer - マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー
4. Oh! Darling - オー!ダーリン
5. Octopus's Garden - オクトパスズ・ガーデン
6. I Want You (She's So Heavy) - アイ・ウォント・ユー
7. Here Comes The Sun - ヒア・カムズ・ザ・サン
8. Because - ビコーズ
9. You Never Give Me Your Money - ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー
10. Sun King - サン・キング
11. Mean Mr. Mustard - ミーン・ミスター・マスタード
12. Polythene Pam - ポリシーン・パン
13. She Came In Through The Bathroom Window - ア・デイ・イン・ザ・ライフ
14. Golden Slumbers - ゴールデン・スランバーズ
15. Carry That Weight - キャリー・ザット・ウェイト
16. The End - ジ・エンド
17. Her Majesty - ハー・マジェスティー

AbbeyRoad_Back



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tag : ビートルズ

2017-09-09 : ロック :

原子心母~ピンクフロイド

[原子心母(Atom Heart Mother)]は、Pink Floyd が初めて全英1位となった5枚目のアルバムです。全米55位、日本のオリコンチャートでは15位となっています。

Pink Floyd は、建築学校(現ウェストミンスター大学)同級生であった Roger WatersRick WrightNick Mason の3人組に、旧友の Syd Barrett が加わったできたバンドで、1967年に Syd Barrett が作った「アーノルド・レーン(Arnold Layne)」でシングルデビューします。この曲も全英20位のヒットとなり、続く Syd Barrett 作のセカンドシングル「シー・エミリー・プレイ(See Emily Play)」は全英6位を記録し、デビューアルバム[夜明けの口笛吹き(The Piper At The Gates Of Dawn)]も全英6位となり、サイケデリックロックの代表格として人気を得ます。ちなみに、Pink Floyd がアルバム制作をしていた隣のスタジオでは、the Beatles が[サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)]のレコーディングをしていました。
ところが、バンドのフロントマンであり、メインのソングライターである Syd Barrett がドラッグにより精神と肉体が侵されるようになってしまい、そこでサポートメンバーとして David Gilmour が加入し5人編成のバンドとなります。しかし、Syd Barrett の症状は改善されることはなく脱退することとなり、バンドの音楽性もサイケデリックロックから幻想的なサウンドへと方針転換を図り、より独創性の高い革新的な音楽を目指すようになります。セカンドアルバム[神秘(A Saucerful Of Secrets)]には Syd Barrett 在籍時の曲も含まれているものの、バンドメンバー4人全員で作曲したタイトル曲「神秘」は起承転結を表現した四部構成の12分近い幻想的なインストゥルメンタルで、今後の方向性を示したものとなり、全英第9位を記録しています。また、このアルバムからカバージャケットをヒプノシス(Hipgnosis)が手掛けることとなり、Pink Floyd の視覚面のアート性を高める役割を果たすようになります。幻想的で構成のしっかりした音楽性は映像喚起力も高いとの評価を受け、サードアルバム[モア(Soundtrack From The Film More)]は映画『モア(More)』のサウンドトラックとして制作され、こちらもまた全英第9位となります。
その頃、ロック音楽にも芸術性が求められるような方向性になっており、the Beatles が[アビーロード(Abbey Road)]で組曲形式に楽曲を構成し、Deep Purpleロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ(Royal Philharmonic Orchestra)と共演し、また King Crimson が革新的で衝撃作なデビューアルバム[クリムゾンキングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)]を発表しました。Pink Floyd は、1枚目がライブ盤で2枚目がスタジオ盤という2枚組構成アルバム[ウマグマ(Ummagumma)]をリリースします。ライブ盤の方は既出曲ですが、スタジオ盤はメンバー4人がそれぞれの個性を前面に出した組曲形式の大作が収録されたもので、効果音などの非楽音のコラージュやエフェクトの多用といった実験的なアプローチをしていますが、全英5位という評価を得ます。そして、その次のアルバム[原子心母]では、現代音楽家である Ron Geesin と組んでストリングスやブラスなどを大胆に取り入れたり、サウンドエフェクトやテープ処理を多用したり、ミュジーク・コンクレート作品を含めたりといった多彩な音世界の表現が各方面から絶賛され、全英1位を獲得することとなります。

原子心母

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1. 原子心母 - Atom Heart Mother
-a) 父の叫び - Father's Shout
-b) ミルクたっぷりの乳房 - Breast Milky
-c) マザー・フォア - Mother Fore
-d) むかつくばかりのこやし - Funky Dung
-e) 喉に気をつけて - Mind Your Throats Please
-f) 再現 - Remergence
2. もしも - If
3. サマー'68 - Summer '68
4. デブでよろよろの太陽 - Fat Old Sun
5. アランのサイケデリック・ブレックファスト - Alan's Psychedelic Breakfast
-a) ライズ・アンド・シャイン - Rise And Shine
-b) サニー・サイド・アップ - Sunny Side Up
-c) モーニング・グローリー - Morning Glory

AtomHeartMother_Inner

1曲目「原子心母」は、6つのパートから構成される23分42秒の大作でLPレコードのA面全てを使われて収録された楽曲です。David Gilmour が映画のサントラをイメージして弾いたギターのメロディーを Roger Waters が気に入り、セッションを重ねたり、ライブのレパートリーとして演奏したりしながら形作っていったもので、途中から Roger Waters が映画のサントラを以前共同制作したことのある Ron Geesin にオーケストラアレンジを依頼し、最終形として完成させました。この曲は、ライブ演奏の際は「The Amazing Pudding」という仮名称が付けられていましたが、「BBCインコンサート」で演奏することとなり正式名称が必要となった時、BBCのカフェにあった新聞の見出し記事「Atom Heart Mother Named」を見つけ「Atom Heart Mother」にしたということです。
2曲目「もしも」は、Roger Waters が作ったシンプルなフォークソング調の曲で、後の[狂気]や[ウォール]にも通ずる Syd Barrett へのオマージュといえるものです。
3曲目の「サマー'68」は、Rick Wright の作品でグルーピーのことを歌っているサイケデリック調の曲です。アメリカツアー時にまとわりつかれた嫌悪感から、うだるような暑さや浮かれた熱気を「サマー」と表現したのでしょう。
4曲目「デブでよろよろの太陽」は、David Gilmour が夏の沈みゆく夕陽を歌ったフォークソング風の曲で、後半はギターソロがフューチャーされています。
5曲目「アランのサイケデリック・ブレックファスト」は、Pink Floyd のローディーとして食事を担当していた Alan Styles が実際に Nick Mason の自宅キッチンで行なった朝食の調理状況を録音した素材を効果音として用い、楽器演奏を追加したミュジーク・コンクレートで、途中途中にメロディアスな部分が挟まれています。

このアルバムを以て、Pink Floyd はプログレッシヴロックを代表するグループとして位置づけられるようになります。邦題の[原子心母]は、東芝音楽工業の洋楽ディレクター石坂敬一が「Atom⇒原子」「heart⇒心」「Mother⇒母」とそのまま直訳してつけたものです。また、レコードの帯には「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道である」とあり、1971年8月6日の霧に包まれた箱根アフロディーテの野外音楽フェスティバルが伝説となり、日本では「プログレッシヴロック=Pink Floyd」という位置づけになっているところがあります。

★Pink Floyd のアルバムがソニー・ミュージックに移り、アナログ盤復刻プロジェクト開催中!

原子心母(完全生産限定盤) [Analog]

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tag : ピンク・フロイド

2017-07-25 : プログレッシブロック :

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド~ビートルズ


the Beatles のアルバム[サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)]の発売50周年を記念したスペシャルエディションが、2017年5月26日に全世界同時リリースされました。the Beatles のオリジナル・アルバムが未発表バージョンを含む形で特別仕様として再発売されるのは初めてのことです。
Sgt.Pepper_SEAL
[サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド]は the Beatles の8作目のオリジナル・アルバムで、1967年6月1日にイギリスで発売されています。前年8月29日に行なったサンフランシスコのキャンドルスティックパークでのコンサートを最後にライブツアー活動を休止し、the Beatlesレコーディング・アーティストの道を歩み始めることとなります。1966年9月に、John Lennon は映画「ジョン・レノンの僕の戦争(How I Won The War)」の撮影でスペインに行き、そこで「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(Strawberry Fields Forever)」を手掛けます。ちなみに、この年の11月にインディカ・ギャラリーで、Ono Yoko と出会います。
同じ頃、George Harrison はインド音楽に傾倒しインドまで出向き Ravi Shankar と対面しています。
Paul McCartney は映画音楽の作曲等をしていましたが、John Lennon の「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」に触発されて「ペニー・レイン(Penny Lane)」を作ります。
そして、ツアー終了後初めてアビーロード・スタジオに集合した the Beatles は、次のアルバムへの収録曲として「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」「ペニー・レイン」と「ホエン・アイム・シックスティー・フォー(When I'm Sixty-Four)」のレコーディングをします。ところが、レコード会社であるキャピトルがシングルの早期発売を要求してきたため、先行シングルとして「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」と「ペニー・レイン」の2曲を、プロデューサーの George Martin の判断で両A面としてリリースしました。しかし、両A面扱いとなったことからチャート得点が分散してしまい、イギリスチャートでは首位はとれず2位となりました。アメリカではポップな印象の「ペニー・レイン」の方をA面として発売し1位を獲得しています。
Paul McCartney は、レコーディングに専念して作り上げるアルバムになるのだから新たなスタイルを築きたいと考え、「アルバム全体で楽団を演じてプレイをする」というコンセプトでアルバムを製作しようというアイデアをメンバーに提案します。「サージェント・ペパー」という名前は、Paul McCartney とローディーの Mal Evans が、機内食の容器の「S:塩(Salt)」と「P:胡椒(Pepper)」について話をしている時、「サージェント・ペパー」と聞き違えたからという話があります。コンセプトアルバムとはいうものの、最初の曲「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」が、最後の方で1回リプライズとして演奏されるという程度で、それぞれの楽曲が明確なコンセプトで縛られているといったことはありません。ただ、できうる限り曲間を無くして曲単体ではなくアルバム全体を通して表現をするという姿勢や、2曲目「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ(With A Little Help From My Friends)」が1曲目の中で“次は歌手ビリー・シアーズが歌います!”と紹介されてメドレー形式で始まる点や、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)」の後にアンコールの様に「ア・デイ・イン・ザ・ライフ(A Day In The Life)」を配置したりとか、最後の最後にノークレジットの「ザ・ランアウト・グルーヴ(The Run-Out Groove)」というレコードの最終溝(レコード針の一番最後が到達する溝)にお喋り風の録音をしておきレコード針を上げ忘れた時にノイズの代わりとするというアイデアも含めて、アルバムを作品として楽しませようというコンセプトはしっかり意識されていると思わせるものです。
     Sgt.Pepper_RunOutGroove
発売されたアルバムは、イギリスでは連続23週、トータルでは27週間首位を記録し、アメリカでも15週間連続第1位となり、1967年のグラミー賞最優秀アルバム賞ほか4部門を獲得しています。現在までに全世界で3,200万枚以上の売上となっています。

今回、50周年記念エディションとして、4形態でリリースされています。
(1)スーパー・デラックス・ボックス・セット:6枚組(CD4枚・DVD1枚・Blu-ray1枚)
(2)CD2枚組
(3)LP2枚組
(4)CD1枚
(1)スーパー・デラックス・ボックス・セットは、オリジナルアルバムの最新ステレオミックス13曲が収録されたCD1枚に、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」と「ペニー・レイン」を含めたアーリーテイクやミックス等の33曲を録音日付順に並べたCD2枚と、オリジナルアルバム13曲と「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」「ペニー・レイン」のほか4曲分のモノラルミックスが収録されたCD1枚、それにDVDBlu-rayは同じ内容でオリジナルアルバムと「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」「ペニー・レイン」を合わせた15曲とオーディオトラックに、映像として未発売の「ザ・メイキング・オブ・サージェント・ペッパー」というドキュメンタリー映画(1992年放映)と「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」「ペニー・レイン」「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のオリジナル・プロモーション・フィルムが収録されています。
(2)CD2枚組は、1枚目CDがオリジナルアルバムの最新ステレオミックスで、2枚目CDはオリジナルアルバムの曲順に合わせた未発表テイクに「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」と「ペニー・レイン」の未発表テイクと最新ステレオミックスが5曲分含まれた18曲収録されたCDとなっています。
(3)LP2枚組は、1枚目LPがオリジナルアルバムの最新ステレオミックスで、2枚目LPはオリジナルアルバムの曲順に合わせた未発表テイクで(2)CD2枚目の1曲目から13曲目までと同じ内容です。
(4)CD1枚は、オリジナルアルバムの最新ステレオミックスとなっています。
Sgt.Pepper_DISC

ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」と「ペニー・レイン」を含めた形がアルバム[サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド]であると考えられているのがわかる構成になっています。
ボーナストラックとして収録されている曲ですが、スーパー・デラックス・ボックス・セットCD2枚組の分を包括している形です。しかし、収録順は変化をつけていて、スーパー・デラックス・ボックス・セットは録音日順でCD2枚組の方はアルバム収録曲順となっています。ただし、CD2枚組の13曲目「ア・デイ・イン・ザ・ライフ(テイク1)」にはハミング部分が入っていますが、スーパー・デラックス・ボックス・セットの10曲目「ア・デイ・イン・ザ・ライフ(テイク1)」にはハミング部分が無いという個性を出しています。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD DVD BD)

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CD1
NEW STEREO MIX
1.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
2.ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ - With A Little Help From My Friends
3.ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ - Lucy In The Sky With Diamonds
4.ゲッティング・ベター - Getting Better
5.フィクシング・ア・ホール - Fixing A Hole
6.シーズ・リーヴィング・ホーム - She's Leaving Home
7.ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト - Being For The Benefit Of Mr. Kite !
8.ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー - Within You Without You
9.ホエン・アイム・シックスティー・フォー - When I'm Sixty-Four
10.ラヴリー・リタ - Lovely Rita
11.グッド・モーニング・グッド・モーニング - Good Morning Good Morning
12.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ) - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
13.ア・デイ・イン・ザ・ライフ - A Day in the Life
*.ザ・ランアウト・グルーヴ - The Run-Out Groove

CD2
SGT.PEPPER SESSIONS
1.ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(テイク1) - Strawberry Fields Forever (Take1)
2.ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(テイク4) - Strawberry Fields Forever (Take4)
3.ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(テイク7) - Strawberry Fields Forever (Take7)
4.ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(テイク26) - Strawberry Fields Forever (Take26)
5.ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(ステレオミックス2015) - Strawberry Fields Forever (StereoMix2015)
6.ホエン・アイム・シックスティ・フォー(テイク2) - When I'm Sixty-Four (Take2)
7.ペニー・レイン(テイク6 インストゥルメンタル) - Penny Lane (Take6 Instrumental)
8.ペニー・レイン(ヴォーカル・オーヴァーダブズ&スピーチ) - Penny Lane (Vocal Overdubs & Speech)
9.ペニー・レイン(ステレオ・ミックス2017) - Penny Lane (StereoMix2017)
10.ア・デイ・イン・ザ・ライフ(テイク1) - A Day in the Life (Take1)
11.ア・デイ・イン・ザ・ライフ(テイク2) - A Day in the Life (Take2)
12.ア・デイ・イン・ザ・ライフ(オーケストラ・オーヴァーダブ) - A Day in the Life (Orchestra Overdub)
13.ア・デイ・イン・ザ・ライフ(ハムド・ラスト・コード テイク8、9、10&11) - A Day in the Life (Hummed Last Chord Take8,9,10&11)
14.ア・デイ・イン・ザ・ライフ(ラスト・コード) - A Day in the Life (The Last Chord)
15.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(テイク1 インストゥルメンタル) - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Take1 Instrumental)
16.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(テイク9&スピーチ) - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Take9 & Speech)
17.グッド・モーニング・グッド・モーニング(テイク1 インストゥルメンタル、ブレイクダウン) - Good Morning Good Morning (Take1 Instrumental Breakdown)
18.グッド・モーニング・グッド・モーニング(テイク8) - Good Morning Good Morning (Take8)

CD3
SGT.PEPPER SESSIONS
1.フィクシング・ア・ホール(テイク1) - Fixing A Hole (Take1)
2.フィクシング・ア・ホール(スピーチ&テイク3) - Fixing A Hole (Speech & Take1)
3.ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト(スピーチ・フロム・ビフォア・テイク1、テイク4&スピーチ・アット・ジ・エンド) - Being For The Benefit Of Mr. Kite ! (Speech From Before Take1 Take4 & Speech At The End)
4.ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト(テイク7) - Being For The Benefit Of Mr. Kite ! (Take7)
5.ラヴリー・リタ(スピーチ&テイク9) - Lovely Rita (Speech & Take9)
6.ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(テイク1&スピーチ・アット・ジ・エンド) - Lucy In The Sky With Diamonds (Take1 & Speech At The End)
7.ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(スピーチ、フォールス・スタート&テイク5) - Lucy In The Sky With Diamonds (Speech False Start & Take5)
8.ゲッティング・ベター(テイク1 インストゥルメンタル&スピーチ・アット・ジ・エンド) - Getting Better (Take1 Instrumental & Speech At The End)
9.ゲッティング・ベター(テイク12) - Getting Better (Take12)
10.ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー(テイク1 インディアン・インストゥルメンツ) - Within You Without You (Take1 Indian Instruments)
11.ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー(ジョージ・コーチング・ザ・ミュージシャンズ) - Within You Without You (George Coaching The Musicians)
12.シーズ・リーヴィング・ホーム(テイク1 インストゥルメンタル) - She's Leaving Home (Take1 Instrumental)
13.シーズ・リーヴィング・ホーム(テイク6 インストゥルメンタル) - She's Leaving Home (Take6 Instrumental)
14.ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ(テイク1 フォールス・スタート&テイク2 インストゥルメンタル) - With A Little Help From My Friends (Take1 False Start & Take2 Instrumental)
15.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)(スピーチ&テイク8) - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) (Speech & Take8)

CD4
MONO ALBUM (1967MIX) AND BONUS TRACKS
1.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
2.ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ - With A Little Help From My Friends
3.ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ - Lucy In The Sky With Diamonds
4.ゲッティング・ベター - Getting Better
5.フィクシング・ア・ホール - Fixing A Hole
6.シーズ・リーヴィング・ホーム - She's Leaving Home
7.ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト - Being For The Benefit Of Mr. Kite !
8.ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー - Within You Without You
9.ホエン・アイム・シックスティー・フォー - When I'm Sixty-Four
10.ラヴリー・リタ - Lovely Rita
11.グッド・モーニング・グッド・モーニング - Good Morning Good Morning
12.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ) Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
13.ア・デイ・イン・ザ・ライフ - A Day in the Life
14.ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(オリジナル・モノ・ミックス) Strawberry Fields Forever (Original Mono Mix)
15.ペニー・レイン(オリジナル・モノ・ミックス) - Penny Lane (Original Mono Mix)
16.ア・デイ・イン・ザ・ライフ(ファースト・モノ・ミックス) - A Day in the Life (First Mono Mix)
17.ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(オリジナル・モノ・ミックス No11) - Lucy In The Sky With Diamonds (Original Mono Mix No11)
18.シーズ・リーヴィング・ホーム(ファースト・モノ・ミックス) - She's Leaving Home (First Mono Mix)
19.ペニー・レイン(キャピトル・レコーズ・モノ・USプロモ・ミックス) - Penny Lane (Capitol Records Mono US Promo Mix)

DVD Blu-ray
AUDIO CONTENT
1.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
2.ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ - With A Little Help From My Friends
3.ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ - Lucy In The Sky With Diamonds
4.ゲッティング・ベター - Getting Better
5.フィクシング・ア・ホール - Fixing A Hole
6.シーズ・リーヴィング・ホーム - She's Leaving Home
7.ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト - Being For The Benefit Of Mr. Kite !
8.ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー - Within You Without You
9.ホエン・アイム・シックスティー・フォー - When I'm Sixty-Four
10.ラヴリー・リタ - Lovely Rita
11.グッド・モーニング・グッド・モーニング - Good Morning Good Morning
12.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ) - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
13.ア・デイ・イン・ザ・ライフ - A Day in the Life
14.ストロベリー・フィールズ・フォーエバー - Strawberry Fields Forever
15.ペニー・レイン - Penny Lane
VISUAL CONTENT
1.ザ・メイキング・オブ・サージェント・ペッパー(1992) - The Making Of Sgt. Pepper (1992)
2.プロモーショナル・フィルムズ - Promotional Films
-1 ア・デイ・イン・ザ・ライフ(1967) - A Day in the Life (1967)
-2 ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(1967) - Strawberry Fields Forever (1967)
-3 ペニー・レイン(1967) - Penny Lane (1967)

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(2CD)

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CD2枚組_CD2
1. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Take9) - サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(テイク9)
2. With A Little Help From My Friends (Take1 False Start & Take2 Instrumental) - ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ(テイク1 フォールス・スタート&テイク2 インストゥルメンタル)
3. Lucy In The Sky With Diamonds (Take1) - ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(テイク1)
4. Getting Better (Take1 Instrumental & Speech At The End) - ゲッティング・ベター(テイク1 インストゥルメンタル&スピーチ・アット・ジ・エンド)
5. Fixing A Hole (Speech & Take1) - フィクシング・ア・ホール(スピーチ&テイク3)
6. She's Leaving Home (Take1 Instrumental) - シーズ・リーヴィング・ホーム(テイク1 インストゥルメンタル)
7. Being For The Benefit Of Mr. Kite! (Take4) - ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト(テイク4)
8. Within You Without You (Take1 Indian Instruments) - ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー(テイク1 インディアン・インストゥルメンツ)
9. When I'm Sixty-Four (Take2) - ホエン・アイム・シックスティ・フォー(テイク2)
10. Lovely Rita (Speech & Take9) - ラヴリー・リタ(スピーチ&テイク9)
11. Good Morning Good Morning (Take8) - グッド・モーニング・グッド・モーニング(テイク8)
12. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) (Take8) - サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)(テイク8)
13. A Day in the Life (Take1 With Hummed Last Chord) - ア・デイ・イン・ザ・ライフ(テイク1 ウィズ・ハムド・ラスト・コード)
14. Strawberry Fields Forever (Take7) - ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(テイク7)
15. Strawberry Fields Forever (Take26) - ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(テイク26)
16. Strawberry Fields Forever (StereoMix2015) - ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(ステレオミックス2015)
17. Penny Lane (Take6 Instrumental) - ペニー・レイン(テイク6 インストゥルメンタル)
18. Penny Lane (StereoMix2017) - ペニー・レイン(ステレオ・ミックス2017)

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tag : ビートルズ

2017-06-01 : ロック :

<THE END>ツアー~ブラック・サバス

BlackSabbath_UltimateCD_image
Black Sabbath としては最後となる<THE END>と名付けられたライブツアーが2017/2/4のバーミンガム公演で幕を下ろしました。Black Sabbath は、1968年にバーミンガムで結成されたヘヴィメタルの元祖とも呼ばれるイギリスのハードロックバンドで、世界レベルでは、Led Zeppelin Deep Purple とともにハードロックを象徴するグループとなっていますが、日本での人気度はそこまで高くはないようです。
ヴォーカリストの Ozzy Osbourne が、黒魔術やオカルトに興味があったギタリストの Geezer Butler とバンドを組み、そこに左利きのギタリスト Tony Iommi とドラマー Bill Ward が加わり、オリジナルメンバーが集結します。Tony Iommi は、工員をしていた時に右手中指と薬指の先端を事故で失ったため、わずかな力で弦を押さえることができるよう弦のテンションを下げており、それにより歪んだような音色のギターになったようです。Tony Iommi がギターを担当することで、Geezer Butler はベースに転向します。バンド名は Led ZeppelinCream といった当時イギリスでブルース系グループが音楽シーンの主流となっている影響を受け、Earth Blues Company (短縮名 Earth )としました。歌詞のほとんどは Geezer Butler が担当していますが、彼のオカルテックな趣味が色濃く反映されており、それがバンドの世界観を形作っています。イタリア人 Mario Bava が1964年に公開したホラー映画『BLACK SABBATH (邦題:ブラック・サバス/恐怖!三つの顔)』が人気を博しているのを見て、人は恐怖に魅かれるとのインスピレーションを得て「黒い安息日 (Black Sabbath)」という曲を作り演奏していましたが、レコードデビューの際、Earth というバンドが存在していたことから改名する必要に迫られ、バンドを代表する曲となっていた「Black Sabbath」を、そのままグループ名とすることにしました。
 オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne) - Vocal
 トニー・アイオミ(Tony Iommi) - Bass
 ギーザー・バトラー(Geezer Butler) - Guitar
 ビル・ワード(Bill Ward) - Drums
BlackSabbath_Menber

デビューアルバムは、グループ名を冠した「黒い安息日 (Black Sabbath)」で、1970年2月の13日金曜日にリリースし、全英8位になり全米でも23位になります。セカンド・アルバム「パラノイド (Paranoid)」は、タイトル曲もヒットし、全英1位を獲得し全米でも12位に躍進してスターダムへと駆け上がります。サード・アルバム「マスター・オブ・リアリティ (Master Of Reality)」は予約だけでミリオンを達成し、全英は5位でしたが全米では8位となり、人気を決定づけます。次のアルバム「ブラック・サバス4 (Black Sabbath Vol.4)」になると音楽面で実験的なアプローチをし、メロトロンを用いたピアノ・バラード形式を採用するなど楽曲のバリエーションを広げ、次作「血まみれの安息日 (Sabbath Bloody Sabbath)」ではストリングスを加えたり、YesRick Wakeman がピアノで参加したりと趣向を凝らしていき、どのアルバムも全米で100万枚以上となる売上を記録することになります。しかし、6枚目のアルバム「サボタージュ (Sabotage)」をリリースする頃からパンクやニューウェーブが流行となり、徐々に人気には陰りが見え始めます。そして7枚目のアルバム「テクニカル・エクスタシー (Technical Ecstasy)」は全英13位とチャートのトップ10入りができなくなり、次第にメンバー間に方向性の相違が生まれ、その中で Ozzy Osbourne が重度のアルコール問題を抱えるようになり1977年に解雇されてしまいます。いったんは復帰し8枚目のアルバム「ネヴァー・セイ・ダイ (Never Say Die !)」を製作するもののヒットには至らず、アルコール問題が改善されなかった Ozzy Osbourne は再度解雇されてしまいます。

その後任として、Rainbow を脱退した Ronnie James Dio が加入します。Rainbow は、Deep Purple を脱退した Ritchie Blackmore が結成したバンドで、Ronnie James DioCozy Powell が在籍した時期に、当初目指していた「中世様式美系ハードロック」を作り上げ、ヨーロッパや日本では人気を集めます。しかし、アメリカでの成功を目指しポップ感を持つストレートなハードロックへと音楽性を変更することとしますが、それをよしとしなかった Ronnie James Dio は、Black Sabbath に様式美を持ち込み、9枚目のアルバム「ヘヴン&ヘル (Heaven And Hell)」を1980年にリリースすると、全英9位(全米では28位)となり、HR/HMを代表するアルバムという評価も得て、新たな Black Sabbath として再生します。<ヘヴン&ヘル>ツアー中に、Bill Ward がアルコール依存による健康上の理由で脱退し、Carmine Appice の11歳下の弟 Vinny Appice が加入します。Bill Ward はその後、短期の復帰を繰り返します。10枚目のアルバム「悪魔の掟 (Mob Rules)」発表後、Ronnie James Dio は自らのグループ Dio を結成するため、Vinny Appice とともに脱退します。

その後任に、Deep Purple に在籍していた Ian Gillan が加入し、Bill Ward も復帰を果たして製作したアルバム「悪魔の落とし子 (Born Again)」は赤ん坊が叫んでいるかのようなジャケットに、Ian Gillan のハイトーンボイスを生かした、まるでホラームービー風のサウンドとなっています。ところが、Deep Purple が再結成されることになり、Ian Gillan は脱退してしまい、グループ活動は一時的にフリーズ状態となってしまいます。
1985年にチャリティー・コンサート『ライヴエイド』が開催されると、オリジナルメンバーによる一度きりのラインナップ復活という形で参加をします。ところが今度は Geezer Butler が脱退を表明し、残された Tony Iommi はバンドを解消してソロアルバムを製作することにしますが、レコード会社からの指示があり、完成したアルバム「セヴンス・スター (Seventh Star)」を Black Sabbath 名義でリリースすることとなります。

そして、Tony Iommi がリーダーとなり、ヴォーカルに Tony Martin をスカウトし、ドラムスとして Cozy Powell に加わってもらい、メロディアスでドラマティックな様式美サウンドを追及するバンドとなり、「エターナル・アイドル (The Eternal Idol)」「ヘッドレス・クロス (Headless Cross)」「ティール (Tyr)」と3枚のアルバムを発表します。1991年になると、Ronnie James DioGeezer Butler が復帰することになりますが、Cozy Powell が怪我をしてしまい、その代わりとして Vinny Appice も復帰し、「悪魔の掟」時と同じラインナップでアルバム「ディヒューマナイザー (Dehumanizer)」を製作します。しかし、様式美というよりダークでヘビィなオリジナル期のサウンドをモダンなスタイルで表現したという感じのアルバムになりました。次のアルバム「クロス・パーパシス (Cross Purposes)」では、また Ronnie James DioVinny Appice が離脱してしまい、そこで Tony Martin が復帰することとなり、その次のアルバム「フォービドゥン (Forbidden)」になると、Cozy Powell も復帰しますが、Geezer Butler が離脱をしてしまいます。

BlackSabbath_CROSS

1997年になると突然、オリジナルメンバーにより再結成し、これ以降 Black Sabbath を名乗れるのは、このラインナップのみであると宣言をします。ツアー活動を行なった後、1998年にライブアルバム「リユニオン (Reunion)」をリリースしますが、スタジオアルバムは製作しないまま、2000年に「アイアン・マン (Iron Man)」で『グラミー賞』を受賞し、2006年に『ロックの殿堂』入りを果たすものの、また活動を停止してしまいます。同じ時期、Ronnie James Dio 在籍時のコンピレーション・アルバム製作の企画があり、Tony IommiRonnie James Dio と新曲を作成する話になり、Geezer ButlerBill Ward も加わり、「ヘヴン&ヘル」時のメンバーが集結することとなりましたが、製作の途中で Bill Ward が離脱してしまい、代わりに Vinny Appice が参加することになり、最終的には「ディヒューマナイザー」製作時と同じく「悪魔の掟」時メンバーに落ち着いて新曲3曲を録音し、アルバム「ベスト・オブ・ディオ・イヤーズ (Black Sabbath: The Dio Years)」をリリースします。そのまま、このメンバーでツアーを始めることとなりますが、バンド名は、Heaven And Hell と名付けられました。スタジオアルバム「ザ・デヴィル・ユー・ノウ (The Devil You Know)」を発表しますが、2010年に Ronnie James Dio が胃癌により病没したため、活動停止となってしまいました。

2011年11月11日11時11分に、再びオリジナルメンバーによる再始動を会見発表しましたが、Bill Ward が契約内容に不満を持ち袂を分かつことになります。そこで、ドラマーには代役を迎えたスタイルでの Black Sabbath として、2013年に18年ぶりの19枚目のアルバム「13(サーティーン) (13)」をリリースします。オリジナル期のサウンドに回帰したようなダークでヘビィな Black Sabbath が復活したアルバムで、デビュー43年目にして初めて全米1位を獲得し、全英でも「パラノイド」以来となるチャート1位を記録するという大ヒットとなり、収録曲「ゴッド・イズ・デッド? (God Is Dead ?)」が『グラミー賞』を受賞することとなりました。
ところが、2012年に Tony Iommi にリンパ腫が見つかり、他のメンバーも60歳代後半ということもあり、Black Sabbath 解散をメンバー総意で決定し、最後のワールドツアー<THE END>を以て、約50年に及ぶ Black Sabbath の活動は終焉を迎えることとなりました。 ツアー前は、バンドとして最後のアルバムを製作するアイデアもありましたが、アルバム「13(サーティーン)」の製作に約3年かかっていた経験から、新たに曲を書きレコーディングするだけの余裕はないだろうと判断し、取り止めにしたそうです。
ちなみに新曲ではありませんが、アルバム「13(サーティーン)」未収録の4曲と2013年~2014年の<13>ワールドツアー時のライブトラック4曲を収録した8曲入りの「エンド (The End)」というアルバムを<THE END>ツアー会場でのみ販売しており、今のところ一般販売は予定していないとのことです。
そのかわり、1枚目から8枚目までのオリジナル期のアルバムからメンバー自身が選んだベスト盤といえるようなアルバムを発表しています。「ジ・アルティメイト・コレクション (The Ultimate Collection)」という全31曲入り2枚組CDで、2009年リマスター音源が使われています。現時点では、これが Black Sabbath にとって最後にリリースされるコンピレーション・アルバムということになります。

ジ・アルティメイト・コレクション

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Disc1
1.パラノイド - Paranoid
2.ネヴァー・セイ・ダイ - Never Say Die
3.アイアン・マン - Iron Man
4.黒い安息日 - Black Sabbath
5.チルドレン・オブ・ザ・グレイヴ - Children Of The Grave
6.フェアリーズ・ウェア・ブーツ - Fairies Wear Boots
7.チェンジス - Changes
8.ラット・サラダ - Rat Salad
9.スウィート・リーフ - Sweet Leaf
10.ウォー・ピッグス - War Pigs
11.血まみれの安息日 - Sabbath Bloody Sabbath
12.ホール・イン・ザ・スカイ - Hole In The Sky
13.悪魔のしるし - Symptom Of The Universe
14.スパイラル・アーキテクト - Spiral Architect
15.ロックン・ロール・ドクター - Rock 'N' Roll Doctor

Disc2
1.きたない女 - Dirty Women
2.魔女よ、誘惑するなかれ - Evil Woman, Don't Play Your Games With Me
3.ハード・ロード - A Hard Road
4.ロード・オブ・ジス・ワールド - Lord Of This World
5.イントゥ・ザ・ヴォイド - Into The Void
6.眠りのとばりの後に - Behind The Wall Of Sleep
7.スノウブラインド - Snowblind
8.トゥモロウズ・ドリーム - Tomorrow's Dream
9.魔法使い - The Wizard
10.N.I.B. - N.I.B.
11.エレクトリック・フューネラル - Electric Funeral
12.エンブリオ - Embryo
13.生への自殺 - Killing Yourself To Live
14.発狂 - Am I Going Insane
15.悪魔の世界 - Wicked World
16.イッツ・オーライ - It's Alright

BlackSabbath_UltimateCD_cover




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2017-02-28 : ロック :

イン・ザ・ホット・シート~エマーソン・レイク・アンド・パーマー

[イン・ザ・ホット・シート(In The Hot Seat)]は、1994年に発売された Emerson, Lake & Palmer の9作目のスタジオ・アルバムですが、2016年3月11日に Keith Emerson が逝去されたため、グループの最終作となってしまいました。
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Emerson, Lake & Palmer は、1970年に、The Nice のキーボーディスト Keith Emerson が、King Crimson でベースとボーカルを担当していた Greg Lake と意気投合し、Atomic Rooster のドラマーであった Carl Palmer とともに結成されたグループです。
グループ名を冠したデビューアルバムは全英4位/全米18位で、セカンドアルバムの[タルカス(Tarkus)]では全英1位/全米9位となり、海賊盤対策としてリリースしたライブアルバム[展覧会の絵(Pictures At An Exhibition)]も全英3位/全米10位、そして日本ではオリコンチャート2位を記録します。
その後も、[トリロジー(Trilogy)]が全英2位/全米5位で日本でも4位、続く[恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery)]は全英2位/全米11位(日本18位)となり、また、1971年と翌年のメロディー・メーカー誌人気投票では首位になるなど、絶大な人気を誇り、King CrimsonYesPink Floyd とともに Progressive Rock を代表的するバンドとして位置づけられるようになります。
しかし、人気が出るに伴い多忙となったことに耐えられず1974年9月から活動を休止し、1977年になり新たにレコーディングしたアルバム[ELP四部作(Works Volume 1)]もLP2枚組のうち、メンバー1人に片面ずつを割り当て2枚目のB面でのみバンドとしての演奏を披露する形をとり、徐々にグループとしての意識は弱まっていき、次のアルバム[作品第2番(Works Volume 2)]は以前に作成された楽曲が大半を占めるようになり、そして1978年のアルバム[ラヴ・ビーチ(Love Beach)]の製作中にメンバー間で話合って解散することになりました。ちなみに、[ラヴ・ビーチ]というアルバムタイトルはシカゴの空港で行なわれたアンケート結果によるもので、メンバーは「俺達はビーチ・ボーイズじゃない」と否定的であったのもかかわらず、レコード会社が気に入ったため採用されたという話です。
グループ解散後しばらくは映画音楽に携わっていた Keith Emerson ですが、何の制約も受けず自由に音楽を製作し、ライブパフォーマンスをしたいと望むようになり Emerson, Lake & Palmer の再結成を模索するようになります。しかし、Carl PalmerAsia の成功で多忙であっため、代わりに Cozy Powell を呼び込んで、Emerson, Lake & Powell を結成しますが、思ったような結果に結びつきませんでした。Asia の失速により Carl Palmer が合流することになりますが、今度は Greg Lake が離れてしまい、代わりにギタリストの Robert Berry を抱き込み、3 というバンドを作りますが、これにも満足することはできませんでした。次に Keith EmersonGreg Lake はそれぞれソロアルバムの作成を考えますが、それにはレコード会社が売上を見込めないと難色を示し、あらためて Emerson, Lake & Palmer の集結を考えます。そして遂に再結成を果たし、14年ぶりのアルバム「ブラック・ムーン(Black Moon)」を発表しますが、売上はビルボード78位という結果でした。
ELP_InTheHotSeat_PHOTO
1993年にバンドの歴史を振り返る形で、[リターン・オブ・ザ・マンティコア(The Return Of The Manticore)]という4枚組のボックスセットを発表します。ベスト盤という位置づけですが、Emerson, Lake & Palmer 結成前に各メンバーが在籍していたグループの楽曲や、Emerson, Lake & Powell の曲に未発表曲まで含んでいます。
Disc1の1曲目の「タッチ・アンド・ゴー(Touch And Go)」が Emerson, Lake & Powell の曲ですが、ドラムスは Cozy Powell ではなく Carl Palmer が演奏している新録音になっています。
2曲目の「ハング・オン・トゥ・ア・ドリーム(Hang On To A Dream)」は、Keith Emerson が在籍していた The Nice のサードアルバム[(ジャズ+クラシック)÷ロック=ナイス(Nice)]の収録曲で、3曲目の「21世紀の精神異常者(21st Century Schizoid Man)」は、Greg Lake が在籍していた King Crimson のデビューアルバム[クリムゾンキングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)]の収録曲です。次の4曲目は、Carl Palmer が在籍していたグループの曲になるわけですが、Atomic Rooster ではなく、その一つ前に在籍していた The Crazy World Of Arthur Brown の全英1位・全米2位となったシングル「ファイアー(Fire)」が選曲されています。この3曲はともに Emerson, Lake & Palmer による新録音となっています。
5曲目はライブアルバムとしてしかリリースされていなかった「展覧会の絵(Pictures At An Exhibition)」のスタジオテイクです。これは Mussorgsky が作曲したピアノ組曲をロックアレンジしたもので、クラシック音楽のロック化というのは The Nice のアプローチ手法であったため、アルバム化には消極的でありライブ盤としてなら、ということでリリースされたものでしたが、スタジオレコーディングを望む声が多かったということがあり、このタイミングで新たにスタジオで録音しなおしたようです。ただ、ライブ盤とは構成が異なり、組曲を構成する一部である「ブルーズ・ヴァリエイション(Blues Variation)」や「バーバ・ヤーガの呪い(The Curse Of Baba Yaga)」が省かれた形になっています。
Disc3の6曲目「ボ・ディドリー(Bo Didlley)」とDisc4の7曲目「プレリュード・アンド・フーガ(Prelude And Fugue)」が未発表曲です。
他に、Disc1の6曲目「夢みるクリスマス(I Believe In Father Christmas)」は新録音であり、Disc2の7曲目「ロンド(Rondo)」は未発表のライブバージョンになっています。

リターン・オブ・ザ・マンティコア

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そして、1994年に[イン・ザ・ホット・シート]が Emerson, Lake & Palmer の最後のアルバムとしてリリースされます。ちょうどこの頃、Keith Emerson は神経障害の疾患に襲われ右腕の手術をしており、自由に鍵盤を弾くことが難しく、キーボードパートをプログラミングで代用するという手法が採られました。このことに、Keith Emerson は不満とともに苛立ちを覚え、それがストレスとなって心を蝕んでいき、自ら命を絶つという最後へとつながっていくこととなるようです。

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1.ハンド・オブ・トゥルース - Hand Of Truth
2.ダディ - Daddy
3.ワン・バイ・ワン - One By One
4.ハート・オン・アイス - Heart On Ice
5.シン・ライン - Thin Line
6.マン・イン・ザ・ロング・ブラック・コート - Man In The Long Black Coat
7.チェンジ - Change
8.リーズン・トゥ・ステイ - Give Me A Reason To Stay
9.ゴーン・トゥー・スーン - Gone Too Soon
10.ストリート・ウォー - Street War
11.展覧会の絵 - Pictures At An Exhibition
11-a.プロムナード - Promenade
11-b.こびと - The Gnome
11-c.プロムナード - Promenade
11-d.賢人 - The Sage
11-e.バーバー・ヤーガの小屋 - The Hut Of Baba Yaga
11-f.キエフの大門 - The Great Gates Of Kiev
12.ハマー・イット・アウト - Hammer It Out

ELP_InTheHotSeat_NOTE
1曲目の「ハンド・オブ・トゥルース」はピアノとオルガンが主体の Keith Emerson の個性が感じられる Greg Lake との共作曲です。
2曲目の「ダディ」はギターのアルペジオが印象的な Greg Lake が作曲した曲です。
3曲目の「ワン・バイ・ワン」は Keith EmersonGreg Lake に、プロデューサーである Keith Olsen が作曲に加わったシンフォニックな雰囲気を持つ曲です。
4曲目の「ハート・オン・アイス」は Greg LakeKeith Olsen の共作によるポップな楽曲です。
5曲目の「シン・ライン」は Diana RossLittle Feat に曲を提供したことのある Bill WrayKeith Olsen それに Keith Emerson が作曲したジャズっぽいイメージの曲です。
6曲目の「マン・イン・ザ・ロング・ブラック・コート」は Bob Dylan のカバーで Keith Emerson が演奏を望んだということです。
7曲目の「チェンジ」は「シン・ライン」と同じメンバーによる作曲で変化にとんだロックサウンドです。
8曲目の「リーズン・トゥ・ステイ」は、エミー賞受賞に6度のグラミー賞ノミネートの実績を持つ Steve Diamond が、こちらも数多くの作曲をしている Sam Lorber と共作したバラードです。
9曲目の「ゴーン・トゥー・スーン」は Greg LakeBill Wray のほか、プログラミング担当の Keith Wechsler もクレジットされている軽快なロックです。
10曲目の「ストリート・ウォー」は Keith EmersonGreg Lake が作曲した、アップテンポなリズムセクションをベースにしたポップロックです。
11曲目は、[リターン・オブ・ザ・マンティコア]に収録されていた「展覧会の絵」を、このアルバム用にミックスを変化させたものになっています。
12曲目の「ハマー・イット・アウト」は日本盤のボーナストラックで、Keith Emerson のピアノソロになっており、この曲が Emerson, Lake & Palmer の最後を飾るというのは象徴的といえます。

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tag : エマーソン・レイク・アンド・パーマー

2016-10-03 : プログレッシブロック :

ブラック・ムーン~エマーソン・レイク・アンド・パーマー

2016年3月11日に71歳で逝去した Keith Emerson は、Emerson, Lake & Palmer のリーダー的存在で、彼の弾くキーボードが、ベースの Greg Lake、ドラムスの Carl Palmer というリズムセクションをバックに、サウンドを形作っていくスタイルでした。Emerson, Lake & Palmer は1980年2月に一度解散し、1992年に再結成をしますが、その間 Keith Emerson を中心に離合集散が繰り返されます。最初は、Carl Palmer の代わりに Cozy Powell がドラムスとして参加した Emerson, Lake & Powell が結成されます。当時、Carl PalmerAsia の結成メンバーとしてサードアルバムである[アストラ(Astra)]の製作中であり、Keith Emerson からの再結成の誘いを断っており、そこで、RainbowWhitesnake で活躍していた Cozy Powell に声をかけ、省略形がELPとなる Emerson, Lake & Powell としてバンドを作り Emerson, Lake & Palmer の再結成バンドと公言します。しかし、Carl Palmer は「ELP」という略称を認めず、使用停止の訴訟を起こして勝訴するという悶着がありました。

エマーソン・レイク&パウエル 2



1.ザ・スコアー - The Score
2.ラーニング・トゥ・フライ - Learning To Fly
3.ザ・ミラクル - The Miracle
4.タッチ・アンド・ゴー - Touch And Go
5.ラヴ・ブラインド - Love Blind
6.ステップ・アサイド - Step Aside
7.レイ・ダウン・ユア・ガンズ - Lay Down Your Guns
8.火星-戦争をもたらすもの - Mars, The Bringer Of War

1曲目の「ザ・スコアー」は全日本プロレスのテーマ曲として使われているため、日本人には割と知られている曲となっています。4曲目の「タッチ・アンド・ゴー」はファーストシングルカット曲で、Emerson, Lake & Powell を代表する曲と位置づけられており、こののち再集結する Emerson, Lake & Palmer でも演奏されており、 Emerson, Lake & Palmerベスト盤ボックスセット「リターン・オブ・ザ・マンティコア(The Return of the Manticore)」にも収録されているほどです。また、この曲はレイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams)の「グリーンスリーヴスによる幻想曲(Fantasia On Greensleeves)」をモチーフにした楽曲です。7曲目の「レイ・ダウン・ユア・ガンズ」もシングルカット曲です。日本ではどちらもシングルとして発売されませんでしたが、再発されたアルバムCDには「+2」として、9曲目に「タッチ・アンド・ゴー」のB面曲「ロコモーション(The Loco-Motion)」、10曲目に「レイ・ダウン・ユア・ガンズ」のB面曲「ヴェイカント・ポゼッション(Vacant Possession)」が収録されました。「ロコモーション」は、キャロル・キング(Carole King) のカバーです。8曲目の「火星-戦争をもたらすもの」はホルスト(Gustav Holst)の組曲[惑星(The Planets)]の第1楽章で曲名も同じタイトルです。この曲は、King Crimson も1970年発売のセカンドアルバム[ポセイドンのめざめ(In The Wake Of Poseidon)]でも取り上げていますが、当時は曲名の使用許可がとれず、構成を一部変更して「デヴィルズ・トライアングル(The Devil's Triangle)」というタイトルになりましたが、こちらのアルバムリリース時は Gustav Holst の死後50年が過ぎ著作権が切れていました。この曲は、Greg Lake にとって思い出深い曲ですが、Cozy Powell にとっても Rainbow のアルバム[ダウン・トゥ・アース(Down To Earth)]の2曲目「アイズ・オブ・ザ・ワールド(Eyes Of The World)」のイントロや、Whitesnake の日本でのライブ[SUPER ROCK '84]でドラムソロ演奏をするなど非常に思い入れの深い曲です。そんな Cozy Powell も今では Keith Emerson と同じく鬼籍に入っております。
EmersonLake&Powell_LPEmersonLake&Powell_LP_Back

Emerson, Lake & Powell は、このグループ名を冠したアルバム[エマーソン レイク アンド パウエル]リリースとライブツアーの後、Cozy Powell の離脱により瓦解してしまいますが、ちょうど Carl PalmerAsia を脱退しており、Keith EmersonGreg Lake は、Carl Palmer を誘い再結成に向けた行動を開始したものの Greg Lake が距離を置くようになります。そこで代わりにギタリストの Robert Berry に声をかけてトリオ編成の 3 というバンドを結成します。Robert Berry は、GenesisSteve Hackett と、YesAsia にいた Steve Howe が結成した GTR というバンドが、Steve Hackett が脱退したことにより、その後任として参加したメンバーですが、結局 GTR が解散してしまったため、こちらに参加することとなりました。そして、アルバム[スリー・トゥ・ザ・パワー(3...To The Power Of Three)]を作成します。

スリー・トゥ・ザ・パワー



1.トーキング・アバウト - Talkin' 'bout
2.ラヴァー・トゥ・ラヴァー - Lover To Lover
3.チェインズ - Chains
4.デスデ・ラ・ヴィスタ - Desde La Vida
4-1.ラ・ヴィスタ - La Vista
4-2.フロンテラ - Frontera
4-3.サングレ・デ・トロ - Sangre De Toro
5.霧の8マイル - Eight Miles High
6.ランナウェイ - Runaway
7.ユー・ドゥー・オア・ユー・ドント - You Do Or You Don't
8.オン・マイ・ウェイ・ホーム - On My Way Home

このアルバムは全8曲のうち、Robert Berry 単独で作成した曲が「トーキング・アバウト」「ランナウェイ」「ユー・ドゥー・オア・ユー・ドント」と3曲あり、ほぼ全てに Robert Berry のボーカルが入るという Robert Berry 色の強いアルバムです。「ラヴァー・トゥ・ラヴァー」は3人の共作ですが、「チェインズ」は Keith Emerson の友人で、ティナ・ターナー(Tina Turner)やホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)に曲提供したことのあるスー・シフリン(Sue Shifrin)が手掛けたものです。「デスデ・ラ・ヴィスタ」は組曲形式になっており、「ラ・ヴィスタ」は3人共作、「フロンテラ」は Keith Emerson 作の instrumental で唯一ボーカルのない曲で、「サングレ・デ・トロ」は Keith EmersonCarl Palmer の曲です。この「デスデ・ラ・ヴィスタ」は、Emerson, Lake & Palmerベスト盤ボックスセット「フロム・ザ・ビギニング(From The Beginning)」に収録されています。ちなみに、「フロム・ザ・ビギニング」には、Emerson, Lake & Powell の「火星-戦争をもたらすもの」も収録されています。「霧の8マイル」はバーズ(The Byrds)のサイケデリックな一面を象徴する曲のカバーです。「オン・マイ・ウェイ・ホーム」は Keith Emerson の作品ですが、歌詞カードには「In memory of Tony Stratton-Smith」と、アルバム製作時に亡くなった The Nice のマネージャーだったトニー・ストラットン・スミスへの哀悼が記されています。
3_Note

このアルバムも商業的な成功には結びつかず、あらためて Emerson, Lake & Palmer としての活動を模索します。そして、前作[ラブ・ビーチ(Love Beach)]から14年ぶりとなるスタジオ録音アルバム「ブラック・ムーン(Black Moon)」を1992年に発表します。アルバムのプロデュースは今までは Greg Lake でしたが、このアルバムではマーク・マンシーナ(Mark Mancina)が担当しています。Mark Mancina は、ロスアンゼルスでセッション・キーボード・プレイヤーとして活動したり、映画音楽を手がけたり、また、Yes のアルバム[結晶(Union)]収録の「ミラクル・オブ・ライフ(Miracle Of Life)」では共同プロデューサーとして参画しています。

ブラック・ムーン(紙ジャケット仕様)

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1.ブラック・ムーン - Black Moon
2.ペイパー・ブラッド - Paper Blood
3.アフェアズ・オブ・ザ・ハート - Affairs Of The Heart
4.ロメオ・アンド・ジュリエット - Romeo And Juliet
5.フェアウェル・トゥ・アームズ - Farewell To Arms
6.チェンジング・ステイツ - Changing States
7.バーニング・ブリッジズ - Burning Bridges
8.クロース・トゥ・ホーム - Close To Home
9.ベター・デイズ - Better Days
10.フット・プリンツ・イン・ザ・スノウ - Footprints In The Snow
11.ブレイド・オブ・グラス(日本盤ボーナス・トラック) - A Blade Of Grass

1曲目「ブラック・ムーン」は中近東での戦火をイメージしたかのような歌詞で、それに合わせたヘヴィ―なサウンドでアルバムは始まります。
2曲目「ペイパー・ブラッド」も1曲目と同様3人共作のヘヴィ―な曲調で、このアルバム中3人共作はこの2曲だけですが、ともに強烈なロックサウンドです。
3曲目の「アフェアズ・オブ・ザ・ハート」は Greg LakeAsiaGeoff Downes が作った曲です。2人は Ride The Toger というプロジェクトで1990年頃に曲作りをしていましたが、その時はアルバムリリースまでには至らずおり、このアルバムで「アフェアズ・オブ・ザ・ハート」が採用され、「ラヴ・アンダー・ファイアー(Love Under Fire)」という曲が Asia の4枚目のアルバム[アクア(Aqua)]に収録されました。ところが、2015年11月27日に[ライド・ザ・タイガー(Ride The Tider)]というタイトルでアルバムリリースされることとなりました。
4曲目の「ロメオ・アンド・ジュリエット」は、プロコフィエフ(Sergei Prokofiev)のバレイ音楽「ロメオとジュリエット(Romeo And Juliet)」の第1幕第2場第13曲「騎士たちの踊り」を Keith Emerson がアレンジした楽曲です。
5曲目「フェアウェル・トゥ・アームズ」は Keith EmersonGreg Lake の共作で、“武器よ、さらば”と歌うしっとりとしたバラード曲です。
6曲目の「チェンジング・ステイツ」は Keith Emerson がソロアルバム用に作成していたインスト・ナンバーで、当初は「アナザー・フロンティア(Another frontier)」というタイトルだったとのことです。
7曲目「バーニング・ブリッジズ」はプロデューサー Mark Mancina の曲で、ポップ感のあるサウンドになっています。
8曲目の「クロース・トゥ・ホーム」も Keith Emerson のソロアルバム用としていたピアノソロといえる曲です。
9曲目の「ベター・デイズ」も Keith EmersonGreg Lake の共作曲ですが、こちらはキャッチ―なメロデーの曲です。
10曲目「フット・プリンツ・イン・ザ・スノウ」は Greg Lake 作のギター弾き語りのようなラブソングです。
ボーナストラックの「ブレイド・オブ・グラス」はシングルカットされた「ブラック・ムーン」のB面曲で、こちらも Keith Emerson のピアノソロです。
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Keith Emerson のソロアルバム用の楽曲や Greg Lake のプライベートプロジェクトの楽曲、それにプロデューサー Mark Mancina の曲と、バラエティ豊かなアルバム構成となりました。アメリカではビルボード78位と奮いませんでしたが、日本ではオリコンチャート16位となりました。

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tag : エマーソン・レイク・アンド・パーマー

2016-07-20 : プログレッシブロック :

運命の3人の女神~エマーソン・レイク・アンド・パーマー

Emerson, Lake & Palmer のキーボーディストである Keith Emerson が、2016年3月11日に71歳で逝去されました。自殺とのことですが、右手の2本の指が動かない神経性障害で演奏がままならないことに対してナーバスになっていたようです。
ELP_LP

Keith Emerson は、子どもの頃からピアノを習い15歳の時に参加したミュージック・フェスティバルではバッハの部で2位を獲得します。その後はジャズ・ピアノを弾き始めクラブなどでの演奏をするようになり、1963年末には Keith Emerson Trio を組みピアノトリオ演奏で初のレコーディングをします。1965年になるとハモンドオルガンを購入し新たにバンドを結成してロンドンのマーキークラプなどで演奏するようになりますが、そこでP.P.アーノルド(Patricia Ann Cole)に出会い、彼女のバック・バンドとして The Nice を結成することになります。しばらくするとバンドとして独立し1967年にはレコードデビューをして、ステージでは星条旗を燃やすパフォーマンスをするなど、話題を集めるようになります。アルバムは、全部で5枚リリースしますが、3rdアルバムの邦題は[ジャズ+クラシック÷ロック=ナイス(Nice / Everything As Nice As Mother Makes It)]というユニークなものでした。4thアルバム[フェアウェル・ザ・ナイス/組曲『五つの橋』(Five Bridges)]発表後のアメリカ・ツアーを King Crimson と一緒に行なった時に Greg Lake と出会って意気投合して一緒にバンドを結成しようという話をします。また、この頃 Greg Lake に誘われ訪れたオーディオ機器のイベントでムーグ・シンセサイザー開発者のロバート・ムーグ(Robert Moog)に出会い、そのことをきっかけにシンセサイザーをバンドサウンドに積極的に取り込むようになり、Progressive Rock を象徴する楽器へと発展させていくこととなります。1970年2月に5thアルバム[エレジー(Elegy)]リリース後に The Nice は解散することになり、4月になると Atomic Rooster にいた Carl Palmer がドラムスにスカウトされて、Emerson, Lake & Palmer が誕生します。
 キース・エマーソン(Keith Emerson) - Keyboard
 グレッグ・レイク(Greg Lake) - Bass, Vocal
 カール・パーマー(Carl Palmer) - Drums
そして11月20日にバンド名と同じ名前の[エマーソン・レイク・アンド・パーマー]でアルバムデビューをします。収録曲は、アナログLPのAB面ともに3曲ずつという大曲志向のもので、クラシック楽曲を取り込んだスタイルで Keith Emerson の趣向と Greg Lake の経歴(King Crimson風)が組み合わさった形です。

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1.未開人 - The Barbarian
2.石をとれ - Take A Pebble
3.ナイフ・エッジ - Knife Edge
4.運命の3人の女神 - The Three Fates
4-1.クローソー - Clotho
4-2.ラキシス - Lachisis
4-3.アトロポス - Atropos
5.タンク - Tank
6.ラッキー・マン - Lucky Man

1曲目「未開人」は、ハードなオルガン演奏によるインストゥルメンタル曲で、ハンガリー出身のバルトーク(Bela Bartok)のピアノ独奏曲「アレグロ・バルバロ(Allegro Barbaro)」をアレンジしたものです。Bela Bartok の曲は元々は「嬰ヘ調のアレグロ」という題名でしたが、フランスの新聞に「ハンガリーの若き野蛮人」と載ったことから「野蛮なアレグロ」と改名したとのことです。
2曲目の「石をとれ」は、Greg Lake の作品で抒情的なボーカルから始まる12分を超える大作となっており、クラシカルな要素やジャジーなピアノサウンドなど様々な音楽手法が組み込まれたバンドの代表作の一つです。
3曲目「ナイフ・エッジ」は、クラシックの原曲を大胆にアレンジしたハードな楽曲です。ヤナーチェク(Leos Janacek)の組曲「シンフォニエッタ(Sinfonietta)」の第1楽章「ファンファーレ」と、バッハ(Johann Sebastian Bach)の「フランス組曲第1番(BWV 812)」をフューチャーしています。
4曲目の「運命の3人の女神」は、Keith Emerson の手による3部構成のキーボードソロ曲です。「運命の3人の女神」とは、ギリシャ神話のモイライ(Moirai)という人の寿命を割り当てる女神を指します。「クロートー」は運命の糸を紡ぐ神で、「ラケシス」はその運命の糸を人に割り当てる神で、「アトロポス」が運命の糸を最後に裁ち切る神です。こうして人間の寿命が決まるとされています。
5曲目の「タンク」は、ドラミングが主体の曲で Carl PalmerKeith Emerson と作曲したインストゥルメンタルです。
最後の「ラッキー・マン」は、Greg Lake が手掛けたアコースティック・ナンバーですが、最後にムーグ・シンセサイザーの電子的な音世界が広がります。
ELP_Note

このアルバムは、全英4位、全米18位となりますが、セカンドアルバム[タルカス(Tarkus)]は、全英では1位、全米は9位を記録します。その後も、ライブ録音したアルバム[展覧会の絵(Pictures At An Exhibition)]や[恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery)]などのヒット作を生み出していきますが、1980年2月に解散してしまいます。
解散後は、それぞれにソロ作品を発表したり、Carl PalmerGreg Lake は、Asia でバンド活動したりしますが、徐々に再結成に向けての動きがみられるようになります。1986年に、Carl Palmer の代わりに Cozy Powell がドラムスとして参加する形で、Emerson, Lake & Powell が結成されます。このバンドは略称形が EL&P となるもので Keith Emerson は再結成バンドと公言し Emerson, Lake & Palmer の楽曲もレパートリーに加えてライブ演奏をしていましたが、バンド名を冠したアルバム1枚を発表しただけで解散してしまいます。そして、Cozy Powell の代わりに Carl Palmer が合流するものの、今度は Greg Lake が離脱してしまい、そこで Keith EmersonCarl Palmer はギタリストの Robert Berry とともに、トリオ編成の 3 というバンドを結成し1988年にアルバム[スリー・トゥ・ザ・パワー(3...To The Power Of Three)]を発表しますが、こちらもライブツアー後に解散してしまいます。
しかし、1992年になって遂に再結成を果たしてアルバム[ブラック・ムーン(Black Moon)]を発表し、続けて1994年にはアルバム[イン・ザ・ホット・シート(In The Hot Seat)]を発表しますが、商業的な成功はつながりませんでした。この時期に Keith Emerson は腕の手術を受けており、闘病生活が始まることとなります。2000年頃からは Emerson, Lake & Palmer としての活動は行なわれなくなり実質的には解散状態になりますが、2010年7月25日にロンドンで一夜限りの再結成ライブが実現し、これが最後のバンド活動になりました。



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tag : エマーソン・レイク・アンド・パーマー

2016-04-19 : プログレッシブロック :

エレメンツ2015 ~キング・クリムゾン

King Crimson が、2014年に引き続きツアー会場販売用のCD2枚組29曲入りボックスセット[キング・クリムゾン ジ・エレメンツ 2015オフィシャル・ツアー・ボックス(The Elements King Crimson 2015 Tour Box)]を限定盤としてリリースしました。
KC_ELEMENTS2015_COVER
曲数は昨年リリースした[キング・クリムゾン エレメンツ 2014オフィシャル・ツアー・マーチャンダイズ(The Elements King Crimson 2014 Tour Box)]と同じく29曲で、そのうち初CD化が20曲とのことです。パッケージも同じデザインで、ブック型の見開きディスクボックスの右側に若干重なるように2枚のCDが収納され、左側にはポケットがあり24頁のブックレットを挟めるようになっています。1枚目のCDの1曲目も同じ曲を使用しており、全体としての統一感を醸し出しており、来年も同等なボックスセットをリリースするのではないでしょうか。
ちなみに、メンバーも昨年と同様です。King Crimson というグループにおいては、メンバーの変化なしというのは、どちらかと言えば珍しいことです。
 ロバート・フリップ(Robert Fripp) - Guitar
 ジャッコ・ジャクスジク(Jakko Jakszyk) - Guitar, Vocals
 トニー・レヴィン(Tony Levin) - Basses, Stick
 パット・マステロット(Pat Mastelotto) - Drums
 ギャヴィン・ハリソン(Gavin Harrison) - Drums
 ビル・リーフリン(Bill Rieflin) - Drums
 メル・コリンズ(Mel Collins) - Saxes, Flute

The Elements Tour Box 2015

新品価格
¥1,754から
(2016/2/29 00:00時点)



Disc1
1.ウインド - Wind (extract) (1969, IN THE COURT OF THE CRIMSON KING recording sessions)
2.エピタフ - Eitaph (2015 Instrumental) (1969, IN THE COURT OF THE CRIMSON KING recording sessions)
3.キャットフード - Catfood (1970, IN THE WAKE OF POSEIDON recording sessions)
4.ボレロ - Bolero (1970, LIZARD recording sessions / 1989, Tony Levin bass overdub)
5.アイランズ - Islands (extract with Oboe) (1971, ISLANDS recording sessions)
6.ア・ピースメイキング・スティント・アンロールズ - A Peacemaking Stint Unrolls (1971, ISLANDS recording sessions)
7.太陽と戦慄 パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part2) (extract) (2014, band rehearsal)
8.太陽と戦慄 パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part2) [Live] (6/28/74, at the Casino)
9.突破口 - Fracture [Live] (4/2/74, at the Stadthalle)
10.再び赤い悪夢 - One More Red Nightmare (guitars extract) (1974, RED recording sessions)
11.再び赤い悪夢 - One More Red Nightmare [Live] (9/30/14, at the Orpheum)
12.エレファント・トーク - Elephant Talk (12" mix) (1981, DISCIPLINE recording sessions)
13.アブセント・ラヴァーズ - Absent Lovers (1982, BEAT recording sessions)
14.S.F.サウンドチェック - S.F. soundcheck (extract) [Live] (9/30/14, at the Warfields Theatre)
15.太陽と戦慄 パート3・イントゥ・スリープレス - Larks' Tongues In Aspic (Part3) into Sleepless (1984, THREE OF A PERFECT PAIR recording sessions)

Disc2
1.ジュラシック・スラック - Jurassic Thrak (edit) (1994, THRAK recording sessions)
2.ザ・ヘル・ハウンズ・オブ・クリム - The Hell Hounds of Krim [Live] (9/30/14, at the Orpheum)
3.ヴルーム - Vrooom [Live] (5/17/95, in London)
4.コーダ:マリ-ン 475 - Coda: Marine 475 [Live] (5/17/95, in London)
5.プロジェクション - ProjeKction (Project Four) [Live] (November 1998, at 7th Note)
6.太陽と戦慄 パート4/ザ・コンストラクション・オブ・ライト - Larks' Tongues In Aspic (Part4) / The ConstruKction Of Light (1999, THE CONSTRUKCTION OF LIGHT recording sessions)
7.ス・テイン・ズ - Sus-Tayn-Z (Project Three) (2000, band rehearsal)
8.ザ・パワー・トゥ・ビリーブ2 - The Power To Believe II (demo) (2002)
9.ザ・パワー・トゥ・ビリーブ2 - The Power To Believe II [Live] (6/20/03, at TeatroSmeraldo)
10.エクス・ウノ・パトレス - Ex Uno Patres (2004)
11.ザ・ライト・オブ・デイ - The Light Of Day (2010, Alternate take, A SCARCITY OF MIRACLES)
12.バ・バ・ブーム・ブーム - Ba Ba Boom Boom (2008, band rehearsal)
13.アタッカスラック - AttakcAthrak (end edit) [Live] (1996)
14.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man [Live] (10/04/14, at the Warfields)

KC_ELEMENTS2015_CD

Disc1の1曲目「ウインド」は、収録時間が多少短いですが[キング・クリムゾン エレメンツ 2014オフィシャル・ツアー・マーチャンダイズ]の1曲目と同じ曲です。
2曲目はデビューアルバム[クリムゾンキングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)]収録の「エピタフ」ですが、スティーヴン・ウィルソン(Steven Wilson)がボーカルを削除しています。
3曲目「キャット・フード」は、セカンドアルバム[ポセイドンのめざめ(In The Wake Of Poseidon)]レコーディング時のボーカル無しセッションです。
4曲目「ボレロ」は、サードアルバム[リザード(Lizard)]収録時のセッションに、Tony Levin のベースを1989年にオーバーダブしたものです。
5曲目は4枚目のアルバム[アイランズ(Islands)]のタイトル曲で、弦楽四重奏とオーボエをフィーチャーしたものです
6曲目「ア・ピースメイキング・スティント・アンロールズ」も[アイランズ]収録時のセッションですが、次のアルバム[太陽と戦慄(Larks' Tongues In Aspic)]のモチーフが垣間見れるもので、曲の前半が「太陽と戦慄 パート1(Larks' Tongues In Aspic (Part1))」の中間部、後半は「人々の嘆き(Lament)」の後半部へとつながる感じになっています。
7曲目と8曲目はアルバム[太陽と戦慄]収録の「太陽と戦慄 パート2(Larks' Tongues In Aspic (Part2))」で、7曲目は最新 King Crimson のリハーサル演奏で、8曲目は40周年記念ボックス[ザ・ロード・トゥ・レッド(The Road To Red)]に収録されているものです。
9曲目「突破口」は、[太陽と戦慄]の次のアルバム[暗黒の世界(Starless And Bible Black)]の40周年記念ボックスに収録されているものです。
10曲目と11曲目の「再び赤い悪夢」は、[暗黒の世界]の次のアルバム[レッド(Red)]収録曲ですが、10曲目は Robert Fripp の3本のギターを重ねたリフで、11曲目は最新 King Crimson のライブ演奏でアルバム[ライブ・アット・オルフェウム(Live At The Orpheum)]に収録されているものです。
12曲目の「エレファント・トーク」は、12インチシングルで発表されたもので、81年再結成時のアルバム[ディシプリン(Discipline)]の40周年記念盤に収録されているものです。
13曲目「アブセント・ラヴァーズ」は、同名のライブアルバムとは関係のない曲で、[ディシプリン]の次のアルバム[ビート(Beat)]レコーディング時の未発表セッションです。
14曲目「S.F.サウンドチェック」は、サンフランシスコのライブ会場での最新 King Crimson によるサウンドチェック演奏です。
15曲目の「太陽と戦慄 パート3・イントゥ・スリープレス」は、[ビート]の次のアルバム[スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア(Three Of A Perfect Pair)]レコーディング時のセッションで演奏されたメドレーです。

Disc2の1曲目「ジュラシック・スラック」は、90年代に再々結成したダブルトリオ編成 King Crimson のフルアルバム[スラック(Thrak)]に収録時のレコーディング風景を切り取ったものです。
2曲目の「ザ・ヘル・ハウンズ・オブ・クリム」は、オルフェウムでのライブ演奏ですが、アルバム[ライブ・アット・オルフェウム]には未収録の音源です。
3曲目「ヴルーム」と4曲目「コーダ:マリ-ン 475」は、95年のロンドンでのライブ演奏です。
5曲目「プロジェクション」は、Robert FrippTrey GunnTony LevinPat Mastelotto によるプロジェクト4(Project Four)のライブ演奏です。
6曲目「太陽と戦慄 パート4/ザ・コンストラクション・オブ・ライト」は、99年のアルバム[ザ・コンストラクション・オブ・ライト(The ConstruKction Of Light)]収録時のメドレーです。
7曲目の「ス・テイン・ズ」は、Robert FrippTrey GunnPat Mastelotto からなるプロジェクト3(Project Three)のリハーサル時の演奏です。
8曲目と9曲目の「ザ・パワー・トゥ・ビリーブ2」は、[ザ・コンストラクション・オブ・ライト]の次のアルバム[ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ(The Power To Believe)]の収録曲で、8曲目は中間部のデモ演奏で、9曲目はライブ演奏です。
10曲目の「エクス・ウノ・パトレス」は、Robert FrippAdrian BelewTony LevinPat Mastelotto による未発表曲です。
11曲目「ザ・ライト・オブ・デイ」は、King Crimson ProjeKct が2011年にリリースしたアルバム[ア・スケアシティ・オブ・ミラクルズ(A Scarcity Of Miracles)]収録曲の別ミックスです。
12曲目の「バ・バ・ブーム・ブーム」は、最新 King Crimson のリハーサル曲です。
13曲目「アタッカスラック」は、ライブ音源から「スラック」の即興演奏部分を編集したものです。
14曲目の「21世紀のスキッツォイド・マン」は、2014年ライブツアーからサンフランシスコでの演奏です。

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tag : キング・クリムゾン エレメンツ

2016-02-29 : プログレッシブロック :

イプシロン・エッセ~イル・バレット・ディ・ブロンゾ

[イプシロン・エッセ(YS)]は、イル・バレット・ディ・ブロンゾ(Il Balletto Di Bronzo)のセカンドアルバムの邦題ですが、アルファベットの「」と「」のイタリア語での音です。
YS_CDImage
YS」とは、フランス・ブルターニュ地方に伝わる大洪水によって一夜で姿を消したとされる伝説上の都市の名前で、ブルターニュ地方に残るブルトン語(ブレイス語)では「IS」と綴られ、「低地」を意味するブルトン語の「Izel」に由来するとのことです。
伝説は―――
ブルターニュ地方に5世紀頃コルヌアイユ(Cornouaille)という国がありグラドロン(Gradlon)王が治めていました。王は海の妖精と結婚し美貌の一人娘ダユー(Dahut)を授かります。王は聖コランタン(Corentin)と出会いキリスト教へと改宗し節制を広めますが、王女のダユーはそれに耐えられず「海が恋しいので、海のそばに住みたい」と王に頼み込みます。娘を溺愛する王がその願いを聞いて造ったのが「イス」で、ここに移り住んだ王女は妖精の力を借りて高波から守るための堤防と水門を作り支配者となります。次に都市を繁栄させるための悪巧みとして、海の底から怪物を呼び出して通りかかる船を襲わせて略奪を行ない、背徳と享楽に溺れていくようになります。そして美貌の王女には求婚する貴公子が多く訪れるようになりますが、気に入った貴公子を誘惑しては飽きると殺して海に捨てるという仕打ちを繰り返してしまいます。ところがある日、赤ずくめの貴公子が現れて王女を言葉巧みに誘惑して、水門の鍵を奪ってしまいます。赤い貴公子の正体は悪魔であり、水門は開けられてしまい、押し寄せた洪水であっという間に「イス」は水没してしまいました。

YS_Member
Il Balletto Di Bronzo は、バッテイトーリ・セルヴァッジ(Battitori Selvaddi)というハード&ヘヴィ・ロックバンドが1969年に改名したものです。バンド名は、エドワード・アレクサンダー・ワズワース(Edward Alexander Wadsworth)というイギリスの画家の1940年の「ブロンズのバレー(Bronze Ballet)」というシュルレアリスム作品からインスピレーションされて付けられたものということです。
シングルを2枚発表しデビューアルバム[シリウス2222(Sirio 2222)]をリリースするも活動が停滞してしまい、ギターのリノ・アジェロ(Lino Ajello)とドラムスのジャンキ・ストリンガ(Gianchi Stringa)がオザンナ(Osanna)の前身バンドであるチッタ・フロンターレ(Citta Frontale)にいたキーボードのジャンニ・レオーネ(Gianni Leone)を迎え、ベースには旧知のヴィト・マンザリ(Vito Manzari)を加えて1971年に活動を再開し、前作のハードロック路線からキーボードを中心とした実験的なシンフォニックロックサウンドへと変貌を遂げ、[イプシロン・エッセ(イス)]を製作します。

YS(イプシロン・エッセ) 2(紙ジャケット仕様)



1.イントロダクション - Introduzione
2.第1部 - Primo Incontro
3.第2部 - Secondo Incontro
4.第3部 - Terzo Incontro
5.エピローグ - Epilogo
6.安息の家 - La Tua Casa Comoda
7.ヴィットリア夫人 - Donna Vittoria

1972年にLPレコードで発表した時の[イプシロン・エッセ(イス)]は、序章に続き3つの楽章が連なり最後は終章で締めるという5曲構成の組曲風になっていました。各曲にはサブタイトルもなく、単に「イントロダクション」で始まり、その後は「第1部」「第2部」「第3部」と名付けられ、「エピローグ」で終わるというスタイルのトータルアルバム形式です。ハイトーンの女性スキャットで幕を開け、オルガンに導かれて静かにヴォーカルが響いた後、ドラムによるリズムセクションが重なりあい、それがヘビィでジャジーな即興演奏へと展開していき、それからは次々と様々なアヴァンギャルドな演奏が繰り広げられますが、全体のトーンは大きく外れることはなくダイナミックでドラマチックでありながらトータルなイメージが保たれています。「イス」という伝説都市の背徳と享楽、そしてその後の崩壊が表現されているかのようです。
安息の家」と「ヴィットリア夫人」はCD化された際のボーナストラックですが、Il Balletto Di Bronzo がイタリアをツアー中に Lino AjelloVito Manzari が脱退してしまったため、残された Gianni LeoneGianchi Stringa が二人でレコーディングしたシングル曲です。「安息の家」はシングルとしては発表されている曲であるため、耳に残りやすいキャッチーなメロディーのハードロックサウンドで、「ヴィットリア夫人」は男性スキャットによるイントロからベース主体のリズムセクションに移り、また男性スキャットに戻るというインストゥルメンタル曲です。

YS_Index YS_Credit

アルバムジャケットには4ポーズの女性カットが用いられていますが、これは王女ダユーを意識したものなのでしょうか。インナー部分には歌詞が記されており、その最後に「parole e musica di N.Mazzocchi」と作詞/作曲者のクレジットがありますが、メンバーに存在しない名前です。このアルバムは Gianni Leone を中心にグループ全員で作り上げたものなのですが、彼らがイタリア音楽著作権協会に登録していなかったため、便宜上ナポリに住む女性の名前を借りたということです。アルバムのタイトルといい、どこか謎めいたところだらけになっています。

RoadToYS_CDImage

[ロード・トゥ・YS~『YS』誕生前夜(On The Road To YS ...and Beyond)]という関連アルバムがリリースされています。これは[イプシロン・エッセ(イス)]の原型となるスタジオ・デモ音源が2曲分見つかったことにより、2003年以降のライブ音源を追加しアルバムサイズにして発表したというものです。

On the Road to Ys & Beyond

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(2016/1/3 00:00時点)



1.(デモ-1971)イントロダクション - Introduzione
2.(デモ-1971)第2部 - Secondo Incontro
3.(ライブ-2006)安息の家 - La Tua Casa Comoda
4.(ライブ-2003)ヴィットリア夫人 - Donna Vittoria
5.(ライブ-2003)操られた鍵盤 - Tastiere Isteriche
6.(コメント-2007)オマージュ・トゥ・バレット・ディ・ブロンゾ - A Homage To Balletto Di Bronzo
7.(ソロ・ライブ-2007)イントロダクション - Introduzione
8.(ソロ・ライブ-2007)ナポリ・ソッテッラ~古代ネアポリスの入口 - Napoli Sotterranea
9.(ソロ・ライブ-2007)アナコンダ - Anaconda
10.(ソロ・ライブ-2007)昨日も明日もない - Ne Irei, Ne Domani

1曲目「イントロダクション」と2曲目「第2部」が発掘された音源で、1971年10月1日・2日にミラノのフォノグラムスタジオで録音されたものということです。当時は1曲目には「4/7」と名付けられていたそうですが、2曲目には未だタイトルはなかったようです。このデモ音源では Gianni Leone は英語で歌っていますが、フォノグラムとのアルバム契約成立後、イタリア語で歌うように強要され、そこでコーラスで参加していた女性に歌ってもらったものの出来上がりに満足することができず、最終的に Gianni Leone がイタリア語で録音し直しリリースしたとのことです。
ロード・トゥ・YS~『YS』誕生前夜」の音源としては。この2曲だけで残りはアルバムタイトルのうちの「...and Beyond」の部分になります。そのうち「安息の家」「ヴィットリア夫人」「操られた鍵盤」の3曲は一応 Il Balletto Di Bronzo としての活動ですが、それ以降は2007年9月21日に行なわれたバレット・ディ・ブロンゾ・トリビュート・コンサートでの Gianni Leone のソロ・ライブとなっております。

RoadToYS_IndexRoadToYS_CD




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Author:うえ ちゃん
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映画[脳男]の主題歌に、King Crimson の [21世紀のスキッツォイド・マン(21st Century Schizoid Man)]が使われていました。

キース・エマーソン 追悼」としてムック本が出版されています。

エマーソン・レイク&パーマー (KAWADE夢ムック 文藝別冊)




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