プログレッシブロック|音泉日記~音楽の温泉~

エレメンツ2017~キング・クリムゾン

King Crimson 恒例のライヴ・ツアーにあわせて制作しているレアトラック・ボックスセットの2017年版[キング・クリムゾン ジ・エレメンツ 2017オフィシャル・ツアー・ボックス(The Elements King Crimson 2017 Tour Box)]が発売されました。このシリーズは2014年から始まり日本盤もリリースされていたのですが、昨年2016年は日本盤が制作されておらず、輸入盤を購入するしかありませんでした。しかし、今年は再び日本盤が発売されています。日本盤としての仕様は、①日本語の商品カード、②オリジナル・ブックレットの和訳と2017年6月7月のツアー・セットリストが記載された日本語の解説ブック、となっています。
パッケージのデザインは、2014年版・2015年版と同じく、ブック型の見開きディスクボックスの右側に若干重なるように2枚のCDが収納され、左側のポケットにブックレットが入るポケットが付いたスタイルです。
収録トラック数はCD2枚に32曲となっており、2016年12月7日に亡くなったグレッグ・レイク(Greg Lake)と2017年1月31日に亡くなったジョン・ウェットン(John Wetton)を追悼するものとなっています。
ELEMENTS2017_COVER
2017年10月時点の King Crimson のメンバーは現在は8人です。
 ロバート・フリップ(Robert Fripp) - Guitar
 ジャッコ・ジャクスジク(Jakko Jakszyk) - Guitar, Vocals
 トニー・レヴィン(Tony Levin) - Basses, Stick
 パット・マステロット(Pat Mastelotto) - Drums
 ギャヴィン・ハリソン(Gavin Harrison) - Drums
 ジェレミー・ステーシー(Jeremy Stacey) - Drums
 メル・コリンズ(Mel Collins) - Saxes, Flute
 クリス・ギブソン(Chris Gibson) - Keyboards
2014年時は7人体制でしたが、Drums と Keyboards を担当していたビル・リーフリン(Bill Rieflin)が、2016年9月の欧州ツアーで降板し、Jeremy Stacey が代役として入り、 2017年10月に Chris Gibson が加入して8人体制になりました。

The Elements Of King Crimson 2017 Tour Box

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Disc1
1. Wind (extract) (1969, IN THE COURT OF THE CRIMSON KING recording sessions) - ウインド
2. 21st Century Schizoid Man (Greg Lake vocals, extract) (IN THE COURT OF THE CRIMSON KING recording sessions) - 21世紀のスキッツォイド・マン
3. 21st Century Schizoid Man (edit, live 2015) (from RADICAL ACTION CD/Blu-ray) - 21世紀のスキッツォイド・マン
4. In The Wake Of Poseidon [instrumental edit] (1970, IN THE WAKE OF POSEIDON recording sessions. from 21ST CENTURY GUIDE TO KING CRIMSON boxset) - ポセイドンのめざめ
5. Improv (Mel Collins, extract, live 2016) (Recorded live in Milan) - インプロヴィゼイション
6. Peace (Tokyo rehearsal, 2015) - 平和
7. Cirkus (3/10/16 Live at Mehr Theatre, Hamburg) - サーカス
8. Islands [instrumental edit] (1971, ISLANDS recording sessions. from 21ST CENTURY GUIDE TO KING CRIMSON boxset) - アイランズ
9. Easy Money (from LIVE IN TORONTO) - イージー・マネー
10. Suitable Grounds For The Blues [Tokyo Rehearsals] - ブルースに適した環境
11.The Great Deceiver (from STARLESS boxed set) - ザ・グレート・ディシーヴァー
12. Improv (Mel Collins, extract, live 2016) (Recorded live in Vienna) - インプロヴィゼイション
13. Asbury Park (edit) (from USA 40TH ANNIVERSARY CD/DVD & THE ROAD TO RED boxed set) - アズベリー・パーク
14. One More Red Nightmare (9/9/16, live at Beethoven Saal, Stuttgart) - 再び赤い悪夢
15. Meltdown [Tokyo Rehearsal] - メルトダウン
16. Thera Hun Ginjeet [Steven Wilson alt mix] (1981 DISCIPLINE recording sessions. from 40TH ANNIVERSARY CD/DVD-A DISCIPLINE & ON (AND OFF) THE ROAD boxset) - テラ・ハン・ジンジート
17. Haertbeat (from THE EUROPE 82 bonus disc ON (AND OFF) THE ROAD boxset) - ハートビート
18. Sleepless (7/8/08 live at Park West, Chicago) - スリープレス
19. RF intermission announcement (2016) - RFインターミッション・アナウンスメント

Disc2
1. Form No.1 (previously available on 21ST CENTURY GUIDE TO KING CRIMSON boxset) - フォーム No1
2. Thrak (from THRAK boxed set) - スラック
3. Keep That One Nick [edit section] (1973, LARKS' TONGUES IN ASPIC recording sessions. from LARKS' TONGUES IN ASPIC boxed set) - キープ・ザット・ワン・ニック
4. Larks' Tongues In Aspic (Part1) (from RADICAL ACTION CD/Blu-ray) - 太陽と戦慄 パート1
5. Larks' Tongues In Aspic (Part2) (from THE ROAD TO RED boxed set) - 太陽と戦慄 パート2
6. Keep That One Nick [edit section] (1973, LARKS' TONGUES IN ASPIC recording sessions. from LARKS' TONGUES IN ASPIC boxed set) - キープ・ザット・ワン・ニック
7. Larks' Tongues In Aspic (Part3) (from video on the ON (AND OFF) THE ROAD boxset) - 太陽と戦慄 パート3
8. Keep That One Nick [edit section] (1973, LARKS' TONGUES IN ASPIC recording sessions. from LARKS' TONGUES IN ASPIC boxed set) - キープ・ザット・ワン・ニック
9. Larks' IV ConstruKction (Recorded 1997, SIR Studios, Nashville) - ラークス4・コンストラクション
10. Keep That One Nick [edit section] (1973, LARKS' TONGUES IN ASPIC recording sessions. from LARKS' TONGUES IN ASPIC boxed set) - キープ・ザット・ワン・ニック
11. Larks' Tongues In Aspic (Part4) (14/11/03 Ulster Performing Arts Center, Kingston, NY) - 太陽と戦慄 パート4
12. Level Five (9/9/16, live at Beethoven Saal, Berlin) - レヴェル・ファイブ
13. Larks' Tongues In Aspic [radio advert] (edit from LARKS' TONGUES IN ASPIC CD/DVA-A & LARKS' TONGUES IN ASPICboxed set) - 太陽と戦慄

ELEMENTS2017_CD

Disc1の1曲目「ウインド」は、過去に発売されたツアー・ボックスの1曲目と同じ曲名で統一感を出していると思われますが、今までとは異なり、風の音ではなく会話が収録されています。
2曲目はデビューアルバム[クリムゾンキングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)]に収録されていた Greg Lake が歌う「21世紀のスキッツォイド・マン」の最初の歌詞の部分だけですが、3曲目の「21世紀のスキッツォイド・マン」のイントロのように使われています。これは、Greg Lake へのリスペクトと思われます。
3曲目は2016年に発売されたライブアルバム[ラディカル・アクション(Radical Action (To Unseat The Hold Of Monkey Mind))]に収録の「21世紀のスキッツォイド・マン」を編集したものですが、2曲目と3曲目は一つの作品としてとらえ、Greg Lake の声で始まり現在のバンドメンバーの演奏に引き継ぐという構成にしているようです。
4曲目「ポセイドンのめざめ」はセカンドアルバム[ポセイドンのめざめ(In The Wake Of Poseidon)]のタイトルソングですが、2004年に発売されたボックスセット[真・紅伝説~21世紀のキング・クリムゾン・ガイド Vol.1 1969-1974(The 21st Century Guide To King Crimson Volume One 1969-1974)]に収録されていたインストゥルメンタル版で Greg Lake のボーカルを取り除かれてしまったバージョンです。
5曲目の「インプロヴィゼイション」は、2016年にミラノのライブで録音された Mel Collins のフルート独奏です。
6曲目の「平和」もセカンドアルバム[ポセイドンのめざめ]に収録されていた曲ですが、2015年の東京でのリハーサル風景を録音したもので笑い声も入っています。
7曲目はサードアルバム[リザード(Lizard)]の1曲目「サーカス」で、2016年にハンブルグで行なったライブ演奏が収められています。
8曲目は4枚目のアルバム[アイランズ(Islands)]のタイトル曲ですが、これもボックスセット[真・紅伝説~21世紀のキング・クリムゾン・ガイド Vol.1 1969-1974]に収録されていたインストゥルメンタル版から持ってきています。
9曲目「イージー・マネー」は5枚目のアルバム[太陽と戦慄(Larks' Tongues In Aspic)]の収録曲で、こちらは2016年に発売されたライブアルバム[ライブ・イン・トロント(Live In Toronto)]の音源が使われています。
10曲目の「ブルースに適した環境」は過去の曲ではなく2014年からの再始動で作られた曲で、2015年の東京でのリハーサル演奏を収録したものです。
11曲目「ザ・グレート・ディシーヴァー」は6枚目のアルバム[暗黒の世界(Starless And Bible Black)]の1曲目でオリジナルアルバムでの邦題は「偉大なる詐欺師」と付けられていました。ここには、アルバム[暗黒の世界]の40周年記念ボックスとしてリリースされた[スターレス(Starless)]のDisc11に収録されていたフランスのブザンソンでライブ音源で、Robert FrippBill BrufordDavid CrossJohn Wetton というメンバーでの演奏になっています。
12曲目の「インプロヴィゼイション」は、2016年にウィーンのライブで録音された Mel Collins のフルート独奏です。
13曲目「アズベリー・パーク」は、1975年に発表されたライブ・アルバム[USA(USA)]に収録されていたインプロヴィゼーション曲で、7枚目のアルバム[レッド(Red)]の40周年記念ボックスとしてリリースされた[ザ・ロード・トゥ・レッド(The Road To Red)]のDisc15として収録されているアメリカのアズベリーパークで Robert FrippJohn WettonBill BrufordDavid Cross が行なったライブ音源を2013年にMixしたバージョンです。
14曲目はアルバム[レッド]収録曲の「再び赤い悪夢」で、ドラムスが Bill Rieflin から Jeremy Stacey に交代した後の2016年シュトゥットガルトでのライブ演奏です。
15曲目「メルトダウン」も「ブルースに適した環境」と同じく2014年からの再始動で作られた曲で、2015年の東京でのリハーサルが収録されています。
16曲目の「テラ・ハン・ジンジート」は1981年に発売された8枚目のアルバム[ディシプリン(Discipline)]の収録曲ですが、ここでは2011年発売の40周年記念盤に収録された Steven Wilson による Alternate mix 版が採用されています。アルバム[ディシプリン]の初発は1981年で、40周年記念盤は2011年発売なので、30年しか過ぎていないのですが、デビューアルバム[クリムゾンキングの宮殿]から始まる再発シリーズ全体のブランド名として「40周年記念」が使われているためで、40周年記念アルバム[ディシプリン]の内部的な表現としては「30th Anniversary Remaster」としています。
17曲目の「ハートビート」は9枚目のアルバム[ビート(Beat)]の収録曲ですが、1980年代のディシプリン・クリムゾン期3部作[ディシプリン][ビート][スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア]の音源で構成されたボックスセット[オン(アンド・オフ)ザ・ロード(On (And Off) The Road 1981-1984)]に「THE EUROPE 82」のタイトルでボーナストラックとして収録されているフランス公演のライブ音源が使われています。
18曲目「スリープレス」は10枚目のアルバム[スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア(Three Of A Perfect Pair)]の楽曲ですが、2008年にシカゴで行なわれた Robert FrippAdrian BelewTony Levin に、Pat MastelottoGavin Harrison のダブル・ドラムスというメンバーでのライブ演奏を収録しています。
19曲目は、Robert Fripp のライブでのアナウンス音声となっています。

Disc2の1曲目「フォーム No1」は、2005年に発売されたボックスセット[真・紅伝説~21世紀のキング・クリムゾン・ガイド Vol.2 1981-2003(The 21st Century Guide To King Crimson Volume Two 1981-2003)]に新曲として収録されていたもので、2004年にナッシュビルの Studio Belew にて Robert FrippAdrian BelewTony LevinPat Mastelotto がプレイしたものです。
2曲目は1995年に発表した11枚目のアルバム[スラック(Thrak)]のタイトル曲ですが、クレジットを見ると2015年に発売された[スラック40thアニバーサリー・ボックス(Thrak Box)]収録の1994年ウッドストック Applehead Studio で録音された音源と記されています。
3曲目と6曲目・8曲目・10曲目は「キープ・ザット・ワン・ニック」という楽曲ですが、これは2012年に発売された[太陽と戦慄]のボックスセットに含まれていたCD1枚分約79分のスタジオ・セッション・リールのことで、1973年にロンドンの Command Studio で収録された音源です。アルバム[太陽と戦慄]のためのセッション状況を録音したもので、Robert FrippJohn WettonBill BrufordJamie MuirDavid Cross のリハーサル演奏や会話等を聴くことができます。3曲目・6曲目・10曲目は「太陽と戦慄 パート1」、8曲目が「太陽と戦慄 パート2」のセッションになっており、4トラック合わせて約15分30秒弱が使われています。
4曲目「太陽と戦慄 パート1」は、[ラディカル・アクション]に収録されている2014年再始動時のメンバーによるライブ演奏です。
5曲目の「太陽と戦慄 パート2」は、音源は[ザ・ロード・トゥ・レッド]ですが、1974年の演奏なので John Wetton のベースを聴くことができます。
7曲目の「太陽と戦慄 パート3」はアルバム[スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア]の楽曲で、今回の音源はボックスセット[オン(アンド・オフ)ザ・ロード]に含まれている1984年の日本ツアーのビデオから起こしたものです。
9曲目は「ラークス4・コンストラクション」で、1997年にナッシュビルの SIR Studios で行なわれた Robert FrippAdrian BelewTrey Gunn による「太陽と戦慄 パート4」に向けたスタジオリハーサルを録音したものです。
11曲目の「太陽と戦慄 パート4」は、2000年に発表された12枚目のアルバム[ザ・コンストラクション・オブ・ライト(The ConstruKction Of Light)]に収録されている楽曲で、2003年に行なわれたニューヨークでのパフォーマンスです。
12曲目の「レヴェル・ファイブ」は2003年発表の13枚目のアルバム[ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ(The Power To Believe)]に収録されている実質「太陽と戦慄 パート5」とみなされている楽曲です。これも、ドラムスが Bill Rieflin から Jeremy Stacey へと交代後の2016年ベルリンでのライブ演奏です。
13曲目は「太陽と戦慄」のラジオでの曲紹介で、[太陽と戦慄]ボックスセットからの再録です。

ELEMENTS2017_MARK



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tag : キング・クリムゾン エレメンツ

2017-10-24 : プログレッシブロック :

原子心母~ピンクフロイド

[原子心母(Atom Heart Mother)]は、Pink Floyd が初めて全英1位となった5枚目のアルバムです。全米55位、日本のオリコンチャートでは15位となっています。

Pink Floyd は、建築学校(現ウェストミンスター大学)同級生であった Roger WatersRick WrightNick Mason の3人組に、旧友の Syd Barrett が加わったできたバンドで、1967年に Syd Barrett が作った「アーノルド・レーン(Arnold Layne)」でシングルデビューします。この曲も全英20位のヒットとなり、続く Syd Barrett 作のセカンドシングル「シー・エミリー・プレイ(See Emily Play)」は全英6位を記録し、デビューアルバム[夜明けの口笛吹き(The Piper At The Gates Of Dawn)]も全英6位となり、サイケデリックロックの代表格として人気を得ます。ちなみに、Pink Floyd がアルバム制作をしていた隣のスタジオでは、the Beatles が[サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)]のレコーディングをしていました。
ところが、バンドのフロントマンであり、メインのソングライターである Syd Barrett がドラッグにより精神と肉体が侵されるようになってしまい、そこでサポートメンバーとして David Gilmour が加入し5人編成のバンドとなります。しかし、Syd Barrett の症状は改善されることはなく脱退することとなり、バンドの音楽性もサイケデリックロックから幻想的なサウンドへと方針転換を図り、より独創性の高い革新的な音楽を目指すようになります。セカンドアルバム[神秘(A Saucerful Of Secrets)]には Syd Barrett 在籍時の曲も含まれているものの、バンドメンバー4人全員で作曲したタイトル曲「神秘」は起承転結を表現した四部構成の12分近い幻想的なインストゥルメンタルで、今後の方向性を示したものとなり、全英第9位を記録しています。また、このアルバムからカバージャケットをヒプノシス(Hipgnosis)が手掛けることとなり、Pink Floyd の視覚面のアート性を高める役割を果たすようになります。幻想的で構成のしっかりした音楽性は映像喚起力も高いとの評価を受け、サードアルバム[モア(Soundtrack From The Film More)]は映画『モア(More)』のサウンドトラックとして制作され、こちらもまた全英第9位となります。
その頃、ロック音楽にも芸術性が求められるような方向性になっており、the Beatles が[アビーロード(Abbey Road)]で組曲形式に楽曲を構成し、Deep Purpleロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ(Royal Philharmonic Orchestra)と共演し、また King Crimson が革新的で衝撃作なデビューアルバム[クリムゾンキングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)]を発表しました。Pink Floyd は、1枚目がライブ盤で2枚目がスタジオ盤という2枚組構成アルバム[ウマグマ(Ummagumma)]をリリースします。ライブ盤の方は既出曲ですが、スタジオ盤はメンバー4人がそれぞれの個性を前面に出した組曲形式の大作が収録されたもので、効果音などの非楽音のコラージュやエフェクトの多用といった実験的なアプローチをしていますが、全英5位という評価を得ます。そして、その次のアルバム[原子心母]では、現代音楽家である Ron Geesin と組んでストリングスやブラスなどを大胆に取り入れたり、サウンドエフェクトやテープ処理を多用したり、ミュジーク・コンクレート作品を含めたりといった多彩な音世界の表現が各方面から絶賛され、全英1位を獲得することとなります。

原子心母

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1. 原子心母 - Atom Heart Mother
-a) 父の叫び - Father's Shout
-b) ミルクたっぷりの乳房 - Breast Milky
-c) マザー・フォア - Mother Fore
-d) むかつくばかりのこやし - Funky Dung
-e) 喉に気をつけて - Mind Your Throats Please
-f) 再現 - Remergence
2. もしも - If
3. サマー'68 - Summer '68
4. デブでよろよろの太陽 - Fat Old Sun
5. アランのサイケデリック・ブレックファスト - Alan's Psychedelic Breakfast
-a) ライズ・アンド・シャイン - Rise And Shine
-b) サニー・サイド・アップ - Sunny Side Up
-c) モーニング・グローリー - Morning Glory

AtomHeartMother_Inner

1曲目「原子心母」は、6つのパートから構成される23分42秒の大作でLPレコードのA面全てを使われて収録された楽曲です。David Gilmour が映画のサントラをイメージして弾いたギターのメロディーを Roger Waters が気に入り、セッションを重ねたり、ライブのレパートリーとして演奏したりしながら形作っていったもので、途中から Roger Waters が映画のサントラを以前共同制作したことのある Ron Geesin にオーケストラアレンジを依頼し、最終形として完成させました。この曲は、ライブ演奏の際は「The Amazing Pudding」という仮名称が付けられていましたが、「BBCインコンサート」で演奏することとなり正式名称が必要となった時、BBCのカフェにあった新聞の見出し記事「Atom Heart Mother Named」を見つけ「Atom Heart Mother」にしたということです。
2曲目「もしも」は、Roger Waters が作ったシンプルなフォークソング調の曲で、後の[狂気]や[ウォール]にも通ずる Syd Barrett へのオマージュといえるものです。
3曲目の「サマー'68」は、Rick Wright の作品でグルーピーのことを歌っているサイケデリック調の曲です。アメリカツアー時にまとわりつかれた嫌悪感から、うだるような暑さや浮かれた熱気を「サマー」と表現したのでしょう。
4曲目「デブでよろよろの太陽」は、David Gilmour が夏の沈みゆく夕陽を歌ったフォークソング風の曲で、後半はギターソロがフューチャーされています。
5曲目「アランのサイケデリック・ブレックファスト」は、Pink Floyd のローディーとして食事を担当していた Alan Styles が実際に Nick Mason の自宅キッチンで行なった朝食の調理状況を録音した素材を効果音として用い、楽器演奏を追加したミュジーク・コンクレートで、途中途中にメロディアスな部分が挟まれています。

このアルバムを以て、Pink Floyd はプログレッシヴロックを代表するグループとして位置づけられるようになります。邦題の[原子心母]は、東芝音楽工業の洋楽ディレクター石坂敬一が「Atom⇒原子」「heart⇒心」「Mother⇒母」とそのまま直訳してつけたものです。また、レコードの帯には「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道である」とあり、1971年8月6日の霧に包まれた箱根アフロディーテの野外音楽フェスティバルが伝説となり、日本では「プログレッシヴロック=Pink Floyd」という位置づけになっているところがあります。

★Pink Floyd のアルバムがソニー・ミュージックに移り、アナログ盤復刻プロジェクト開催中!

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tag : ピンク・フロイド

2017-07-25 : プログレッシブロック :

イン・ザ・ホット・シート~エマーソン・レイク・アンド・パーマー

[イン・ザ・ホット・シート(In The Hot Seat)]は、1994年に発売された Emerson, Lake & Palmer の9作目のスタジオ・アルバムですが、2016年3月11日に Keith Emerson が逝去されたため、グループの最終作となってしまいました。
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Emerson, Lake & Palmer は、1970年に、The Nice のキーボーディスト Keith Emerson が、King Crimson でベースとボーカルを担当していた Greg Lake と意気投合し、Atomic Rooster のドラマーであった Carl Palmer とともに結成されたグループです。
グループ名を冠したデビューアルバムは全英4位/全米18位で、セカンドアルバムの[タルカス(Tarkus)]では全英1位/全米9位となり、海賊盤対策としてリリースしたライブアルバム[展覧会の絵(Pictures At An Exhibition)]も全英3位/全米10位、そして日本ではオリコンチャート2位を記録します。
その後も、[トリロジー(Trilogy)]が全英2位/全米5位で日本でも4位、続く[恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery)]は全英2位/全米11位(日本18位)となり、また、1971年と翌年のメロディー・メーカー誌人気投票では首位になるなど、絶大な人気を誇り、King CrimsonYesPink Floyd とともに Progressive Rock を代表的するバンドとして位置づけられるようになります。
しかし、人気が出るに伴い多忙となったことに耐えられず1974年9月から活動を休止し、1977年になり新たにレコーディングしたアルバム[ELP四部作(Works Volume 1)]もLP2枚組のうち、メンバー1人に片面ずつを割り当て2枚目のB面でのみバンドとしての演奏を披露する形をとり、徐々にグループとしての意識は弱まっていき、次のアルバム[作品第2番(Works Volume 2)]は以前に作成された楽曲が大半を占めるようになり、そして1978年のアルバム[ラヴ・ビーチ(Love Beach)]の製作中にメンバー間で話合って解散することになりました。ちなみに、[ラヴ・ビーチ]というアルバムタイトルはシカゴの空港で行なわれたアンケート結果によるもので、メンバーは「俺達はビーチ・ボーイズじゃない」と否定的であったのもかかわらず、レコード会社が気に入ったため採用されたという話です。
グループ解散後しばらくは映画音楽に携わっていた Keith Emerson ですが、何の制約も受けず自由に音楽を製作し、ライブパフォーマンスをしたいと望むようになり Emerson, Lake & Palmer の再結成を模索するようになります。しかし、Carl PalmerAsia の成功で多忙であっため、代わりに Cozy Powell を呼び込んで、Emerson, Lake & Powell を結成しますが、思ったような結果に結びつきませんでした。Asia の失速により Carl Palmer が合流することになりますが、今度は Greg Lake が離れてしまい、代わりにギタリストの Robert Berry を抱き込み、3 というバンドを作りますが、これにも満足することはできませんでした。次に Keith EmersonGreg Lake はそれぞれソロアルバムの作成を考えますが、それにはレコード会社が売上を見込めないと難色を示し、あらためて Emerson, Lake & Palmer の集結を考えます。そして遂に再結成を果たし、14年ぶりのアルバム「ブラック・ムーン(Black Moon)」を発表しますが、売上はビルボード78位という結果でした。
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1993年にバンドの歴史を振り返る形で、[リターン・オブ・ザ・マンティコア(The Return Of The Manticore)]という4枚組のボックスセットを発表します。ベスト盤という位置づけですが、Emerson, Lake & Palmer 結成前に各メンバーが在籍していたグループの楽曲や、Emerson, Lake & Powell の曲に未発表曲まで含んでいます。
Disc1の1曲目の「タッチ・アンド・ゴー(Touch And Go)」が Emerson, Lake & Powell の曲ですが、ドラムスは Cozy Powell ではなく Carl Palmer が演奏している新録音になっています。
2曲目の「ハング・オン・トゥ・ア・ドリーム(Hang On To A Dream)」は、Keith Emerson が在籍していた The Nice のサードアルバム[(ジャズ+クラシック)÷ロック=ナイス(Nice)]の収録曲で、3曲目の「21世紀の精神異常者(21st Century Schizoid Man)」は、Greg Lake が在籍していた King Crimson のデビューアルバム[クリムゾンキングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)]の収録曲です。次の4曲目は、Carl Palmer が在籍していたグループの曲になるわけですが、Atomic Rooster ではなく、その一つ前に在籍していた The Crazy World Of Arthur Brown の全英1位・全米2位となったシングル「ファイアー(Fire)」が選曲されています。この3曲はともに Emerson, Lake & Palmer による新録音となっています。
5曲目はライブアルバムとしてしかリリースされていなかった「展覧会の絵(Pictures At An Exhibition)」のスタジオテイクです。これは Mussorgsky が作曲したピアノ組曲をロックアレンジしたもので、クラシック音楽のロック化というのは The Nice のアプローチ手法であったため、アルバム化には消極的でありライブ盤としてなら、ということでリリースされたものでしたが、スタジオレコーディングを望む声が多かったということがあり、このタイミングで新たにスタジオで録音しなおしたようです。ただ、ライブ盤とは構成が異なり、組曲を構成する一部である「ブルーズ・ヴァリエイション(Blues Variation)」や「バーバ・ヤーガの呪い(The Curse Of Baba Yaga)」が省かれた形になっています。
Disc3の6曲目「ボ・ディドリー(Bo Didlley)」とDisc4の7曲目「プレリュード・アンド・フーガ(Prelude And Fugue)」が未発表曲です。
他に、Disc1の6曲目「夢みるクリスマス(I Believe In Father Christmas)」は新録音であり、Disc2の7曲目「ロンド(Rondo)」は未発表のライブバージョンになっています。

リターン・オブ・ザ・マンティコア

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そして、1994年に[イン・ザ・ホット・シート]が Emerson, Lake & Palmer の最後のアルバムとしてリリースされます。ちょうどこの頃、Keith Emerson は神経障害の疾患に襲われ右腕の手術をしており、自由に鍵盤を弾くことが難しく、キーボードパートをプログラミングで代用するという手法が採られました。このことに、Keith Emerson は不満とともに苛立ちを覚え、それがストレスとなって心を蝕んでいき、自ら命を絶つという最後へとつながっていくこととなるようです。

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1.ハンド・オブ・トゥルース - Hand Of Truth
2.ダディ - Daddy
3.ワン・バイ・ワン - One By One
4.ハート・オン・アイス - Heart On Ice
5.シン・ライン - Thin Line
6.マン・イン・ザ・ロング・ブラック・コート - Man In The Long Black Coat
7.チェンジ - Change
8.リーズン・トゥ・ステイ - Give Me A Reason To Stay
9.ゴーン・トゥー・スーン - Gone Too Soon
10.ストリート・ウォー - Street War
11.展覧会の絵 - Pictures At An Exhibition
11-a.プロムナード - Promenade
11-b.こびと - The Gnome
11-c.プロムナード - Promenade
11-d.賢人 - The Sage
11-e.バーバー・ヤーガの小屋 - The Hut Of Baba Yaga
11-f.キエフの大門 - The Great Gates Of Kiev
12.ハマー・イット・アウト - Hammer It Out

ELP_InTheHotSeat_NOTE
1曲目の「ハンド・オブ・トゥルース」はピアノとオルガンが主体の Keith Emerson の個性が感じられる Greg Lake との共作曲です。
2曲目の「ダディ」はギターのアルペジオが印象的な Greg Lake が作曲した曲です。
3曲目の「ワン・バイ・ワン」は Keith EmersonGreg Lake に、プロデューサーである Keith Olsen が作曲に加わったシンフォニックな雰囲気を持つ曲です。
4曲目の「ハート・オン・アイス」は Greg LakeKeith Olsen の共作によるポップな楽曲です。
5曲目の「シン・ライン」は Diana RossLittle Feat に曲を提供したことのある Bill WrayKeith Olsen それに Keith Emerson が作曲したジャズっぽいイメージの曲です。
6曲目の「マン・イン・ザ・ロング・ブラック・コート」は Bob Dylan のカバーで Keith Emerson が演奏を望んだということです。
7曲目の「チェンジ」は「シン・ライン」と同じメンバーによる作曲で変化にとんだロックサウンドです。
8曲目の「リーズン・トゥ・ステイ」は、エミー賞受賞に6度のグラミー賞ノミネートの実績を持つ Steve Diamond が、こちらも数多くの作曲をしている Sam Lorber と共作したバラードです。
9曲目の「ゴーン・トゥー・スーン」は Greg LakeBill Wray のほか、プログラミング担当の Keith Wechsler もクレジットされている軽快なロックです。
10曲目の「ストリート・ウォー」は Keith EmersonGreg Lake が作曲した、アップテンポなリズムセクションをベースにしたポップロックです。
11曲目は、[リターン・オブ・ザ・マンティコア]に収録されていた「展覧会の絵」を、このアルバム用にミックスを変化させたものになっています。
12曲目の「ハマー・イット・アウト」は日本盤のボーナストラックで、Keith Emerson のピアノソロになっており、この曲が Emerson, Lake & Palmer の最後を飾るというのは象徴的といえます。

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tag : エマーソン・レイク・アンド・パーマー

2016-10-03 : プログレッシブロック :

ブラック・ムーン~エマーソン・レイク・アンド・パーマー

2016年3月11日に71歳で逝去した Keith Emerson は、Emerson, Lake & Palmer のリーダー的存在で、彼の弾くキーボードが、ベースの Greg Lake、ドラムスの Carl Palmer というリズムセクションをバックに、サウンドを形作っていくスタイルでした。Emerson, Lake & Palmer は1980年2月に一度解散し、1992年に再結成をしますが、その間 Keith Emerson を中心に離合集散が繰り返されます。最初は、Carl Palmer の代わりに Cozy Powell がドラムスとして参加した Emerson, Lake & Powell が結成されます。当時、Carl PalmerAsia の結成メンバーとしてサードアルバムである[アストラ(Astra)]の製作中であり、Keith Emerson からの再結成の誘いを断っており、そこで、RainbowWhitesnake で活躍していた Cozy Powell に声をかけ、省略形がELPとなる Emerson, Lake & Powell としてバンドを作り Emerson, Lake & Palmer の再結成バンドと公言します。しかし、Carl Palmer は「ELP」という略称を認めず、使用停止の訴訟を起こして勝訴するという悶着がありました。

エマーソン・レイク&パウエル 2



1.ザ・スコアー - The Score
2.ラーニング・トゥ・フライ - Learning To Fly
3.ザ・ミラクル - The Miracle
4.タッチ・アンド・ゴー - Touch And Go
5.ラヴ・ブラインド - Love Blind
6.ステップ・アサイド - Step Aside
7.レイ・ダウン・ユア・ガンズ - Lay Down Your Guns
8.火星-戦争をもたらすもの - Mars, The Bringer Of War

1曲目の「ザ・スコアー」は全日本プロレスのテーマ曲として使われているため、日本人には割と知られている曲となっています。4曲目の「タッチ・アンド・ゴー」はファーストシングルカット曲で、Emerson, Lake & Powell を代表する曲と位置づけられており、こののち再集結する Emerson, Lake & Palmer でも演奏されており、 Emerson, Lake & Palmerベスト盤ボックスセット「リターン・オブ・ザ・マンティコア(The Return of the Manticore)」にも収録されているほどです。また、この曲はレイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams)の「グリーンスリーヴスによる幻想曲(Fantasia On Greensleeves)」をモチーフにした楽曲です。7曲目の「レイ・ダウン・ユア・ガンズ」もシングルカット曲です。日本ではどちらもシングルとして発売されませんでしたが、再発されたアルバムCDには「+2」として、9曲目に「タッチ・アンド・ゴー」のB面曲「ロコモーション(The Loco-Motion)」、10曲目に「レイ・ダウン・ユア・ガンズ」のB面曲「ヴェイカント・ポゼッション(Vacant Possession)」が収録されました。「ロコモーション」は、キャロル・キング(Carole King) のカバーです。8曲目の「火星-戦争をもたらすもの」はホルスト(Gustav Holst)の組曲[惑星(The Planets)]の第1楽章で曲名も同じタイトルです。この曲は、King Crimson も1970年発売のセカンドアルバム[ポセイドンのめざめ(In The Wake Of Poseidon)]でも取り上げていますが、当時は曲名の使用許可がとれず、構成を一部変更して「デヴィルズ・トライアングル(The Devil's Triangle)」というタイトルになりましたが、こちらのアルバムリリース時は Gustav Holst の死後50年が過ぎ著作権が切れていました。この曲は、Greg Lake にとって思い出深い曲ですが、Cozy Powell にとっても Rainbow のアルバム[ダウン・トゥ・アース(Down To Earth)]の2曲目「アイズ・オブ・ザ・ワールド(Eyes Of The World)」のイントロや、Whitesnake の日本でのライブ[SUPER ROCK '84]でドラムソロ演奏をするなど非常に思い入れの深い曲です。そんな Cozy Powell も今では Keith Emerson と同じく鬼籍に入っております。
EmersonLake&Powell_LPEmersonLake&Powell_LP_Back

Emerson, Lake & Powell は、このグループ名を冠したアルバム[エマーソン レイク アンド パウエル]リリースとライブツアーの後、Cozy Powell の離脱により瓦解してしまいますが、ちょうど Carl PalmerAsia を脱退しており、Keith EmersonGreg Lake は、Carl Palmer を誘い再結成に向けた行動を開始したものの Greg Lake が距離を置くようになります。そこで代わりにギタリストの Robert Berry に声をかけてトリオ編成の 3 というバンドを結成します。Robert Berry は、GenesisSteve Hackett と、YesAsia にいた Steve Howe が結成した GTR というバンドが、Steve Hackett が脱退したことにより、その後任として参加したメンバーですが、結局 GTR が解散してしまったため、こちらに参加することとなりました。そして、アルバム[スリー・トゥ・ザ・パワー(3...To The Power Of Three)]を作成します。

スリー・トゥ・ザ・パワー



1.トーキング・アバウト - Talkin' 'bout
2.ラヴァー・トゥ・ラヴァー - Lover To Lover
3.チェインズ - Chains
4.デスデ・ラ・ヴィスタ - Desde La Vida
4-1.ラ・ヴィスタ - La Vista
4-2.フロンテラ - Frontera
4-3.サングレ・デ・トロ - Sangre De Toro
5.霧の8マイル - Eight Miles High
6.ランナウェイ - Runaway
7.ユー・ドゥー・オア・ユー・ドント - You Do Or You Don't
8.オン・マイ・ウェイ・ホーム - On My Way Home

このアルバムは全8曲のうち、Robert Berry 単独で作成した曲が「トーキング・アバウト」「ランナウェイ」「ユー・ドゥー・オア・ユー・ドント」と3曲あり、ほぼ全てに Robert Berry のボーカルが入るという Robert Berry 色の強いアルバムです。「ラヴァー・トゥ・ラヴァー」は3人の共作ですが、「チェインズ」は Keith Emerson の友人で、ティナ・ターナー(Tina Turner)やホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)に曲提供したことのあるスー・シフリン(Sue Shifrin)が手掛けたものです。「デスデ・ラ・ヴィスタ」は組曲形式になっており、「ラ・ヴィスタ」は3人共作、「フロンテラ」は Keith Emerson 作の instrumental で唯一ボーカルのない曲で、「サングレ・デ・トロ」は Keith EmersonCarl Palmer の曲です。この「デスデ・ラ・ヴィスタ」は、Emerson, Lake & Palmerベスト盤ボックスセット「フロム・ザ・ビギニング(From The Beginning)」に収録されています。ちなみに、「フロム・ザ・ビギニング」には、Emerson, Lake & Powell の「火星-戦争をもたらすもの」も収録されています。「霧の8マイル」はバーズ(The Byrds)のサイケデリックな一面を象徴する曲のカバーです。「オン・マイ・ウェイ・ホーム」は Keith Emerson の作品ですが、歌詞カードには「In memory of Tony Stratton-Smith」と、アルバム製作時に亡くなった The Nice のマネージャーだったトニー・ストラットン・スミスへの哀悼が記されています。
3_Note

このアルバムも商業的な成功には結びつかず、あらためて Emerson, Lake & Palmer としての活動を模索します。そして、前作[ラブ・ビーチ(Love Beach)]から14年ぶりとなるスタジオ録音アルバム「ブラック・ムーン(Black Moon)」を1992年に発表します。アルバムのプロデュースは今までは Greg Lake でしたが、このアルバムではマーク・マンシーナ(Mark Mancina)が担当しています。Mark Mancina は、ロスアンゼルスでセッション・キーボード・プレイヤーとして活動したり、映画音楽を手がけたり、また、Yes のアルバム[結晶(Union)]収録の「ミラクル・オブ・ライフ(Miracle Of Life)」では共同プロデューサーとして参画しています。

ブラック・ムーン(紙ジャケット仕様)

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1.ブラック・ムーン - Black Moon
2.ペイパー・ブラッド - Paper Blood
3.アフェアズ・オブ・ザ・ハート - Affairs Of The Heart
4.ロメオ・アンド・ジュリエット - Romeo And Juliet
5.フェアウェル・トゥ・アームズ - Farewell To Arms
6.チェンジング・ステイツ - Changing States
7.バーニング・ブリッジズ - Burning Bridges
8.クロース・トゥ・ホーム - Close To Home
9.ベター・デイズ - Better Days
10.フット・プリンツ・イン・ザ・スノウ - Footprints In The Snow
11.ブレイド・オブ・グラス(日本盤ボーナス・トラック) - A Blade Of Grass

1曲目「ブラック・ムーン」は中近東での戦火をイメージしたかのような歌詞で、それに合わせたヘヴィ―なサウンドでアルバムは始まります。
2曲目「ペイパー・ブラッド」も1曲目と同様3人共作のヘヴィ―な曲調で、このアルバム中3人共作はこの2曲だけですが、ともに強烈なロックサウンドです。
3曲目の「アフェアズ・オブ・ザ・ハート」は Greg LakeAsiaGeoff Downes が作った曲です。2人は Ride The Toger というプロジェクトで1990年頃に曲作りをしていましたが、その時はアルバムリリースまでには至らずおり、このアルバムで「アフェアズ・オブ・ザ・ハート」が採用され、「ラヴ・アンダー・ファイアー(Love Under Fire)」という曲が Asia の4枚目のアルバム[アクア(Aqua)]に収録されました。ところが、2015年11月27日に[ライド・ザ・タイガー(Ride The Tider)]というタイトルでアルバムリリースされることとなりました。
4曲目の「ロメオ・アンド・ジュリエット」は、プロコフィエフ(Sergei Prokofiev)のバレイ音楽「ロメオとジュリエット(Romeo And Juliet)」の第1幕第2場第13曲「騎士たちの踊り」を Keith Emerson がアレンジした楽曲です。
5曲目「フェアウェル・トゥ・アームズ」は Keith EmersonGreg Lake の共作で、“武器よ、さらば”と歌うしっとりとしたバラード曲です。
6曲目の「チェンジング・ステイツ」は Keith Emerson がソロアルバム用に作成していたインスト・ナンバーで、当初は「アナザー・フロンティア(Another frontier)」というタイトルだったとのことです。
7曲目「バーニング・ブリッジズ」はプロデューサー Mark Mancina の曲で、ポップ感のあるサウンドになっています。
8曲目の「クロース・トゥ・ホーム」も Keith Emerson のソロアルバム用としていたピアノソロといえる曲です。
9曲目の「ベター・デイズ」も Keith EmersonGreg Lake の共作曲ですが、こちらはキャッチ―なメロデーの曲です。
10曲目「フット・プリンツ・イン・ザ・スノウ」は Greg Lake 作のギター弾き語りのようなラブソングです。
ボーナストラックの「ブレイド・オブ・グラス」はシングルカットされた「ブラック・ムーン」のB面曲で、こちらも Keith Emerson のピアノソロです。
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Keith Emerson のソロアルバム用の楽曲や Greg Lake のプライベートプロジェクトの楽曲、それにプロデューサー Mark Mancina の曲と、バラエティ豊かなアルバム構成となりました。アメリカではビルボード78位と奮いませんでしたが、日本ではオリコンチャート16位となりました。

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tag : エマーソン・レイク・アンド・パーマー

2016-07-20 : プログレッシブロック :

運命の3人の女神~エマーソン・レイク・アンド・パーマー

Emerson, Lake & Palmer のキーボーディストである Keith Emerson が、2016年3月11日に71歳で逝去されました。自殺とのことですが、右手の2本の指が動かない神経性障害で演奏がままならないことに対してナーバスになっていたようです。
ELP_LP

Keith Emerson は、子どもの頃からピアノを習い15歳の時に参加したミュージック・フェスティバルではバッハの部で2位を獲得します。その後はジャズ・ピアノを弾き始めクラブなどでの演奏をするようになり、1963年末には Keith Emerson Trio を組みピアノトリオ演奏で初のレコーディングをします。1965年になるとハモンドオルガンを購入し新たにバンドを結成してロンドンのマーキークラプなどで演奏するようになりますが、そこでP.P.アーノルド(Patricia Ann Cole)に出会い、彼女のバック・バンドとして The Nice を結成することになります。しばらくするとバンドとして独立し1967年にはレコードデビューをして、ステージでは星条旗を燃やすパフォーマンスをするなど、話題を集めるようになります。アルバムは、全部で5枚リリースしますが、3rdアルバムの邦題は[ジャズ+クラシック÷ロック=ナイス(Nice / Everything As Nice As Mother Makes It)]というユニークなものでした。4thアルバム[フェアウェル・ザ・ナイス/組曲『五つの橋』(Five Bridges)]発表後のアメリカ・ツアーを King Crimson と一緒に行なった時に Greg Lake と出会って意気投合して一緒にバンドを結成しようという話をします。また、この頃 Greg Lake に誘われ訪れたオーディオ機器のイベントでムーグ・シンセサイザー開発者のロバート・ムーグ(Robert Moog)に出会い、そのことをきっかけにシンセサイザーをバンドサウンドに積極的に取り込むようになり、Progressive Rock を象徴する楽器へと発展させていくこととなります。1970年2月に5thアルバム[エレジー(Elegy)]リリース後に The Nice は解散することになり、4月になると Atomic Rooster にいた Carl Palmer がドラムスにスカウトされて、Emerson, Lake & Palmer が誕生します。
 キース・エマーソン(Keith Emerson) - Keyboard
 グレッグ・レイク(Greg Lake) - Bass, Vocal
 カール・パーマー(Carl Palmer) - Drums
そして11月20日にバンド名と同じ名前の[エマーソン・レイク・アンド・パーマー]でアルバムデビューをします。収録曲は、アナログLPのAB面ともに3曲ずつという大曲志向のもので、クラシック楽曲を取り込んだスタイルで Keith Emerson の趣向と Greg Lake の経歴(King Crimson風)が組み合わさった形です。

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1.未開人 - The Barbarian
2.石をとれ - Take A Pebble
3.ナイフ・エッジ - Knife Edge
4.運命の3人の女神 - The Three Fates
4-1.クローソー - Clotho
4-2.ラキシス - Lachisis
4-3.アトロポス - Atropos
5.タンク - Tank
6.ラッキー・マン - Lucky Man

1曲目「未開人」は、ハードなオルガン演奏によるインストゥルメンタル曲で、ハンガリー出身のバルトーク(Bela Bartok)のピアノ独奏曲「アレグロ・バルバロ(Allegro Barbaro)」をアレンジしたものです。Bela Bartok の曲は元々は「嬰ヘ調のアレグロ」という題名でしたが、フランスの新聞に「ハンガリーの若き野蛮人」と載ったことから「野蛮なアレグロ」と改名したとのことです。
2曲目の「石をとれ」は、Greg Lake の作品で抒情的なボーカルから始まる12分を超える大作となっており、クラシカルな要素やジャジーなピアノサウンドなど様々な音楽手法が組み込まれたバンドの代表作の一つです。
3曲目「ナイフ・エッジ」は、クラシックの原曲を大胆にアレンジしたハードな楽曲です。ヤナーチェク(Leos Janacek)の組曲「シンフォニエッタ(Sinfonietta)」の第1楽章「ファンファーレ」と、バッハ(Johann Sebastian Bach)の「フランス組曲第1番(BWV 812)」をフューチャーしています。
4曲目の「運命の3人の女神」は、Keith Emerson の手による3部構成のキーボードソロ曲です。「運命の3人の女神」とは、ギリシャ神話のモイライ(Moirai)という人の寿命を割り当てる女神を指します。「クロートー」は運命の糸を紡ぐ神で、「ラケシス」はその運命の糸を人に割り当てる神で、「アトロポス」が運命の糸を最後に裁ち切る神です。こうして人間の寿命が決まるとされています。
5曲目の「タンク」は、ドラミングが主体の曲で Carl PalmerKeith Emerson と作曲したインストゥルメンタルです。
最後の「ラッキー・マン」は、Greg Lake が手掛けたアコースティック・ナンバーですが、最後にムーグ・シンセサイザーの電子的な音世界が広がります。
ELP_Note

このアルバムは、全英4位、全米18位となりますが、セカンドアルバム[タルカス(Tarkus)]は、全英では1位、全米は9位を記録します。その後も、ライブ録音したアルバム[展覧会の絵(Pictures At An Exhibition)]や[恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery)]などのヒット作を生み出していきますが、1980年2月に解散してしまいます。
解散後は、それぞれにソロ作品を発表したり、Carl PalmerGreg Lake は、Asia でバンド活動したりしますが、徐々に再結成に向けての動きがみられるようになります。1986年に、Carl Palmer の代わりに Cozy Powell がドラムスとして参加する形で、Emerson, Lake & Powell が結成されます。このバンドは略称形が EL&P となるもので Keith Emerson は再結成バンドと公言し Emerson, Lake & Palmer の楽曲もレパートリーに加えてライブ演奏をしていましたが、バンド名を冠したアルバム1枚を発表しただけで解散してしまいます。そして、Cozy Powell の代わりに Carl Palmer が合流するものの、今度は Greg Lake が離脱してしまい、そこで Keith EmersonCarl Palmer はギタリストの Robert Berry とともに、トリオ編成の 3 というバンドを結成し1988年にアルバム[スリー・トゥ・ザ・パワー(3...To The Power Of Three)]を発表しますが、こちらもライブツアー後に解散してしまいます。
しかし、1992年になって遂に再結成を果たしてアルバム[ブラック・ムーン(Black Moon)]を発表し、続けて1994年にはアルバム[イン・ザ・ホット・シート(In The Hot Seat)]を発表しますが、商業的な成功はつながりませんでした。この時期に Keith Emerson は腕の手術を受けており、闘病生活が始まることとなります。2000年頃からは Emerson, Lake & Palmer としての活動は行なわれなくなり実質的には解散状態になりますが、2010年7月25日にロンドンで一夜限りの再結成ライブが実現し、これが最後のバンド活動になりました。



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tag : エマーソン・レイク・アンド・パーマー

2016-04-19 : プログレッシブロック :

エレメンツ2015 ~キング・クリムゾン

King Crimson が、2014年に引き続きツアー会場販売用のCD2枚組29曲入りボックスセット[キング・クリムゾン ジ・エレメンツ 2015オフィシャル・ツアー・ボックス(The Elements King Crimson 2015 Tour Box)]を限定盤としてリリースしました。
KC_ELEMENTS2015_COVER
曲数は昨年リリースした[キング・クリムゾン エレメンツ 2014オフィシャル・ツアー・マーチャンダイズ(The Elements King Crimson 2014 Tour Box)]と同じく29曲で、そのうち初CD化が20曲とのことです。パッケージも同じデザインで、ブック型の見開きディスクボックスの右側に若干重なるように2枚のCDが収納され、左側にはポケットがあり24頁のブックレットを挟めるようになっています。1枚目のCDの1曲目も同じ曲を使用しており、全体としての統一感を醸し出しており、来年も同等なボックスセットをリリースするのではないでしょうか。
ちなみに、メンバーも昨年と同様です。King Crimson というグループにおいては、メンバーの変化なしというのは、どちらかと言えば珍しいことです。
 ロバート・フリップ(Robert Fripp) - Guitar
 ジャッコ・ジャクスジク(Jakko Jakszyk) - Guitar, Vocals
 トニー・レヴィン(Tony Levin) - Basses, Stick
 パット・マステロット(Pat Mastelotto) - Drums
 ギャヴィン・ハリソン(Gavin Harrison) - Drums
 ビル・リーフリン(Bill Rieflin) - Drums
 メル・コリンズ(Mel Collins) - Saxes, Flute

The Elements Tour Box 2015

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Disc1
1.ウインド - Wind (extract) (1969, IN THE COURT OF THE CRIMSON KING recording sessions)
2.エピタフ - Eitaph (2015 Instrumental) (1969, IN THE COURT OF THE CRIMSON KING recording sessions)
3.キャットフード - Catfood (1970, IN THE WAKE OF POSEIDON recording sessions)
4.ボレロ - Bolero (1970, LIZARD recording sessions / 1989, Tony Levin bass overdub)
5.アイランズ - Islands (extract with Oboe) (1971, ISLANDS recording sessions)
6.ア・ピースメイキング・スティント・アンロールズ - A Peacemaking Stint Unrolls (1971, ISLANDS recording sessions)
7.太陽と戦慄 パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part2) (extract) (2014, band rehearsal)
8.太陽と戦慄 パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part2) [Live] (6/28/74, at the Casino)
9.突破口 - Fracture [Live] (4/2/74, at the Stadthalle)
10.再び赤い悪夢 - One More Red Nightmare (guitars extract) (1974, RED recording sessions)
11.再び赤い悪夢 - One More Red Nightmare [Live] (9/30/14, at the Orpheum)
12.エレファント・トーク - Elephant Talk (12" mix) (1981, DISCIPLINE recording sessions)
13.アブセント・ラヴァーズ - Absent Lovers (1982, BEAT recording sessions)
14.S.F.サウンドチェック - S.F. soundcheck (extract) [Live] (9/30/14, at the Warfields Theatre)
15.太陽と戦慄 パート3・イントゥ・スリープレス - Larks' Tongues In Aspic (Part3) into Sleepless (1984, THREE OF A PERFECT PAIR recording sessions)

Disc2
1.ジュラシック・スラック - Jurassic Thrak (edit) (1994, THRAK recording sessions)
2.ザ・ヘル・ハウンズ・オブ・クリム - The Hell Hounds of Krim [Live] (9/30/14, at the Orpheum)
3.ヴルーム - Vrooom [Live] (5/17/95, in London)
4.コーダ:マリ-ン 475 - Coda: Marine 475 [Live] (5/17/95, in London)
5.プロジェクション - ProjeKction (Project Four) [Live] (November 1998, at 7th Note)
6.太陽と戦慄 パート4/ザ・コンストラクション・オブ・ライト - Larks' Tongues In Aspic (Part4) / The ConstruKction Of Light (1999, THE CONSTRUKCTION OF LIGHT recording sessions)
7.ス・テイン・ズ - Sus-Tayn-Z (Project Three) (2000, band rehearsal)
8.ザ・パワー・トゥ・ビリーブ2 - The Power To Believe II (demo) (2002)
9.ザ・パワー・トゥ・ビリーブ2 - The Power To Believe II [Live] (6/20/03, at TeatroSmeraldo)
10.エクス・ウノ・パトレス - Ex Uno Patres (2004)
11.ザ・ライト・オブ・デイ - The Light Of Day (2010, Alternate take, A SCARCITY OF MIRACLES)
12.バ・バ・ブーム・ブーム - Ba Ba Boom Boom (2008, band rehearsal)
13.アタッカスラック - AttakcAthrak (end edit) [Live] (1996)
14.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man [Live] (10/04/14, at the Warfields)

KC_ELEMENTS2015_CD

Disc1の1曲目「ウインド」は、収録時間が多少短いですが[キング・クリムゾン エレメンツ 2014オフィシャル・ツアー・マーチャンダイズ]の1曲目と同じ曲です。
2曲目はデビューアルバム[クリムゾンキングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)]収録の「エピタフ」ですが、スティーヴン・ウィルソン(Steven Wilson)がボーカルを削除しています。
3曲目「キャット・フード」は、セカンドアルバム[ポセイドンのめざめ(In The Wake Of Poseidon)]レコーディング時のボーカル無しセッションです。
4曲目「ボレロ」は、サードアルバム[リザード(Lizard)]収録時のセッションに、Tony Levin のベースを1989年にオーバーダブしたものです。
5曲目は4枚目のアルバム[アイランズ(Islands)]のタイトル曲で、弦楽四重奏とオーボエをフィーチャーしたものです
6曲目「ア・ピースメイキング・スティント・アンロールズ」も[アイランズ]収録時のセッションですが、次のアルバム[太陽と戦慄(Larks' Tongues In Aspic)]のモチーフが垣間見れるもので、曲の前半が「太陽と戦慄 パート1(Larks' Tongues In Aspic (Part1))」の中間部、後半は「人々の嘆き(Lament)」の後半部へとつながる感じになっています。
7曲目と8曲目はアルバム[太陽と戦慄]収録の「太陽と戦慄 パート2(Larks' Tongues In Aspic (Part2))」で、7曲目は最新 King Crimson のリハーサル演奏で、8曲目は40周年記念ボックス[ザ・ロード・トゥ・レッド(The Road To Red)]に収録されているものです。
9曲目「突破口」は、[太陽と戦慄]の次のアルバム[暗黒の世界(Starless And Bible Black)]の40周年記念ボックスに収録されているものです。
10曲目と11曲目の「再び赤い悪夢」は、[暗黒の世界]の次のアルバム[レッド(Red)]収録曲ですが、10曲目は Robert Fripp の3本のギターを重ねたリフで、11曲目は最新 King Crimson のライブ演奏でアルバム[ライブ・アット・オルフェウム(Live At The Orpheum)]に収録されているものです。
12曲目の「エレファント・トーク」は、12インチシングルで発表されたもので、81年再結成時のアルバム[ディシプリン(Discipline)]の40周年記念盤に収録されているものです。
13曲目「アブセント・ラヴァーズ」は、同名のライブアルバムとは関係のない曲で、[ディシプリン]の次のアルバム[ビート(Beat)]レコーディング時の未発表セッションです。
14曲目「S.F.サウンドチェック」は、サンフランシスコのライブ会場での最新 King Crimson によるサウンドチェック演奏です。
15曲目の「太陽と戦慄 パート3・イントゥ・スリープレス」は、[ビート]の次のアルバム[スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア(Three Of A Perfect Pair)]レコーディング時のセッションで演奏されたメドレーです。

Disc2の1曲目「ジュラシック・スラック」は、90年代に再々結成したダブルトリオ編成 King Crimson のフルアルバム[スラック(Thrak)]に収録時のレコーディング風景を切り取ったものです。
2曲目の「ザ・ヘル・ハウンズ・オブ・クリム」は、オルフェウムでのライブ演奏ですが、アルバム[ライブ・アット・オルフェウム]には未収録の音源です。
3曲目「ヴルーム」と4曲目「コーダ:マリ-ン 475」は、95年のロンドンでのライブ演奏です。
5曲目「プロジェクション」は、Robert FrippTrey GunnTony LevinPat Mastelotto によるプロジェクト4(Project Four)のライブ演奏です。
6曲目「太陽と戦慄 パート4/ザ・コンストラクション・オブ・ライト」は、99年のアルバム[ザ・コンストラクション・オブ・ライト(The ConstruKction Of Light)]収録時のメドレーです。
7曲目の「ス・テイン・ズ」は、Robert FrippTrey GunnPat Mastelotto からなるプロジェクト3(Project Three)のリハーサル時の演奏です。
8曲目と9曲目の「ザ・パワー・トゥ・ビリーブ2」は、[ザ・コンストラクション・オブ・ライト]の次のアルバム[ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ(The Power To Believe)]の収録曲で、8曲目は中間部のデモ演奏で、9曲目はライブ演奏です。
10曲目の「エクス・ウノ・パトレス」は、Robert FrippAdrian BelewTony LevinPat Mastelotto による未発表曲です。
11曲目「ザ・ライト・オブ・デイ」は、King Crimson ProjeKct が2011年にリリースしたアルバム[ア・スケアシティ・オブ・ミラクルズ(A Scarcity Of Miracles)]収録曲の別ミックスです。
12曲目の「バ・バ・ブーム・ブーム」は、最新 King Crimson のリハーサル曲です。
13曲目「アタッカスラック」は、ライブ音源から「スラック」の即興演奏部分を編集したものです。
14曲目の「21世紀のスキッツォイド・マン」は、2014年ライブツアーからサンフランシスコでの演奏です。

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tag : キング・クリムゾン エレメンツ

2016-02-29 : プログレッシブロック :

イプシロン・エッセ~イル・バレット・ディ・ブロンゾ

[イプシロン・エッセ(YS)]は、イル・バレット・ディ・ブロンゾ(Il Balletto Di Bronzo)のセカンドアルバムの邦題ですが、アルファベットの「」と「」のイタリア語での音です。
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YS」とは、フランス・ブルターニュ地方に伝わる大洪水によって一夜で姿を消したとされる伝説上の都市の名前で、ブルターニュ地方に残るブルトン語(ブレイス語)では「IS」と綴られ、「低地」を意味するブルトン語の「Izel」に由来するとのことです。
伝説は―――
ブルターニュ地方に5世紀頃コルヌアイユ(Cornouaille)という国がありグラドロン(Gradlon)王が治めていました。王は海の妖精と結婚し美貌の一人娘ダユー(Dahut)を授かります。王は聖コランタン(Corentin)と出会いキリスト教へと改宗し節制を広めますが、王女のダユーはそれに耐えられず「海が恋しいので、海のそばに住みたい」と王に頼み込みます。娘を溺愛する王がその願いを聞いて造ったのが「イス」で、ここに移り住んだ王女は妖精の力を借りて高波から守るための堤防と水門を作り支配者となります。次に都市を繁栄させるための悪巧みとして、海の底から怪物を呼び出して通りかかる船を襲わせて略奪を行ない、背徳と享楽に溺れていくようになります。そして美貌の王女には求婚する貴公子が多く訪れるようになりますが、気に入った貴公子を誘惑しては飽きると殺して海に捨てるという仕打ちを繰り返してしまいます。ところがある日、赤ずくめの貴公子が現れて王女を言葉巧みに誘惑して、水門の鍵を奪ってしまいます。赤い貴公子の正体は悪魔であり、水門は開けられてしまい、押し寄せた洪水であっという間に「イス」は水没してしまいました。

YS_Member
Il Balletto Di Bronzo は、バッテイトーリ・セルヴァッジ(Battitori Selvaddi)というハード&ヘヴィ・ロックバンドが1969年に改名したものです。バンド名は、エドワード・アレクサンダー・ワズワース(Edward Alexander Wadsworth)というイギリスの画家の1940年の「ブロンズのバレー(Bronze Ballet)」というシュルレアリスム作品からインスピレーションされて付けられたものということです。
シングルを2枚発表しデビューアルバム[シリウス2222(Sirio 2222)]をリリースするも活動が停滞してしまい、ギターのリノ・アジェロ(Lino Ajello)とドラムスのジャンキ・ストリンガ(Gianchi Stringa)がオザンナ(Osanna)の前身バンドであるチッタ・フロンターレ(Citta Frontale)にいたキーボードのジャンニ・レオーネ(Gianni Leone)を迎え、ベースには旧知のヴィト・マンザリ(Vito Manzari)を加えて1971年に活動を再開し、前作のハードロック路線からキーボードを中心とした実験的なシンフォニックロックサウンドへと変貌を遂げ、[イプシロン・エッセ(イス)]を製作します。

YS(イプシロン・エッセ) 2(紙ジャケット仕様)



1.イントロダクション - Introduzione
2.第1部 - Primo Incontro
3.第2部 - Secondo Incontro
4.第3部 - Terzo Incontro
5.エピローグ - Epilogo
6.安息の家 - La Tua Casa Comoda
7.ヴィットリア夫人 - Donna Vittoria

1972年にLPレコードで発表した時の[イプシロン・エッセ(イス)]は、序章に続き3つの楽章が連なり最後は終章で締めるという5曲構成の組曲風になっていました。各曲にはサブタイトルもなく、単に「イントロダクション」で始まり、その後は「第1部」「第2部」「第3部」と名付けられ、「エピローグ」で終わるというスタイルのトータルアルバム形式です。ハイトーンの女性スキャットで幕を開け、オルガンに導かれて静かにヴォーカルが響いた後、ドラムによるリズムセクションが重なりあい、それがヘビィでジャジーな即興演奏へと展開していき、それからは次々と様々なアヴァンギャルドな演奏が繰り広げられますが、全体のトーンは大きく外れることはなくダイナミックでドラマチックでありながらトータルなイメージが保たれています。「イス」という伝説都市の背徳と享楽、そしてその後の崩壊が表現されているかのようです。
安息の家」と「ヴィットリア夫人」はCD化された際のボーナストラックですが、Il Balletto Di Bronzo がイタリアをツアー中に Lino AjelloVito Manzari が脱退してしまったため、残された Gianni LeoneGianchi Stringa が二人でレコーディングしたシングル曲です。「安息の家」はシングルとしては発表されている曲であるため、耳に残りやすいキャッチーなメロディーのハードロックサウンドで、「ヴィットリア夫人」は男性スキャットによるイントロからベース主体のリズムセクションに移り、また男性スキャットに戻るというインストゥルメンタル曲です。

YS_Index YS_Credit

アルバムジャケットには4ポーズの女性カットが用いられていますが、これは王女ダユーを意識したものなのでしょうか。インナー部分には歌詞が記されており、その最後に「parole e musica di N.Mazzocchi」と作詞/作曲者のクレジットがありますが、メンバーに存在しない名前です。このアルバムは Gianni Leone を中心にグループ全員で作り上げたものなのですが、彼らがイタリア音楽著作権協会に登録していなかったため、便宜上ナポリに住む女性の名前を借りたということです。アルバムのタイトルといい、どこか謎めいたところだらけになっています。

RoadToYS_CDImage

[ロード・トゥ・YS~『YS』誕生前夜(On The Road To YS ...and Beyond)]という関連アルバムがリリースされています。これは[イプシロン・エッセ(イス)]の原型となるスタジオ・デモ音源が2曲分見つかったことにより、2003年以降のライブ音源を追加しアルバムサイズにして発表したというものです。

On the Road to Ys & Beyond

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1.(デモ-1971)イントロダクション - Introduzione
2.(デモ-1971)第2部 - Secondo Incontro
3.(ライブ-2006)安息の家 - La Tua Casa Comoda
4.(ライブ-2003)ヴィットリア夫人 - Donna Vittoria
5.(ライブ-2003)操られた鍵盤 - Tastiere Isteriche
6.(コメント-2007)オマージュ・トゥ・バレット・ディ・ブロンゾ - A Homage To Balletto Di Bronzo
7.(ソロ・ライブ-2007)イントロダクション - Introduzione
8.(ソロ・ライブ-2007)ナポリ・ソッテッラ~古代ネアポリスの入口 - Napoli Sotterranea
9.(ソロ・ライブ-2007)アナコンダ - Anaconda
10.(ソロ・ライブ-2007)昨日も明日もない - Ne Irei, Ne Domani

1曲目「イントロダクション」と2曲目「第2部」が発掘された音源で、1971年10月1日・2日にミラノのフォノグラムスタジオで録音されたものということです。当時は1曲目には「4/7」と名付けられていたそうですが、2曲目には未だタイトルはなかったようです。このデモ音源では Gianni Leone は英語で歌っていますが、フォノグラムとのアルバム契約成立後、イタリア語で歌うように強要され、そこでコーラスで参加していた女性に歌ってもらったものの出来上がりに満足することができず、最終的に Gianni Leone がイタリア語で録音し直しリリースしたとのことです。
ロード・トゥ・YS~『YS』誕生前夜」の音源としては。この2曲だけで残りはアルバムタイトルのうちの「...and Beyond」の部分になります。そのうち「安息の家」「ヴィットリア夫人」「操られた鍵盤」の3曲は一応 Il Balletto Di Bronzo としての活動ですが、それ以降は2007年9月21日に行なわれたバレット・ディ・ブロンゾ・トリビュート・コンサートでの Gianni Leone のソロ・ライブとなっております。

RoadToYS_IndexRoadToYS_CD




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tag : イタリアンプログレッシヴロック

2015-11-28 : プログレッシブロック :

雷神~チッタ・フロンターレ

[雷神(El Tor)]は、チッタ・フロンターレ(Citta Frontale)が残した唯一のアルバムです。
ELTOR_CDImage

Citta Frontale は、イタリアンプログレッシヴロックのグループとして名を残しているオザンナ(Osanna)が、分裂していた時期にヴォーカル担当のリノ・ヴァイレッティ(Lino Vairetti)とドラムス担当のマッシモ・グアリノ(Massimo Guarino)の2人が中心となって結成したバンドですが、Citta Frontale というのは、そもそも Osanna がレコードデビュー前に名乗っていたグループ名です。Osanna は、当時の Citta Frontale のリーダー格であったギタリストのダニロ・ルスティッチ(Danilo Rustici)が、1971年にフルートやサックスをこなすエリオ・ダーナ(Elio D'Anna)と出会い、ちょうどキーボード担当のジャンニ・レオーネ(Gianni Leone)がイル・バレット・ディ・ブロンゾ(Il Balletto Di Bronzo)に移籍したため、Elio D'Anna が加わりバンド名を Osanna へと変更して結成されたグループです。デビューアルバム「ルオーモ(L'uomo)」発表後、映画のサントラ盤として制作された2ndアルバム[ミラノ・カリブロ9(Milano Calibro 9)]で独自の音世界を築くようになり、それは3rdアルバム[パレポリ(Parepoli)]で結実し一つの頂点を極めることとなります。その後、中心メンバーであった Danilo RusticiElio D'Anna はワールドワイドな活動を目指してイギリスに渡りウーノ(Uno)というバンドを結成し、Osanna の4thアルバム[人生の風景(Landscape Of Life)]発表後は、ジャズロック志向を強めたノヴァ(Nova)というバンドへと再編成します。それに対し、イタリアに残った Lino VairettiMassimo Guarino が結成したのが Citta Frontale です。しかし、1枚のアルバム[雷神]をリリースした後、Nova を脱退した Danilo Rustici が合流し、また Osanna へと改名することとなりました。

ELTOR_Cover

[雷神]のオリジナルアルバム名は[El Tor]といいますが、これはコレラ菌の一種であるエルトール型コレラのことを指しているとのことです。エルトール型コレラとは、1905年にエジプトのエルトール(El-Tor)で最初に発見されたことから名付けられたもので、それ以前のアジア型コレラと区別されているものですが、死亡率はアジア型が75~80パーセントに及ぶものの、エルトール型では10パーセント以下ということです。しかし、邦題である[雷神]は、北欧神話に登場する神々の敵である巨人と対決する最強の戦神として活躍する雷神「トール」から由来したもので、ちなみに「トール」という言葉はゲルマン民族に伝わり、英語の木曜日「Thursday~thunder(雷)の日」の語源となります。ところで、歌詞ではスペイン総統であるフランシスコ・フランコ(Francisco Franco)について語ったものが多くみられ、なかなか政治色の強い印象があります。ちなみに「El」というのはスペイン語の定冠詞であり、英語でいえば「The」にあたるものです。これらのことから、フランコ総統のことを雷神になぞらえ「ザ・トール」とし、しかも新型コレラのように猛威をふるう存在とみなしていると考えることができそうです。

フランコ総統というのは、スペイン内戦を治め独裁政治を始めた人物です。フランコが対峙した人民戦線政府は共産主義勢力が主体であり、反共という点からヒトラー(Adolf Hitler)の支援を受け、その結果スペインを統一できたためナチスドイツとの友好関係を築き、国際連盟から脱退しますが、第二次世界大戦になると、内戦により荒廃した国力では参戦できないと判断して中立を宣言します。しかし、ドイツ優勢から中立を放棄して非交戦宣言をしドイツに近づきますが、連合国側が優位になると再び中立を戻すという日和見的な態度をとったため不信感を抱かれることとなり、大戦後の国際連合には参加を許されませんでした。しかし、米ソによる東西冷戦の進む中、再び反共という共通点から関係改善が図られ、それにより国力も回復し経済成長を遂げるようになります。政治制度については君主制に移行すべきと考えスペインを王国とし、フランコ総統自身は国家元首として「王国の終身摂政」となり、その後継者となる国王の指名権を持つものと位置づけ、また、国際社会からの民主主義の要求を受入れて任命制であった議員の一部を選挙制にするなど、独裁者としては珍しく比較的寛大であり部下の進言や諫言にもよく耳を傾け処罰や粛清も少なかったとのことです。(もちろん独裁制であったため、敵対勢力に対しては冷酷な制裁(反人道的行為)も行なっていたのでしょうが・・・)1975年にフランコ総統が亡くなると、遺言どおりに王朝が復活しスペイン内戦前に国王であったアルフォンソ13世(Alfonso XIII)の孫フアン・カルロス1世(Juan Carlos I)が即位しますが、フランコ総統の権威主義体制を受け継ぐことはせずに他のヨーロッパの立憲君主国を模範とした民主化を推し進め、議会制民主主義および立憲君主制国家への転換を成し遂げています。

雷神

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[雷神]は、邦題からイメージされるようなヘヴィでエキセントリックなサウンドではなく、どちらかといえばアコースティックな質感とソフトなジャズティストが漂うものです。その点、どこかフランコ総統をイメージしたサウンドともいえ、曲名や歌詞には政治的な傾向が見られるため、あえてギャップを浮き彫りにしたスタイルに仕上げたのかもしれません。

1.市民名簿 - Alba Di Una Citta'
2.ひとつのユニット - Solo Uniti...
3.雷神 - El Tor
4.困難な仕事 - Duro Lavoro
5.転換 - Mutazione
6.商人“サン”の家 - La Casa Del Mercante "Sun"
7.多くの人々 - Milioni Di Persone
8.神々に身をゆだねて - Equilibrio Divino ?

ELTOR_Index

1曲目の「市民名簿(Alba Di Una Citta')」は、緩やかな雰囲気で音が重なっていく穏やかな感じのインストゥルメンタルナンバーです。
2曲目の「ひとつのユニット(Solo Uniti...)」は、1曲目と重なるように始まりますが、一転してドライブ感いっぱいのロックサウンドで、スピーディなヴォーカルを聴くことができます。
3曲目はタイトルソングの「雷神(El Tor)」で、アコースティック・ギターで始まるフォークティストのあるポピュラーソング風の曲で、途中からサックスやエレキギターが加わり厚みのあるサウンドになった後、また静かな曲調になり最後はフルートの音色でエンディングを迎えます。
4曲目の「困難な仕事(Duro Lavoro)」は、ドラマティックな展開をするクラシカルな雰囲気をもったイタリアンプログレッシヴロックで、どちらかといえばこちらの方が「雷神」というイメージがあります。
5曲目の「転換(Mutazione)」はインストゥルメンタルナンバーで、どこかフュージョン・サウンド風であり、テンポアップした後半はグルーブ感が加わったジャズロックといった感じになります。
6曲目の「商人“サン”の家(La Casa Del Mercante "Sun")」は、軽快でリズミカルな明るい曲調のポップナンバーです。
7曲目の「多くの人々(Milioni Di Persone)」は、重なっていくヴォーカルが印象的なフォークソングになっています。
8曲目の「神々に身をゆだねて(Equilibrio Divino ?)」は、ゆったりとした感じで始まった後、少しヘビィなロック調に変わったりジャズロック風になったりと様々な展開を見せるどこか Osanna をイメージさせるような曲で、アルバムを締め括っています。

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tag : イタリアンプログレッシヴロック

2015-10-25 : プログレッシブロック :

パレポリターナ~オザンナ

イタリアンプログレッシヴロックオザンナ(Osanna)が、1973年に発表した[パレポリ(Parepoli)]から42年の時を経て続編となる2枚組のアルバム[パレポリターナ(Palepolitana)]をリリースしました。1枚目が新作の[パレポリターナ]で、2枚目は現在のメンバーによる[パレポリ]の再演です。
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Osanna は、1971年にチッタ・フロンターレ(Citta Frontale)を率いていたギタリストのダニロ・ルスティッチ(Danilo Rustici)とショウメン(Showmen)のフルート&サキソフォン奏者のエリオ・ダーナ(Elio D'Anna)が出会い、キーボードを担当していたジャンニ・レオーネ(Gianni Leone)がイル・バレット・ディ・ブロンゾ(Il Balletto Di Bronzo)に移籍した後を継いで Elio D'Anna が加入し、チッタ・フロンターレをオザンナと改名して結成したグループです。デビュー作「ルオーモ(L'uomo)」を発表後、映画のサントラ盤として制作された1972年のセカンド[ミラノ・カリブロ9(Milano Calibro 9)]でオーケストラとの共演によるクラシックとの融合を進め独自の音世界を構築しました。
その次の作品が1973年発表の[パレポリ]で、[ミラノ・カリブロ9]で描いたオザンナ独自の音楽演劇をバンドメンバーだけで展開させています。「パレポリ」とはローマ帝国が成立する前に建設されたという古代都市パレアポリスを指すもので、この伝説の都市を謳った壮大な構想のコンセプトアルバムとして製作されたアルバムです。収録曲数は3曲となっていますが、古代の伝統的な宗教儀式を思わせる導入部からハードロック風なリズミカルなサウンドにつながり、続いてしっとりとした抒情的な曲調へと変わった後はエキセントリックなジャズロックっぽいアンサンブルが現れるという形で次々と変容していくため、アルバム全体でのトータル性が意識された一つの作品としてとらえるべきものといえます。Danilo Rustici のギターと、Elio D'Anna のサックスとフルート、それにリノ・ヴァイレッティ(Lino Vairetti)のヴォーカルが絡んで曲が進行していくスタイルで、メンバーの仮装と相俟って演劇を繰り広げているかのようです。
このアルバムで頂点を極めたかのようで徐々にグループは分散傾向になり、次のアルバム[人生の風景(Landscape Of Life)]を1974年に発表した後、Danilo RusticiElio D'Anna はロンドンでノヴァ(Nova)というバンドを結成し、Lino Vairetti とドラムスのマッシモ・グアリノ(Massimo Guarino)は、Osanna の前身のバンド名である Citta Frontale を名乗りアルバムを1枚リリースします。1978年になると、Nova を脱退した Danilo RusticiLino VairettiMassimo Guarino に合流し Osanna を再結成させてアルバム[スッダンス/南の踊り(Suddance)]を発表しますが、翌年解散してしまいます。
それから20年を経た1999年に Lino VairettiDanilo Rustici によって再び Osanna は甦り、2001年にアルバム[祭典の瞬間(Taka Boom]をリリースします。
しかし、2004年に Danilo Rustici が辞めてしまい、それからは Lino Vairetti が中心のグループになりますが、2007年からはヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター(Van Der Graaf Generator)のデヴィッド・ジャクソン(David Jackson)が準レギュラーメンバーとして参加するようになり、ライブ・レパートリーには Van Der Graaf Generator の曲も演奏されるようになります。

PALEPOLITANA_Inner
現在の Osanna のメンバーは、ヴォーカルが Lino Vairetti で、ドラムスは1999年再結成時からのジェンナーロ・バルバ(Gennaro Barba)、ベースはネッロ・ダンナ(Nello D'Anna)で2005年からメンバーとなっています。2005年からはもう1人 Lino Vairetti の息子アーヴィン・ヴァイレッティ(Irvin Vairetti)がヴォーカルとキーボード担当で加入しています。キーボード担当としては2007年から参加のササ・プリオレ(Sasa Priore)がおり、またギター担当でパコ・カポビアンコ(Pako Capobianco)が2011年から加わり、レギュラーメンバーは6人構成です。準レギュラーの David Jackson はサックスとフルートを担当しています。
アルバム[パレポリターナ]では、女性シンガーのソフィア・バッチーニ(Sophya Baccini)とフルートのアンジェロ・サルヴァトーレ(Angelo Salvatore)、ヴァイオリンのジャンルカ・ファラスカ(Gianluca Falasca)、それにストリングスとしてファラスカ・ストリング・カルテット(Falasca String Quartet)がゲストとしてクレジットされています。
PALEPOLITANA_Cover
収録曲は[パレポリ]の続編とはいうものの、インストゥルメンタル2曲を含む12曲での構成となっており全体的にモダナイズされた曲調です。[パレポリ]は伝説的な古代都市の伝承を謳った物語でしたが、[パレポリターナ]は過去から現在そして未来に向けての現実感と幻想を現したものという感じです。
1曲目の「マルミ(Marmi)」はナポリ地下鉄の乗り込むSEで始まります。
2曲目の「低い窓(Fenesta Vascia)」は16世紀頃から歌われているナポリ民謡(カンツォーネ・ナポリターナ)の名曲「低い窓」の1番の歌詞をそのまま使用しているとのことです。
3曲目の「ミケレンマ(Michelemma)」もナポリ民謡を基にしたロックナンバーです。
4曲目もナポリ民謡として広く知られている「サンタ・ルチア(Santa Lucia)」というタイトルからインスパイアされたハードロックです。
5曲目「アントトレイン(AnToTrain)」は、ちょっと重めのピアノインストゥルメンタルです。
6曲目は「鉛の年(Anni di Piombo)」というのは、1960年代後半から1980年代初めにかけて続いたイタリアの社会的、政治的な混乱の時代を指す言葉です。
次の7曲目がタイトルソングの「パレポリターナ(Palepolitana)」で、呪術風のイントロやコーラス部分での曲タイトルの繰り返しにアルバム[パレポリ]の新たな解釈が感じられるものとなっています。
8曲目は「メイド・イン・ジャパン(Made In Japan)」という英語タイトルの曲ですが、イタリア語で歌われる聴きやすいロックナンバーです。
9曲目「カンツォーネ・アマーラ(Canzone Amara)」は、ドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベル(Johann Pachelbel)が1680年頃の作曲したカノン(Canon in D)のメロディに新た歌詞を乗せて作られたバラードです。
10曲目の「レティツィア(Letizio)」は、軽いタッチのアルペジオのよるギターインストゥルメンタルになっています。
その次の11曲目「チャオ・ナポリ(Ciao Napoli)」は、ポップな感じのロックサウンドが繰り広げられます。
最後となる12曲目は「プロフーゴ(Profugo)」というのは「難民」という意味で、パレスチナの詩人マフムード・ダルウィーシュ(Mahmoud Darwish)の詩からインスパイアされたもので、スピリチュアルな雰囲気で曲が進んでいきますが突然のピリオドを迎えます。


PALEPOLITANA_Index

パレポリターナ

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Side 1
1.マルミ - Marmi
2.低い窓 - Fenesta Vascia
3.ミケレンマ - Michelemma
4.サンタ・ルチア - Santa Lucia
5.アントトレイン - AnToTrain
6.鉛の年 - Anni di Piombo
7.パレポリターナ - Palepolitana
8.メイド・イン・ジャパン - Made In Japan
9.カンツォーネ・アマーラ - Canzone Amara
10.レティツィア - Letizio
11.チャオ・ナポリ - Ciao Napoli
12.プロフーゴ - Profugo

Side 2
1.熱いとき - Oro Caldo
2.スタンツァ・チッタ - Stanza Citta
3.すばやい獣たち - Animale Senza Respiro

パレポリ

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ワーナー・ミュージック・ジャパンのプログレッシヴ・ロック生誕45周年記念「Progressive Rock 1300 Collection」の第4弾として、[パレポリ]が、2015年11月18日に再発されます。Osanna のファースト[ルオーモ]セカンド[ミラノ・カリブロ9]そしてサード[パレポリ]と4枚目[人生の風景]がリリースされるようです。期間限定プライス税抜1,300円という特価で入手できるチャンスです。LPレコードで「European Rock Collection 1800」として紹介された時が1,800円でしたので、それよりも廉価ということになります。

PALEPOLI_LP
PALEPOLI_Inner



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tag : イタリアンプログレッシヴロック

2015-08-20 : プログレッシブロック :

スターレス・スターライト~デヴィッド・クロス=ロバート・フリップ

StarlessStarlight
キング・クリムゾン(King Crimson)のヴァイオリニストだったデヴィッド・クロス(David Cross)が、King Crimson の1974年のアルバム[レッド(Red)]に収録されている「スターレス(Starless)」のオマージュであるアンビエント(ambient)・アルバム[スターレス・スターライト(Starless Starlight)]を発表しました。ロバート・フリップ(Robert Fripp)が2006年にサウンドスケープ(soundscape)のパフォーマンスとして演奏した「スターレス」をモチーフにしたインプロヴァイゼーション(improvisation)「Starlight Ⅰ」「Starlight Ⅱ」のマテリアルが David Cross に託され、それにインスパイアされ演奏を重ねてまとめあげた作品です。ちなみに、Robert Fripp のサウンドスケープは、DGM Live! にて、セントルイスでのライブ音源[Robert Fripp on March 04, 2006 in St.Louis]としてダウンロードすることができます。「Starlight Ⅰ」は7曲目で演奏時間が2'04"、「Starlight Ⅱ」は10曲目で演奏時間が13'33"です。
StarlessStarlight_CD
David Cross はミカエル・ビョルン(Michael Bjorn)とのインタビューで、「暗黒の星美(Starless Starlight Loops)」と「星美(Starlight Trio)」は「Starlight Ⅱ」の異なる解釈であると語っています。アルバム[レッド]リリース時には脱退していた David Cross ですが、「スターレス」の作者としてはクレジットされており、アルバムには彼のヴァイオリンの演奏がレコーディングされており、「スターレス~主題(Starless Theme)」は、その製作時の想いにつながるような楽曲として作られたようです。

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1.暗黒の星美 - Starless Starlight Loops
2.星影のなかに - In The Shadow
3.星光の流れ - Shine And Fall
4.スターレス~主題 - Starless Theme
5.旅立った星 - One By One The Stars Were Going Out
6.星美への怖れ - Fera Of Starlight
7.星美 - Starlight Trio
8.暗黒への旅路 - Sure Of The Dark
StarlessStarlight_In
StarlessStarlight_Menber

Divid CrossKing Crimson 脱退後しばらくはミュージシャン活動から遠ざかっていましたが、1985年頃からジャズ仲間とセッションを始め、キース・ティペット(Keith Tippett)と一緒にレコーディングをしたり、ラディウス(Radius)というバンドを組んだりと、主に即興性の強い音楽を中心とした活動を始めます。また、ソロ・プロジェクトとしてはコンセプト・アルバム[メモズ・フロム・パーガトリー(Memos From Purgatory)]を製作しています。「メモズ・フロム・パーガトリー」はSF作家として著名なハーラン ・ エリスン(Harlan Ellison)が1961年に上梓したノンフィクション小説で、この作品をベースにしたトータル・アルバムということです。
MemosFromPurgatory
MemosFromPurgatory_CD
この後、King Crimson の1973年のアルバムで David Cross がメンバーとなった[太陽と戦慄(Larks' Tongues in Aspic)]の収録曲「放浪者(Exiles)」をタイトルにしたアルバムも作成しており、タイトル曲には Robert Fripp のほかジョン・ウェットン(John Wetton)も参加しています。



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tag : キング・クリムゾン

2015-06-29 : プログレッシブロック :

バードマン~マクドナルド・アンド・ジャイルズ

ワーナー・ミュージック・ジャパンが、プログレッシヴ・ロック生誕45周年記念と題して、1枚1300円で50枚のラインナップを揃えました。
ProgressiveRock1300Collection
EMIやパーロフォンのカタログをワーナーが吸収することとなり実現に至ったプロジェクトで、ジェントル・ジャイアント(Gentle Giant)、ルネッサンス(Renaissance)、エレクトリック・ライト・オーケストラ(Electric Light Orchestra)、ヴァンゲリス(Vangelis)、カーブド・エアー(Curved Air)、それに、ジョン・アンダーソン(Jon Anderson)や、スティーヴ・ハウ(Steve Howe)、クリス・スクワイア(Chris Squire)、アラン・ホワイト(Alan White)といったイエス(Yes)のメンバーの作品も含まれています。
プログレッシヴ・ロック生誕45周年といいますが、プログレッシヴ・ロックという言葉が初めて使われたのは1970年に発売されたピンク・フロイド(Pink Floyd)の[原子心母(Atom Heart Mother)]の日本盤のタスキに「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」というコピーで、当時の東芝EMI担当ディレクターであった石坂敬一が名付けたものとのことです。現在、「progressive rock」は英語としても普通に使われ、省略形は「prog-rocck」となります。
プログレッシヴ・ロックが音楽シーンに姿を現したのは、キング・クリムゾン(King Crimson)がローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のブライアン・ジョーンズ(Brian Jones)追悼コンサートの前座として1969年7月ハイド・パークで衝撃的なデビューを飾った時と言われています。そして、全英5位を記録したデビューアルバム[クリムゾンキングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)]が1969年10月10日にリリースされますが、全米ツアー中に内部分裂をしてしまい、グレッグ・レイク(Greg Lake)は、キース・エマーソン(Keith Emerson)、カール・パーマー(Carl Palmer)と、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer)を結成し、イアン・マクドナルド(Ian McDonald)とマイケル・ジャイルズ(Michael Giles)は、マクドナルド・アンド・ジャイルズ(McDonald And Giles)となり、ロバート・フリップ(Robert Fripp)とピート・シンフィールド(Pete Sinfield)だけとなってしまいます。オリジナルメンバーが2人となった King Crimson の1970年は、新たにメンバーを追加した上でゲストミュージシャンも活用し、5月に全英4位となるセカンドアルバム[ポセイドンのめざめ(In The Wake Of Poseidon)]、12月には全英26位のサードアルバム[リザード(Lizard)]のリリースをする1年となります。
Emerson, Lake & Palmer は1970年6月に結成を発表し、12月にグループ名を付けたデビューアルバム[エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer)]をリリースし全英4位を記録し、翌年発表のセカンドアルバム[タルカス(Tarkus)]は全英1位となり、プログレッシヴ・ロックを代表するバンドになっていきます。
McDonald And Giles も1970年11月に[マクドナルド・アンド・ジャイルズ(McDonald And Giles)]というアルバムをリリースしますが、彼らはこの1枚だけで解散してしまいます。
プログレッシヴ・ロックという名前のトリガーとなった Pink Floyd は、1967年にシド・バレット(Syd Barrett)を中心にサイケデリック・ロックバンドとして結成されていますが、1968年3月に Syd Barrett が脱退した後、音楽性を変化させていき、1970年10月の[原子心母]でプログレッシヴ・ロックの扉を開け、このアルバムは初登場で全英1位を記録します。
Yes は、King Crimson と同じく1969年にアルバムデビューをし、1970年にはセカンドアルバム[時間と言葉(Time and a Word)]を発表しますが、全英のチャートでは45位という成績でした。しかし、その後は全英1位となるアルバムを2枚もリリースするという、プログレッシヴ・ロックを代表するバンドになります。
McDonaldAndGiles_CD
McDonald And Giles のアルバムでは、ギターにサックス・フルート・クラリネットなどを担当する Ian McDonald と、ドラムス担当の Michael Giles に加え、Michael Giles の弟であり、King Crimson の前身のバンドであるジャイルズ・ジャイルズ・アンド・フリップ(Giles Giles And Fripp)のメンバーであったピーター・ジャイルズ(Peter Giles)もベーシストとして参加しています。他には、トラフィック(Traffic)というバンドの中心メンバーであるスティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood)もキーボードで協力しています。アルバムの製作は、Michael GilesPeter GilesKing Crimson のレコーディングに呼ばれたため、アルバム[ポセイドンのめざめ]が出来上がりを待って始まりましたが、Robert Fripp が[マクドナルド・アンド・ジャイルズ]と[ポセイドンのめざめ]を“二度と作ることのできない一枚のレコードの片面ずつ”と考えているといい、両方のレコーディングを経験した Michael Giles は“その両面を発展させ、いっしょにまとめ上げて、より素晴らしいものを作り上げる”べきと語っているように、テイストがよく似たものとなっています。ただ、 [マクドナルド・アンド・ジャイルズ]には[ポセイドンのめざめ]の2曲目の「冷たい街の情景(Pictures Of A City)」といったヘビーなナンバーは含まれていません。

マクドナルド・アンド・ジャイルズ

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収録曲
1.組曲ハ長調 - Suite In C
 including Turnham Green, Here I Am and Others
2.アイビスの飛行 - Flight Of The Ibis
3.イズ・シー・ウェイティング - Is She Waiting
4.明日への脈動 - Tomorrow's People (The Children Of Today)
5.バードマン - Birdman
 involvong The Inventor's Dream (Once Upon A Time)
      The Workshop
      Wishbone Ascension
      Birdman Flies
      Wings In The Sunset
      Birdman (The Reflection)

組曲ハ長調」は、Ian McDonald が恋人シャーロット・ベイツ(Charlotte Bates)との出会いを歌ったものです。Turnham Green というのはロンドンの地下鉄の駅の一つで、地下鉄車内で Ian McDonald が一目惚れをした少女 Charlotte Bates が下りた駅の名前です。忘れることができずに連絡をくれるよう新聞広告を出したところ、会いに来てくれ、その2~3週間後には同棲を始めたということです。ちなみに、アルバムジャケットの裏面で寄り添っている2人が Ian McDonaldCharlotte Bates で、表面は Michael Giles と奥さんのメアリー(Mary)の2ショットです。
アイビスの飛行」は、[ポセイドンのめざめ]の3曲目「ケイデンスとカスケイド(Cadence And Cascade)」の原曲といわれている曲です。1969年5月に King CrimsonPete SinfieldIan McDonald の曲をリハーサルしていましたが、バンドの分裂により詞は Pete Sinfield が、曲は Ian McDonald が持ち去り、あらためて BP Fallon に作詞してもらったものです。「ケイデンスとカスケイド」との聴き比べが楽しい1曲です。
イズ・シー・ウェイティング」は、King Crimson として全米ツアー中の Ian McDonald が独りイギリスで帰りを待っている Charlotte Bates を想って作った曲です。しかし、アルバム発表後に Charlotte BatesIan McDonald のもとから去り、彼はセラピーを受けるほど憔悴してしまうのでした。
明日への脈動」は、Michael Giles の手によるもので、1967年の頃に原形ができていて、King Crimson としてリハーサルもしていたそうですが、ライブで披露されることはなかったそうです。この曲では、Michael Giles の旧友マイケル・ブレイクスリー(Michael Blakesley)がトロンボーンで参加しています。
バードマン」は、このアルバムを代表する組曲で6つのパートで構成されており、また、メロトロンではなく本物のストリングスを用いています。1968年には出来上がっていた曲で、Pete Sinfield の空を飛ぶことへの憧れを表現した詞に Ian McDonald が様々な曲調を盛り込みつつも聴きやすく印象的なメロディーに仕上げています。この曲について Robert Fripp は“この曲がクリムゾンのセカンドアルバムの中心的な曲になることを望んでいた”と語っているようです。
McDonaldAndGiles_COVER
意欲的な作品であり仲間内での評価は高かったものの、プロモーションは効果的ではなくツアーも行なわれず、製作費を回収できるほどのセールスにはならなかったため、次のアルバムが作成されることなく、ユニットは解消してしまいます。1974年に、Ian McDonaldKing Crimson のアルバム[レッド(Red)]にゲストミュージシャンとして参加し再加入する話もありましたが、King Crimson は解散してしまいます。1977年になると、ミック・ジョーンズ(Mick Jones)、ルー・グラム(Lou Gramm)らとともにフォリナー(Foreigner)を結成しますが、アルバム3枚作成後に脱退してしまいます。Michael Giles は長らくセッションドラマーとして活動を続けますが、1999年の Ian McDonald のソロアルバム[ドライバーズ・アイズ(Drivers Eyes)]に参加します。その後、2002年に Ian McDonaldMichael Giles は、Peter GilesKing Crimson のメンバーであったメル・コリンズ(Mel Collins)、それにジャッコ・ジャクスジク(Jakko Jakszyk)を加えたメンバーで、クリムゾンナンバーを演奏する21stセンチュリー・スキッツォイド・バンド(21st Century Schizoid Band)を結成します。しかし、Michael Giles は2003年に脱退してしまい、後任のドラマーとして元 King Crimson メンバーのイアン・ウォーレス(Ian Wallace)が加入しますが、2007年2月に食道癌により逝去し、21st Century Schizoid Band は活動停止となります。ちなみに、Jakko Jakszyk の奥さんは、Michael Giles の娘アマンダ・ジャイルズ(Amanda Giles)であり、そして、Jakko JakszykMel Collins は新生 King Crimson に加入することになります。
McDonaldAndGiles_JACKET



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tag : キング・クリムゾン

2015-05-20 : プログレッシブロック :

エレメンツ 2014~キング・クリムゾン

ELEMENTS_MARK
2014年より活動を再開している King Crimson ですが、今回はトリプル・ドラムという破壊力のある編成になっており、また70年代クリムゾンのメンバーであった Mel Collins が復帰を果たしています。
 ELEMENTS_BOOK
 ロバート・フリップ(Robert Fripp) - Guitar
 ジャッコ・ジャクスジク(Jakko Jakszyk) - Guitar, Vocals
 トニー・レヴィン(Tony Levin) - Basses, Stick
 パット・マステロット(Pat Mastelotto) - Drums
 ギャヴィン・ハリソン(Gavin Harrison) - Drums
 ビル・リーフリン(Bill Rieflin) - Drums
 メル・コリンズ(Mel Collins) - Saxes, Flute

King Crimson を統率している1946年生まれの Robert Fripp は、20歳の頃にジャイルズ兄弟(Michael GilesPeter Giles)と、Giles Giles & Fripp を結成します。そこに、Ian McDonaldPeter Sinfield が加わり、Peter Giles の代わりに Greg Lake が参加し、1968年の年末頃に King Crimson が誕生します。デビューアルバム[クリムゾンキングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)]の後、Ian McDonald が脱退し、次に Greg Lake が抜け、Michael Giles も去り、そして Peter Sinfield も辞めてしまい、1973年のアルバム[太陽と戦慄(Larks' Tongues In Aspec)]発表時にはオリジナルメンバーは Robert Fripp だけで、他は John WettonBill BrufordDavid CrossJamie MuirRichard Palmer-James というメンバーになります。その翌年、アルバム[レッド(Red)]をリリースすると同時に解散してしまい、その頃から Brian EnoDavid BowiePeter GabrielAndy SummersDavid Sylvian らと交流を深めソロ活動を行ないます。しかし、1981年になると Adrian BelewTony LevinBill Bruford というメンバーで King Crimson を再結成し、アルバム[ディシプリン(Discipline)]を発表しますが、他に2枚のアルバムをリリースした後、また解散してしまいます。ところが、1994年に今度は Trey GunnPat Mastelotto を加えた6人組のダブルトリオ編成で再々結成します。その後はライフワークのように断続的に King Crimson として活動を続けています。
Jakko Jakszyk は、本名は Michael Jakszyk という名前で、Jakko はニックネームです。1958年にロンドンで生まれ、生後18ヶ月の時に Jakszyk 夫妻の養子となります。16歳頃からミュージシャンとして活動し、CamelJudas Priest のサポートや Kinks の演奏に加わったりした後、2002年に Ian McDonaldMichael GilesPeter GilesMel Collins が結成した 21st Century Schizoid Band に参加します。ちなみに、Michael Giles の娘である Amanda Giles と結婚しています。
Tony Levin は、1946年にマサチューセッツで生まれて10歳からベースを始めスタジオミュージシャンとして活躍し、John Lennon の[ダブル・ファンタジー(Double Fantasy)]でプレイしています。King Crimson には81年再結成時の[ディシプリン]から参加し、この頃よりスティック(chapman stick)を使用するようになり、今ではスティックの第一人者とみなされています。
Pat Mastelotto は、1955年カリフォルニア生まれでドラムは10歳から始めてスタジオミュージシャンとなった後、Mr.Mister というバンドに在籍し、アルバム[ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド(Welcome to the Real World)]と、その収録曲[ブロークン・ウィングス(Broken Wings)][キリエ(Kyrie)]が全米No1を記録しています。バンド解散後、再々結成した90年代クリムゾンで、Bill Bruford とのツイン・ドラム構成を披露し、現在はトリプル・ドラムの一員となっています。
1963年生まれの Gavin Harrison は、16歳からプロのドラマーとなり、20歳頃には Renaissance に参加し、2002年からは Steven Wilson が結成した Porcupine Tree のメンバーとなります。また、セッションドラマーとしても活動し、Jakko Jakszyk と一緒に行動するようになり、2008年に King Crimson に加わることとなります。
もう一人のドラマーである Bill Rieflin は、1960年シアトルで生まれ、15歳からドラマーとなりセッションミュージシャンとして活動を重ねるかたわら、ファースト・ワールド・ミュージックというレーベルを設立し、このレーベルに90年代クリムゾンのメンバー Trey Gunn が所属したことから Robert Fripp と知り合うこととなります。ドラマーとしては、全米や全英で数々のNo1ヒットを持つオルタナティヴ・ロックバンドの R.E.M. に2003年から2011年の解散までサポート参加したり、2007年には Robert Fripp の奥さんである Toyah WillcoxThe Humans というコラボレーションを行なっています。そして、2013年に King Crimson に合流しました。
1972年以来の参加となる Mel Collins は、1947年生まれで BBC 専属のサックスプレイヤーである父親の影響から幼い頃よりジャズに親しみ、地元のローカルバンドで活動するうちに23歳の時 King Crimson のレコーディングに参加し、そのまま正式メンバーになりました。1972年に Boz BurrellIan Wallace と一緒に脱退し、Alexis Korner が率いる Snape に加わった後、ファンク・バンド Kokomo のメンバーになり、Camel にも参加したりします。また、スタジオミュージシャンとしても活動し、The Rolling Stones の[ミス・ユー(Miss You)]や Tina Turner のアルバム[プライヴェート・ダンサー(Private Dancer)]、Tears for Fears のアルバム[シャウト(Songs From The Big Chair)]等でサックスを演奏しています。2002年になると、Jakko Jakszyk も参加する 21st Century Schizoid Band を結成し、2011年には Robert Fripp による King Crimson ProjeKctJakko Jakszyk とともに正式メンバーになります。このプロジェクトでアルバム[ア・スケアシティ・オブ・ミラクルズ(A Scarcity of Miracles)]をリリースしますが、Tony LevinGavin Harrison がサポートメンバーとして参加しており、それに Pat MastelottoBill Rieflin が加わって7人編成の King Crimson へとなりました。
ELEMENTS_COVER
新生 King Crimson は、2014年9月~10月にアメリカでライブツアーを開催しましたが、その際に会場販売用として[The Elements King Crimson 2014 Tour Box]というCD2枚組29曲入りボックスセットを用意しました。日本でも「キング・クリムゾン エレメンツ 2014オフィシャル・ツアー・マーチャンダイズ」と名付けられ、限定盤として正式リリースされました。未発表曲14曲を含むレアトラックと、新メンバーによるリハーサルトラック5曲が、バンドの歴史をなぞるかのような構成で収録されています。Disc1は1964年~74年の楽曲とリハーサル2曲、Disc2は81年~2010年の楽曲とリハーサル3曲です。

キング・クリムゾン エレメンツ~2014オフィシャル・ツアー・マーチャンダイズ

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Disc1
1.ウインド - Wind (extract) (1969, IN THE COURT OF THE CRIMSON KING recording sessions)
2.風に語りて - I Talk To The Wind (7/23/69, IN THE COURT OF THE CRIMSON KING recording sessions)
3.ケイデンスとカスケイド - Cadence And Cascade [Greg Lake vocal] (2/3/70, IN THE WAKE OF POSEIDON recording sessions)
4.サーカス - Cirkus (guitar extract) (9/11/70, LIZARD recording sessions)
5.サーカス - Cirkus [Live] (8/10/71, at the Marquee)
6.ブードゥー - Hoodoo (extract) (May,2014, Band rehearsals)
7.船乗りの話 - Sailor's Tale (9/8/71, ISLANDS recording sessions)
8.トーキング・ドラム - The Talking Drum (Octoer,1973, LARKS' TONGUES IN ASPEC recording sessions)
9.太陽と戦慄 パート1 - Larks' Tongues in Aspic (Part1) (extract) (May,2014, Band rehearsals)
10.太陽と戦慄 パート1 - Larks' Tongues in Aspic (Part1) (extract) [David/Jamie] (1/16/73, LARKS' TONGUES IN ASPEC recording sessions)
11.突破口 - Fracture [Live] (11/23/73, at Concertgebouw)
12.堕落天使 - Fallen Angel (extract) [RF harmonics] (7/8/74, RED recording sessions)
13.堕落天使 - Fallen Angel (July,1974, RED recording sessions)
14.21世紀のスキッツォイド・マン - 21 Century Schizoid Man [Live} (6/30/74, at Palace Theatre)
15.スターレス - Starless (extract) [Mark] (7/8/74, RED recording sessions)

Disc2
1.ディシプリン Discipline (May,1981, DISCIPLINE recording sessions)
2.スリー・ヘッディッド・ドゥーム パート1 - Three Headed Doom (Part1) (May,2014, Band rehearsals)
3.ニューロティカ - Neurotica (Manhattan) [Live] (11/23/81, at Roxy)
4.ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー - Neal And Jack And Me (extract) (3/17/82, BEAT recording sessions)
5.スリープレス - Sleepless (1983, THREE OF A PERFECT PAIR recording sessions)
6.セックス、スリープ、イート、ドリンク、ドリーム - Sex, Sleep, Eat, Drink, Dream (recording session) (1/27/94, THRAK recording sessions)
7.スラック - Thrak [Live] (6/30/96, at the Shepherd's Bush Empire)
8.ベンチャリング・アントゥ・ジョイ - Venturing Unto Joy (edit) (May,2014, Band rehearsals)
9.ザ・ディセプション・オブ・ザ・スラッシュ - The Deception Of The Thrush (extract) [Live] ProjeKct Four (October,1998, West Coast Live)
10.ヘブン&アース - Heaven & Earth (early edit) ProjeKct X (5/14/00, THE CONSTRUKCTION OF LIGHT recording sessions)
11.レヴェル・ファイブ - Level Five [Live] (8/7/08, at Park West)
12.ザ・ヘル・ハウンズ・オブ・クリム - The Hell Hounds of Krim (May,2014, Band rehearsals)
13.セパレイション - Separation (edit) (2010, King Crimson ProjeKct sessions)
14.ア・スケアシティ・オブ・ミラクルズ - A Scarcity Of Miracles (alternate take) (2010, King Crimson ProjeKct sessions)

Disc1の1曲目「ウインド」は、2曲目「風に語りて」の導入部のような位置づけの曲で、[クリムゾンキングの宮殿]40周年記念ボックスに収録されていたものです。
風に語りて」は未発表のボーカル無バージョンで、オリジナルは[クリムゾンキングの宮殿]の2曲目で Greg Lake が歌っています。
3曲目の「ケイデンスとカスケイド」も初出音源でボーカルが Greg Lake です。オリジナルはセカンドアルバム[ポセイドンのめざめ(In The Wake Of Poseidon)]に Gordon Haskell のボーカルで収録されています。
4曲目と5曲目はサードアルバム[リザード(Lizard)]に収録されている「サーカス」で、4曲目は Robert Fripp の未発表のギターソロであり、5曲目はロンドンにあるマーキーでのライブです。
6曲目の「ブードゥー」は最新 King Crimson のリハーサル曲です。
7曲目「船乗りの話」は4枚目のアルバム[アイランズ(Islands)]収録時のセッションで未発表です。
8曲目「トーキング・ドラム」は[太陽と戦慄]40周年記念ボックスに収録されていたもので、10曲目「太陽と戦慄 パート1」も[太陽と戦慄]40周年記念ボックスに収録されているものの編集バージョンです。
9曲目の「太陽と戦慄 パート1」は最新 King Crimson のメンバーによるリハーサル曲です。
11曲目「突破口」は[太陽と戦慄]の次のアルバム[暗黒の世界(Starless And Bible Black)]の40周年記念ボックスに収録されているものです。
12曲目と13曲目の「堕落天使」は[暗黒の世界]の次のアルバム[レッド(Red)]収録曲ですが、12曲目は Robert Fripp の未発表のギターソロで、13曲目は40周年記念ボックス[ザ・ロード・トゥ・レッド(The Road To Red)]に収録されているものです。
14曲目「21世紀のスキッツォイド・マン」は[クリムゾンキングの宮殿]の1曲目ですが、ここでは[ザ・ロード・トゥ・レッド]に収録されている音源を使っています。
15曲目の「スターレス」は[レッド]に収録されている曲ですが、Mark Charig のコルネットと John Wetton のベースだけの未発表セッションとなっています。

Disc2の1曲目は、81年再結成時のアルバム[ディシプリン]のタイトル曲で、40周年記念盤に収録されていたものです。
2曲目の「スリー・ヘッディッド・ドゥーム パート1」は最新 King Crimson のリハーサル曲です。
3曲目「ニューロティカ」は[ディシプリン]の次のアルバム[ビート(Beat)]に収録されている曲ですが、今後リリースされる予定の40周年記念盤収録のライブ音源を使っているようです。
4曲目の「ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー」は[ビート]収録時の未発表セッションとのことです。
5曲目「スリープレス」は[ビート]の次のアルバム[スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア(Three Of A Perfect Pair)]収録曲で、こちらも今後リリース予定の40周年記念盤に収録されるものとのことです。
6曲目「セックス、スリープ、イート、ドリンク、ドリーム」は、90年代に再々結成してダブルトリオ編成になってリリースしたフルアルバム[スラック(Thrak)]に収録されている曲で、リリース予定の[スラック]関連音源をまとめた[Thrakboxx]に収録されているとのことです。
7曲目の「スラック」は同名タイトルのアルバムに収録されている曲ですが、未発表の96年ライブ音源を使っています。
8曲目の「ベンチャリング・アントゥ・ジョイ」も最新 King Crimson のリハーサル曲です。
9曲目の「ザ・ディセプション・オブ・ザ・スラッシュ」は、ダブルトリオ期のメンバーから3~4名を選抜して組み合わせたプロジェクト(ProjeKct)というチームの一つである ProjeKct Four によるライブアルバム[West Coast Live]からセレクトされた楽曲です。
10曲目の「ヘブン&アース」は[スラック]に続くアルバム[ザ・コンストラクション・オブ・ライト(The ConstruKction Of Light)]収録曲ですが、この曲だけバンド名義が ProjeKct X となっており、その未発表テイクが採用されています。
11曲目「レヴェル・ファイブ」は[ザ・コンストラクション・オブ・ライト]の次のアルバム[ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ(The Power To Believe)]の収録曲ですが、2008年のシカゴでの未発表ライブ音源を使っています。
12曲目の「ザ・ヘル・ハウンズ・オブ・クリム」は最新 King Crimson のリハーサル曲です。
13曲目「セパレイション」は、プロジェクト(ProjeKct)の最終形と思われる King Crimson ProjeKct メンバーによる未発表セッションです。
14曲目の「ア・スケアシティ・オブ・ミラクルズ」は、King Crimson ProjeKct が2011年にリリースしたアルバムタイトル曲の別テイクです。

ELEMENTS_CD



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tag : キング・クリムゾン エレメンツ

2015-04-07 : プログレッシブロック :

スターレス~キング・クリムゾン

starless_cover
キング・クリムゾン(King Crimson)の特大ボックスセットの第3段[スターレス(Starless)]が発売されました。2012年のCD13枚・DVD1枚・Bru-ray1枚からなる計15枚組の[太陽と戦慄(Larks' Tongues In Aspic)]、2013年のCD21枚・DVD1枚・Bru-ray2枚という計24枚組の[ザ・ロード・トゥ・レッド(The Road To Red)]に続く、CD23枚・DVD2枚・Bru-ray2枚構成による計27枚組の特大ボックスセットです。[ザ・ロード・トゥ・レッド]はアルバム[レッド(Red)]の特大ボックスで、今回の[スターレス]はアルバム[暗黒の世界(Starless And Bible Black)]に対応する特大ボックスです。アルバム[太陽と戦慄]の特大ボックスには別名は付けられませんでした。これで1972年10月からの70年代後期 King Crimson の3枚のアルバムは、全て特大ボックスが発表されたことになります。
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この当時の King Crimson は最強のライブ・バンドといえる存在であり、ライブでのインプロヴィゼイションが究極の表現形式と意識されるようになります。アルバム[暗黒の世界]では、ライブ会場がレコーディング・スタジオであり、ライブ・テイクからノイズを取り除いてスタジオ・テイクのように製作していました。

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1990年代以降、Robert Fripp はライブ記録を様々なスタイルで発表するようになり、[ザ・グレート・ディシーバー(The Great Deceiver)]や[ザ・ナイト・ウォッチ(The Night Watch)]といったライブ・アルバムや、オフィシャル・ブート・シリーズ[ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン(The King Crimson Collector's Club)]をリリースするようになります。そのような経緯の中、この[スターレス]では、新たなリマスタリングも行なわれ、5.1サラウンドやハイレゾ化もされているという現時点での最高水準の音質にしあげられたライブ記録になっています。
starless_bonusdiscs
ブルー・テープ』と呼ばれる1/4インチ・オープンリールテープにPA直結で録音された音源が使用され高音質を実現していますが、テープの欠損により演奏の一部が欠落してしまっているものがあり、[Incomplete]とクレジットされています。それを補う形としてBonus Discsに位置づけられるDisc25~27でブートレグ音源をもとにした完全版が提供されています。

Starless -Ltd-

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¥22,489から
(2014/12/27 21:00時点)



Disc1
Apollo Theatre, Glasgow, UK Ocotber 23, 1973
1.インプロヴィゼイション : シャークス・ラングス・イン・レムシップ - Improv: Sharks' Lungs In Lemsip
2.太陽と戦慄パート1 - Larks' Tongues In Aspic (Part I)
3.ロバート・フリップのアナウンス - RF Announcement
4.イージー・マネー - Easy Money
5.インプロヴィゼイション : 隠し事 - Improv: We'll Let You Know
6.夜を支配する人 - The Night Watch
7.突破口 - Fracture
8.人々の嘆き - Lament

Disc2
Apollo Theatre, Glasgow, UK Ocotber 23, 1973
1.土曜日の本 - Book Of Saturday
2.インプロヴィゼイション : タイト・スキュラミー - Improv: Tight Scrummy
3.放浪者 - Exiles
4.インプロヴィゼイション : ルース・スキュラミー - Improv: Loose Scrummy
5.トーキング・ドラム - The Talking Drum
6.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
7.平和-テーマ - Peace - A Theme
8.キャット・フード - Cat Food

Disc3
Volkshaus, Zurich, Switzerland November 15, 1973
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.インプロヴィゼイション : サム・プッシーフッティング - Improv: Some Pussyfooting
3.太陽と戦慄パート1 - Larks' Tongues In Aspic (Part I)
4.ロバート・フリップのアナウンス - RF Announcement
5.人々の嘆き - Lament
6.平和-テーマ - Peace - A Theme
7.キャット・フード - Cat Food
8.夜を支配する人 - The Night Watch
9.突破口 - Fracture

Disc4
Volkshaus, Zurich, Switzerland November 15, 1973
1.ザ・ロウ・オブ・マキシマム・ディストレス パート1 - The Law of Maximum Distress : Part I
2.インプロヴィゼイション : 詭弁家 - Improv: The Mincer
3.ザ・ロウ・オブ・マキシマム・ディストレス パート2 - The Law of Maximum Distress: Part II
4.イージー・マネー - Easy Money
5.放浪者 - Exiles
6.インプロヴィゼイション : サム・モア・プッシーフッティング - Improv: Some More Pussyfooting
7.トーキング・ドラム - The Talking Drum
8.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
9.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

Disc5
Concertgebouw, Amsterdam, Netherlands November 23, 1973
1.イージー・マネー - Easy Money
2.人々の嘆き - Lament
3.土曜日の本 - Book of Saturday
4.ロバート・フリップのアナウンス - RF Announcement
5.突破口 - Fracture
6.夜を支配する人 - The Night Watch
7.インプロヴィゼイション : 暗黒の世界 - Improv: Starless And Bible Black

Disc6
Concertgebouw, Amsterdam, Netherlands November 23, 1973
1.インプロヴィゼイション : トリオ - Improv: Trio
2.放浪者 - Exiles
3.インプロヴィゼイション : ザ・フライト・ウォッチ - Improv: The Fright Watch
4.トーキング・ドラム - The Talking Drum
5.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
6.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

Disc7
Palazzo Dello Sport, Udine, Italy March 19, 1974
1.放浪者 - Exiles
2.突破口 - Fracture
3.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)

Disc8
Palazzo Dello Sport, Brescia, Italy March 20, 1974
1.インプロヴィゼイション1 - Improv I
2.太陽と戦慄パート1 - Larks' Tongues In Aspic (Part I)
3.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
4.イージー・マネー - Easy Money
5.人々の嘆き - Lament
6.夜を支配する人 - The Night Watch
7.インプロヴィゼイション2 - Improv II
8.スターレス - Starless
9.放浪者 - Exiles [Incomplete]

Disc9
Ortf T.V., Paris, France March 22, 1974
1.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
2.インプロヴィゼイション - Improv
3.夜を支配する人 - The Night Watch
4.人々の嘆き - Lament
5.スターレス - Starless

Disc10
Palais Paul Videl, Avignon March 24, 1974
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
3.人々の嘆き - Lament
4.突破口 - Fracture
5.夜を支配する人 - The Night Watch
6.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
7.スターレス - Starless
8.放浪者 - Exiles
9.トーキング・ドラム - The Talking Drum
10.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II) [Incomplete]

Disc11
Palais Des Sports, Besancon, France March 25, 1974
1.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond [Incomplete]
2.人々の嘆き - Lament
3.突破口 - Fracture
4.夜を支配する人 - The Night Watch
5.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
6.インプロヴィゼイション1 - Improv I
7.スターレス - Starless
8.放浪者 - Exiles
9.インプロヴィゼイション2 - Improv II

Disc12
Stadttheater, Augsburg, Germany March 27, 1974
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
3.人々の嘆き - Lament
4.イージー・マネー - Easy Money
5.突破口 - Fracture
6.夜を支配する人 - The Night Watch
7.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
8.スターレス - Starless
9.インプロヴィゼイション : アウグスブルグ - Improv: Augsburg
10.放浪者 - Exiles
11.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II) [Incomplete]

Disc13
Halle Der Fachoschule, Dieburg, Germany March 28, 1974
1.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
2.ロバート・フリップのアナウンス - RF Announcement
3.人々の嘆き - Lament
4.夜を支配する人 - The Night Watch
5.突破口 - Fracture
6.インプロヴィゼイション1 - Improv I
7.放浪者 - Exiles
8.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
9.インプロヴィゼイション2 - Improv II
10.スターレス - Starless [Incomplete]

Disc14
Stadthalle, Heidelberg, Germany March 29, 1974
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.インプロヴィゼイション1 - Improv I
3.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
4.ロバート・フリップのアナウンス - RF Announcement
5.インプロヴィゼイション2 - Improv II
6.放浪者 - Exiles
7.インプロヴィゼイション3 - Improv III
8.スターレス - Starless
9.夜を支配する人 - The Night Watch
10.人々の嘆き - Lament
11.イージー・マネー - Easy Money
12.突破口 - Fracture [Incomplete]

Disc15
Elzer Hof, Mainz, Germany March 30, 1974
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.インプロヴィゼイション : ザ・ザヴェージ - Improv: The Savage
3.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
4.インプロヴィゼイション : アラビカ - Improv: Arabica
5.放浪者 - Exiles
6.インプロヴィゼイション : アトリア - Improv: Atria
7.夜を支配する人 - The Night Watch
8.スターレス - Starless
9.人々の嘆き - Lament
10.インプロヴィゼイション : トリオ - Improv: Trio
11.イージー・マネー - Easy Money

Disc16
Jahnhalle, Pforzheim, Germany March 31, 1974
1.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
2.インプロヴィゼイション1 - Improv I
3.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
4.インプロヴィゼイション2 - Improv II
5.放浪者 - Exiles
6.夜を支配する人 - The Night Watch
7.人々の嘆き - Lament
8.スターレス - Starless
9.イージー・マネー - Easy Money
10.突破口 - Fracture [Incomplete]

Disc17
Stadthalle, Kassel, Germany April 1, 1974
1.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver [Incomplete]
2.インプロヴィゼイション1 - Improv I
3.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
4.インプロヴィゼイション2 - Improv II
5.放浪者 - Exiles
6.夜を支配する人 - The Night Watch
7.人々の嘆き - Lament
8.スターレス - Starless
9.インプロヴィゼイション3 - Improv III
10.イージー・マネー - Easy Money
11.突破口 - Fracture [Incomplete]

Disc18
Stadthalle, Gottingen, Germany April 2, 1974
1.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver [Incomplete]
2.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
3.放浪者 - Exiles
4.突破口 - Fracture
5.ロバート・フリップのアナウンス - RF Announcement
6.人々の嘆き - Lament
7.スターレス - Starless
8.インプロヴィゼイション1 - Improv I
9.夜を支配する人 - The Night Watch

Disc19
Concertgeboum, Amsterdam, Netherlands November 23, 1973
1.イージー・マネー - Easy Money
2.人々の嘆き - Lament
3.土曜日の本 - Book of Saturday
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション : ザ・フライト・ウォッチ - Improv: The Fright Watch
6.トーキング・ドラム - The Talking Drum
7.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
8.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

Disc20
Starless And Bible Black
2011 Stereo Mix
1.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
2.人々の嘆き - Lament
3.隠し事 - We'll Let You Know
4.夜を支配する人 - The Night Watch
5.トリオ - Trio
6.詭弁家 - Mincer, The
7.暗黒の世界 - Starless And Bible Black
8.突破口 - Fracture

Disc21
DVD オーディオ収録
○MLPロスレス5.1サラウンド / DTS5.1デジタル・サラウンド / MLPロスレスステレオ(24/96) / LPCMステレオ(24/48)
Starless And Bible Black
5.1サラウンド・ミックス 2011ステレオ・ミックス オリジナル・ステレオ・ミックス
1.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
2.人々の嘆き - Lament
3.隠し事 - We'll Let You Know
4.夜を支配する人 - The Night Watch
5.トリオ - Trio
6.詭弁家 - Mincer, The
7.暗黒の世界 - Starless And Bible Black
8.突破口 - Fracture
Bonus Track 5.1 Surround Mix
9.イージー・マネー - Easy Money
○LPCMステレオ(24/48)
Volkshaus, Zurich, Switzerland November 15, 1973
10.人々の嘆き - Lament
11.夜を支配する人 - The Night Watch
12.突破口 - Fracture
13.ザ・ロウ・オブ・マキシマム・ディストレス パート1 - The Law of Maximum Distress : Part I
14.インプロヴィゼイション : 詭弁家 - Improv: The Mincer
15.ザ・ロウ・オブ・マキシマム・ディストレス パート2 - The Law of Maximum Distress: Part II
Additional Tracks
16.隠し事 - We'll Let You Know
17.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
18.ガッツ・オン・マイ・サイド - Guts On My Side
19.夜を支配する人 - The Night Watch (Single edit-stereo)
20.夜を支配する人 - The Night Watch (US radio single edit-mono)
21.ラジオ・スポット~30秒ヴァージョン - 30 second radio advert
22.ラジオ・スポット~60秒ヴァージョン - 60 second radio advert
○ビデオ
Central Park, New York June 25, 1973
23.イージー・マネー - Easy Money
24.フラグド・ダスティ・ウォール・カーペット - Fragged Dusty Wall Carpet

Disc22
DVD オーディオ収録
○マルチ・チャンネル・オーディオ / LPCMステレオ(24/48)
Elzer Hof, Mainz, Germany March 30, 1974
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.インプロヴィゼイション : ザ・ザヴェージ - Improv: The Savage
3.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
4.インプロヴィゼイション : アラビカ - Improv: Arabica
5.放浪者 - Exiles
6.インプロヴィゼイション : アトリア - Improv: Atria
7.夜を支配する人 - The Night Watch
8.スターレス - Starless
9.人々の嘆き - Lament
10.インプロヴィゼイション : トリオ - Improv: Trio
11.イージー・マネー - Easy Money
12.突破口 - Fracture
Concertgebouw, Amsterdam, Netherlands November 23, 1973
13.イージー・マネー - Easy Money
14.インプロヴィゼイション : 暗黒の世界 - Improv: Starless And Bible Black
15.放浪者 - Exiles
16.インプロヴィゼイション : ザ・フライト・ウォッチ - Improv: The Fright Watch
17.トーキング・ドラム - The Talking Drum
18.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
19.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
Stanley Theatre, Pittsburgh, USA April 29, 1974
20.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
21.人々の嘆き - Lament
22.夜を支配する人 - The Night Watch
23.スターレス - Starless

Disc23
BLU-RAY オーディオ収録
○LPCMステレオ(24/192) / DTS-HDマスター・オーディオ
Apollo Theatre, Glasgow, UK Ocotber 23, 1973
1.ウォーク・オン - Walk On
2.インプロヴィゼイション : シャークス・ラングス・イン・レムシップ - Improv: Sharks' Lungs In Lemsip
3.太陽と戦慄パート1 - Larks' Tongues In Aspic (Part I)
4.土曜日の本 - Book Of Saturday
5.イージー・マネー - Easy Money
6.インプロヴィゼイション : 隠し事 - Improv: We'll Let You Know
7.夜を支配する人 - The Night Watch
8.インプロヴィゼイション : タイト・スキュラミー - Improv: Tight Scrummy
9.インプロヴィゼイション : ルース・スキュラミー - Improv: Loose Scrummy
10.トーキング・ドラム - The Talking Drum
11.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
12.平和-テーマ - Peace - A Theme
13.キャット・フード - Cat Food
Volkshaus, Zurich, Switzerland November 15, 1973
14.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
15.インプロヴィゼイション : サム・プッシーフッティング - Improv: Some Pussyfooting
16.太陽と戦慄パート1 - Larks' Tongues In Aspic (Part I)
17.ロバート・フリップのアナウンス - RF Announcement
18.人々の嘆き - Lament
19.平和-テーマ - Peace - A Theme
20.キャット・フード - Cat Food
21.突破口 - Fracture
22.ザ・ロウ・オブ・マキシマム・ディストレス パート1 - The Law of Maximum Distress : Part I
23.インプロヴィゼイション : 詭弁家 - Improv: The Mincer
24.ザ・ロウ・オブ・マキシマム・ディストレス パート2 - The Law of Maximum Distress: Part II
25.イージー・マネー - Easy Money
26.放浪者 - Exiles
27.インプロヴィゼイション : サム・モア・プッシーフッティング - Improv: Some More Pussyfooting
28.トーキング・ドラム - The Talking Drum
29.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
30.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
○LPCMステレオ(24/96) / DTS-HDマスター・オーディオ
Concertgebouw, Amsterdam, Netherlands November 23, 1973
2014 Stereo Mix by Steven Wilson
31.イージー・マネー - Easy Money
32.人々の嘆き - Lament
33.土曜日の本 - Book of Saturday
34.ロバート・フリップのアナウンス - RF Announcement
35.突破口 - Fracture
36.夜を支配する人 - The Night Watch
37.インプロヴィゼイション : 暗黒の世界 - Improv: Starless And Bible Black
38.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver → インプロヴィゼイション : トリオ - Improv: Trio
39.放浪者 - Exiles
40.インプロヴィゼイション : ザ・フライト・ウォッチ - Improv: The Fright Watch
41.トーキング・ドラム - The Talking Drum
42.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
43.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
Additional Material
Concertgebouw, Amsterdam, Netherlands
1974 Stereo Mix by George Chkiantz
44.イージー・マネー - Easy Money
45.人々の嘆き - Lament
46.土曜日の本 - Book of Saturday
47.放浪者 - Exiles
48.インプロヴィゼイション : ザ・フライト・ウォッチ - Improv: The Fright Watch
49.トーキング・ドラム - The Talking Drum
50.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
51.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
The Night Watch 1997 Stereo Mix by David Singleton & Robert Fripp
52.イージー・マネー - Easy Money
53.人々の嘆き - Lament
54.土曜日の本 - Book of Saturday
55.突破口 - Fracture
56.夜を支配する人 - The Night Watch
57.インプロヴィゼイション : 暗黒の世界 - Improv: The Starless And Black
58.インプロヴィゼイション : トリオ - Improv: Trio
59.放浪者 - Exiles
60.インプロヴィゼイション : ザ・フライト・ウォッチ - Improv: The Fright Watch
61.トーキング・ドラム - The Talking Drum
62.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
63.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

Disc24
BLU-RAY オーディオ収録
○DTS-HDマスター・サラウンド / LPCM5.1サラウンド / LPCMステレオ(24/96)
Starless And Bible Black
5.1サラウンド・ミックス 2011ステレオ・ミックス オリジナル・ステレオ・ミックス
オリジナル・UKアナログからの盤起こし音源
1.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
2.人々の嘆き - Lament
3.隠し事 - We'll Let You Know
4.夜を支配する人 - The Night Watch
5.トリオ - Trio
6.詭弁家 - The Mincer
7.暗黒の世界 - Starless And Bible Black
8.突破口 - Fracture
○LPCMステレオ(24/48)
Additional Tracks
9.夜を支配する人 - The Night Watch (Single edit-stereo)
10.夜を支配する人 - The Night Watch (US radio single edit-mono)
11.ラジオ・スポット~30秒ヴァージョン - 30 second radio advert
12.ラジオ・スポット~60秒ヴァージョン - 60 second radio advert
○DTS-HDマスター・サラウンド / LPCMサラウンド / LPCMステレオ(24/96)
Elzer Hof, Mainz, Germany March 30, 1974
13.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
14.インプロヴィゼイション : ザ・ザヴェージ - Improv: The Savage
15.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
16.インプロヴィゼイション : アラビカ - Improv: Arabica
17.放浪者 - Exiles
18.インプロヴィゼイション : アトリア - Improv: Atria
19.夜を支配する人 - The Night Watch
20.スターレス - Starless
21.人々の嘆き - Lament
22.インプロヴィゼイション : トリオ - Improv: Trio
23.イージー・マネー - Easy Money
24.突破口 - Fracture
Concertgebouw, Amsterdam, Netherlands November 23, 1973
25.イージー・マネー - Easy Money
26.インプロヴィゼイション : 暗黒の世界 - Improv: Starless And Bible Black
27.放浪者 - Exiles
28.インプロヴィゼイション : ザ・フライト・ウォッチ - Improv: The Fright Watch
29.トーキング・ドラム - The Talking Drum
30.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
31.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
Stanley Theatre, Pittsburgh, USA April 29, 1974
32.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
33.人々の嘆き - Lament
34.夜を支配する人 - The Night Watch
35.スターレス - Starless
○ビデオ
Ortf T.V., Paris, France March 22, 1974
36.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
37.インプロヴィゼイション - Improv
38.夜を支配する人 - The Night Watch
39.人々の嘆き - Lament
40.スターレス - Starless
Central Park, New York June 25, 1973
41.イージー・マネー - Easy Money
42.フラグド・ダスティ・ウォール・カーペット - Fragged Dusty Wall Carpet

Disc25
Univercity Of Texas, Arlington, TX October 6, 1973
1.ウォーク・オン - Walk On
2.インプロヴィゼイション1 - Improv I
3.太陽と戦慄パート1 - Larks' Tongues In Aspic (Part I)
4.ロバート・フリップのアナウンス - RF Announcement
5.イージー・マネー - Easy Money
6.夜を支配する人 - The Night Watch
7.突破口 - Fracture
8.土曜日の本 - Book Of Saturday
9.人々の嘆き - Lament
10.インプロヴィゼイション2 - Improv II
11.放浪者 - Exiles

Disc26
Audio Curios
University of Texas, Arlington, TX, October 6, 1973
1.トーキング・ドラム - The Talking Drum
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)
3.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
Richards Club, Atlanta, Georgia, June 23, 1973
4.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
Volkshaus, Zurich, Switzerland, November 15, 1973
5.ザ・ロウ・オブ・マキシマム・ディストレス パート1 - The Law of Maximum Distress : Part I
6.インプロヴィゼイション : 詭弁家 - Improv: The Mincer
7.ザ・ロウ・オブ・マキシマム・ディストレス パート2 - The Law of Maximum Distress: Part II
Elzer Hof, Mainz, Germany, March 30, 1974
8.イージー・マネー - Easy Money
9.突破口 - Fracture
10.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic (Part II)

Disc27
Palazzo Dello Sport, Udine, Italy March 19, 1974
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.インプロヴィゼイション : サム・プッシーフッティング - Improv: Some Pussyfooting
3.太陽と戦慄パート1 - Larks' Tongues In Aspic (Part I)
4.人々の嘆き - Lament
5.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
6.夜を支配する人 - The Night Watch
7.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
8.ガッツ・オン・マイ・サイド - Guts On My Side
9.インプロヴィゼイション2 - Improv II
10.スターレス - Starless
11.土曜日の本 - Book of Saturday
12.放浪者 - Exiles
13.突破口 - Fracture

starless_back
演奏曲の中に、アルバム[ポセイドンのめざめ(In The Wake Of Poseidon)]収録の「平和-テーマ(Peace - A Theme)」と「キャット・フード(Cat Food)」があります。「キャット・フード」のオリジナルでは、Keith Tippett が演奏していたピアノのパートを David Cross がバイオリンでプレイしています。
また、「ドクター・ダイアモンド(Doctor Diamond)」というスタジオアルバムには収録されていませんが、ライブでは頻繁にプレイされていた曲があります。ヘビーでパワフルなロックナンバーですが、時にブルージーなスタイルでも演奏され、ボックスセットから「ドクター・ダイアモンド」だけを抽出して聴き比べてみると面白いかもしれません。
ガッツ・オン・マイ・サイド(Guts On My Side)」もスタジオアルバム未収録ですが、こちらはそれほどライブで取り上げられることのない曲でした。

starless_and_bible_black_image
アルバム[暗黒の世界]は、1曲目の「偉大なる詐欺師(The Great Deceiver)」と2曲目「人々の嘆き(Lament)」は全てスタジオ録音ですが、それ以外はライブ音源をベースにしています。
3曲目「隠し事(We'll Let You Know)」~ Apollo Theatre, Ocotber 23. 1973 ~ Disc1 No.5 / Disc23 No.6 ライブ音源をそのまま使用し、ノイズを除去したもの。
4曲目「夜を支配する人(The Night Watch)」~ Concertgebouw, November 23. 1973 ~ Disc6 No.6 / Disc22 No.7 / Disc23 No.36 56 イントロダクション部分のみ使用。
5曲目「トリオ(Trio)」~ Concertgebouw, November 23. 1973 ~ Disc6 No.1 / Disc22 No.10 / Disc23 No.38 58 こちらも純粋なライブ音源で、演奏に参加していない Bill Bruford に対し、Robert Fripp賞賛に値する抑制(Admirable Restraint)とのクレジットを与えています。
6曲目「詭弁家(The Mincer)」~ Volkshaus, November 15. 1973 ~ Disc4 No.2 / Disc21 No.14 / Disc23 No.23 / Disc26 No.6 「ザ・ロウ・オブ・マキシマム・ディストレス(The Law of Maximum Distress)」というインプロヴィゼイションに挟まれていたものに、スタジオでヴォーカルをダビングして仕上げられた楽曲。
7曲目「暗黒の世界(Starless And Bible Black)」~ Concertgebouw, November 23. 1973 ~ Disc5 No7 / Disc22 No14 / Disc23 No37 57 / Disc24 No26 アルバムのタイトルソングになっています。当初は John Wetton が作った別の曲のタイトルでしたが、他のメンバーから認められず、こちらのインプロヴィゼイションに採用されました。その後、John Wetton が作った曲は歌詞が書きかえられ、Ian McDonald のサックスが加えられて、このボックスセットのタイトルである「スターレス(Starless)」へと生まれ変わり、アルバム[レッド]のエンディングを飾ることとなります。
8曲目「突破口(Fracture)」~ Concertgebouw, November 23. 1973 ~ Disc5 No5 / Disc23 No35 55 複雑な構成と緻密な演奏が11分以上もくりひろげられ、King Crimson の全楽曲中でもっとも難しい演奏と John Wetton が語っている曲が実際のライブで演奏されたインプロヴィゼイションそのままで収録されているというバンドのポテンシャルの高さが感じられます。

Starless And Bible Black: 暗黒の世界 ~40周年記念エディション ( k2hd Hqcd)

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永遠(TOWA)~ピンク・フロイド

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Pink Floyd の20年ぶりの新アルバム[永遠(The Endless River)]がリリースされました。原題「The Endless River」というのは、前作[(The Division Bell)]のラストソングである[運命の鐘(High Hopes)]の最後のフレーズの一節から採られたものですが、邦題[永遠(TOWA)]は、「Endless」の和訳であるとともに、このアルバムを最後の作品とし、Pink Floyd が永遠の存在となることを表しているのでしょう。
このアルバムは、[(TSUI)]の制作時にレコーディングされた音源をベースに、新たなアレンジを加えたり、曲を発展させたりして組み立てられたものですが、2008年に死去した Richard Wright を偲ぶ形で、David Gilmour が中心となり、ほぼ全曲にわたり Richard Wright が残した演奏を軸に構成されているものです。実は、[(TSUI)]は当初2枚組で発表する計画で進められており、インストゥメンタルを主体とするアルバムの構想があり、エンジニアの Andrew Jackson が「The Big Splift」というアルバムを用意していたのですが、発表されることなく David Gilmour が管理する倉庫に保管されてしまいました。2012年になり David GilmourRichard Wright が残した演奏を確認することを思い立ち、旧友の Phil Manzanera (Roxy Music)に整理を依頼したところ、4つのパートへと分類が行なわれ、それを David GilmourNick Mason が聴き、Richard Wright をトリビュートする一つの作品として、Andrew Jackson ともう一人 Martin "Youth" Glover (Killing Joke)が加わり、幻の「The Big Splift」ではなく、新たにアルバム[永遠(TOWA)]が作り上げられることとなりました。
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この[永遠(TOWA)]は18曲で構成され、最終曲[ラウダー・ザン・ワーズ~終曲(Louder than Words)]だけがヴォーカル・トラックと位置づけられていますが、[トーキン・ホーキン~ホーキング博士の伝言(Talkin' Hawkin)]では、前作[(TSUI)]の[キープ・トーキング(Keep Talking)]と同様に Stephen Hawking 博士のサンプリング・ボイスが割合はっきりと収められており、[追伸~伝心(Things Left Unsaid)]にも微かながら語りが収録されています。とはいうものの、全体としてはインストゥメンタル・アルバムといった印象となっており、David GilmourSyd BarrettRoger Waters のような詩人ではなくメロディメーカーであり、また、[(TSUI)]収録のインストゥメンタル曲[孤立(Marooned)]が1995年グラミー賞ベスト・ロック・インストゥルメンタルとして認められたということもあり、ヴォーカルレスというスタイルが自然体なのかもしれません。
The_Endless_River_Back
全部で18曲となっていますが、4つのパートに分けられてSide1からSide4と名付けられてシームレスにつながっており、[クレイジー・ダイアモンド(Shine On You Crazy Diamond)]のPart分けのようにとらえると、全4曲と考えることもできます。
Side1は、アンビエント(Ambient Music環境音楽)風な展開でブルージーなメロディーが印象的です。
Side2になると、テンポアップしリズミカルなドラミングとノイジーなギターワークを聴くことができます。[追慕~遥かなる想い(Anisina)]の「Anisina」はトルコ語で“偲ぶ”という意味とのことです。
Side3は、1969年に Richard Wrightロイヤル・アルバート・ホールで弾いたオルガン音源を基にした[オータム '68(Autumn '68)]という曲に向けて盛り上がりを見せ、最後に[トーキン・ホーキン~ホーキング博士の伝言]で Stephen Hawking 博士のセリフが印象的に挿入されます。[オータム '68]は、アルバム[原子心母(Atom Heart Mother)]に収録されている Richard Wright が作った[サマー '68(Summer '68)]になぞられたオマージュです。[出発(Allons-y)]の「Allons-y」はフランス語で“行きましょう”ということのようです。
Side4は、ゴシック風の荘厳な曲調から空間的な拡がりを感じさせつつ、ヴォーカル曲[ラウダー・ザン・ワーズ~終曲]でクライマックスを迎えて幕が下りるといった形になっています。[ラウダー・ザン・ワーズ~終曲]の作詞は David Gilmour の妻である Polly Samson が手掛けており、Richard Wright への思いと、Pink Floyd というグループの締めくくりを意識したものとなっており、David Gilmour が思い入れたっぷりに歌い上げています。

永遠(TOWA)-Deluxe BD Version-(完全生産限定盤)(Blu-ray Disc付)

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¥6,054から
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Disc 1
SIDE 1
1.追伸~伝心 - Things Left Unsaid
2.使命 - It's What We Do
3.潮汐流(ちょうりゅう) - Ebb and Flow
SIDE 2
4.サム~調和 - Sum
5.スキンズ~感触 - Skins
6.静かなる人~暗黙 - Unsung
7.追慕~遥かなる想い - Anisina
SIDE 3
8.失われた対話 - The Lost Art of Conversation
9.ヌードル・ストリートにて - On Noodle Street
10.灯(ともしび) - Night Light
11.出発(たびだち) Part1 - Allons-y (1)
12.オータム '68 - Autumn '68
13.出発(たびだち) Part2 - Allons-y (2)
14.トーキン・ホーキン~ホーキング博士の伝言 - Talkin' Hawkin
SIDE 4
15.天の呼声 - Calling
16.真珠を見つめる目 - Eyes to Pearls
17.浮遊 - Surfacing
18.ラウダー・ザン・ワーズ~終曲(フィナーレ) - Louder than Words

Disc 2
Video Tracks
1.追慕~遥かなる想い - Anisina
2.名前のない詩 - Untitled <アルバム未収録曲>
3.エヴリカ (a) - Evrika (a) <アルバム未収録曲>
4.ナーヴァナ - Nervana <アルバム未収録曲>
5.出発(たびだち) - Allons-y
6.エヴリカ (b) - Evrika (b) <アルバム未収録曲>
Audio Tracks
7.TBS9 - TBS9 <アルバム未収録曲>
8.TBS14 - TBS14 <アルバム未収録曲>
9.ナーヴァナ - Nervana <アルバム未収録曲>
Album 5.1 Surround and Audio
(Blu-Ray)
High Resolution 96kHz/24bit Stereo PCM
5.1 DTS Master Audio
5.1 PCM
(DVD)
48kHz/24bit Stereo PCM
5.1 Dolby Digital
5.1 DTS

販売形態は3種類あり、スタンダード版はCDのみですが、デラックス版には2枚目のディスクとしてDVDあるいはBlu-Rayが追加されており、そちらにはCDには未収録の楽曲が多数含まれています。6本の Video Tracks (CD未収録4曲)と、3本の Audio Tracks (全てCD未収録)となります。
The_Endless_River_DiscCase
Video Tracks
[追慕~遥かなる想い]はCDでは7曲目に収録されていますが、David Gilmour がピアノを弾くシーンに写真のコラージュが重なるヴィデオになっています。
[名前のない詩(Untitled)]はCD未収録曲なのですが、スタジオセッションでの断片を切り取った感じです。
[エヴリカ(a)(Evrika(a))]もCD未収録のブルージーな印象の楽曲で、ヴィデオの方はDavid Gilmour がギターを弾くシーンのみで、最初の方では演奏を中断していたりします。
[ナーヴァナ(Nervana)]はハード・ロック調の曲で、CD未収録なのが残念なほどのしっかりとした楽曲ですが、アンビエント(Ambient)なイメージのアルバムからは多少逸脱している印象があります。スタジオセッションのシーンが収録されています。
[出発(Allons-y)]はCDでは11曲目と13曲目でパート分けされている曲で、こちらも前曲に引き続いてスタジオセッションでのスピード感のあるバンドサウンドとして演奏が記録されています。
[エヴリカ(b)(Evrika(b))]は3曲前の[エヴリカ(a)]の別テイクであり、こちらではスタジオセッションシーンを確認することができます。
Audio Tracks
[TBS9(TBS9)]と[TBS14(TBS14)]は、ともにCD未収録のアンビエント(Ambient)な曲となっており、Richard Wright メインか David Gilmour メインかによる違いです。
[ナーヴァナ]は、Video Tracksの4曲目と同じ曲ですが、若干ラフな演奏になっているようです。

The_Endless_River_NOTE
日本語ブックレット「永遠のピンク・フロイド」には、立川直樹伊藤政則鮎沢裕之の特別寄稿と、歌詞対訳、それにピンクフロイド歴代担当者秘話が載っていますが、ピンクフロイド歴代担当者秘話は2006年発売のDVD[驚異(P.U.L.S.E)]のブックレットからの転載されたものに追記が加えられたものとなっています。ただ、ピンクフロイド歴代担当者秘話には、アルバムタイトルの邦題の由来が記載されており、[永遠(TOWA)]の収録曲の邦題についても記されているので、一読の価値があるかと思います。
The_Endless_River_BOOKLET



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鬱(モメンタリー・ラプス・オブ・リーズン)~ピンク・フロイド

Pink Floyd が20年ぶりに新アルバム[永遠(The Endless River)]をリリースします。このアルバムは、Pink Floyd の現時点での最新アルバム[(The Division Bell)]制作時にレコーディングされた音源をリメイクしたものということで、Roger Waters は関与せず、David GilmourNick MasonRichard Wright の3人構成での Pink Floyd のアルバムという位置づけとのことです。2008年に亡くなった Richard Wright が録音しておいたインストゥメンタル楽曲[Swan Song]にヴォーカルを加えたものなど、「主にアンビエントかインストゥルメンタルな音楽になっている」というバンドからの説明があり、Richard Wright の最後の作品としてまとめたもので、新作ツアーについては現在のところ予定されていないということです。
                    A_Momentary_Lapse_Of_Reason_LOGO
Pink Floyd は、結成当時のリーダーであった Syd Barrett が脱退した後は、Roger Waters を中心にバンド活動を続けていましたが、[ザ・ウォ-ル(The Wall)]での一連の活動を[ファイナル・カット(The Final Cut)]で総括した後、空中分解します。1985年12月に Roger Waters は「Pink Floyd は創造性を使い切った」との理由でバンドを脱退し Pink Floyd 解散を目論みましたが、David GilmourNick Mason とともに解散に反対し、自らが主導して Pink Floyd の存続を主張しました。Roger Waters は活動継続に対して訴訟を起こしますが、楽曲使用に伴う収入の20%強を Roger Waters 支払うことなどを条件に和解をします。これ以降、Pink Floyd は、David Gilmour を中心にして活動を続け、1987年にアルバム[(A Momentary Lapse Of Reason)]をリリースし全米全英ともに3位を記録し、次のアルバム[(TSUI)]は全米全英をはじめ世界各国で1位となり1000万枚を超すベストセラーになっています。
A_Momentary_Lapse_Of_Reason_Cover
[]は David Gilmour がリーダーとなった最初のアルバムで、それまでの大作主義やコンセプト思考ではなくコンパクトな楽曲で構成されていますが、全体的な印象は新アルバム[永遠(TSUI)]での説明にもあった「アンビエント:環境音楽」といった趣きになっています。原題である“A Momentary Lapse Of Reason”は「一時的な理性喪失」という意味でそれを「」と捉えたのでしょうが、2009年スペシャルプライス盤からは原題のまま「モメンタリー・ラプス・オブ・リーズン」という邦題表記となっています。アルバムのジャケットは、HipgnosisStorm Thorgerson が担当しており、大量のベッドが並べられた写真を使用しておりますが、CGではなく実際に700以上のベッドを海岸に並べて撮影を行なったもので、ようやく大量のベッドを並び終えたと思ったら雨が降り出し、慌ててベッドを回収して、もう一度並べ直したというエピソードがあります。また、各国盤などでジャケットが異なり、ベッドに腰掛けている男性のポーズや、ロゴの位置などが異なっているようです。

モメンタリー・ラプス・オブ・リーズン

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1.生命の動向 - Signs Of Life
2.幻の翼 - Learning To Fly
3.戦争の犬たち - The Dogs Of War
4.理性喪失 - One Slip
5.現実との差異 - On The Turning Away
6.空虚なスクリーン/輪転 - Yet Another Movie / Round And Around
7.ニュー・マシーン PART 1 - A New Machine (Part 1)
8.末梢神経の凍結 - Terminal Frost
9.ニュー・マシーン PART 2 - A New Machine (Part 2)
10.時のない世界 - Sorrow
A_Momentary_Lapse_Of_Reason_InnerBack
このアルバムに対し、Roger Waters は「フロイドの真似事をしただけのニセモノ」と手厳しく非難し、それに対し David Gilmour は否定していたものの後になって Nick MasonRichard Wright はレコーディングではほとんど演奏していなかったと告白しています。
A_Momentary_Lapse_Of_Reason_Note



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2014-10-21 : プログレッシブロック :

対(TSUI)~ピンク・フロイド

Pink Floyd の現時点での最新アルバム[(The Division Bell)]が20周年記念ボックス・セット化されています。
The_Division_Bell_TSUI
2014年10月に、新たなアルバム[The Endless River]をリリースする予定で、この新譜は[]制作時のアウトテイクをリメイクしたものとなるようで、David GilmourNick MasonRichard Wright の3人構成で Roger Waters は参加しない形になると思われます。Richard Wright は2008年に亡くなっておりますが、彼が Pink Floyd として最後に録音したインストゥメンタル曲[Swan Song]にヴォーカルを加えたものが含まれるとのことです。

The_Division_Bell_High_Hopes

アルバム[]は、Roger Waters が脱退し David Gilmour が中心となって活動した時期に制作されたものであり、Pink Floyd が初めてグラミー賞ベスト・ロック・インストゥルメンタル部門を受賞した楽曲[孤立(Marooned)]を含んでおり、英米を始め世界各国でNo1となり全世界で1200万枚超の売上を記録しています。「コミュニケーションの欠如による対立」というテーマで制作されたコンセプト・アルバムで、アート集団 Hipgnosis の中心メンバーで Syd Barrett の高校同級生の Storm Thorgerson の手によるジャケット写真も、そのイメージを表現しているとされており、2つの向かい合う像が一つに、あるいは、二つに見えることで、対立と調和を意識しているものと考えられているようです。このアルバムは当初[Awaken To The Sence Of Reality … 現実への意識の目覚め]とされていたようですが、最終的に[The Division Bell]へと変更されたということです。「The Division Bell」とは、イギリス下院議会での決議の時に鳴らされる鐘のことで、対立する議論から一つの結論を導き出すことを象徴的にとらえたものなのではないでしょうか。
このアルバムから、一時解雇という扱いであった Richard Wright が正式メンバーとして復帰し、[ウェアリング・ジ・インサイド・アウト(Wearing The Inside Out)]ではリード・ヴォーカルも担当しています。[]の1つ前のアルバム[(A Momentary Lapse Of Reason)]を7年前にリリースした時は、Pink Floyd の名称使用などをめぐり、Roger WatersDavid Gilmour は訴訟沙汰にありお互いを非難しあうことも多かったのですが、徐々に和解に向かい2001年のグループ初のベストアルバムで全英・全米でともに2位となった[エコーズ~啓示(Echoes - The Best Of Pink Floyd)]では、Roger Waters を含む4人で選曲をするようになりました。対立から調和への変化が感じられるものとなっています。
ちなみに作詞面で、David GilmourRoger Waters には及ばないと自覚しており、Polly Samson という女性に協力してもらっていますが、彼女は後に David Gilmour と結婚し、ここでもペア(一対)が形となって表れています。

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1.クラスター・ワン - Cluster One
2.ホワット・ドゥー・ユー・ウォント - What Do You Want From Me
3.極(きわみ) - Poles Apart
4.孤立 - Marooned
5.壁が崩壊した日 - A Great Day For Freedom
6.ウェアリング・ジ・インサイド・アウト - Wearing The Inside Out
7.テイク・イット・バック - Take It Back
8.転生 - Coming Back To Life
9.キープ・トーキング - Keep Talking
10.ロスト・フォー・ワーズ - Lost For Words
11.運命の鐘 - High Hopes


The_Division_Bell_Box_ImageThe_Division_Bell_Inner_Sheet

20周年記念ボックス・セットは、CD1枚・Blu-ray1枚・LPレコード2枚・7インチアナログレコード2枚・12インチアナログレコード1枚という7枚組になっています。
実は1994年のリリース時にはアナログLPレコード1枚の収録時間に収まるようにエディットされていたのですが、今回のリリースではオリジナルのアナログ・テープ音源からリマスターした全曲がフルバージョンで収録されることとなり、2枚組となりました。
7インチアナログレコードは、最初のシングルカット曲[テイク・イット・バック(Take It Back)]Editと[天の支配(Astronomy Domine)]のLiveで、初回限定仕様のレッドカラーのレコードを再現しているものです。ちなみに、[天の支配]は Pink Floyd のデビューアルバム[夜明けの口笛吹き(The Piper At The Gates Of Dawn)]収録曲です。
もう1枚の7インチアナログレコードは、セカンドシングルカットの[運命の鐘(High Hopes)]Editと[キープ・トーキング(Keep Talking)]Editで、こちらも初回限定仕様のクリアカラーのレコードを再現しています。
12インチアナログレコードは、[運命の鐘]/[キープ・トーキング]に加え、1971年発表のアルバム[おせっかい(Meddle)]の一曲[吹けよ風、呼べよ嵐(One Of These Days)]のLive版が収められており、レーザーエッチングが施された初回限定仕様のブルーカラーのレコードです。
CDの方は、2011年ディスカヴァリー・リマスターとなっています。
Blu-rayには、[孤立]の新作ビデオ・クリップとステレオ&5.1サラウンド・オーディオ、それに[対]の5.1サラウンド・オーディオ・ミックスとHDオーディオ・ステレオ・ミックスが収録されています。
このボックス・セットは、アナログレコードによる再現という点にこだわった作品でアナログ合計5枚というボリュームになっており、こういったケースで含まれることの多い別アレンジや未発表曲については、新たにリリースする予定の[The Endless River]に譲った形になっているようです。

The_Division_Bell_7inch_Singles

対 <20周年記念デラックス・エディション>

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Disc 1 LP
Side A
1.クラスター・ワン - Cluster One
2.ホワット・ドゥー・ユー・ウォント - What Do You Want From Me
3.極(きわみ) - Poles Apart
Side B
1.孤立 - Marooned
2.壁が崩壊した日 - A Great Day For Freedom
3.ウェアリング・ジ・インサイド・アウト - Wearing The Inside Out
Disc 2 LP
Side A
1.テイク・イット・バック - Take It Back
2.転生 - Coming Back To Life
3.キープ・トーキング - Keep Talking
Side B
1.ロスト・フォー・ワーズ - Lost For Words
2.運命の鐘 - High Hopes

Disc 3 Red 7inch Single
1.テイク・イット・バック - Take It Back [Edit]
2.天の支配 - Astronomy Domine [Live]

Disc 4 Clear 7inch Single
1.運命の鐘 - High Hopes [Edit]
2.キープ・トーキング - Keep Talking [Edit]

Disc 5 Blue Laser-etched 12inch Single
1.運命の鐘 - High Hopes
2.キープ・トーキング - Keep Talking
3.吹けよ風、呼べよ嵐 - One Of These Days [Live]

Disc 6 CD
2011年ジェームズ・ガスリー&ジョエル・ブランテによるディスカヴァリー・リマスター
1.クラスター・ワン - Cluster One
2.ホワット・ドゥー・ユー・ウォント - What Do You Want From Me
3.極(きわみ) - Poles Apart
4.孤立 - Marooned
5.壁が崩壊した日 - A Great Day For Freedom
6.ウェアリング・ジ・インサイド・アウト - Wearing The Inside Out
7.テイク・イット・バック - Take It Back
8.転生 - Coming Back To Life
9.キープ・トーキング - Keep Talking
10.ロスト・フォー・ワーズ - Lost For Words
11.運命の鐘 - High Hopes

Disc 7 Blu-ray
①ビデオ・クリップ 96khz/24bitPCMステレオ&5.1サラウンド
1.孤立 - Marooned
②ジェームズ・ガスリー&ジョエル・ブランテによる96khz/24bitPCMステレオ・ミックス
 アンディ・ジャクソン&デ-モン・イディンズによる96khz/24bit5.1サラウンド・ミックス
収録曲はCDと同じ

The_Division_Bell_Back_Image



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tag : ピンク・フロイド

2014-07-21 : プログレッシブロック :

荘厳なる刻(とき)~エイジア

エイジア(ASIA)の12枚目のアルバム[荘厳なる刻(Gravitas)]が、2014年3月に発売されています。
ASIA_Gravitas_Cover
1982年に、スティーヴ・ハウ(Steve Howe)とジェフ・ダウンズ(Geoffrey Downes)とジョン・ウェットン(John Wetton)にカール・パーマー(Carl Palmer)という4人組で、9週にわたり全米NO.1という大ヒットアルバム[詠時感~時へのロマン(Asia)]でデビューし、その後メンバーチェンジが繰り返され空中分解したかのように見えましたが、2006年にオリジナルメンバーで復活を遂げて順調に活動を続けていたものの、Steve Howe が脱退してしまい、その代わりにサム・クールソン(Sam Coulson)が加わって心機一転再スタートを飾るというアルバムです。
Steve Howe は、2006年の ASIA 再結成後、2008年から再開した YES のメンバーとしても活動をし、ASIAYES のジョイントライブでは両方で演奏するというスタイルでしたが、両方での活動は大変ということで最終的に YES を選択しました。ただし、Geoffrey Downes も2011年から YES に復帰しており、両方のメンバーとして活動を続けています。
ASIA_Gravitas_Member

ASIA のソングライティングは John WettonGeoffrey Downes が担っており、今回は John Wetton が[ワルキューレ]をアルバムタイトルソングとし、この曲のコンセプトを中心に制作を進めていたところ、Carl Palmer が“女性的なタイトルだ”といって変更を希望した結果、[グラヴィタス]になったということです。アルバムの中では、[ワルキューレ]が1曲目で[グラヴィタス]が2曲目です。
[ワルキューレ(Valkyrie)]は、男声合唱隊によるコーラスで始まるプログレハード風のドライブ感があるミディアムテンポのロックです。
[グラヴィタス(Gravitas)]は、タイトル通りの荘厳なシンセで始まった後、ハードなバンドサウンドが展開されるという、メロディアスなシンフォニックロックという感じの曲です。
[グラヴィタス]は2部構成になっていますが、アルバムの中には3部構成の[へヴン・ヘルプ・ミー・ナウ(Heaven Help Me Now)]という曲も収録されており、こちらもクラシカルなイメージの前半部分からミディアムロックへと展開していきます。
他には、[ザ・クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー][ロシアン・ドールズ][ジョー・ディマジオズ・グローブ]といったバラード調の曲が揃っており、ボーナストラックでアコースティックバージョンを聴くことができます。
[ザ・クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー(The Closer I Get To You)]は、リリカルなしっとりとしたバラードですが、サビでは分厚いコーラスで荘厳なイメージが膨らむスタイルになっています。
[ロシアン・ドールズ(Russian Dolls)]は、John WettonGeoffrey Downes がユニットで活動している ICON のツアーでモスクワからサンクトペテルブルグで向かう寝台列車の中でアイデアが生まれたものとのことです。
[ジョー・ディマジオズ・グローブ(Joe DiMaggio’s Glove)]は、“ジョー・ディマジオのグローブみたいに柔らかい”というフレーズに魅せられて作った曲ということですが、ライターである John Wetton は野球のことはあまり知らず、サッカーファンらしいです。
アルバムの4曲目である[ニクトフォビア(Nyctophobia)]は、Geoffrey Downes のいた The Buggles を感じさせるような若干ポップでキャッチ―な耳触りのいい感じの曲です。
7曲目の[アイ・ウッド・ダイ・フォー・ユー(I Would Die For You)]は、2001年にアウトテイク集としてリリースされた[ウェットン/ダウンズ(John Wetton & Geoffrey Downes)]の2曲目に収録されていた楽曲で、ASIA が3rdアルバム[アストラ(Astra)]を発表後に空中分解していた1987年頃に作られたとのことで、その当時の ASIA の雰囲気が伝わってくるようです。
アルバム最後の曲は[ティル・ウィ・ミート・アゲイン(Till We Meet Again)]で、コーラスワークが特徴的な曲で、[ワルキューレ]との対称性を見ることができます。

グラヴィタス~荘厳なる刻(とき)【初回限定盤CD DVD(日本語字幕付)】

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CD
1. ワルキューレ - Valkyrie
2. グラヴィタス - Gravitas
-1. レント - Lento
-2. グラヴィタス - Gravitas
3. ザ・クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー - The Closer I Get To You
4. ニクトフォビア - Nyctophobia
5. ロシアン・ドールズ - Russian Dolls
6. へヴン・ヘルプ・ミー・ナウ - Heaven Help Me Now
-1. ウィングス・オブ・エンジェルズ - Wings Of Angels
-2. プレリュード - Prelude
-3. へヴン・ヘルプ・ミー・ナウ - Heaven Help Me Now
7. アイ・ウッド・ダイ・フォー・ユー - I Would Die For You
8. ジョー・ディマジオズ・グローブ - Joe DiMaggio’s Glove
9. ティル・ウィ・ミート・アゲイン - Till We Meet Again
Bonus Track
10. ザ・クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー(アコースティック・ヴァージョン) - The Closer I Get To You (Acoustic)
11. ジョー・ディマジオズ・グローブ(アコースティック・ヴァージョン) - Joe Di Maggio's Glove (Acoustic)
12. ロシアン・ドールズ(アコースティック ヴァージョン) - Russian Dolls (Acoustic)

DVD
1. ワルキューレ(ミュージック・ビデオ) - Valkyrie (Music Video)
2. メイキング・オブ・グラヴィタス(メンバー・インタヴュー映像) - The Making Of Gravitas (Featurette)
3. アン・エクストラオーディナリー・ライフ(プロヴディフ公演) - An Extraordinary Life (Live In Plovdiv)
4. 時へのロマン(プロヴディフ公演 オーケストラ競演) - Onlt Time Will Tell (Live In Plovdiv With The Plovdiv Philharmonic Orchestra)
5. ヒート・オブ・ザ・モーメント(プロヴディフ公演 オーケストラ競演) - Heart Of The Moment (Live In Plovdiv With The Plovdiv Philharmonic Orchestra)

DVDには、[ワルキューレ]のミュージック・ビデオとアルバム制作時のメンバー・インタビュー映像、それに2013年のライブ映像3曲が収録されています。ライブは、2013年9月にブルガリアのプロヴディフで行なったもので、オーケストラとの競演をしています。
[アン・エクストラオーディナリー・ライフ(An Extraodinary Life)]は、ASIA が再結成して最初に発表した2008年のアルバム[フェニックス(Phoenix)]に収録されている曲です。[時へのロマン(Only Time Will Tell)]と[ヒート・オブ・ザ・モーメント(Heat Of The Moment)]は、全世界で1500万枚のセールスを記録した ASIA のデビューアルバム[詠時感~時へのロマン(Asia)]の収録曲で、プロヴディフ交響楽団をバックに演奏しています。オーディエンスは、やはり[時へのロマン]のイントロには素早く反応し、[ヒート・オブ・ザ・モーメント]では John Wetton に促されてアカペラで合唱をしています。
ASIA_Gravitas_Art



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tag : エイジア

2014-06-15 : プログレッシブロック :

ザ・ロード・トゥ・レッド~キング・クリムゾン

[ザ・ロード・トゥ・レッド(The Road To Red)]は、キング・クリムゾン(King Crimson)が1974年に発表した70年代クリムゾンのラスト・アルバム[レッド(Red)]を作成するまでの音(Live)の記録です。クリムゾンの40周年記念リマスター・シリーズの一環としてリリースされ、CD21枚・DVD1枚・Bru-ray2枚という計24枚組の特大ボックスセットです。

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レッド40thアニバーサリー・ボックス」と名付けられ、ボックスのデザインもアルバム[レッド]の裏ジャケットのタコメーターがレッドゾーンを指しているものになっており[レッド]の2013ステレオミックスのCDも含まれていますが、残り20枚のCDは1974年4月28日から7月1日までの北米ツアーのライブ録音であり、DVDとBru-rayにはライブ・アルバム[USA]の2013年ミックスも収録されており、どちらかというと[USA]のコレクターズ・ボックスといった趣きです。ちょうど同時期に、[レッド40周年記念2CDエディション]と[USA40周年記念CD+DVDエディション]が発売されていますが、どちらも[ザ・ロード・トゥ・レッド]と同じ音源のものが含まれています。
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この時期のクリムゾンは、インプロヴィゼイション主体で曲をブラッシュアップさせていくスタイルをとっており、[USA]として収録されたものは北米ツアーの終盤となる6月28日のニュージャージー州アズベリーパークの公演であり、[ザ・ロード・トゥ・レッド]に収録されているCDを1974年4月28日から時系列順に聴いていくと15枚目で[USA]ライブとなり、あたかも「ザ・ロード・トゥ・USA」といった感じになっています。16枚目も同日のライブですが、15枚目の方は今回のリリースにあたり、Robert Fripp が、Tony ArnoldDavid Singleton とともに新たにミックスを施したものです。また、オリジナル(1975年)の[USA]に収録されていた「21世紀のスキッツォイド・マン(21st Century Schizoid Man)」は18枚目・19枚目に収録されているロードアイランド州プロヴィデンス公演が音源でした。

[レッド]は Robert FrippJohn WettonBill Bruford という3人になりますが、[ザ・ロード・トゥ・レッド]では David Cross もメンバーと位置づけられています。ボックスを開くと、4分割されてCDが収められているのですが、CD1枚ずつに4人それぞれの顔写真が採用されています。実は、このアイデアは[太陽と戦慄(Larks' Tongues In Aspic)]の「40thアニバーサリー・ボックス」というCD13枚・DVD1枚・Bru-ray1枚の計15枚組ボックスセットのデザインと同じ形になっているものです。[太陽と戦慄]では、もう1人 Jamie Muir を加えた5人メンバーでしたが、在籍期間が短かったこともあり、同じパーカッション担当である Bill Bruford の下に隠された形になっていました。

TheRoadToRed_CD_1TheRoadToRed_CD_2

 ↓ こちらは「太陽と戦慄」 ↓

LarksTonguesInAspic_CD_1LarksTonguesInAspic_CD_2


Disc1
Veterans Memorial Coliseum, Columbus, OH April 28, 1974
1.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
2.人々の嘆き - Lament
3.インプロヴィゼイション1 - Improv I
4.放浪者 - Exiles
5.突破口 - Fracture
6.イージー・マネー - Easy Money
7.インプロヴィゼイション2 - Improv II
8.夜を支配する人 - The Night Watch
9.ロバート・フリップのアナウンス - RF Announcement

Disc2
Stanley Theatre, Pittsburgh, PA April 29, 1974
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
3.人々の嘆き - Lament
4.インプロヴィゼイション : バートリー・バッツフォード - Improv : Bartley Butsford
5.放浪者 - Exiles
6.突破口 - Fracture
7.イージー・マネー - Easy Money
8.インプロヴィゼイション : ダニエル・ダスト - Improv : Daniel Dust
9.夜を支配する人 - The Night Watch

Disc3
Stanley Theatre, Pittsburgh, PA April 29, 1974
1.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
2.スターレス - Starless
3.インプロヴィゼイション : ウイルトン・カーペット - Improv : Wilton Carpet
4.トーキング・ドラム - The Talking Drum
5.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
6.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

Disc4
Hofheinz Pavilion,Houston, TX June 5, 1974
1.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
2.人々の嘆き - Lament
3.インプロヴィゼイション - Improv
4.放浪者 - Exiles
5.突破口 - Fracture
6.スターレス - Starless
7.トーキング・ドラム - The Talking Drum
8.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two

Disc5
Tarrant County Convention Centre, Fort Worth, TX June 6, 1974
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.イージー・マネー - Easy Money
3.人々の嘆き - Lament
4.突破口 - Fracture
5.インプロヴィゼイション - Improv
6.トーキング・ドラム - The Talking Drum
7.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
8.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

Disc6
Fairground Arena, Oklahoma City, OK June 7, 1974
1.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
2.人々の嘆き - Lament
3.インプロヴィゼイション1 - Improv I
4.放浪者 - Exiles
5.突破口 - Fracture
6.スターレス - Starless
7.インプロヴィゼーション2 - Improv II
8.トーキング・ドラム - The Talking Drum
9.トーキング・ドラム・インサート - The Talking Drum Insert
10.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two

Disc7
Civil Auditorium, El Paso, TX June 8, 1974
1.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
2.人々の嘆き - Lament
3.インプロヴィゼイション1 - Improv I
4.放浪者 - Exiles
5.イージー・マネー - Easy Money
6.突破口 - Fracture
7.ロバート・フリップのアナウンス - RF Announcement
8.スターレス パート1 - Starless (Part I)
9.スターレス パート2 - Starless (Part II)

Disc8
Coliseum, Denver, CO June 16, 1974
1.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
2.人々の嘆き - Lament
3.放浪者 - Exiles
4.イージー・マネー - Easy Money
5.スターレス - Starless
6.トーキング・ドラム - The Talking Drum

Disc9
Performing Arts Centre, Milwaukee, WI June 22, 1974
1.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
2.人々の嘆き - Lament
3.インプロヴィゼイション1 - Improv I
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション2 - Improv II
6.夜を支配する人 - The Night Watch
7.スターレス - Starless

Disc10
Aquinas College, Grand Rapids, MI June 23, 1974
1.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
2.人々の嘆き - Lament
3.インプロヴィゼイション1 - Improv I
4.放浪者 - Exiles
5.イージー・マネー - Easy Money
6.インプロヴィゼイション2 - Improv II
7.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
8.突破口 - Fracture
9.スターレス - Starless

Disc11
Massey Hall, Toronto, Ontario June 24, 1974
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション : ザ・ゴールデン・ウォルナット - Improv : The Golden Walnut
6.夜を支配する人 - The Night Watch
7.突破口 - Fracture

Disc12
Massey Hall, Toronto, Ontario June 24, 1974
1.インプロヴィゼイション : クルーレス・アンド・スライトリー・スラック - Improv : Clueless And Slightly Slack
2.イージー・マネー - Easy Money
3.スターレス - Starless
4.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

Disc13
Convention Center, Quebec City, Quebec June 25, 1974
1.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
2.人々の嘆き - Lament
3.インプロヴィゼイション1 - Improv I
4.放浪者 - Exiles
5.イージー・マネー - Easy Money
6.インプロヴィゼイション2 - Improv II
7.突破口 - Fracture
8.スターレス - Starless

Disc14
Kennedy Centre, Washington,DC June 27, 1974
1.人々の嘆き - Lament
2.インプロヴィゼイション1 - Improv I
3.放浪者 - Exiles
4.イージー・マネー - Easy Money
5.インプロヴィゼイション2 - Improv II
6.突破口 - Fracture
7.スターレス - Starless

Disc15
Casino Arena, Asbury Park, NJ June 28, 1974 (2013 Mix)
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション : アズベリー・パーク - Improv : Asbury Park
6.イージー・マネー - Easy Money
7.インプロヴィゼイション - Improv
8.突破口 - Fracture
9.スターレス - Starless
10.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

Disc16
Casino Arena, Asbury Park, NJ June 28, 1974
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション : アズベリー・パーク - Improv : Asbury Park
6.イージー・マネー - Easy Money
7.突破口 - Fracture
8.スターレス - Starless
9.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

Disc17
Penn State University, University Park, PA June 29, 1974
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション:イズ・ゼア・ライフ・アウト・ゼア? - Improv : Is There Life Out There ?
6.イージー・マネー - Easy Money
7.インプロヴィゼイション:イット・イズ・フォー・ユー、 バット・ノット・フォー・アス - Improv : It Is For You, But Not For Us
8.突破口 - Fracture
9.スターレス - Starless

Disc18
Palace Theatre, Providence, RI June 30, 1974
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション:ア・ヴォヤージ・トゥ・ザ・センター・オブ・ザ・コスモス - Improv : A Voyage To The Centre Of The Cosmos
6.イージー・マネー - Easy Money
7.インプロヴィゼイション:プロヴィデンス - Improv : Providence

Disc19
Palace Theatre, Providence, RI June 30, 1974
1.突破口 - Fracture
2.スターレス - Starless
3.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

Disc20
Central Park, New York, NY July 1, 1974
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
3.人々の嘆き - Lamen
4.インプロヴィゼイション - Improv
5.放浪者 - Exiles
6.インプロヴィゼイション:セルベラス - Improv : Cerberus
7.イージー・マネー - Easy Money
8.突破口 - Fracture
9.スターレス - Starless
10.トーキング・ドラム - The Talking Drum
11.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two

Disc21
Red 2013 Stereo Mix
1.レッド - Red
2.堕落天使 - Fallen Angel
3.再び赤い悪夢 - One More Red Nightmare
4.神の導き - Providence
5.スターレス - Starless

Disc22
DVD オーディオ収録
○LPCM Stereo (24/96)
Casino Arena, Asbury Park, NJ 2013 Mix
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション:アズベリー・パーク - Improv : Asbury Park
6.イージー・マネー - Easy Money
7.インプロヴィゼイション - Improv
8.突破口 - Fracture
9.スターレス - Starless
10.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
○LPCM Stereo (24/48)
Casino Arena, Asbury Park, NJ 2005 Mix
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション:アズベリー・パーク - Improv : Asbury Park
6.イージー・マネー - Easy Money
7.突破口 - Fracture
8.スターレス - Starless
9.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
○LPCM Stereo (24/48)
USA 30th Anniversary Remaster
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション:アズベリー・パーク - Improv : Asbury Park
6.イージー・マネー - Easy Money
7.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
8.突破口 - Fracture
9.スターレス - Starless
○LPCM Stereo (24/96)
Red 2013 Stereo Mix
1.レッド - Red
2.堕落天使 - Fallen Angel
3.再び赤い悪夢 - One More Red Nightmare
4.神の導き - Providence
5.スターレス - Starless

Disc23
Blu-Ray オーディオ収録
○LPCM Stereo (24/192)
Stanley Theatre, Pittsburgh, PA
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.偉大なる詐欺師 - The Great Deceiver
3.人々の嘆き - Lament
4.インプロヴィゼイション : バートリー・バッツフォード - Improv : Bartley Butsford
5.放浪者 - Exiles
6.突破口 - Fracture
7.イージー・マネー - Easy Money
8.インプロヴィゼイション:ダニエル・ダスト - Improv : Daniel Dust
9.夜を支配する人 - The Night Watch
10.ドクター・ダイアモンド - Doctor Diamond
11.スターレス - Starless
12.インプロヴィゼイション:ウイルトン・カーペット - Improv : Wilton Carpet
13.トーキング・ドラム - The Talking Drum
14.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
Massey Hall, Toronto, Ontario
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼーション:ザ・ゴールデン・ウォルナット - Improv : The Golden Walnut
6.夜を支配する人 - The Night Watch
7.突破口 - Fracture
8.インプロヴィゼイション:クルーレス・アンド・スライトリー・スラック - Improv : Clueless And Slightly Slack
9.イージー・マネー - Easy Money
10.スターレス - Starless
11.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
Penn State University, University Park, PA
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション:イズ・ゼア・ライフ・アウト・ゼア? - Improv : Is There Life Out There ?
6.イージー・マネー - Easy Money
7.インプロヴィゼイション:イット・イズ・フォー・ユー、 バット・ノット・フォー・アス - Improv : It Is For You, But Not For Us
8.突破口 - Fracture
9.スターレス - Starless
Palace Theatre, Providence, RI
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション:ア・ヴォヤージ・トゥ・ザ・センター・オブ・ザ・コスモス - Improv : A Voyage To The Centre Of The Cosmos
6.イージー・マネー - Easy Money
7.インプロヴィゼイション : プロヴィデンス - Improv : Providence
8.突破口 - Fracture
9.スターレス - Starless
10.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

Disc24
Blu-Ray オーディオ収録
○DTS-HD Master Surround LPCM 5.1 Surround
Red The 2009 Surround Mix
1.レッド - Red
2.堕落天使 - Fallen Angel
3.再び赤い悪夢 - One More Red Nightmare
4.神の導き - Providence
5.スターレス - Starless
Bonus studio track
6.堕落天使 トリオ・ヴァージョン(インストゥルメンタル) - Fallen Angel Trio Version (instrumental)
Bonus live tracks
7.神の導き - Providence
8.ア・ヴォヤージ・トゥ・ザ・センター・オブ・コスモス - A Voyage To The Centre Of The Cosmos
○LPCM Stereo (24/192)
Casino Arena, Asbury Park, NJ 2013 Mix
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション : アズベリー・パーク - Improv : Asbury Park
6.イージー・マネー - Easy Money
7.インプロヴィゼイション - Improv
8.突破口 - Fracture
9.スターレス - Starless
10.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
○LPCM Stereo (24/48)
Casino Arena, Asbury Park, NJ 2005 Mix
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション : アズベリー・パーク - Improv : Asbury Park
6.イージー・マネー - Easy Money
7.突破口 - Fracture
8.スターレス - Starless
9.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
○LPCM Stereo (24/96)
USA 30th Anniversary Remaster
1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.インプロヴィゼイション:アズベリー・パーク - Improv : Asbury Park
6.イージー・マネー - Easy Money
7.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
8.突破口 - Fracture
9.スターレス - Starless
○LPCM Stereo (24/96)
USA Original UK Vinyl Transfer
1.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
2.人々の嘆き - Lament
3.放浪者 - Exiles
4.インプロヴィゼイション:アズベリー・パーク - Improv : Asbury Park
5.イージー・マネー - Easy Money
6.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man
Red 30th Anniversary Remaster
1.レッド - Red
2.堕落天使 - Fallen Angel
3.再び赤い悪夢 - One More Red Nightmare
4.神の導き - Providence
5.スターレス - Starless
Red 2013 Stereo Mix
1.レッド - Red
2.堕落天使 - Fallen Angel
3.再び赤い悪夢 - One More Red Nightmare
4.神の導き - Providence
5.スターレス - Starless
Bonus studio tracks
6.レッド・トリオ・ヴァージョン - Red Trio Version
7.堕落天使 トリオ・ヴァージョン(インストゥルメンタル) - Fallen Angel Trio Version (instrumental)

Red_Picture

[太陽と戦慄]と[暗黒の世界(Starless And Bible Black)]では、ライブでのトライアルを繰り返しながら曲としての完成度を高めてアルバムに収録するスタイルをとっていますが、[レッド]は全米ツアー終了後に新たにアルバムを作るというコンセプトで取り組んでいます。アルバムのA面となる「レッド(Red)」「堕落天使(Fallen Angel)」「再び赤い悪夢(One More Red Nightmare)」の3曲は、スタジオに入って仕上げた楽曲で、その原曲となるものを[ザ・ロード・トゥ・レッド]の中で聴くことはできません。ただ、「堕落天使」は、[太陽と戦慄40thアニバーサリー・ボックス]で断片をインプロヴィゼイションとして聴くことができます。アルバムのB面にあたる2曲「神の導き(Providence)」と「スターレス(Starless)」の方は、それぞれ「神の導き」が当時のクリムゾンのライブでの定番である公演地の地名を名付けたインプロヴィゼイションでロードアイランド州プロヴィデンスが原題名になっているものであり、「スターレス」は詩人 Dylan Thomas の朗読劇「ミルクウッドのもとに(Under Milk Wood)」の一節“It is spring, moonless night in the town, starless adn bible-black”のフレーズにインスパイアされたもので、アルバム[暗黒の世界]のタイトルとなり、また、そのタイトル曲と[レッド]収録のこの曲とが作られ、ともにコンサートで披露されていました。
[ザ・ロード・トゥ・レッド]には、21枚目のCDと22枚目のDVD、それに24枚目のBru-Layに2013年Mixの[レッド]全曲が収められています。また、24枚目のBru-Layには、「レッド」と「堕落天使」のトリオ・ヴァージョンに、ライブトラックとしてインプロヴィゼイション「神の導き」「ア・ヴォヤージ・トゥ・ザ・センター・オブ・コスモス(A Voyage To The Centre Of The Cosmos)」が収録されています。
同時発売の[レッド40周年記念2CDエディション]は、前述した[ザ・ロード・トゥ・レッド]の21枚目のCDの1枚と、30周年記念リマスターのCD1枚の2枚組で、ボーナストラックが追加された形です。

レッド~40周年記念エディション

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(2014/5/12 00:00時点)



Disc1
30th anniversary remaster
1.レッド - Red
2.堕落天使 - Fallen Angel
3.再び赤い悪夢 - One More Red Nightmare
4.神の導き - Providence
5.スターレス - Starless
Bonus live tracks
6.神の導き - Providence
7.スターレス - Starless

Disc2
Red 2013 Stereo Mix
1.レッド - Red
2.堕落天使 - Fallen Angel
3.再び赤い悪夢 - One More Red Nightmare
4.神の導き - Providence
5.スターレス - Starless
Bonus studio tracks
6.レッド・トリオ・ヴァージョン - Red Trio Version
7.堕落天使 トリオ・ヴァージョン(インストゥルメンタル) - Fallen Angel Trio Version (instrumental)

[レッド]は既に2009年に40周年記念エディションをリリースしていますが、5.1chリミックス化であり、今回は40周年記念としての新規ミックスが行なわれたものをリリースしています。
Red_Cover

そして、同時発売の[USA40周年記念CD+DVDエディション]は、[ザ・ロード・トゥ・レッド]の15枚目のCDに、22枚目のDVDから[レッド]を除いた部分を組み合わせた形です。

=====
40周年記念リマスター・シリーズ[太陽と戦慄]は、こちら
40周年記念リマスター・シリーズ[暗黒の世界]は、こちら
40周年記念リマスター・シリーズ[レッド]は、こちら
40周年記念リマスター・シリーズ[USA]は、こちら
=====
TheRoadToRed_Back



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tag : キング・クリムゾン

2014-05-12 : プログレッシブロック :

USA~キング・クリムゾン

キング・クリムゾン(King Crimson)の40周年記念リマスター・シリーズにライブアルバム[USA]が加わりました。1974年のアメリカツアーのライブなので、アルバムタイトルはストレートに「USA」と名付けられています。ただ、このアルバムは最初に発表されたものと、今回リリースされた40周年記念は、別物といっていいほどの大きな変化をしています。記念盤のリリースで音質が向上し、ボーナストラックが追加されるといった変化は普通にありますが、曲順が変わり、プレイヤーまでの変化してしまう、というのはけっこうな変貌ではないかと思われます。

ライブを録音した当時の King Crimson は「メタルクリムゾン」期と呼ばれるヘビィでタイトなサウンドを実現している頃であり、このライブ音源は「メタルクリムゾン」解散直前の究極といえるベストパフォーマンスとロバート・フリップが認識しているものです。[暗黒の世界(Starless And Bible Black)]リリースをした4人のメンバーでプレイしています。
・ロバート・フリップ(Robert Fripp) - Guitar & Mellotron
・ジョン・ウェットン(John Wetton) - Bass & Vocal
・ビル・ブラッフォード(Bill Bruford) - Drums
・デヴィッド・クロス(David Cross) - Violin

しかし、このアメリカツアー直後、ハードなスケジュールに疲れ、メンバー間で孤立を感じていた David Cross が脱退を表明します。3人になった King Crimson は、過去にメンバーだったイアン・マクドナルド(Ian McDonald)とメル・コリンズ(Mel Collins)をゲストに迎え、アルバム[レッド(Red)]を作成します。しかし、アルバム発表の前日に解散を発表し、それから半年ほど過ぎた後、「USA」を発売します。King Crimson はアルバム「暗黒の世界」で、全8曲中5.5曲でライブ音源をスタジオアルバムのように加工してリリースしていますし(4曲目「夜を支配する人(The Night Watch)」はイントロ部分だけがライブ音源なので、0.5曲とカウントしました)、アルバム「レッド」の「神の導き(Providence)」も、プロヴィデンス公演のインプロヴィゼーション(improvisation)をライブ録音し使っています。このライブアルバム「USA」でも、作品として出来上がらせるための加工処理が施されています。体力的な限界から演奏に精彩を欠いていた David Cross のパートを、スタジオ録音したエディ・ジョブソン(Eddie Jobson)の演奏に変えています。

アナログLPジャケット---→USA_LP_image

1.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
2.人々の嘆き - Lament
3.放浪者 - Exiles
4.アズベリー・パーク - Asbury Park
5.イージー・マネー - Easy Money
6.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

当初の収録曲6曲のうち、「太陽と戦慄パート2」「21世紀のスキッツォイド・マン」のヴァイオリンと「人々の嘆き」のキーボードが変更されていて、しかも、あえて差し替えられていることがわかりやすい仕上がりになっています。Eddie Jobson への依頼は、ちょうど John WettonRoxy Music のツアーに参加中で、そこで知り合ったということのようです。ちなみに、King Crimson 解散後、John WettonBill Bruford は、Eddie Jobson とともに Allan Holdsworth を誘って、UK を結成します。
また、この最初のライブアルバムはLPでのリリースでしたが、どうも収録時間の関係からか「アズベリー・パーク」と「イージー・マネー」が、ちょうどクライマックスのところでフェードアウトしてしまう編集が行なわれており、ファンからの不満の声があがることとなりました。

このアルバムは長いことCD化されずにいましたが、2002年に30周年記念エディションとしてCDが発売されることとなりました。その際、ボーナストラックとして、7曲目に「突破口 (Fracture)」8曲目に「スターレス(Starless)」が追加されることになりました。しかし、ライブ音源収録時の公演セットリストでは「21世紀のスキッツォイド・マン」がアンコール曲でしたので、そのアンコール曲の後に2曲追加された形の構成について、ファンの不評をかうこととなりました。

しかし、今回の40周年記念リマスターでは、曲の構成はライブ公演を意識し、その当時オープニングに使われていた Fripp & Eno の「ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング」が流れ、最後に「21世紀のスキッツォイド・マン」が収録されるスタイルになりました。また、「アズベリー・パーク」と「イージー・マネー」についてはライブ公演のまま収録されることとなり、それは Eddie Jobson の加工がはずれることを意味し、40周年という機会に David Cross の演奏が復活することになったわけです。このようにだいぶ印象の変わったものとなり、アルバムに封入されたブックレット内には「Casino Arena, Asbury Park 2013 mix」とクレジットされるようになっています。

Usa - 40th Anniversary Edition (Cd Dvd-Audio)

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1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.アズベリー・パーク - Asbury Park
6.イージー・マネー - Easy Money
7.インプロヴィゼイション - Improv
8.突破口 - Fracture
9.スターレス - Starless
10.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

7曲目の「インプロヴィゼイション」は、「イージー・マネー」の未収録だった後半の Robert Fripp のソロ部分を独立させたものです。40周年記念リマスターは、CDの他にDVDが1枚追加されており、そちらには30周年記念のリマスターとLPレコードの盤起こし音源も収録されています。
USA_CD_image



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tag : キング・クリムゾン

2014-04-01 : プログレッシブロック :

ザ・ウォール~ピンク・フロイド

EMI の「Why Pink Floyd … ?」キャンペーン第3段は、アルバム[ザ・ウォール(The Wall)]です。1979年11月30日に発表された Pink Floyd の2枚組コンセプト・アルバムで、全米で1位、全英では3位となり、全世界で3,000万枚以上という驚異的なヒットを記録しました。先行シングル[アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール パート2(Another Brick In The Wall pt2)]は、全米・全英ともに1位を記録する大ヒットとなり、イギリスでは唯一のシングル・チャート1位獲得曲です。

TheWall_Cover

[狂気(The Dark Side Of The Moon)][炎~あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)][アニマルズ(Animals)]の3部作と呼ばれる作品群に続く、2枚組のロック・オペラ風コンセプト・アルバムです。Pink Floyd としては、Syd Barrett 脱退後、実質的なリーダーとなっていた Roger Waters の世界観が存分に発揮されたアルバムで、Roger Waters を投影したと思われるピンクというロック・スターと思われる主人公の人生がストーリー形式で進行していくスタイルとなっており、社会の抑圧や疎外感を「」に例えており、それが作品タイトルとなっています。[アニマルズ]発表後のコンサート・ツアー「Pink Floyd : in the flesh」最終日のカナダ・モントリオール公演で、最前列にいた若者が騒ぎ立てていることに激怒した Roger Waters が演奏中に手招きをして唾を吐きかけてしまったのですが、この時「ステージの前を隔てて壁を築くことにより、僕の嫌悪感を表現しよう」という考えが浮かび、[ザ・ウォール]のコンサート・ツアー「The Wall Performed Live」では、演奏の途中から観客席とステージの間に実際に壁を構築していき、最後の曲の直前で崩れさせるという大規模な演出を行ない、話題を集めました。
また、アルバム・コンセプトを具現化した映画[ピンク・フロイド ザ・ウォール(Pink Floyd / The Wall)]が、The Boomtown RatsBob Geldof 主演で制作され、1981年に公開されています。

このアルバム製作時の Pink Floyd は、Roger Waters のワンマン化が進み、セッション途中で Richard Wright を解雇してしまうなどでメンバー間の亀裂が深まり、1983年発表の次作[ファイナル・カット(The Final Cut)]には"A Requiem For The Post War Dream by Roger Waters"(ロジャー・ウォーターズによる戦後の夢へのレクイエム)というサブタイトルが付けられ、実質的には Roger Waters のソロ作品となってしまい、その後、計画されたコンサートが中止となり Pink Floyd は活動停止状態になります。メンバーはソロ活動に入り、1985年12月に Roger Waters はバンドも解散を意図して脱退宣言をしますが、David GilmourNick Mason を連れ立って活動継続を選択し、その結果、Roger Waters が訴訟を起こすこととなり、権利関係や使用料支払などの条件による和解が行なわれました。
そして Pink FloydDavid Gilmour が主体となり、1987年[(A Momentary Lapse Of Reason)]、1994年[(The Division Bell)]をリリースし、2001年にはベスト・アルバム[エコーズ~啓示(Echoes : The Best Of Pink Floyd)]を発表します。このアルバムの選曲は Roger Waters を含む4人で行なわれ、全英・全米ともに2位を記録する人気の高さから、メンバーの和解による再結成への期待が高まりましたが、バンドとしての活動は行なわれませんでした。
ところが、2005年7月2日のアフリカ貧困撲滅チャリティー・イベント「LIVE 8」において、4人によるラインナップでライブが披露さました。しかし、それ以降のバンド活動は無く、2006年7月7日に Syd Barrett が病没した際、再結成が噂されましたが実現せず、2008年9月15日になると Richard Wright が癌により死去してしまいます。残された3人は一度だけ、2011年5月12日に Roger Waters のツアー「The Wall Live」のステージに David GilmourNick Mason が出演したことがありますが、それ以外の展開はないようです。
その後、Pink Floyd と契約を更新した EMI が「Why Pink Floyd … ?」と銘打った世界的なリリース・キャンペーンで、各アルバムのリマスター盤、ボックスセット、ベスト・アルバム、コレクターズボックスなどを提供しました。

ザ・ウォール

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(2014/1/27 22:00時点)



DISC 1
1.イン・ザ・フレッシュ? - In The Flesh?
2.ザ・シン・アイス - The Thin Ice
3.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート1) - Another Brick In The Wall pt1
4.ザ・ハピエスト・デイズ・オブ・アワ・ライヴズ - The Happiest Days Of Our Lives
5.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2) - Another Brick In The Wall pt2
6.マザー - Mother
7.グッバイ・ブルー・スカイ - Goodbye Blue Sky
8.エンプティ・スペーシズ - Empty Spaces
9.ヤング・ラスト - Young Lust
10.ワン・オブ・マイ・ターンズ - One Of My Turns
11.ドント・リーヴ・ミー・ナウ - Don't Leave Me Now
12.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート3) - Another Brick In The Wall pt3
13.グッバイ・クルエル・ワールド - Goodbye Cruel World
DISC 2
1.ヘイ・ユー - Hey You
2.イズ・ゼア・エニバディ・アウト・ゼア? - Is There Anybody Out There?
3.ノーバディ・ホーム - Nobody Home
4.ヴィーラ - Vera
5.ブリング・ザ・ボーイズ・バック・ホーム - Bring The Boys Back Home
6.コンフォタブリー・ナム - Comfortably Numb
7.ザ・ショウ・マスト・ゴー・オン - The Show Must Go On
8.イン・ザ・フレッシュ - In The Flesh
9.ラン・ライク・ヘル - Run Like Hell
10.ウェイティング・フォア・ザ・ワームズ - Wating For The Worms
11.ストップ - Stop
12.ザ・トライアル - The Trial
13.アウトサイド・ザ・ウォール - Outside The Wall

収録曲は2枚組で26曲となっています。[炎~あなたがここにいてほしい]や[アニマルズ]の全5曲ずつに比べると非常に多い曲数と思われるかもしれませんが、26曲全てで1つの作品というスタイルになっており、LP盤当時の片面単位で曲がシームレスにつながっています。また、オープニング・ナンバー[イン・ザ・フレッシュ?]の冒頭の“we came in ?”は、ラスト・ナンバー[アウトサイド・ザ・ウォール]の最後の“Isn't this where”につながって“Isn't this where we came in ?”となり、「ここは私たちが中に入った場所なのでは?」という間に入り込む形になり、エンドレスに続くストーリーを意識させる形に
なっています。タイトル曲ともいえる[アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール]はパート1~3として現れ、CD2枚目の8曲目[イン・ザ・フレッシュ]はCD1枚目の1曲目[イン・ザ・フレッシュ?]の繰り返しであり、1つ1つが独立した曲というのではなく、それぞれが一部分を形成し、全体で大きな連鎖を成しているという感じに仕上げられています。
このアルバムは、ピンクというロック・スターの人生を描くストーリーになっていますが、ごく早い時期に父親を戦争で失っている設定で、母親に干渉されて育ち、学校では教育を押し付けられ、成人しロック・スターになると反動から酒色におぼれ、結婚をしても生活が破綻してしまいます。そして、妻の不倫に気付いた後、自暴自棄となり心の中に「」を作りあげてしまい、現実社会との接点を絶ってしまいます。しかし、外界との完璧な遮断による究極の孤立感から精神と人格が崩れていき、自分を苦しめる周りの人々を処刑する妄想を抱くようになりますが、人格が完全に崩壊する一歩手前で罪の意識を感じて踏みとどまり、自分で自分を裁く法廷をイメージし、その中で「」を崩せという判決を手に入れ開放されるという物語が描かれています。

ザ・ウォール [DVD]

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(2014/1/27 22:00時点)



Why Pink Floyd…?」のキャンペーンでリリースされたボックスセットには、[ザ・ウォール]のライブ演奏が収録されたCD2枚と[ザ・ウォール]の製作過程としてデモ演奏が収録されたCD2枚、それにDVDが1枚がセットになっています。CD1~2は James Guthrie がデジタル・リマスタリングしたオリジナル音源で、CD3~4のライブ演奏は[ザ・ウォール・ライヴ:アールズ・コート 1980-1981(Is There Anybody Out There? The Wall: Live 1980-1981)]としてリリースされたライブ・アルバムの音源を、こちらも James Guthrie がデジタル・リマスタリングしています。このライブでは、アルバムの内容を曲順通りにそのまま再現したスタイルをとっています。オープニングの[イン・ザ・フレッシュ?]は Pink Floyd ではなく、ギターが Snowy White (彼が Thin Lizzy に加入後は Andy Roberts が後任)でベースが Andy Bown ドラムスが Willie Wilson キーボードが Peter Wood という替え玉バンドの演奏で Roger Waters がボーカルをとっています。これは「聴衆は熱狂したいだけで演奏など聴いてはいない」という事象を演出しているもので、2曲目[ザ・シン・アイス]以降は Pink Floyd が演奏し、彼らはサポート・メンバーになります(Richard Wright は解雇されているのでサポート・メンバー扱いですが)。曲の進行に合わせ、観客席とステージの間にレンガを積上げ、壁を構築していきます。途中、[エンプティ・スペーシズ]の次にアルバムには未収録の[ホワット・シャル・ウィ・ドゥ・ナウ?]が入ります。この曲は、アルバム製作時点では収録予定であったと思われ、初回盤LPの内ジャケットには[Empty Spaces]ではなく[What Shall We Do Now?]の歌詞が掲載されており、どうもLPレコードの収録時間の制約で、前半部分を[エンプティ・スペーシズ]として収録し[ホワット・シャル・ウィ・ドゥ・ナウ?]は後半部分だけとなったようです。[ザ・ラスト・フュウ・ブリックス]もアルバム未収録ですが、これはステージ上にレンガを積上げる際の時間調整用のインストゥルメンタル曲で、次のLP1枚目最終曲[グッバイ・クルエル・ワールド]で壁が完成します。LP2枚目部分からは、Gerald Scarfe によるアニメーションが映し出された壁の向こう側で演奏が進んでいくこととなり、裁判を指す[ザ・トライアル]はミュージカル仕立ての演出の中「壁を取り壊せ」という判決が下されると、壁が崩壊します。エンディング[アウトサイド・ザ・ウォール]では、崩れ落ちたレンガの間をバンドメンバーが演奏しながら行進をしていった後、オーケストラ入りロング・バージョンが流れてきてコンサートが終了するというスタイルです。
また、CD2枚で全64曲もの製作過程のデモ演奏を聴くことができるのも、コレクターズ・ボックスの特徴の一つです。CD5の[プログラム1]は Roger Waters がメンバーに一番最初に紹介したデモと思われるもので、後に Roger Waters がソロとして発表する[ヒッチハイクの賛否両論(The Pros And Cons Of Hitch Hiking)]と両方を披露し、こちらが選ばれたということです。この段階では未だ断片的な素材といった印象ですが、CD5~6を聴くと徐々に変化し形作られていく様子がわかります。[プログラム2]には、未発表タイトル[セクシャル・レヴォリューション]というブルース・ロックが収められています。[プログラム3]はブートレグでも公開されている音像で、だいぶ完成形に近くなっています。[プログラム4]では、[コンフォタブリー・ナム]の原型である[ザ・ドクター(コンフォタブリー・ナム)]を聴くことができます。[プログラム5]を聴くと、アルバムの最終曲[アウトサイド・ザ・ウォール]に続けて[イッツ・ネヴァー・トゥ・レイト]という曲が入っており、構想の変容を垣間見るような感じです。[プログラム6]にも[バックス・トゥ・ザ・ウォール]という未発表曲が収録されています。そして最後は David Gilmour のシンプルなデモが入っている[プログラム7]で終わります。
DVDには、アールズ・コートのライブから[ザ・ハピエスト・デイズ・オブ・アワ・ライヴズ]の演奏シーンのほか、[アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2)]のプロモーション・ヴィデオが収められています。また、2000年に製作されたドキュメンタリー[ビハインド・ザ・ウォール]も収録されています。

ザ・ウォール(コレクターズ・ボックス)(DVD付)

新品価格
¥12,801から
(2014/1/27 22:00時点)



コレクターズ・ボックス・セット 収録曲
Disc 1 CD
2011年ジェームズ・ガスリーによるデジタル・リマスタリング
1.イン・ザ・フレッシュ? - In The Flesh?
2.ザ・シン・アイス - The Thin Ice
3.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート1) - Another Brick In The Wall pt1
4.ザ・ハピエスト・デイズ・オブ・アワ・ライヴズ - The Happiest Days Of Our Lives
5.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2) - Another Brick In The Wall pt2
6.マザー - Mother
7.グッバイ・ブルー・スカイ - Goodbye Blue Sky
8.エンプティ・スペーシズ - Empty Spaces
9.ヤング・ラスト - Young Lust
10.ワン・オブ・マイ・ターンズ - One Of My Turns
11.ドント・リーヴ・ミー・ナウ - Don't Leave Me Now
12.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート3) - Another Brick In The Wall pt3
13.グッバイ・クルエル・ワールド - Goodbye Cruel World
Disc 2 CD
2011年ジェームズ・ガスリーによるデジタル・リマスタリング
1.ヘイ・ユウ - Hey You
2.イズ・ゼア・エニバディ・アウト・ゼア - Is There Anybody Out There
3.ノーバディ・ホーム - Nobody Home
4.ヴィーラ - Vera
5.ブリング・ザ・ボーイズ・バック・ホーム - Bring The Boys Back Home
6.コンフォタブリー・ナム - Comfortably Numb
7.ザ・ショウ・マスト・ゴー・オン - The Show Must Go On
8.イン・ザ・フレッシュ - In The Flesh
9.ラン・ライク・ヘル - Run Like Hell
10.ウェイティング・フォア・ザ・ワームズ - Wating For The Worms
11.ストップ - Stop
12.ザ・トライアル - The Trial
13.アウトサイド・ザ・ウォール - Outside The Wall

Disc 3 CD
[イズ・ゼア・エニバディ・アウト・ゼア]ザ・ウォール・ライブ 1980~81 パート1
2011年ジェームズ・ガスリーによるデジタル・リマスタリング
1.MC
2.イン・ザ・フレッシュ? - In The Flesh?
3.ザ・シン・アイス - The Thin Ice
4.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート1) - Another Brick In The Wall pt1
5.ザ・ハピエスト・デイズ・オブ・アワ・ライヴズ - The Happiest Days Of Our Lives
6.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2) - Another Brick In The Wall pt2
7.マザー - Mother
8.グッバイ・ブルー・スカイ - Goodbye Blue Sky
9.エンプティ・スペーシズ - Empty Spaces
10.ホワット・シャル・ウィ・ドゥ・ナウ? - What Shall We Do Now?
11.ヤング・ラスト - Young Lust
12.ワン・オブ・マイ・ターンズ - One Of My Turns
13.ドント・リーヴ・ミー・ナウ - Don't Leave Me Now
14.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート3) - Another Brick In The Wall pt3
15.ザ・ラスト・フュウ・ブリックス - The Last Few Bricks
16.グッバイ・クルエル・ワールド - Goodbye Cruel World
Disc 4 CD
[イズ・ゼア・エニバディ・アウト・ゼア]ザ・ウォール・ライブ 1980~81 パート2
2011年ジェームズ・ガスリーによるデジタル・リマスタリング
1.ヘイ・ユウ - Hey You
2.イズ・ゼア・エニバディ・アウト・ゼア - Is There Anybody Out There
3.ノーバディ・ホーム - Nobody Home
4.ヴィーラ - Vera
5.ブリング・ザ・ボーイズ・バック・ホーム - Bring The Boys Back Home
6.コンフォタブリー・ナム - Comfortably Numb
7.ザ・ショウ・マスト・ゴー・オン - The Show Must Go On
8.MC
9.イン・ザ・フレッシュ - In The Flesh
10.ラン・ライク・ヘル - Run Like Hell
11.ウェイティング・フォア・ザ・ワームズ - Wating For The Worms
12.ストップ - Stop
13.ザ・トライアル - The Trial
14.アウトサイド・ザ・ウォール - Outside The Wall

Disc 5 CD
[ザ・ウォール]製作過程 パート1 1979年
プログラム1:ロジャー・ウォーターズによるオリジナル・デモより抜粋
1.プレリュード(ヴィーラ・リン) - Prelude(Vera Lynn)
2.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2) - Another Brick In The Wall pt2
3.マザー - Mother
4.ヤング・ラスト - Young Lust
5.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2) - Another Brick In The Wall pt2
6.エンプティ・スペーシズ - Empty Spaces
7.マザー - Mother
8.バックス・トゥ・ザ・ウォール - Backs To The Wall
9.ドント・リーヴ・ミー・ナウ - Don't Leave Me Now
10.グッバイ・ブルー・スカイ - Goodbye Blue Sky
11.ドント・リーヴ・ミー・ナウ - Don't Leave Me Now
12.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート3) - Another Brick In The Wall pt3
13.グッバイ・クルエル・ワ-ルド - Goodbye Cruel World
14.ヘイ・ユウ - Hey You
15.イズ・ゼア・エニバディ・アウト・ゼア - Is There Anybody Out There
16.ヴィーラ - Vera
17.ブリング・ザ・ボーイズ・バック・ホーム - Bring The Boys Back Home
18.ザ・ショウ・マスト・ゴー・オン - The Show Must Go On
19.ウェイティング・フォア・ザ・ワームズ - Wating For The Worms
20.ラン・ライク・ヘル - Run Like Hell
21.ザ・トライアル - The Trial
22.アウトサイド・ザ・ウォール - Outside The Wall
プログラム2:ロジャー・ウォーターズによるオリジナル・デモ&バンド・デモ
23.プレリュード(ヴィーラ・リン) - Prelude(Vera Lynn)
24.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート1) - Another Brick In The Wall pt1
25.ザ・シン・アイス - The Thin Ice
26.グッバイ・ブルー・スカイ - Goodbye Blue Sky
27.ティーチャー、ティーチャー - Teacher Teacher
28.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2) - Another Brick In The Wall pt2
29.エンプティ・スペーシズ - Empty Spaces
30.ヤング・ラスト - Young Lust
31.マザー - Mother
32.ドント・リーヴ・ミー・ナウ - Don't Leave Me Now
33.セクシャル・レヴォリューション - Sexual Revolution
34.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート3) - Another Brick In The Wall pt3
35.グッバイ・クルエル・ワ-ルド - Goodbye Cruel World
プログラム3:バンド・デモ
36.イン・ザ・フレッシュ? - In The Flesh?
37.ザ・シン・アイス - The Thin Ice
38.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート1) - Another Brick In The Wall pt1
39.ザ・ハピエスト・デイズ・オブ・アワ・ライヴズ - The Happiest Days Of Our Lives
40.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2) - Another Brick In The Wall pt2
41.マザー - Mother
Disc 6 CD
[ザ・ウォール]製作過程 パート2 1979年
プログラム4:ロジャー・ウォーターズによるオリジナル・デモ&バンド・デモ
1.イズ・ゼア・エニバディ・アウト・ゼア - Is There Anybody Out There
2.ヴィーラ - Vera
3.ブリング・ザ・ボーイズ・バック・ホーム - Bring The Boys Back Home
4.ヘイ・ユウ - Hey You
5.ザ・ドクター(コンフォタブリー・ナム) - The Doctor (Comfortably Numb)
6.イン・ザ・フレッシュ - In The Flesh
7.ラン・ライク・ヘル - Run Like Hell
8.ウェイティング・フォア・ザ・ワームズ - Wating For The Worms
9.ザ・トライアル - The Trial
10.ザ・ショウ・マスト・ゴー・オン - The Show Must Go On
11.アウトサイド・ザ・ウォール - Outside The Wall
12.ザ・シン・アイス-リプリーズ - The Thin Ice - Reprise
プログラム5:バンド・デモ
13.アウトサイド・ザ・ウォール - Outside The Wall
14.イッツ・ネヴァー・トゥ・レイト - It's Never To Late
15.ザ・ドクター(コンフォタブリー・ナム) - The Doctor (Comfortably Numb)
プログラム6:バンド・デモ
16.ワン・オブ・マイ・ターンズ - One Of My Turns
17.ドント・リーヴ・ミー・ナウ - Don't Leave Me Now
18.エンプティ・スペーシズ - Empty Spaces
19.バックス・トゥ・ザ・ウォール - Backs To The Wall
20.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート3) - Another Brick In The Wall pt3
21.グッバイ・クルエル・ワールド - Goodbye Cruel World
プログラム7:デヴィッド・ギルモアによるオリジナル・デモ
22.コンフォタブリー・ナム - Comfortably Numb
23.ラン・ライク・ヘル - Run Like Hell

Disc 7 DVD
①ザ・ハピエスト・デイズ・オブ・アワ・ライヴズ - The Happiest Days Of Our Lives
1.ピンク・フロイド:ザ・ウォール アールズ・コート 1980年
2.ロジャー・ウォーターズによる秘蔵映像
②アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2) - Another Brick In The Wall pt2
プロモーション・ヴィデオ(2011年版)
③ビハインド・ザ・ウォール - Behind The Wall
ドキュメンタリー
④ジェラルド・スカーフ・インタビュー - Gerald Scarfe Interview

TheWall_Things

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Why Pink Floyd…?」キャンペーン第1段[狂気]は、こちら
Why Pink Floyd…?」キャンペーン第2段[炎~あなたがここにいてほしい]は、こちら
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2014-01-27 : プログレッシブロック :

アニマルズ~ピンク・フロイド

EMI の「Why Pink Floyd…?」キャンペーンの第3段は[ザ・ウォール(The Wall)]ですが、[狂気(The Dark Side Of The Moon)][炎~あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)]に続く3部作としては、次は[アニマルズ(Animals)]となります。

Animals_CD_image
[狂気]の歌詞を全面的に Roger Waters が担当し、[炎~あなたがここにいてほしい]でも全曲の作詞を行なっています。そして Roger Waters はリーダーとして、Pink Floyd の作品コンセプトを主導していくこととなるのですが、この[アニマルズ]では、人間を「犬・豚・羊」に喩え、痛烈な社会批判のメッセージを込めているようです。犬はエリートを、豚は資本家を、羊は労働者を指しているといわれており、このモチーフは George Orwell の寓話小説『動物農場』から影響を受けたとされています。ただし、『動物農場』では、豚は支配者、犬と羊は支配者の手下といった位置づけです。
アルバムの構成としては[炎~あなたがここにいてほしい]と同様、2分割された[翼を持った豚]に3曲挟まれている全5曲で成り立っている形ですが、[翼を持った豚]はイントロダクション(1分25秒)とエンディング(1分29秒)といった感じです。間の3曲は10分以上の大曲で、いわゆる組曲風の作りになっています。他のプログレ・グループは、includingとして各パートの曲名を並べますが、Pink Floyd はどんなに長い曲でもタイトルは1つだけにしているようです。

アニマルズ

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1.翼を持った豚1 - Pigs On The Wing 1
2.ドッグ - Dogs
3.ピッグス(三種類のタイプ) - Pigs (Three Different Ones)
4.シープ - Sheep
5.翼を持った豚2 - Pigs On The Wing 2

1曲目の[翼を持った豚1]、アコースティックギターとボーカルだけの語りかけるようなシンプルな曲です。
2曲目の[ドッグ]は、このアルバムで一番長い17分超のエレキサウンドの楽曲です。David Gilmour のボーカルとギターから徐々にバンドサウンドが組み立てられ、ギターとキーボードの間奏と犬の鳴き声の後、またボーカルパートが始まります。次の間奏部分では「o---u」というボーカル最後のフレーズが延々と繰り返されフェードアウトしてから、また犬の鳴き声のサウンドコラージュが入り、あらためて曲の最初部分のサウンドに戻ったかのような展開に続き、Roger Waters の「Who was」で始まる歌詞部分で最後の盛り上がりを見せて終わる形です。
3曲目の[ピッグス(三種類のタイプ)]は、オルガンのようなリフレインに乗せてボーカルが始まり、若干ポップな味付けで曲が進んでいきますが、間奏部分では多少単調なギターストロークとキーボードサウンドの繰り返しの中、豚の鳴き声が聞こえ、そしてボーカルパートが現れて最後はギターソロでエンディングを迎えます。
4曲目の[シープ]は、幻想的な雰囲気で始まりますが、ボーカルが入るとハードロック風へと変化していき、けっこう重めのリズムセクションで曲が進んでいきます。途中で、漂うようなシンセサイザーの中、歪んだボイスが現れますが、またボーカルパートが始まると、今後はヘビィメタル調になり、最後はエレクトリカルなアンサンブルで締めくくります。フェードアウトする途中、鳥のさえずりや動物の鳴き声の演出が施されます。
5曲目の[翼を持った豚2]は、1曲目の歌詞違いがリプライズされる形で、静かにアルバム全体の幕をおろします。
Animals_CD_inner_image
2曲目の[ドッグ]と4曲目の[シープ]は、アルバム[炎~あなたがここにいてほしい]製作時点で、それぞれ[You've Got To Be Crazy][Raving & Drooling]という楽曲で作られていたのですが、ライブ音源が海賊盤として発売され、その海賊盤は相当数流通してしまったため、[炎~あなたがここにいてほしい]には収録されず、今回[アニマルズ]に歌詞と曲のアレンジを変えて収録することとなったものです。
[You've Got To Be Crazy]と[Raving & Drooling]は、「Why Pink Floyd…?」第2段のアルバム[炎~あなたがここにいてほしい]のデラックスエディションとコレクターズボックスの DISC 2 に、1974年11月ウェンブリーでのライヴ音源が収録されていますので、聴き比べてみてください。

炎 デラックス・エディション

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アルバム[アニマルズ]は、全体の印象としてハードロック・ティストが感じられ、今までの Pink Floyd のイメージとは異なっているものでしたが、全英2位・全米3位を記録し、400万枚程の売上となりました。バターシー発電所の上空にブタの巨大風船を浮かべたジャケットが評判となり、ロンドン五輪でも同じモチーフが使われ、「Why Pink Floyd…?」のキャンペーンの一環として再びブタの風船がバターシー発電所で舞っています。ブタの風船(愛称;Algie)は、いまや Pink Floyd のシンボルの一つと位置づいています。
何かテーマをもって表現するという[アニマルズ]での発想は、次のコンセプトアルバム[ザ・ウォール]の構想につながっていきます。

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Why Pink Floyd…?」キャンペーン第1段[狂気]は、こちら
Why Pink Floyd…?」キャンペーン第2段[炎~あなたがここにいてほしい]は、こちら
Why Pink Floyd…?」キャンペーン第3段[ザ・ウォール]は、こちら
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2013-08-28 : プログレッシブロック :

閃光~アンダーソン・ブルーフォード・ウェイクマン・ハウ~

Pink Floyd の日本向けデジタル・ダウンロード限定の最新ベスト・アルバムに[閃光]という邦題タイトルが付けられていますが、今から25年ほど前にも、プログレッシヴ・ロック系で同名のアルバムがリリースされています。アーティストは、Anderson Bruford Wakeman Howe というグループです。この名前でプログレ系ということから、おわかりいただける通り、YES メンバーの Jon AndersonBill BrufordRick WakemanSteve Howe のFamilyNameが並べられているものです。
このグループは、[ロンリーハート(90125)]の大成功をおさめた YES が、コマーシャリズムに迎合するようになったとして幻滅を感じた Jon Anderson が脱退して、黄金期と呼ばれる[こわれもの(Fragile)][危機(Close To The Edge)]の頃のサウンドを再現しようと考え、その当時のメンバーを集結させたバンドです。まず、ASIA を辞めてフリーになっていた Steve Howe と意気投合し、次に80年代クリムゾンが活動停止し独自にジャズ系バンドで活動していた Bill Bruford を誘い、その際 King Crimson でリズムを構成していたベーシストの Tony Levin も参加することになります。最後に Rick Wakeman も合流し、YES に対抗する形のグループができあがります。Jon Anderson は自分が組み立てたグループと、未だ存続していた YES を合体させようと試みたのですが、YES 側メンバーの反発があり諦めたという話があり、そこでメンバー名を羅列するグループ名(略称 ABWH)で活動することとなったということです。
ABWH_CD_image ABWH_CD_book
このグループのファースト・アルバムが[閃光(Anderson Bruford Wakeman Howe)]で、邦題としては[閃光]という名称が与えられていますが、原題はグループ名のみです。ジャケットのデザインについても黄金期の再現ということで Roger Dean に依頼していますが、どちらかというと ASIA っぽいデザインでポップな印象で描かれています。そして、収録曲も、発表当時(1989年)の音楽シーンの影響もあり、プログレッシヴ・ポップス風の楽曲になっています。
Jon AndersonBill Bruford のエレクトリック・パーカッションを気に入り、それに合わせてスティックベースの Tony Levin が加入した形であり、そのため独特のリズムサウンドが展開されています。また、邦題が付かなかった7曲目の[TEAKBOIS]はラテンミュージックのようで、けっこう異質感があります。そんな中、Jon Anderson の透明感のあるボーカルが、5曲目の[ザ・ミーティング]で Rick Wakeman のピアノ、9曲目の[レッツ・プリテンド]で Steve Howe のギターとコラボして、アコースティックな雰囲気も醸し出しています。ちなみに、8曲目の[オーダー・オブ・ザ・ユニバース]は、イントロ部分が報道特集番組「ザ・スクープ」のテーマソングとして継続的に使用されており、日本人の耳に馴染んでいる曲です。
YES 黄金期のメンバーによるプログレの薫りがふんだんでバリエーション豊かなアルバムといえます。80年代後半のビートがきいたエンターティメント重視のきらびやかな音楽を Jon Anderson が中心となってプログレ風に解釈したという感じです。

閃光

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1.テーマ - Themes
-1.サウンド - Sound
-2.セカンド・アテンション - Second Attention
-3.ソウル・ウォーリアー - Soul Warrior
2.フィスト・オブ・ファイアー - Fist Of Fire
3.ブラザー・オブ・マイン - Brother Of Mine
-1.ビッグ・ドリーム - The Big Dream
-2.ナッシング・キャン・カム・ビトゥイーン・アス - Nothing Can Come Between Us
-3.ロング・ロスト・ブラザー・オブ・マイン - Long Lost Brother Of Mine
4.バースライト - Birthright
5.ザ・ミーティング - The Meeting
6.クァルテット - Quartet
-1.アイ・ワナ・ラーン - I Wanna Learn
-2.シー・ギヴズ・ミー・ラヴ - She Gives Me Love
-3.フー・ワズ・ザ・ファースト - Who Was The First
-4.アイム・アライヴ - I'm Alive
7.TEAKBOIS
8.オーダー・オブ・ザ・ユニバース - Order Of The Universe
-1.オーダー・テーマ - Order Theme
-2.ロック・ギヴズ・カリッジ - Rock Gives Courage
-3.イッツ・ソー・ハード・トゥ・グロウ - It's So Hard To Grow
-4.ザ・ユニバース - The Universe
9.レッツ・プリテンド - Let's Pretend
ABWH_menber
ABWH は好意的な評価を得て、ライブツアーが[イエス・ミュージックの夜(An Evening Of Yes Music Plus)]としてリリースされ、順調な活動を展開しますが、オリジナルの YES は活動が停滞気味となり、結局 Jon Anderson の構想に乗ることとなります。ABWH のセカンドアルバムとして計画されていた[ダイアログ(Dialogue)]に YES の新曲を加えて YES 名義の[結晶(Union)]というアルバムとしてリリースします。Jon Anderson は再び Union することを前提に一時的なプロジェクト名としてメンバー名だけのグループ名称としておいたのかもしれません。現在、ABWHYES のHP[Yesworld]の中で、YES の歴史のひとつとして語られる存在となっています。



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百花繚乱~ピンク・フロイド

Why Pink Floyd…?」キャンペーンの第2段では、アルバム[炎~あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)]の他に最新ベスト・アルバム[百花繚乱(A Foot In The Door:The Best Of Pink Floyd)]をリリースしています。
Why Pink Floyd…?」では、アルバム[狂気(The Dark Side Of The Moon)]・[炎~あなたがここにいてほしい]・[ザ・ウォール(The Wall)]の3枚のアルバムのコレクターズ・ボックスを発表しており、ベスト・アルバム[百花繚乱]もこの3枚のアルバムを中心とした選曲になっています。
 狂気…5曲(7.8.9.15.16) / …3曲(5.6.14) / ザ・ウォール…4曲(1.3.4.10)
 夜明けの口笛吹き…1曲(2) / ファイナル・カット…1曲(13) / …1曲(12) / …1曲(11)
[狂気]以前の曲は、デビューアルバム[夜明けの口笛吹き]からの[シー・エミリー・プレイ]の1曲のみです。
James Guthrie の手により、リマスタリング音源をほとんど曲間を無くし、全曲を連続してつなげたスタイルにしたもので Pink Floyd のメンバーが公認したというベスト盤ということです。

百花繚乱~ベスト・オブ・ピンクフロイド~

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1. ヘイ・ユー - Hey You (2011-Remaster)
2. シー・エミリー・プレイ - See Emily Play
3. ザ・ハピエスト・デイズ・オブ・アワ・ライヴズ - The Happiest Days Of Our Lives (2011-Remaster)
4. アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール (パート2) - Another Brick In The Wall pt2 (2011-Remaster)
5. 葉巻はいかが - Have A Cigar (2011-Remaster)
6. あなたがここにいてほしい - Wish You Were Here (2011-Remaster)
7. タイム - Time (Edit)
8. 虚空のスキャット - The Great Gig In The Sky (2011-Remaster)
9. マネー - Money (2011-Remaster)
10. コンフォタブリー・ナム - Comfortably Numb (2011-Remaster)
11. 運命の鐘 - High Hopes (Edit)
12. 幻の翼 - Learning To Fly
13. ザ・フレッチャー・メモリアル・ホーム - The Fletcher Memorial Home
14. クレイジー・ダイアモンド (パート1-5) - Shine On You Crazy Diamond (Edit)
15. 狂人は心に - Brain Damage (2011-Remaster)
16. 狂気日食 - Eclipse (2011-Remaster)

このアルバムの原題は「A Foot In The Door」といいますが、これはセールス技法のひとつで、例えば訪問販売した時にドアの隙間に片足を差し込んで「ちょっと御挨拶だけでも」といって玄関まで入り込み、続けて商品を売り込むという手法です。Pink Floyd も「まずはちょっと聴いてみてください」と、どこかで一度は聴いた記憶があるような曲を並べたという感じで、この先、他のアルバムも購入してくださいね!という気持ちなのでしょう。「百花繚乱」という邦題は、はたして彼らの意図が表されているといえるのでしょうか・・・ベスト盤という意味ではぴったりマッチしてますが。


ところで、日本向けのデジタル・ダウンロード限定のベスト・アルバムもリリースされています。こちらには[閃光]という邦題タイトルが付けられています。特に日本で人気の曲が、発表順に並んでいるスタイルになっています。
[吹けよ風、呼べよ嵐]は、プロレスラー Abdullah the Butcher (アブドーラ・ザ・ブッチャー) の入場テーマ曲として有名になっています。

The Best Of Pink Floyd: A Foot In The Door (2011 - Remaster)

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1. 天の支配 - Astronomy Domine ~ 収録アルバム[夜明けの口笛吹き]
2. 光を求めて - Let There Be More Light ~ 収録アルバム[神秘]
3. ナイルの歌 - The Nile Song ~ 収録アルバム[モア]
4. ユージン斧に気をつけろ - Careful With That Axe Eugene (Single - Mono Version) ~ Live Version 収録アルバム[ウマグマ]
5. 原子心母 - Atom Heart Mother Suite ~ 収録アルバム[原子心母]
6. 吹けよ風、呼べよ嵐 - One Of These Days ~ 収録アルバム[おせっかい]
7. フリー・フェア - Free Four ~ 収録アルバム[雲の影]
8. タイム - Time (Edit) ~ 収録アルバム[狂気]
9. マネー - Money ~ 収録アルバム[狂気]
10. クレイジー・ダイアモンド (パート1-5) - Shine On You Crazy Diamond (Edit) ~ 収録アルバム[]
11. あなたがここにいてほしい - Wish You Were Here ~ 収録アルバム[]
12. アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール (パート2) - Another Brick In The Wall pt2 ~ 収録アルバム[ザ・ウォール]
13. ヘイ・ユー - Hey You ~ 収録アルバム[ザ・ウォール]
14. 幻の翼 - Learning To Fly ~ 収録アルバム[]
15. 運命の鐘 - High Hopes (Edit) ~ 収録アルバム[]

※[ユージン斧に気をつけろ]は、イギリスで5枚目のシングルのB面曲で、ライブバージョンが[ウマグマ]に収録されています。

アルバムとしてダウンロードすると 1500円 ですが、各曲をそれぞれ購入すると合計 4500円 となってしまうので、3000円分お得になっています。



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tag : ピンク・フロイド

2013-06-20 : プログレッシブロック :

炎~あなたがここにいてほしい~ピンク・フロイド

Pink Floyd と契約更新した EMI が行なった「Why Pink Floyd…?」キャンペーンの第2段は、アルバム[炎~あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)]の5枚組コレクターズ・ボックス・セットと2枚組デラックス・エディション、そして最新ベスト・アルバム[百花繚乱(A Foot In The DoorThe Best Of Pink Floyd)]のリリースで、2011年11月9日に発売されました。

[狂気(The Dark Side Of The Moon)]が全世界大ヒットを記録して音楽的にも商業的にも大成功を収めた後、新たなアルバムの製作を試みますが、自信作を発表したという満足感や大成功による注目や期待からの重圧などにより、思うように製作が進まず、効果音を巧みに利用した経験から、楽器を一切使わず日用品を使って演奏するというアイデアによる組曲「Household Objects」を試してみるもののうまくいかず断念することとなります。コンサートツアーで、新曲「Shine on you crazy diamond」「You've gotta be crazy」「Raving and drooling」などが披露し、次のアルバムに収録する予定でしたが、このコンサートが収録された海賊盤[British Winter Tour]が大いに売れるという事態となり、収録内容の見直しが図られることとなりました。幾多の困難の末、1975年に2年ぶりとなる新作[炎~あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)]の発売に至りましたが、[狂気(The Dark Side Of The Moon)]に比べ内容が地味という評価を受けたものの、全米・全英ともに1位を記録します。
炎 あなたがここにいてほしい炎 あなたがここにいてほしい
(2011/09/28)
ピンク・フロイド

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1.クレイジー・ダイアモンド(第1部) - Shine On You Crazy Diamond (Part.I~V)
2.ようこそマシーンへ - Welcome To The Machine
3.葉巻はいかが - Have A Cigar
4.あなたがここにいてほしい - Wish You Were Here
5.クレイジー・ダイアモンド(第2部) - Shine On You Crazy Diamond (Part.VI~IX)

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アルバムは、コンサートツアーで発表された「Shine on you crazy diamond」を2つに分け、その間に3曲を挟むという5曲構成で作られています。1曲目と5曲目の「クレイジー・ダイアモンド」は、かつてのリーダー Syd Barrett に捧げられた曲といわれており、代役として加入した David Gilmour によるギターが曲全体を悲しく強く印象的に彩っています。1曲目のPart.Vで、次のリーダーとなった Roger Waters によるボーカルが静かにそしてしっかりと聴かせるように始まります。
2曲目の「ようこそマシーンへ」は、機械製造工場のようなSound Effectが次第に楽器音に入れ替わっていきます。「マシーン」とは Pink Floyd を取り巻く音楽業界をお金儲けの「機械」と捉え、その抑圧や強制に対する怒りや絶望を David Gilmour が悲痛な叫びとして表現し、曲の最後は工場からパーティー会場へと移動し騒がしさの中で笑い声が遠くなっていくという情景を表現した効果音で終わります。
3曲目「葉巻はいかが」は、このアルバムの中で一番ロックテーストが強い楽曲ですが、Roger Waters が「これがリアリズム」と語っている、ストレートに Pink Floyd を取り巻く音楽業界を取り上げた歌詞で、David Gilmour は歌えないといい、イギリスのカリスマ的フォークロックシンガーである Roy Harper にボーカルを依頼したといわれています。
3曲目のエンディングから4曲目にかけては、ラジオの選局をするかのようなSEが使われています。そして、ラジオから流れてくるメロディに合わせてアコースティックギターが弾かれるという形で始まる4曲目の「あなたがここにいてほしい」は、Syd Barrett への思いが込められているものですが、2曲目と3曲目で感じた社会から受ける疎外感を解ってもらえる誰かを欲している気持ちを表現した曲で、淡々とそして切々と語りかけるブルース風のバラードといえます。この曲もロンドン五輪で演奏されましたが、Pink Floyd メンバーは Nick Mason のみで、他は GenesisMike Rutherford と、2011年にデビューアルバム[]が全英1位となった Ed Sheeran でした。
風の音を模したSEが橋渡しとなって最終曲「クレイジー・ダイアモンド」のPart.VIにつながります。こちらのパートでも David Gilmour のギタープレイが印象的ですが、Part.VIIのボーカルに続きPart.VIIIでジャムセッション風のファンキーな曲調になった後、PartIXは Rick Wright 作のシンセサイザー中心のゆったりとした展開へと変わりエンディングとなります。
このアルバムのレコーディング中に、丸々と太り頭が禿げ上がった Syd Barrett がスタジオを訪れたという話があります。「あなたがここにいてほしい」という相手が現れたわけですが、以前とあまりにも変わり果てた風貌のため、当初は誰も気付かなかったとのことです。「デブでよろよろの太陽」といった感じだったんでしょうか?

Wish_You_Were_Here_LP_image
アルバムのデザインは、またもやヒプノシスによるもので、黒色の不透過シュリンクラップに包まれ中が見えないという状態で発売され、ラップを破くと体が燃えている男が握手をしている写真(今のCDジャケット写真)が現れるというものです。このカバー写真から邦題の「」が名付けられたようですが、「あなたがここにいてほしい」というタイトルはメンバーが日本側に指定してきたものとのことです。
Why Pink Floyd…?」のキャンペーンでリリースされたボックスセットでは、砂漠に立つ表情のない男の写真が採用されています。
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コレクターズ・ボックス・セット 収録曲
Disc 1 CD
2011年ジェームズ・ガスリーによるデジタル・リマスタリング
1.クレイジー・ダイアモンド(パート1~5) - Shine On You Crazy Diamond (Part.I~V)
2.ようこそマシーンへ - Welcome To The Machine
3.葉巻はいかが - Have A Cigar
4.あなたがここにいてほしい - Wish You Were Here
5.クレイジー・ダイアモンド(パート6~9) - Shine On You Crazy Diamond (Part.VI~IX)

Disc 2 CD
ライブ音源及びスタジオ・レコーディング(未発表)
1. クレイジー・ダイアモンド - Shine On You Crazy Diamond (Live At Wembley 1974)
2. レイヴィング・アンド・ドルーリング - Raving And Drooling (Live At Wembley 1974)
3. ユーヴ・ゴット・トゥ・ビー・クレイジー - You've Got To Be Crazy (Live At Wembley 1974)
4. ワイン・グラシズ - Wine Glasses (from the 'Household Objects' project)
5. 葉巻はいかが - Have A Cigor (Alternative Version)
6. あなたがここにいてほしい - Wish You Were Here (with Stephane Grappelli)

Disc 3 DVD AUDIO
①2009年ジェームズ・ガスリーによる5.1サラウンド・ミックス…448kbpsスタンダード・レゾリューション・オーディオ
②ブライアン・ハンフリーズによるクアド・ミックス…448kbpsスタンダード・レゾリューション・オーディオ
③リニアPCMオリジナル・ステレオ・ミックス
④2009年ジェームズ・ガスリーによる5.1サラウンド・ミックス…640kbpsハイ・レゾリューション・オーディオ
⑤ブライアン・ハンフリーズによるクアド・ミックス…640kbpsハイ・レゾリューション・オーディオ
収録曲はCD1と同じ

Disc 4 DVD AUDIO VISUAL
①コンサート・スクリーン・フィルム(1975年)リニアPCMステレオ
②コンサート・スクリーン・フィルム(1975年)5.1サラウンド・ミックス…448kbps
1.クレイジー・ダイアモンド(パート1) - Shine On You Crazy Diamond (Part.I)
2.クレイジー・ダイアモンド - Shine On You Crazy Diamond
3.ようこそマシーンへ - Welcome To The Machine
③ストーム・トーガソン・ショート・フィルム(2000年)…リニアPCMステレオ

Disc 5 Blu-ray AUDIO & AUDIO VISUAL
①2009年ジェームズ・ガスリーによる5.1サラウンド・ミックス…96kHz/24-bitハイ・レゾリューション・オーディオ
②1973年オリジナル・ステレオ・ミックス…96kHz/24-bitハイ・レゾリューション・オーディオ
③ブライアン・ハンフリーズによるクアド・ミックス…96kHz/24-bitハイ・レゾリューション・オーディオ
収録曲はCD1と同じ
④コンサート・スクリーン・フィルム(1975年)リニアPCMステレオ
⑤コンサート・スクリーン・フィルム(1975年)5.1サラウンド・ミックス…448kbps
1.クレイジー・ダイアモンド(パート1) - Shine On You Crazy Diamond (Part.I)
2.クレイジー・ダイアモンド - Shine On You Crazy Diamond
3.ようこそマシーンへ - Welcome To The Machine
⑥ストーム・トーガソン・ショート・フィルム(2000年)…リニアPCMステレオ

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Pink Floyd/炎 ~あなたがここにいてほしい~コレクターズ・ボックス 2CD+2DVD+1Blu-rayDisc+写真集+グッズ (完全初回限定盤) 価格 ¥16,000


Pink Floyd/炎 ~あなたがここにいてほしい~ 1CD 価格 ¥2,600




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tag : ピンク・フロイド

2013-05-22 : プログレッシブロック :

狂気~ピンク・フロイド

最近、結成○周年や発売○年記念というイベントを多く見かけます。1973年3月24日に、Pink Floyd の7thアルバム[狂気(The Dark Side Of The Moon)]が発売されてから40年が経過しました。ビルボードTOP200に741週(15年間)チャート・インし、カタログチャートでは1,630週(30年)以上ランクインするというロングセラーのギネス記録を打ち立てたアルバムで、プログレッシヴ・ロックというより音楽というカテゴリーの代表作といってもいい歴史に刻むべき芸術作品といえるものかもしれません。
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建築学校の同級生であった Roger WatersRick WrightNick Mason の3人がバンドを結成し、しばらくして旧友の Syd BarrettBob Klose を誘い、Pink Floyd Sound というバンド名を付けます(Syd Barrett が好きなブルースミュージシャンの Pink AndersonFloyd Council から命名したということのようです)。Syd Barrett が曲を作り始めグループのキーマンとなり、その感性をグループの軸に据えるようになると、方向性の違いから Bob Klose が脱退し、そしてバンド名を Pink Floyd へと改名します。サイケデリック・ロック全盛の時代にマッチし、シングル・アルバムともにヒットしますが、Syd Barrett がLSD中毒となりバンド活動に障害が出るようになってしまい、その代わりとして昔からの友人である David Gilmour が加入することとなり、音楽の方向性を転向させることになります。
・シド・バレット(Syd Barrett) - Guitar Vocal
・ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters) - Bass Vocal
・リック・ライト(Rick Wright) - Keyboard Vocal
・ニック・メイスン(Nick Mason) - Drums Percussion
・デヴィッド・ギルモア(David Gilmour) - Guitar Vocal
建築学校出身ということから楽曲の構成力を意識した作品を作るようになり、映画のサウンド・トラックにも関わることで表現の多様性を育んでいきます。実験音楽や前衛芸術を吸収する中から、オーケストラを取り入れたロック・シンフォニーのアルバム[原子心母(Atom Heart Mother)]をリリースし、全英1位を獲得することとなります。次の[おせっかい(Meddle)]は全英3位となったアルバムですが、初めて自分たち自身で作りたいものを作り上げた作品で、音楽的に飛躍するきっかけとなったものであり、このアルバム収録中に Roger Waters は「Dark side of the moon」という詞を書き下ろしています。それを「人間の内面に潜む狂気」をテーマにした組曲「A Piece For Assorted lunatic」として構築し、ライブで披露しながらアレンジが施され1973年にアルバム[狂気(The Dark Side Of The Moon)]として完成させます。そして全米No1を記録し、全世界で5,000万枚以上の売上といわれる商業的な大成功を収めることとなります。

狂気狂気
(2011/09/28)
ピンク・フロイド

商品詳細を見る

1-1.スピーク・トゥ・ミー - Speak To Me
1-2.生命の息吹 - Breathe
2.走り回って - On The Run
3.タイム - Time
4.虚空のスキャット - The Great Gig In The Sky
5.マネー - Money
6.アス・アンド・ゼム - Us And Them
7.望みの色を - Any Colour You Like
8.狂人は心に - Brain Damage
9.狂気日食 - Eclipse

全体で1つの作品というトータル・コンセプトアルバムとして考えられていて、曲間は無く自然につながって聴くことができるように作られています。(発表当時はLPでしたので、A面最後の「虚空のスキャット」とB面最初の「マネー」の間は途切れてしまいます)
1曲目は、心臓の鼓動音から静かに始まって時計の秒針の音やレジの音に不気味な笑い声が混じりあっていくという効果音のみで作られているのが「スピーク・トゥ・ミー」の部分で、続けて叫び声のようなスキャットの後で「生命の息吹」のバンド演奏が緩やかに始まりボーカルが続いていくという構成になっています。
2曲目の「走り回って」はシンセサイザーによるインスト・ナンバーで、走り回る足音や男の話し声や笑い声などのコラージュの最後に爆発音が入った後、けたたましい時報音に驚かされます。
この時報音から始まる軽快なロック・ナンバーが3曲目の「タイム」で、途中には歪んだギターソロがはさんであり、エンディングには「生命の息吹」がリプライズされるという形になっています。
虚空のスキャット」という4曲目は、ピアノとオルガンをバックに Clare Torry のスキャットが響き渡るというものですが、「言葉はいらないんだ、歌だけで人の誕生から死までを歌いあげてくれ」と言われて、彼女が即興で仕上げたものとのことです。
5曲目の「マネー」は全米13位となったアルバムを代表する曲ですが、レコード会社が勝手にシングル・カットしたことに対しメンバーが激怒したといわれ、本国イギリスではシングルになっていません。レジスターと小銭の効果音が繰り返されテンポを刻むイントロが次第にドラムとベースに代わりハード・ロック風の曲になっていきます。間奏部分ではサックス・ソロに続いて、リズムが変わりヘビィなギター・ソロが繰り広げられて、またボーカル・パートに戻った後、低いボイスが流れたままオルガンの音が大きくなって次の曲へとバトンタッチされます。
6曲目「アス・アンド・ゼム」はオルガン音に続き、ピアノを含むバンドサウンドが始まるとサックスがメロディを奏でて、ボーカルにつなげます。サビの部分に向かって厳かに盛り上がっていくパターンが重なってから、メランコリックなサックスがゆるやかに流れていき、またサビのパートになります。
コーラスがふっと終わると7曲目の「望みの色を」になり、緩やかな雰囲気のシンセサイザー・アンサンブルのインストですが、途中からギター・パートになってざわめく感じに変わります。
8曲目の「狂人は心に」は次の「狂気日食」とともにアルバムのエンディングを飾るロック・ナンバーで、渋めのボーカルからドラマティックにコーラスが入り、アルバム・タイトルの“Dark Side Of The Moon”という歌詞が披露されます。
笑い声とドラムロールの後、9曲目の「狂気日食」につながり壮大重厚なコーラスでクライマックスを迎え、最後は心臓の鼓動音で静かに終わりアルバムの幕が下ろされます。
この「狂気日食」は、2012年ロンドン五輪の開会式で聖火台に点火されスタジアム全体に花火に包まれるという最高潮の場面で使われていました。Pink Floyd はイギリスを代表するグループの一つとして、ロンドン五輪ではところどころで楽曲やモチーフが使用されていて、アルバム[アニマルズ(Animals)]のイメージキャラであるのバルーンが泳いでいたり、3曲目「タイム」の目覚まし音が響き渡ったり、アルバム[炎~あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)]の表題曲が歌われたりしています。
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このアルバムは Pink Floyd の作品であるとともに、音響効果をサポートしたエンジニアの Alan Parsons の名を高めた作品ともいえます。あまりにも長いレコーディング作業により正常に音を判断できない状態に陥ったとして、Chris Thomas にサポートを依頼したというほどの力作です。また、アルバム・ジャケットを担当したのは Hipgnosis というデザイングループの Storm ThorgersonSyd Barrett の同級生なのですが、光のプリズムを表現したデザインはロック史に残る名作といわれています。

2011年5月20日、Pink Floyd と契約更新した EMI が「Why Pink Floyd…?」と題した世界的なリリース・キャンペーンを行なうと発表し、各アルバムのリマスター盤やボックスセットなどを発売しました。アルバム[狂気(The Dark Side Of The Moon)]は、2011年9月26日に6枚組コレクターズ・ボックス・セットと2枚組デラックス・エディションといった形態でリリースされており、イギリスで11位、アメリカで12位、日本では17位にチャートインしたようです。さすがモンスター・アルバムです。
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コレクターズ・ボックス・セット 収録曲
Disc 1 CD
2011年ジェームズ・ガスリーによるデジタル・リマスタリング
1.スピーク・トゥ・ミー - Speak To Me
2.生命の息吹 - Breathe
3.走り回って - On The Run
4.タイム - Time
5.虚空のスキャット - The Great Gig In The Sky
6.マネー - Money
7.アス・アンド・ゼム - Us And Them
8.望みの色を - Any Colour You Like
9.狂人は心に - Brain Damage
10.狂気日食 - Eclipse

Disc 2 CD
1974年ウェンブリーでの[狂気]ライブ音源(2011年ミックス)
収録曲はCD1と同じ

Disc 3 DVD AUDIO
①2003年ジェームズ・ガスリーによる5.1サラウンド・ミックス…448kbpsスタンダード・レゾリューション・オーディオ
②2003年ジェームズ・ガスリーによる5.1サラウンド・ミックス…640kbpsハイ・レゾリューション・オーディオ
③LPCMステレオ・ミックス
④アラン・パーソンズによるクアド・ミックス…448kbpsスタンダード・レゾリューション・オーディオ
⑤アラン・パーソンズによるクアド・ミックス…640kbpsハイ・レゾリューション・オーディオ
収録曲はCD1と同じ

Disc 4 DVD AUDIO VISUAL
①1972年ブライトンでのライブ
1.ユージン、斧に気をつけろ - Careful With That Ave, Eugene
2.太陽讃歌 - Set The Controls For The Heart Of The Sun
②[狂気]2003年製作ドキュメンタリー映像(EPK)
③コンサート・スクリーン・フィルム…リニアPCMステレオ/5.1サラウンドミックス
1974年イギリス・ツアー 1974年フランス・ツアー 1975年北米ツアー

Disc 5 Blu-ray AUDIO & AUDIO VISUAL
①2003年ジェームズ・ガスリーによる5.1サラウンド・ミックス…96kHz/24-bitハイ・レゾリューション・オーディオ
②1973年オリジナル・ステレオ・ミックス…96kHz/24-bitハイ・レゾリューション・オーディオ
③アラン・パーソンズによるクアド・ミックス…96kHz/24-bitハイ・レゾリューション・オーディオ
収録曲はCD1と同じ
④1972年ブライトンでのライブ
1.ユージン、斧に気をつけろ - Careful With That Ave, Eugene
2.太陽讃歌 - Set The Controls For The Heart Of The Sun
⑤[狂気]2003年製作ドキュメンタリー映像(EPK)
⑥コンサート・スクリーン・フィルム…リニアPCMステレオ/5.1サラウンドミックス
1974年イギリス・ツアー 1974年フランス・ツアー 1975年北米ツアー

Disc 6 CD
①1972年アラン・パーソンズによるアーリー・アルバム・ミックス
収録曲はCD1と同じ
②未発表音源
1.ハード・ウェイ - The Hard Way (from 'Household Objects' project)
2.アス・アンド・ゼム - Us And Them (Richard Wright Demo)
3.トラベル・シークエンス - The Travel Sequence (Live in Brighton June 1972)
4.モータリティー・シークエンス - The Mortality Sequence (Live in Brighton June 1972)
5.望みの色を - Any Colour You Like (Live in Brighton June 1972)
6.トラベル・シークエンス - The Travel Sequence (studio recording 1973)
7.マネー - Money (Roger Waters demo)

The_Dark_Side_Of_The_Moon_BOX_GOODS


Pink Floyd/狂気<期間限定特別価格盤> 1CD 価格 ¥2,100




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2013-04-22 : プログレッシブロック :

GREATEST EVER! PROG ROCK

イギリスの Union Squere Music が、GREATEST EVER! という廉価コンピレーションCDシリーズを販売しています。音楽ジャンルや年代などいろいろなテーマに沿った楽曲を集めているのですが、その中に PROG ROCK というプログレッシヴ・ロックと思われる特集CDがあります。PROG ROCK というタイトルになってはいるのですが、よくいわれるプログレ4バンドのうち、Yes の曲は収録されていますが、King CrimsonEmerson,Lake & PalmerPink Floyd の曲はなく、Blue Oyster CultJefferson AirplaneNazareth といったハード・ロック系や、ジャズ・ロックThe Mahavishnu OrchestraIan Gillan Band といったグループの曲が選ばれています。プログレ系のバンドである CamelCurved AirThe Moody BluesGentle GiantRick Wakeman の曲も収録されていますし、カンタベリー系の CaravanMatching Mole やシンセ系の Tangerine Dream も含まれてはいます。しかし、クラシカルロック風のプログレサウンドよりは、Uriah HeepHawkwind といったプログレハード系といった感じの曲が大半を占めており、メタルクリムゾン(King Crimson [太陽と戦慄][暗黒の世界][レッド])の曲が含まれていないのが残念なところです。
Greatest Ever Prog Rock [GTSTCD067]

このCDは Tower Records だと1,000円で購入できる3枚組40曲入りのもので、ふだんあまり聴くことのない曲と出会えるお得な一品ではないかと思います。

Disc 1
1.Roundabout (Single Version) : Yes
2.In The Land Of Grey And Pink : Caravan
3.I Can't Take No More : Atomic Rooster
4.Metrognome : Camel
5.White Rabbit : Jefferson Airplane
6.Hold Your Head Up : Argent
7.(Don't Fear) The Reaper : Blue Oyster Cult
8.Every Mother's Son : Traffic
9.Sea Of Immortality : Quintessence
10.Dolphin Dance : Tangerine Dream
11.Three Sisters : Affinity
12.Amuso Fi (Single Version) : Zzebra
13.This Flight Tonight : Nazareth
14.Empires Never Last : Galahad
Disc 2
1.The Four Horsemen : Aphrodite's Child
2.Back Street Luv : Curved Air
3.Meeting Of The Spirits : The Mahavishnu Orchestra
4.Pantagruel's Nativity : Gentle Giant
5.Faith Healer : Sensational Alex Harvey Band
6.Lost In My Dream : Spooky Tooth
7.Frankenstein : The Edgar Winter Group
8.Shot Down In The Night (Single Edit) : Hawkwind
9.Where : Consortium
10.No Chance : Warhorse
11.Child In Time : Ian Gillan Band
12.Born Brilliant : IQ
13.Creepshow : Twelfth Night
Disc 3
1.Anne Of Cleves : Rick Wakeman
2.The Kettle : Colosseum
3.Fresh Garbage : Spirit
4.MacArthur Park : Beggar's Opera
5.Higher And Higher : Moody Blues
6.Rainbow Demon : Uriah Heep
7.Bedside Manners Are Extra : Greenslade
8.O Caroline : Matching Mole
9.Spirit Of Joy : Arthur Brown & Kingdom Come
10.Child Of The Universe (Live) : John Lees' Barclay James Harvest
11.Running Man : Running Man
12.Dust (Radio Edit) : Rob Thompson
13.You're Gone : Marillion

GREATEST EVER! PROG ROCK image

Yes の[ラウンドアバウト(Roundabout)]は、Rick Wakeman が加入し Yes サウンドが決定づけられた[こわれもの(Fragile)]の1曲目に収録されている曲で、全米チャート13位というヒットを記録しています。現在、TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のエンディング曲として使用されている影響で、音楽配信サイトmoraの1/31洋楽リアルタイムランキングで1位、1/31付洋楽デイリーランキングで2位となり、AmazonのMP3配信でも「ロックのベストセラー」ランキング3位、「MP3楽曲のベストセラー」ランキング5位になっています。iTunesでも「トップロックソング」ランキング11位という、ひそかなブームになっているようです。

Caravan は、カンタベリー系を代表するグループで、前身は The Wilde Flowers というバンドで、ここを脱退したメンバーが、Soft Machine というもうひとつのカンタベリーを代表するグループを作っています。ロックとジャズの融合を目指し、[グレイとピンクの地(In The Land Of Grey And Pink)]をタイトルとするアルバムはカンタベリーミュージックの代表作といえるものです。

Atomic Rooster は、Carl Palmer が、Emerson,Lake & Palmer を結成する前に所属していたバンドで、「キーボードメインでハード・ロックを演奏する」という EL&P と似たスタイルであり、グループ名をタイトルにしたデビューアルバムはハード・プログレッシヴ・ロックを確立した作品といわれています。[アイ・キャント・テイク・ノー・モア(I Can't Take No More)]は、2作目のアルバム[死の影(Death Walks Behind You)]に収録されているハードロックよりの曲です。

Camel は、叙情派として知られており、ロイヤル・アルバート・ホールでロンドン交響楽団と代表作である3作目のアルバム[白雁(スノーグース)(Music Inspired By The Snow Goose)]の全曲共演を行なっています。[メトロノーム(Metrognome)]は、5作目のアルバム[雨のシルエット(Rain Dances)]に収録されていますが、シンセやエレキが踊るロック色の濃い曲です。このアルバムから、CaravanRichard Sinclair がボーカルを担当することとなり、ゲストミュージシャンには、King CrimsonMel CollinsRoxy MusicBrian Eno が参加するなど、大きくサウンドが変化していくタイミングとなっています。

Jefferson Airplane は、アメリカのサイケデリック・ロックの代表格とみなされるバンドで、マリファナやLSDによるトリップ感をうたった[ホワイト・ラビット(White Rabbit)]は、フラワー・ムーブメントを代表する曲と位置付けられています。アルバム[シュールレアリスティック・ピロー(Surrealistic Pillow)]に収録されており、[あなただけを(Somebody To Love)]もヒットし、ゴールド・ディスクとなっています。Jefferson Airplane は離合集散を繰り返し、Jefferson Starship と改名したり、メンバー間の対立から Starship というバンドができたり、Jefferson Starship - The Next Generation として再結成したり、と様々な経歴を重ねています。

Argent は、The Zombies のリーダー、Rod Argent がグループ解散後に結成したバンドで、Rainbow がカバーしてヒットした[シンス・ユー・ビーン・ゴーン(Since You Been Gone)]や[アイ・サレンダー(I Surrender)]の作者 Russ Ballard がメンバーに入っています。[ホールド・ユア・ヘッド・アップ(Hold Your Head Up)]は全英・全米ともに5位となった曲で、3枚目のアルバム[オール・トゥゲザー・ナウ(All Together Now)]に収録されています。キーボードが特徴的なプログレッシヴ・ポップ・ロックといった感じです。

[死神((Don't Fear) The Reaper)]は Blue Oyster Cult の代表曲で、[タロットの呪い(Agents Of Fortune)]というアルバムに収録されています。Blue Oyster Cult は曲やアルバムの邦題にみられるように、オカルティックなイメージを演出された元祖ヘヴィ・メタルと呼ばれるグループですが、この曲は耳になじみやすいメロディーラインをもつ派手めのハードロックです。

Traffic は、Stevie Winwood が結成したバンドで、Stevie WinwoodCream にいた Eric ClaptonGinger Baker それに FamilyRick Grech とのスーパーグループ Blind Faith に参加したために一旦活動休止したものの、Blind Faith 解体後にまた活動を再開しています。[エブリ・マザーズ・サン(Every Mother's Son)]は、再活動後のアルバム[ジョン・バーレイコーン・マスト・ダイ(John Barleycorn Must Die)]の最後に収録されている、印象的なギターリフで始まり間奏部分ではオルガンが耳に残る7分にわたる曲です。

Quintessence は、インド音楽に影響を受けた Raga Rock のバンドで、メンバーはインド風の名前に改名してしまい、シタールやタンブーラといったインド楽器を組み込んだサウンドを作っていました。[シー・オブ・インポータリティ(Sea Of Immortality)]は、グループ名を付けた2ndアルバムに収録されている曲で、シタールとタンブーラのメンバーが抜け、サイケデリック・ロック色が濃くなったヒッピー系サウンドとなり、曲後半はギターのインタープレイがハードロック風に展開する曲となっています。

ドイツ出身のシンセサイザー・ロックグループが Tangerine Dream で、1970年にデビュー以来、現在まで活動を続けています。シーケンサーを全面的に使った電子音楽を主体とした前衛的な作品を製作していましたが、リズム・メロディ・ハーモニーといった要素を取込むようになり、映画のサウンドトラックの依頼を受けるようになると徐々にBGMとしての聴きやすさに傾き、ニューエイジ・ミュージックというジャンルへと移っていきました。[ドルフィン・ダンス(Dolphin Dance)]は、[アンダーウォーター・サンライト(Underwater Sunlight)]という海の美しさをテーマにしたアルバムの収録曲で、曲名にあるようにダンスを意識したポップな印象のインストゥルメンタルです。

Affinity は、女性ボーカル Linda Hoyle のハスキーな声と Lynton Naiff のオルガンが特徴的なジャズ・ロックバンドです。グループ名がタイトルのデビューアルバム1枚で解散してしまいますが、そのアルバムジャケットは「番傘をさして湖畔に独り佇む女性」という構図の寂寥感が漂う風景画で、このデザインをした Marcus Keef の代表作といわれているものです。5曲目に収録された[スリー・シスターズ(Three Sisters)]は、ハスキーボイスによる歌とともに間奏部分でのオルガンとギターのかけあいが印象的です。

アフロ・ロックバンド Osibisa と、ブラス・ジャズ・ロックバンド If のメンバーを中心に結成されたバンドが Zzebra です。ブルージー・ジャズにアフリカン・パーカッションというアフロ・テイストが加味された音楽で、グループ名を付けられたデビューアルバムに収録されている[アムソフィ(Amuso Fi)]もコンガやサックスが強調されファンクっぽいアフロ・ジャズ・ロックになっています。

Nazareth は、Deep Purple の前座を務めた際に実力を評価されたブリティッシュ・ハードロックバンドで、3枚目のアルバム[ラザマナズ(Razamanaz)]は Roger Glover がプロデュースを担当しています。[恐怖の夜トゥナイト(This Flight Tonight)]は、4枚目のアルバム[威光そして栄誉(Loud 'n' Proud)]からシングル・カットされた Joni Mitchell のカバー曲です。

[エンパイアーズ・ネバー・ラスト(Empires Never Last)]は、シンフォニック・プログレッシヴ・メタルといったサウンドで、Dream Theater と同じように重厚かつ壮麗でドラマティックに展開する構成になっている9分以上の曲です。Galahad は、イギリスの Pomp Melodic Rock の第2世代を代表するバンドの一つで、初期の頃のゆったりとした曲風から徐々にジャズやメタルの要素を取り入れ、ダイナミックでハードな質感に変わり、2003年のアルバム[イヤー・ゼロ(Year Zero)]では、John Wetton がゲストボーカルを担当するなど曲調を変えていき、2007年のアルバム[エンパイアーズ・ネバー・ラスト(Empires Never Last)]でコンセプトがしっかりしたバンド史上最高傑作を作り上げることとなりました。

ロンドンオリンピックで流れていた[炎のランナー(Chariots of Fire)]を作った Vangelis が所属していたギリシャのロックバンドが、Aphrodite's Child です。[4人の騎手(The Four Horsemen)]は、3枚目でラストとなるアルバム[666~アフロディーテズ・チャイルドの不思議な世界(666)]の収録されている曲で、静かに始まりますがサビの部分になるとロックティストが強く出てきます。[666]というアルバムは、新約聖書のヨハネの黙示録を題材としたトータル・コンセプトアルバムで、「4人の騎手」というのは小羊としてのキリストが七つの封印を解いていく際に最初の四つの封印が解かれた時に現れる四騎士を指しているものです。このアルバムには[子羊(The Lamb)]や[第7の封印(The Seventh Seal)]といった曲もあります。

女性ボーカルとヴァイオリンが特徴的な Curved Air の[バック・ストリート・ラヴ(Back Street Luv)]は、2枚目のアルバム[Second Album]からのシングルでボーカル主体の若干ポップでキャッチーなメロディーをもった全英4位となった曲です。女性ボーカルの Sonja Kristina 以外はメンバーチェンジを繰り返したバンドで、最初のヴァイオリニスト Darryl Way が一時離れていた時には、後に Roxy MusicU.K. で活動する Eddie Jobson が加入したり、Curved Air 解散後に The Police のドラマーとなり Sonja Kristina と結婚(後に離婚)する Stewart Copeland が在籍したりしていました。2008年に再結成してアルバム[リボーン(Reborn)]を発表しています。

The Mahavishnu Orchestra は、John Mclaughlin が作ったジャズ・フュージョン・ロックの草分け的なバンドで、マハヴィシュヌ(Mahavishnu)とは John Mclaughlin が崇拝したヒンドゥー教の導師から与えられた名前です。[精霊の出会い(Meeting Of The Spirits)]は、デビューアルバム[内に秘めた炎(The Inner Mounting Flame)]の1曲目で、ヘビィでアグレッシブなベースとドラミングの上でスリリングなギターとヴァイオリンのインタープレイにエレクトリック・ピアノのアドリヴが絡んでくる緊迫感に彩られた楽曲です。メタリックなパワー・リフとめくるめくインプロヴィゼーションが織りなす姿は、まるでメタルクリムゾンであるかのようで、2枚目のアルバム[火の鳥(Birds of Fire)]では全米15位というヒットを記録しています。

DerekRayPhilipShulman 三兄弟を中心に結成された Gentle Giant は、技巧派ジャズ・ロックに転調・変拍子や変則リズムにコーラスワークが加わったプログレッシブ・ロックにハード・ロックやポップスの要素を取り入れていったバンドです。[パンタグリュエルズ・ネイティヴィティ(Pantagruel's Nativity)]は、2ndアルバム[アクワイアリング・ザ・テイスト(Acquring The Taste)]の1曲目で、幻想的な導入部から多彩な楽器とコーラスワークによるめまぐるしく展開していく構成です。曲名の「パンタグリュエルズ」とは、フランス・ルネサンス期の人文主義者フランソワ・ラブレー(François Rabelais)の『パンタグリュエル物語』に出てくる巨人(=ジャイアント)の主人公のことです。

Sensational Alex Harvey Band は、Alex Harvey が結成したバンドで、ハード・ロックを基本にブルースやブギにシャンソンからタンゴ、そしてミュージカル曲など様々なサウンドを吸収し人気グループとなっていきます。[フェイス・ヒーラー(Faith Healer)]は2枚目のアルバム[ネクスト(Next)]に収録されている、いろいろなSoundEffectが盛り込まれていて印象的なギターリフも耳に残るハード・ロックですが、彼らの代表曲のひとつとされており2002年発売のベスト盤のタイトルにもなっています。

二人のオルガン奏者 Gary WrightMike Harrison が中心となって結成された Spooky Tooth は、サイケ・サウンドからゴスペル・フレイバーのヘヴィなアート・ロックへ、そして電子ノイズみたいな実験音楽とバリエーション豊かです。[ロスト・イン・マイ・ドリーム(Lost In My Dream)]はハードロックティストが絶妙な最高傑作といわれる2ndアルバム[スプーキー・トゥー(Spooky Two)]の収録曲で、はオルガンよりもベースとドラムが印象に残り、特にたたみかけるようなドラミングとスキャット風のコーラスが織りなすサウンドはプログレッシヴ・ロックのイメージが漂うスケール感のある独自の世界を描いています。ちなみに、Gary Wright はソロ転向後、シングル[夢織人(Dream Weaver)]で全米チャート3週連続2位、続くシングル[ラヴ・イズ・アライヴ(Love Is Alive)]も2週連続2位という記録を残しています。

Edgar Winter は、兄の Johnny Winter と音楽活動を行なっていましたが、ブルース色の強い Johnny から独立し作ったのが、The Edgar Winter Group です。[フランケンシュタイン(Frankenstein)]は、アルバム[ゼイ・オンリー・カム・アウト・アット・ナイト(They Only Come Out at Night)]の中の1曲で、シングルカットされた[ハンギンアラウンド(Hangin' Around)]のB面曲でしたが、ラジオDJが頻繁にかけることで評判となり、途中でAB面が入れ替えたところ、インストゥルメンタルとしては珍しく全米No1ヒットとなりました。この曲は、兄 Johnny と一緒に演奏していた頃のレパートリーで9分を超える長さであり、ラジオでかけてもらうために録音されたテープを切り貼りして作ったということから、フランケンシュタインの容貌になぞらえてネーミングされたということです。

サイケデリック・バンドとして有名な Hawkwind は初期の頃のメンバーであるSF作家 Michael Moorcock により、宇宙的な世界観も表現しスペース・(サイケデリック・)ロックともいわれています。彼らは、ヒッピー文化の影響からドラッグを音楽で表現する(トリップミュージック)というスタイルで、ヌードダンサー Stacia をもメンバーに加えて活動する中、シングル[シルバー・マシン(Silver Machine)]が全英3位となるヒットを記録します。この曲のボーカルは Lemmy Kilmister で、彼はドラッグに溺れバンドを解雇された後、パンク・ロックンロールという感じのバンド Moterhead を結成しています。ちなみに、Moterhead は Hawkwind のシングル[キングス・オブ・スピード(Kings Of Speed)]のB面曲のタイトルです。Hawkwind はメンバー間のイザコザから一時解散しますが、復活を果たした後に発表したシングルが[ショット・ダウン・イン・ザ・ナイト(Shot Down In The Night)]で、ライブ収録されており、ツイン・ギターにシンセが飛び交うメタリックなサウンドのハード・ロックです。

West Coast Consortium というメロトロンを導入したサイケデリック・ポップ・グループが改名したのが Consortium で、[世界の恋はキミのもの(All The Love In The World)]というスマッシュヒットがあります。[ホェア(Where)]は、いきなりベースとドラムのリフで始まると、すぐに静かなボーカルが響いて徐々に盛り上がり、そしてまた静から動へを繰り返した後、テンポアップしファズの効いたギターソロが延々と続く、という感じのけっこうプログレっぽい曲です。

第一期 Deep Purple のベーシストだった Nic Simper が新たに結成したハード・ロック・バンドが Warhorse です。[ノー・チャンス(No Chance)]は、グループ名を冠したデビューアルバムの2曲目で、ベースとドラムから始まりオルガンが絡みギターソロが流れるという前奏が85秒ほど続いた後にボーカルが入ってきます。後半にもオルガンソロが入るという、オルガンによる哀愁感が漂うへヴィさとプログレっぽさが混ざり合ったハード・ロックになっています。

Deep Purple の黄金期とよばれている第2期のボーカリストである Ian Gillan が結成したバンドが Ian Gillan Band で、ジャズ・ロックを基盤としており、最終的にはホーン・セクションを含んだ構成になっていくバンドです。[チャイルド・イン・タイム(Child In Time)]は、同名のデビューアルバムの収録曲ですが、第2期 Deep Purple のレパートリーであり、クラシックとの共演をしていた頃の第1期 Deep Purple の集大成ともいえる名曲でドラマティックな構成美を持つ楽曲です。Ian Gillan Band では、ロック・バラードといった感じにまとめられており、曲後半にはいわゆる「泣き」のエレキギターソロがフューチャーされています。

1980年前後のイギリスに、初期の Genesis をリスペクトした幻想的でドラマティックなサウンドを繰り広げるグループ勢が台頭してきました。ただ、創生期のプログレッシヴ・ロック・グループの特徴ともいえる様々な音楽ジャンルとの融合を図り、前衛的でかつ先取性のある活動(正にプログレッシヴ=先進的)ではなく、壮麗華美な楽曲構成を目指すものであったため、ネオ・プログレッシヴとか、ポンプ・ロック(POMP…“壮麗、華麗”という意)と呼ばれていました。その創始者は Marillion というバンドですが、代表的なグループとして PendragonArena とともに IQ があげられます。[ボーン・ブリリアント(Born Brilliant)]は、2004年に発表されたアルバム[ダーク・マター(Dark Matter)]に収録されている曲で、ポンピングなリズム・リフが繰り返され若干ポップな印象がありつつ、終盤にかけてのギターソロとコーラスによる浮遊感の中でエンディングを迎えます。

Twelfth Nightポンプ・ロックの代表的なグループの一つで、1978年に結成され、1988年にいったん解散していますが、2007年に再結成しています。最初の頃はMusicCassette(カセットテープ)により自分たちの作品を発表しており、[クリープショウ(Creepshow)]もそのうちの1曲ですが、彼らの代表曲といえる楽曲で、1984年のロンドン・ライブのビデオを[Creepshow]とネーミングしています。ギターのアルペジオとボーカルだけで静かに始まり、音の厚みが増してヘビーなサウンドになり、メロディアスに変わり、リズミカルへと移り、と様々に曲調が変わっていき、終盤にはギターソロが響き渡った後、ドラムロールで幕を閉じ、そして歓声や拍手が聞こえ、ライブ録音だったとわかるという感じです。
ちなみに、Twelfth Night とは、クリスマスのお祝いの最終日である顕現日(けんげんび…エピファニー)の夜をいいます。12/25から12日後の1/6に東方の三博士により「キリストが神の子として公に現れた」と記念された日で公現祭とも呼ばれ、クリスマス飾りをはずしてクリスマスが終わり平常に戻る日です。

Rick Wakeman は、Yes のキーボディストとして有名ですが、Yes 加入前のレコード会社との契約により発表することとなったソロ・アルバムが[ヘンリー八世の六人の妻(The Six Wives of Henry VIII)]で、[クレーヴのアン(Anne Of Cleves)]が収録されています。このアルバムは、Nancy Morrison の「ヘンリー八世の私生活(The Private Life of Henry VIII)」という本にインスパイアされ、ヘンリー八世の6人の妻ひとりひとりを題材とした曲を作ろうと考えて出来あがったもので、全部で6曲構成になっています。Yes 活動期間中のアルバムで Yes メンバーが協力しており、この曲では Alan White がドラムをたたいていて、ほぼ Yes 風サウンドのキーボード主体のインストゥルメンタルになっています。

未だプログレッシヴ・ロックという言葉が生まれる前の1968年に結成され、ジャズ・ロックといわれているバンドが Colosseum です。ドラム担当の Jon Hiseman を中心とした、ボーカル・ギター・ベース・キーボードにサックスを含むグループです。[ザ・ケトル(The Kettle)]は、2ndアルバム[ヴァレンタイン組曲(Valentyne Suite)]の1曲目で、ブルージーなハード・ロック風のヘビィサウンドで後半部分はメンバーそれぞれのインタープレイが繰り広げられます。タイトル曲はクラシカルなオルガンが印象的なインストゥルメンタルで、プログレの名曲と言われています。しばらく活動して解散しますが、1994年に Colosseum II として再結成しています。解散時期に、Jon Hiseman はベースの Mark ClarkeTempest を結成し、Allan Holdsworth を見出しています。ボーカルの Chris Farlowe はソロとして、Mick JaggerKeith Richards による[アウト・オブ・タイム(Out Of Time)]で全英1位を記録し、その後 Atomic Rooster に参加していました。

Jimi Hendrix の愛弟子の Randy WolfeCalifornia という愛称をもらい、Randy California と名乗って、1967年に出身地であるカリフォルニアのロサンゼルスで、ジャズベースのサイケデリックバンド Spirit を結成します。メンバーには、Randy California の義父である Ed Cassidy が含まれており、Taj MahalRy CooderRising Sons というバンドを結成した経験の持ち主です。[フレッシュ・ガーベイジ(Fresh Garbage)]は、グループ名をタイトルにした1stアルバムに収録されているサイケ風サウンドで、間奏部分でポップなキーボード・ソロが聴けます。また、Jimmy Page が、このアルバムの中の[タウルス(Taurus)]から[天国への階段(Stairway To Heaven)]のギターフレーズを取り入れたという話があり、ちょうどこの頃、Led Zeppelin はサポートバンドとしてツアーに同行していました。

18世紀のイギリスの劇作家 John Gay が貴族ではなく一般庶民の為に作った音楽劇「乞食オペラ(The Begger's Opera)」の名を採用した Beggar's Opera は、1969年に Ricky Gardiner により結成されました。バンド名の由来の通り、はっきりと聞きとりやすいボーカルと多彩なキーボードによる馴染み易いポップな感じのサウンド作りで6枚のアルバムをリリースして1975年に解散してしまいますが、1980年に再結成、2007年に再々結成しています。3rdアルバム[宇宙の探訪者(Pathfinder)]に収録されている[マッカーサー・パーク(MacArthur Park)]は、俳優 Richard Harris の1968年に全米2位となった大ヒット曲をプログレッシヴ・ロック風にアレンジしてカバーしたものです。Richard Harrisカンヌ国際映画祭男優賞を受賞した名優で、ハリー・ポッターシリーズの1~2作目で魔法学校の校長アルバス・ダンブルドアを演じています。また、この曲は Donna Summerディスコ風のカバーをして1978年に全米1位を記録しています。原曲以外のダンス・ビートのパートを加えた4部構成の17分33秒に及ぶ組曲にしており、聴きごたえがあるものになっています。

フルート奏者を含みムーディーなブルースを聴かせる5人組のR&Bバンドとして The Moody Blues は1964年にデビューします。後に Paul McCartneyWings に加入する Denny Laine が在籍しており、1965年には[ゴー・ナウ!(Go Now)]が全英1位/全米10位の大ヒットを記録します。しかし、バンドのフロントマンであった Denny Laine を含む2人が脱退してしまい、新たにメンバーを補充し、レコード会社側からの要請を受けクラシカルなサウンドへと変貌し、コンセプト・アルバム[デイズ・オブ・フューチャー・パスト(Days Of Future Passed)]を発表します。オーケストラをバックにした新しい演奏形態で、プログレッシブ・ロックというジャンルの草分けとされており、最高傑作とされる[サテンの夜(Nights In White Satin)]が収録されています。その後は、代表作といわれる[童夢(Every Good Boy Deserves Favour)]を含む3枚の全英1位アルバムをリリースし、プログレの頂点を極めます。[ハイヤー・アンド・ハイヤー(Higher and Higher)]は、全英2位となった5thアルバム[子供たちの子供たちの子供たちへ(To Our Children's Children's Children)]の1曲目で、砂嵐のようなSEで始まりナレーションのようなボーカルが続くハードな印象の曲です。80年代以降になると、Yes にいた Patrick Moraz が加入し、ポップな感じのアルバム[魂の叫び(Long Distance Voyager)]で全米1位になるなど、メンバーチェンジをしながら活動を続けています。

Led ZeppelinDeep Purple とともにブリティッシュ・ハード・ロックのパイオニアといわれるバンドの一つが Uriah Heep で、バンド名は19世紀のイギリスの文豪 Charles Dickens の長編小説 David Copperfield の大悪人の名前から拝借したとのことです。オルガンが特徴的なシンフォニックなサウンドを得意とすることから、プログレッシヴ・ハードといった見方もされており、アルバムのジャケットを Roger Dean が担当したり、一時期 John WettonMark Clarke が加入していたこともあります。バンドの代表作は3rdアルバム[対自核(Look At Yourself)]で、4th[悪魔と魔法使い(Demons And Wizards)]と5th[魔の饗宴(The Magician's Birthday)]をあわせ3部作と呼ばれ人気が高く評価されています。[虹の悪魔(Rainbow Demon)]は4thアルバムに収録されており、印象的なオルガンのリフと重たいコーラスが響くというスローでヘヴィなサウンドに圧倒される曲といった感じです。

ギターレスでツィンキーボードという特異な編成の Greenslade は、解散した Colosseum のキーボードを担当していた Dave Greenslade が、Colosseum の初代ベース担当の Tony Reeves を誘って結成したバンドで、King Crimson でドラムを叩いていた Andrew McCulloch と、旧知の Dave Lawson がキーボード担当として加わり、プログレのスーパーグループといったメンバー構成になっています。キーボード・アンサンブルのメロディアスでシンフォニックなサウンドで、1stアルバムはジャケットを Roger Dean が担当した、いかにもプログレといった作品に仕上がっています。[ベッド・サイド・マナーズ(Bedside Manners Are Extra)]は、同名の2ndアルバムの1曲目で、ベースとピアノのリズムに物憂げなボーカルがまとわりついてくるしっとりとしたナンバーですが、途中で入るユーモラスなシンセサイザーのソロが軽やかな雰囲気を醸し出しています。その後、ポップさやジャズやロックのティストが強いサウンドに変わっていき、一度解散しますが、2000年に再結成して、また抒情的でリリカルな世界を作り出しているようです。

Soft Machine の結成メンバーであった Robert Wyatt が脱退後に作ったバンドが Matching Mole で、SOFT MACHINE のフランス語読みである MACHINE MOLLE をもじって命名したとのことです。Caravan を脱退した David Sinclair のオルガンやメトロトンがサウンドを特徴づけており、[オー・キャロライン(O Caroline)]も、しっとりとしたメロトロン・フルートとピアノを伴奏にセンチメンタルでメランコリックなボーカルが響くバラードで、バンド名を付けたデビューアルバムの最初に収録されています。2ndアルバム[リトル・レッド・レコード(Matching Mole's Little Red Record)]になると David Sinclair は脱退してしまいますが、ゲストミュージシャンとして Brian Eno が参加し、アルバムのプロデュースは Robert Fripp が担当し、ここで Frip & Eno が出会うこととなります。メンバー個々の活動が活発化してバンドは一時解散しますが、Robert Wyatt が3rdアルバム作成を考えていた時に窓から転落して下半身不随となってしまい、そのまま頓挫してしまいます。

Arthur Brown というと、Carl Palmer が在籍していた The Crazy World Of Arthur Brown が有名で、このバンドで全英1位・全米2位のSingle[ファイア(Fire)]をリリースしています。Carl Palmer は、このヒットの後にバンドに参加しますが、Vincent Crane とともに脱退して Atomic Rooster を結成します。Arthur Brown は、バンドを再編成し Arthur Brown & Kingdom Come (Arthur Broun's Kingdom Come) を結成することとなり、途中から LizardKing Crimson のドラマー Andy McCulloch も参加します。しかし、[スピリット・オブ・ジョイ(Spirit Of Joy)]が収録されている3枚目のアルバム[ジャーニー(Journey)]は、ドラマー不在でドラムマシンを使用しています。この曲も、ドラムマシンの単調なリズムが特徴的であり、イントロと短い間奏部分はプログレ風ですが、ボーカルパートは「Spirit Of Joy」というフレーズが耳に残るロックサウンドになっています。このアルバムの後、Arthur Brown はバンドをシンセサイザー等を担当していた Victor Peraino に譲り、自らは2002年から The Crazy World Of Arthur Brown 名義で活動を行なっているようです。

Barclay James Harvest というバンドは、後に The Enid を結成する Robert John Godfrey が指揮をとったオーケストラとロックを融合するサウンド指向でスタートします。その後 Robert John Godfrey と別れてオーケストラを利用せずに John Lees のギターと Stuart Wolstenholme のキーボードによるメロディアスなサウンドへと変貌するタイミングでリリースしたアルバム[宇宙の子供(Everyone Is Everybody Else)]の1曲目に[宇宙の子供(Child of the Universe)]が収録されています。このアルバムで一番特徴的な楽曲が1曲目だったので、その曲名がアルバムタイトルに採用されたのでしょう。ピアノを伴奏にボーカルが歌いあげていくスタイルになっているドラマティックに展開するシンフォニック調ロックです。続けてファンタジックな幻想美を表現するアルバムを発表していきますが、1998年に John Lees がプログレ系、ベースを担当していた Les Holroyd がポップ系へと分裂し、それぞれ John Lees' Barclay James HarvestBarclay James Harvest Featuring Les Holroyd というバンド名で活動することとなります。今回 PROG ROCK に収録されたのは John Lees' Barclay James Harvest によるライブ演奏です。

ロック・ワークショップというジャズ・ロック・バンドを結成したギタリストの Ray Russell が、よりロック色の強いサウンドを実現しようとボーカル兼キーボード担当の Alan Greed とドラムス担当の Alan Rushton の3人で [ランニングマンRunning Man] というアルバムを作りました。アルバム制作では、ゲストミュージシャンとしてトランペットやサックス・プレイヤーが協力しています。Ray Russell の実験的要素の濃いサウンド作りから、タイトル曲である [ランニングマン(Running Man)] も、ベースとドラムのリズムセクションが延々と繰り返されるようなリフに続き、スキャットのようなボイスが入り込んできて、やっと曲らしくなったと思ったら突然エンディングを迎えてしまうという、前衛的というか革新的というかプログレッシヴといってしまえるような展開になっています。このワーキンググループは1枚のアルバムしかリリースしないまま、解消されてしまったようです。

父親が持っていた Pink Floyd の[炎~あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)]を聴いてギターを弾き始めたという Rob Thompson は、The Storys の主要メンバーの一人で、グループ解散後のソロデビューアルバム[ダスト(Dust)]のタイトルソングをラジオ放送用に編集したバージョンが [ダスト(Dust (Radio Edit))] です。The StorysSteve Balsamo を中心に2003年に結成された6人組のウェストコースト風サウンドを演奏するグループで、Elton John に見出され、Joe CockerCeline Dion などのサポート・バンドをしていましたが、2010年に解散しています。Rob Thompson は、プログレ系のギタリスト David GilmourAdrian BelewRobert FrippSteve Howe を敬愛しており、ソロデビュー作ではギターを主体としていますが、この楽曲はボーカルメインのロックバラードになっています。

1980年代に、いかにもプログレバンドという形で現れたのが Marillion です。当初は John Ronald Reuel Tolkien 作の「指輪物語(The Lord of the Rings)」の前段の物語である「シルマリルの物語(The Silmarillion)」から命名した Silmarillion という名前でしたが、グループを象徴するボーカリストであり詩人である Fish (Drek Dick) が加入した頃には Marillion に変更しています。1983年発表のデビューアルバム[独り芝居の道化師(Script For A Jester's Tear)]は、グループ名の由来につながるストーリー性を重視した神秘的な雰囲気漂うコンセプトアルバムであり、構築美を追求した Peter Gabriel 在籍時の Genesis を思わせる完成度の高さで一躍脚光を浴びます。King CrimsonEmerson, Lake & Palmer が解体し、Yes など他のプログレバンドが衰退していく当時、プログレサウンドに飢えていたファンからの熱狂的な支持を集め、 Neo Progressive または Pomp Rock と呼ばれるムーブメントを牽引し、同様なコンセプトアルバムを次々発表しますが、1988年にグループの看板である Fish が突然脱退を表明しソロへ転向してしまいます。しかし、その後 Steve Hogarth をボーカリスト専任として加え、ポップでキャッチーなサウンドにモダンなジャケットデザインという時代性を取り入れた進化をし、1994年にはアルバム[ブレイヴ(Brave)]という傑作をリリースします。[ユーアー・ゴーン(You're Gone)] は、2004年のアルバム[マーブルズ(Marbles)]に収録された、リズムセクションがはっきりとしたエレクトリカルなサウンドの楽曲で、シングルカットされてUKチャート7位というヒットを記録しています。


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2013-02-19 : プログレッシブロック :

テノロジー~10cc

イギリスのロックバンド 10cc が結成40周年を記念し、4CD+DVDというBOX-SETをリリースしました。タイトルは[テノロジー(Tenology)]といいますが、これは 10cc の「10」の英語「ten」に、「~論」とか「~学」といった学問のジャンルを示す英語の接尾辞「-logy(-ology)」をつけたもので、さしずめ『10cc論』といった意味になるのかと思われます。CD1・2は the Singles と名付けられておりシングル曲を並べたもので、CD3の album tracks にはシングル曲以外の主要曲が収められ、CD4はシングルB面曲とレア音源をまとめた B-sides And Rarities になっており、それにライブやTVショーにVideoClipのDVDが揃うという、まさに 10cc を解説している作品といえます。
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10cc は、既に数々の曲をヒットさせたグループを経験しているスタジオミュージシャン4人で結成したグループです。
・グレアム・グールドマン(Graham Gouldman) - Bass Vocal
・エリック・スチュワート(Eric Stewart) - Vocal Guitar
・ロル・クレーム(Lol Creme) - Vocal Keyboard
・ケヴィン・ゴドレイ(Kevin Godley) - Vocal Drums
Graham Gouldman は、エリック・クラプトン(Eric Clapton)がいる頃のヤードバーズ(Yardbirds)の全英3位となるヒット曲[フォー・ユア・ラブ(For Your Love)]の作曲をしています。~ただ、この曲のポップさが嫌で、Eric ClaptonYardbirds を辞めてしまうのですが~
Eric Stewart は、ギタリストとしてウェイン・フォンタナ&ザ・マインドベンダーズ(Wayne Fontana And The Mindbenders)に参加し、[ゲーム・オブ・ラブ(The Game Of Love)]で全英2位/全米1位を経験していますし、Wayne Fontana が辞めた後の The Mindbenders ではVocalを担当し、全英2位/全米2位となる[恋はごきげん(A Groovy Kind Of Love)]というヒットを生み出しています。~ちなみに、この曲はフィル・コリンズ(Phil Collins)が1988年に全英1位/全米1位というリバイバルヒットさせています~
その後、Graham Gouldman が曲を提供したことをきっかけに意気投合しバンドに参加するようになります。
Kevin GodleyLol Creme は少年期から Graham Gouldman と友人で、一緒にバンド活動をしていましたが、The Mindbenders の解散後、4人で活動をするようになり、たまたま冗談で録音した[ネアンデルタール・マン(NeanderthalMan)]をホットレッグス(Hotlegs)名義でリリースしたところ、全世界で200万枚以上を売り上げるヒットとなりました。しかし、突然のヒットに対応しきれずにアルバム製作が遅れてしまい、いわゆる一発屋になってしまいます。その後はバンド活動を続けながら、スタジオミュージシャンとして数多くのアーティストのレコーディングを行ないますが、Eric Stewart の友人である人気歌手のジョナサン・キング(Jonathan King)が設立したUKレコードと契約し、Jonathan King10cc とネーミングされ、新曲[ドナ(Donna)]でデビューすることとなり、全英2位を記録します。
彼ら4人は誰もがどんな楽器も演奏できVocalもこなし曲作りもするという人たちですが、主にメロディを Graham GouldmanEric Stewart が作り、サウンドプロデュースを Kevin GodleyLol Creme が担当するという役割で、活動を行なっていきます。既にヒット曲を手掛けていることもあり、また多くのアーティストとの共演をスタジオミュージシャンという立場で関わっていることもあり、聴く人を楽しませるよう多彩な音楽を繰り広げていきます。特に Kevin GodleyLol Creme が描く前衛的で実験音楽っぽいアレンジが、Graham GouldmanEric Stewart のポップさに対するアヴァンギャルドな味付けとなり、様々なバリエーションと独特な色合いを醸し出すこととなっています。
[アイム・ノット・イン・ラヴ(I'm Not In Love)]は全米で3週連続2位となった彼らのが代表作ですが、バックのコーラスを表現するために3人分の声をテープ編集によって624人分(3人×13音階×16トラック)に増幅して作ったメロトロンのテープを使用したということのようです。
また、[パリの一夜(Une Nuit A Paris)]は、オリジナルテープは1時間以上の長さがあったものを、8分40秒の3つのパートに分かれたミニオペラという形にしています。Queen の[ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)]よりも前に発表されたオペラ風ロックですが、劇的な曲展開をしているわけではなく、イタリアン・プログレ風な感じになっています。
他にも、ロックンロール、ゴスペル、ダンスミュージックやへヴィメタルっぽいものまで、あらゆるティストを含んで新たな音楽を創造していこうという欲求が強く、本来の意味でのプログレッシブな音作りをしているバンドです。
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しかし、音楽が多様化していくに従い、メンバー間の音楽性の違いが表面化することとなり、また、バンドの方向性の違いも対立の要因となり、ツアー活動を重要視する Graham GouldmanEric Stewart と、スタジオ制作に集中したい Kevin GodleyLol Creme とに分裂し、結局、マンチェスター工科大学との協力で開発したギター・アタッチメント"ギズモ"のデモンストレーション・アルバムを制作するという理由で Kevin GodleyLol Creme はバンドを脱退し、ゴドレイ&クレーム(Godley & Creme)として活動を始めてしまいます。
Godley & Creme はプロモーションビデオの監督業をスタートし、ポリス(The Police)やデュラン・デュラン(Duran Duran)といったアーティスト達のビデオを手がけ高い評価を受け、1985年の MTV Video Music Awards で "Video Vanguard Award" を受賞するほどになり、また、CMの演出も手がけるようになって、カンヌ国際広告祭銀賞となる活躍をみせ、成功と名声を手に入れます。
Graham GouldmanEric Stewart はバンドを継続し、アルバム[愛ゆえに(Deceptive Bends)]をヒットさせ、ツアーメンバーを加えて6人組となって活動を続けます。次のアルバムもヒットを記録しますが、音楽の方向性をAOR路線としたのが裏目となり、次第にヒットに恵まれなくなり結成10年となる1983年に解散してしまいます。
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1987年にリリースされた 10ccGodley & Creme の合同ベスト盤[チェンジング・フェイセズ(Changing Faces : The Best Of 10cc And Godley & Creme)]がプラチナ・アルバムとなったことから、Graham GouldmanEric Stewart による 10cc が再結成され、Kevin GodleyLol Creme がゲスト参加します。再結成された 10cc は、2枚のアルバムを発表した後、再びバンド活動を停止してしまいましたが、最近になって Graham Gouldman が、Graham Gouldman's 10cc としてツアーを行なうようになっています。

テノロジー<40thアニヴァーサリー・ボックス・セット>(DVD付)

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Disc1
1.ドナ - Donna
2.いけないジョニー - Johnny Don't Do It
3.ラバー・ブレッツ - Rubber Bullets
4.ディーン・アンド・アイ - Dean And I
5.サンド・イン・マイ・フェイス - Sand In My Face
6.ハリウッドのどこかで - Somewhere In Hollywood
7.とってもイカしたイモ・バンド - The Worst Band In The World
8.ヘッドライン・ハスラー - Headline Hustler
9.ウォール・ストリート・シャッフル - The Wall Street Shuffle
10.シリー・ラヴ - Silly Love
11.人生は野菜スープ - Life Is A Minestrone
12.アイム・ノット・イン・ラヴ - I'm Not In Love
13.芸術こそ我が命 - Art For Art's Sake
14.アイム・マンデイ - I'm Mandy, Fly Me
15.レイジー・ウェイ - Lazy Ways
16.愛ゆえに - Things We Do For Love
17.グッド・モーニング・ジャッジ - Good Morning Judge
18.恋人たちのこと - People In Love
Disc2
1.トロピカル・ラヴ - Dreadlock Holiday
2.レッズ・イン・マイ・ベッド - Reds In My Bed
3.フォー・ユー・アンド・アイ - For You And I
4.恋の1-2-5 - One Two Five
5.ロッチデールからオチョ・リオスへ - From Rochdale To Ocho Rios
6.恋人達の夢 - It Doesn't Matter At All
7.トロピカル・ホリデイ - Les Nouveaux Riches
8.恋のまわり道 - Don't Turn Me Away
9.ザ・パワー・オブ・ラヴ - The Power Of Love
10.ランナウェイ - Run Away
11.朝~昼~夜 - 24 Hours
12.フィール・ザ・ラヴ - Feel The Love
13.ウーマン・イン・ラヴ - Woman In Love
14.ウェルカム・トゥ・パラダイス - Welcome To Paradise
Disc3
1.ホスピタル・ソング - The Hospital Song
2.ママにフレッシュ・エア - Fresh Air For My Mama
3.時計じかけのクリープ - Clockwork Creep
4.オー・エフェンディ - Oh Effendi
5.踊ろうサクロイリアクを - The Sacro-illiac
6.ホテル - Hotel
7.オールド・ワイルド・メン - Old Wild Men
8.パリの一夜 - Une Nuit A Paris
9.ゆすり - Blackmail
10.フライング・ジャンク - Flying Junk
11.2度目の最後の晩さん - The Second Sitting For The Last Supper
12.氷山 - Iceberg
13.世界征服 - I Wanna Rule The World
14.ロックン・ロール・ララバイ - Rock'N'Roll Lullaby
15.電話を切らないで - Don't Hang Up
16.フィール・ザ・ベネフィット - Feel The Benefit (Parts 1, 2 & 3)
17.フラット・ギター・テューター - I Bought A Flat Guitar Tutor
18.愛の鎖 - Take These Chains
Disc4
1.ビー・イン・マイ・ボンネット - Bee In My Bonnet
2.ホット・サン・ロック - Hot Sun Rock
3.4% オブ・サムシング - 4% Of Something
4.ウォーター・フォール - Waterfall
5.ギズモ・マイ・ウェイ - Gismo My Way
6.チャンネル・スイマー - Channel Swimmer
7.グッド・ニュース - Good News
8.ゲット・イット・ホワイル・ユー・キャン - Get It While You Can
9.ホット・トゥ・トロット - Hot To Trot
10.ドント・スクィーズ・ミー・ライク・トゥースペイスト - Don't Squeeze Me Like Toothpaste
11.アイム・ソー・レイド・バック - I'm So Laid Back, I'm Laid Out
12.ナッシング・キャン・ムーヴ・ミー - Nothing Can Move Me
13.恋人たちのこと(ヴードゥー・ブギ) (未発表曲) - People In Love
14.ザ・レコーディング・オブ・ザ・ディーン・アンド・アイ (未発表曲) - The Recording Of The Dean And I
DVD
PERFORMANCES
1.ラバー・ブレッツ (音声モノラル) - Rubber Bullets (Top Of The Pops 25/12/73)
2.人生は野菜スープ (音声モノラル) - Life Is A Minestrone (Top Of The Pops 10/4/75)
3.アイム・ノット・イン・ラヴ (音声モノラル) - I'm Not In Love (Top Of The Pops 25/12/75)
4.トロピカル・ラヴ (音声モノラル) - Dreadlock Holiday (Top Of The Pops 17/8/78)
5.シリー・ラヴ (音声モノラル) - Silly Love (In Concert 21/8/74)
6.ウォール・ストリート・シャッフル (音声モノラル) - The Wall Street Shuffle (In Concert 21/8/74)
7.サメディ男爵 (音声モノラル) - Baron Samedi (In Concert 21/8/74)
8.オールド・ワイルド・メン (音声モノラル) - Old Wild Men (In Concert 21/8/74)
9.オー・エフェンディ (音声モノラル) - Oh Effendi (In Concert 21/8/74)
10.ママにフレッシュ・エア (音声モノラル) - Fresh Air For My Mama (In Concert 21/8/74)
11.ラバー・ブレッツ (音声モノラル) - Rubber Bullets (In Concert 21/8/74)
12.ママにフレッシュ・エア (音声モノラル) - Fresh Air For My Mama (See You Sunday 21/4/74)
13.ウォール・ストリート・シャッフル (音声モノラル) - The Wall Street Shuffle (See You Sunday 21/4/74)
14.トロピカル・ラヴ (音声モノラル) - Dreadlock Holiday (Six Fifty Five Special 27/7/82)
15.ランナウェイ (音声モノラル) - Run Away (Saturday Superstore 23/10/82)
PROMO VIDEOS
16.ドナ - Donna
17.アイム・ノット・イン・ラヴ - I'm Not In Love
18.芸術こそ我が命 - Art For Art's Sake
19.アイム・マンデイ - I'm Mandy Fly Me
20.グッド・モーニング・ジャッジ - Good Morning Judge
21.恋人たちのこと - People In Love
22.トロピカル・ラヴ - Dreadlock Holiday
23.恋の1-2-5 - One Two Five
24.フィール・ザ・ラヴ - Feel The Love
25.ウーマン・イン・ラヴ - Woman In Love



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2013-02-04 : プログレッシブロック :

フロム・ザ・ビギニング~エマーソン・レイク&パーマー

[フロム・ザ・ビギニング(From The Beginning)]は、エマーソン・レイク&パーマー(Emerson, Lake & Palmer)の1972年に発売されたアルバム[トリロジー(Trilogy)]に収録されており、シングル・カットされた曲です。
アコースティック・ギターのイントロに続き、グレッグ・レイク(Greg Lake)のボーカルがしっとりと響き、エレクトリック・ギターとシンセサイザーの穏やかなソロがメロディを奏でる Greg Lake の手による“君はここにいるべきだ、最初から”というラブソングです。
ELP_FromTheBeginning_EPimage

しかし、2007年発売のCD5枚+DVD1枚のボックス・セットのアルバムタイトルにも[フロム・ザ・ビギニング(From The Beginning)]が採用されています。このボックス・セットには、代表曲だけでなく、シングルB面曲やスタジオ・ミックスの別ヴァージョン、リハーサル音源などが収録されており、また、各メンバーが Emerson, Lake & Palmer 結成以前に在籍していたグループや、1980年代に一時的に1人欠けたメンバーで結成したグループの音源からもセレクトされ、他に1972年1月「海と太陽の祭典」における未発売ライブをCD1枚に再現していることにより、CD5枚というボリュームになったようです。
ELP_FromTheBeginning_BOXSETimage
このアルバムを[From The Beginning]としたのは、グループを最初から振り返る、という意味合いかと思いますが、誕生以前の作品まで収録しています。Disc1の1曲目は、Greg Lake が在籍していたキング・クリムゾン(King Crimson)の[エピタフ(Epitaph)]で、次の曲は、カール・パーマー(Carl Palmer)が在籍していたアトミック・ルースター(Atomic Rooster)の[デクライン・アンド・フォール(Decline And Fall)]、そして、キース・エマーソン(Keith Emerson)が在籍していたザ・ナイス(The Nice)の[インターメッツォ:‘カレリア・スウィート(Intermezzo "Karelia Suite")]の3曲が該当します。
Disc4の8曲目は、エマーソン・レイク&パウエル(Emerson, Lake & Powell)の[火星-戦争をもたらすもの(Mars, The Bringer Of War)]ですが、Emerson, Lake & Powell とは、Keith EmersonGreg Lake が再結成を考えていた時、Carl Palmer はエイジア(ASIA)の爆発的なヒットにより手が空かなく、そこで RainbowWhite Snake 等で活躍していたコージー・パウエル(Cozy Powell)と組んで「ELP」という頭文字になるグループを結成したものです。しかし、セールス的には成功せず、アルバム1枚を発表しただけで解散してしまいました。
続く9曲目の[デスデ・ラ・ヴィダ(Desede La Vida)]は、3 というグループの曲ですが、このグループは Emerson, Lake & Powell 解散後、Carl PalmerASIA を脱退し、再び Emerson, Lake & Palmer として集まったのですが、今度は Greg Lake が離れてしまい、その代わりにロバート・ベリー(Robert Berry)を加えて出来たグループで、こちらもアルバム1枚だけ発表して解散しています。Robert Berry は、元ジェネシス(Genesis)のスティーヴ・ハケット(Steve Hackett)と、イエス(YES)や ASIA にいたスティーヴ・ハウ(Steve Howe)が作った GTR というグループに、Steve Hackett の脱退後に一時的に参加をしたことがあるというギタリスト・ベーシストです。
そして10曲目からは、あらためて集まり Emerson, Lake & Palmer として再結成して発表した2枚のアルバムからの曲となります。
現在のところ、Carl Palmer は、また ASIA でドラムを叩いており、Keith EmersonGreg Lake は2人でジョイントライブを行なう、といった形になっており、Emerson, Lake & Palmer としてのアルバム製作はしないが、リクエストに応じ一時的にコンサート会場で3人揃って演奏はするという感じになっているようです。
フロム・ザ・ビギニング(DVD付)フロム・ザ・ビギニング(DVD付)
(2010/09/22)
エマーソン、レイク&パーマー

商品詳細を見る

[From The Beginning]収録曲は、以下の通りです。
Disc 1
1.エピタフ(墓碑銘) - Epitaph
2.デクライン・アンド・フォール - Decline And Fall
3.インターメッツォ:‘カレリア・スウィート - Intermezzo "Karelia Suite"
4.ラッキー・マン - Lucky Man
5.タンク - Tank
6.石をとれ - Take A Pebble
7.未開人〔ライヴ・アット・ライシアム 9/12/1970〕 - The Barbarian [Live At The Lyceum 9/12/1970]
8.ナイフ・エッジ〔ライヴ・アット・ライシアム 9/12/1970〕 - Knife Edge [Live At The Lyceum 9/12/1970]
9.ロンド〔ライヴ・アット・ライシアム 9/12/1970〕 - Rondo [Live At The Lyceum 9/12/1970]
Disc 2
1.タルカス - Tarkus
-1.噴火 - Eruption
-2.ストーンズ・オブ・イヤーズ - Stones Of Years
-3.アイコノクラスト - Iconoclast
-4.ミサ聖祭 - Mass
-5.マンティコア - Manticore
-6.戦場 - Battlefield
-7.アクアタルカス - Aquatarkus
2.ビッチズ・クリスタル - Bitches Crystal
3.タイム・アンド・プレイス〔シングル・Bサイド・ヴァージョン〕 - A Time And A Place {Single B-Side Version]
4.永遠の謎 (パート1) - The Endless Enigma (Part One)
5.フーガ - Fugue
6.永遠の謎 (パート2) - The Endless Enigma (Part Two)
7.フロム・ザ・ビギニング〔シングル・ヴァージョン〕 - From The Beginning [Single Version]
8.トリロジー - Trilogy
9.奈落のボレロ - Abbadon's Bolero
10.ホウダウン〔ライヴ・ヴァージョン〕 - Hoedown [Live Version]
11.聖地エルサレム〔ファースト・ミックス〕 - Jerusalem [First Mix]
12.スティル...ユー・ターン・ミー・オン〔ファースト・ミックス〕 - Still You Turn Me On [First Mix]
13.あなたのバレンタイン〔シングル・Bサイド・ヴァージョン〕 - When The Apple Blossoms {Single B-Side Version]
Disc 3
1.悪の教典#9 - Karn Evil 9
-1.第1印象 - 1st Impression
-2.第2印象 - 2nd Impression
-3.第3印象 - 3rd Impression
2.ジェレミー・ベンダー~シェリフ〔ライヴ〕 - Jeremy Bender / The Sheriff [Live]
3.セ・ラ・ヴィ〔アーリー・ヴァージョン〕 - C'est La Vie [Early Version]
4.夢みるクリスマス〔アーリー・ヴァージョン〕 - I Believe In Father Christmas [Early Version]
5.邪教の神、そして悪の精の踊り(スキタイ組曲 作品20 第2曲) - The Enemy God Dances With The Black Spirits
6.ピアノ協奏曲 第1番 - Piano Concerto No. 1
7.海賊〔1978ライヴ/ノー・オーケストラ・ヴァージョン〕 - Pirates [1978 Live / NoOrchestra Version]
Disc 4
1.アーロン・コープランド・インタビュー 1977〔フロム・キース・エマーソンズ・アーカイヴ〕 - Aaron Copland Interview 1977 [From Keith Emerson's Archives]
2.庶民のファンファーレ - Fanfare for the Common Man
3.ホンキー・トンク・トレイン・ブルース - Honky Tonk Train Blues
4.孤独なタイガー - Tiger In A Spotlight
5.君を見つめて - Watching Over You
6.イントロダクトリー・ファンファーレ~ピーター・ガン〔ライヴ〕 - Introductory Fanfare / Peter Gunn Theme [Live]
7.キャナリオ〔リハーサル〕 - Canario [Rehearsal]
8.火星-戦争をもたらすもの - Mars, The Bringer Of War
9.デスデ・ラ・ヴィダ - Desede La Vida <3>
-1.ラ・ヴィスタ - La Vista
-2.フロンテラ - Frontera
-3.サングレ・デ・トロ - Sangre De Toro
10.ブラック・ムーン〔シングル・ヴァージョン〕 - Black Moon [Single Version]
11.フットプリンツ・イン・ザ・スノウ - Footprints In The Snow
12.ロメオ・アンド・ジュリエット〔ライヴ・アット・ジ・アルバート・ホール〕 - Romeo And Juliet [Live At The Royal Albert Hall]
13.マン・イン・ザ・ロング・ブラック・コート - Man In The Long Black Coat
14.ダディ - Daddy
15.ハング・オン・トゥ・ア・ドリーム - Hang On To A Dream
16.タッチ・アンド・ゴー〔ライヴ・イン・ポーランド〕 - Touch And Go [Live In Poland]
Disc 5 〔ライヴ・アット・マール・イ・ソル・フェスティバル、プエルトリコ 4TH/JAN/1972〕Live At Mar Y Sol Festival, Puerto Rico 4th January 1972
1.ホウダウン - Hoedown
2.タルカス - Tarkus
-1.噴火 - Eruption
-2.ストーンズ・オブ・イヤーズ - Stones Of Years
-3.アイコノクラスト - Iconoclast
-4.ミサ聖祭 - Mass
-5.マンティコア - Manticore
-6.戦場 - Battlefield
3.石をとれ - Take A Pebble
4.ラッキー・マン - Lucky Man
5.ピアノ・インプロヴィゼイション - Piano Improvistaion
6.展覧会の絵 - Pictures At An Exhibition
-1.プロムナード - Promenade
-2.バーバ・ヤーガの小屋 - The Hut Of Baba Yaga
-3.バーバ・ヤーガの呪い - The Curse Of Baba Yaga
-4.バーバ・ヤーガの小屋 - The Hut Of Baba Yaga
-5.キエフの大門 - The Great Gates Of Kiev
-6.ジ・エンド - The End
7.ロンド - Rondo
Disc 6 DVD
1.“マンティコア・スペシャル”ハイライト・フロム・ザ・ヒストリック・1973・ワールド・ツアー - "The Manticore Special" DVD Highlights From The Historic 1973 World Tour

※Disc 2 13曲目の[あなたのバレンタイン]は When The Apple Blossoms Bloom In The Windmills Of Your Mind I'll Be Your Valentine が一般的な原題ですが、このボックス・セットでは When The Apple Blossoms とのみクレジットされています。
ELP_FromTheBeginning_InnerBOXSETimage



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tag : エマーソン・レイク・アンド・パーマー

2013-01-01 : プログレッシブロック :

夢見るクリスマス~エマーソン・レイク&パーマー

[夢見るクリスマス(I Believe In Father Christmas)]は、グレッグ・レイク(Greg Lake)がソロデビュー曲として発表したクリスマス・ソングで、1975年に全英2位になっています。クリスマスの雰囲気を漂わせるメロディーラインに、教会の讃美歌を思わせる荘厳さと煌びやかさが感じられる曲で、徐々にシンフォニックになっていくところは、クラシカルロック風といえます。
ELP_IBelieveInFatherChristmas_EPimage

この曲は、エマーソン・レイク&パーマー(Emerson, Lake & Palmer)のアルバム[作品第2番(Works, Vol.2)]に収録され、Greg Lake 名義の曲から、Emerson, Lake & Palmer 名義の曲になりました。アルバムではシングルとは異なり、アコースティックのみのシンプルなアレンジとなっていますが、むしろシングルバージョンの方が、Emerson, Lake & Palmer っぽい感じがします。
この曲の歌詞は、Greg Lake のキング・クリムゾン(King Crimson)での仲間であるピ-ト・シンフィールド(Pete Sinfield)が作っています。今のクリスマスは商業主義がはびこっているから、原点に立ち戻り「サンタを信じている」と歌いたい、という思いを Greg Lake は語っています。

[Works, Vol.2]がオリジナル収録アルバムですが、各種BEST盤にもセットされており、2012年1月に発売された[タルカス~ザ・ベスト・オブ・ELP(Tarkus ~ The Best Of ELP)]にも入っています。このアルバムではシングルバージョンを聴くことができます。2枚組で全21曲となっており、NHK大河ドラマ『平清盛』の劇中曲である[タルカス]も聴くことができる優れものです。
タルカス~ザ・ベスト・オブ・ELPタルカス~ザ・ベスト・オブ・ELP
(2012/01/25)
エマーソン、レイク&パーマー

商品詳細を見る

Disc 1
1.タルカス - Tarkus
-1.噴火 - Eruption
-2.ストーンズ・オブ・イヤーズ - Stones Of Years
-3.アイコノクラスト - Iconoclast
-4.ミサ聖祭 - Mass
-5.マンティコア - Manticore
-6.戦場 - Battlefield
-7.アクアタルカス - Aquatarkus
2.ラッキー・マン - Lucky Man
3.ナイフ・エッジ - Knife - Edge
4.石をとれ - Take A Pebble
5.未開人 - The Barbarian
6.展覧会の絵 - Pictures At Exhibition
-1.プロムナード - Promenade
-2.バーバ・ヤーガの小屋 - The Hut Of Baba Yaga
-3.バーバ・ヤーガの呪い - The Curse Of Baba Yaga
-4.バーバ・ヤーガの小屋 - The Hut Of Baba Yaga
-5.キエフの大門 - The Great Gates Of Kiev
-6.ジ・エンド - The End
7.ナットロッカー - Nutrocker
8.永遠の謎 パート1 - The Endless Enigma [Part One]
9.フーガ - Fugue
10.永遠の謎 パート2 - The Endless Enigma [Part Two]
Disc 2
1.ホウダウン - Hoedown
2.トッカータ - Toccata
3.フロム・ザ・ビギニング - From The Beginning
4.スティル…ユー・ターン・ミー・オン - Still...You Turn Me On
5.聖地エルサレム - Jerusalem
6.悪の教典#9 - Karn Evil 9
-1.第1印象 - 1st Impression
-2.第2印象 - 2nd Impression
-3.第3印象 - 3rd Impression
7.恐怖の頭脳改革 - Brain Salad Surgery
8.庶民のファンファーレ(シングル・エディット) - Fanfare For The Common Man [Single Edit]
9.海賊 - Pirates
10.夢見るクリスマス(オリジナル・シングル・ヴァージョン) - I Believe In Father Christmas [Original Single Version]
11.キャナリオ - Canario

Emerson, Lake & Palmer のメンバーのひとりであるキース・エマーソン(Keith Emerson)も、クリスマスに向けたアルバム[ザ・クリスマス・アルバム(The Christmas Album)]を、1988年に発表しています。
トラディショナルな讃美歌を中心にバッハの曲や自作曲で構成されており、打込みドラムにシンセサイザーの多重録音、それにジャズ風の[サイレントナイト]が収録されているという、ファンへのクリスマス・プレゼントとして自主製作レーベルからリリースされたちょっと特殊な位置づけのアルバムです。
KeithEmerson_XmasAlbum_CDimage




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tag : エマーソン・レイク・アンド・パーマー

2012-12-21 : プログレッシブロック :

青い影~プロコル・ハルム

ユーミン(松任谷由実)の40周年ベストアルバム[日本の恋と、ユーミンと。]に、プロコル・ハルム(Procol Harum)の[青い影(A Whiter Shade Of Pale)]が収録されています。ユーミンが13歳のときに出会い、作曲活動を始めるきっかけとなった曲で、共演のオファーをしたところ、ロンドンのアビイロードスタジオでのレコーディングとして結実したということです。
ProcolHarum_ClassicalElegance_CDimage
教会音楽とロックが融合したようなサウンドに衝撃を受けたと、ユーミンは語っていますが、ピアノとオルガンからなるツイン・キーボード編成が醸し出す格調高く重厚さを感じさせる音空間が、彼らの楽曲の特徴といえ、クラシカル・ロックと名づけられているほどです。メンバー構成は、ツイン・キーボードのほかは、ギター・ベース・ドラムスとなっています。
・ゲイリー・ブルッカー (Gary Brooker) - Vocal & Piano
・マシュー・フィッシャー (Matthew Fisher) - Organ
・レイ・ロイヤー (Ray Royer) - Guitar
・デイヴィッド・ナイツ (David Knights) - Bass
・ボビー・ハリソン (Bobby Harrison) - Drums
・キース・リード (Keith Reid) - Lyrics
公式メンバーは6名となっていますが、Keith Reid は作詞家(Lyrics)という立場での参加です。
Procol Harum は、Gary BrookerKeith Reid が意気投合して始まったものです。当初、Gary Brooker は仲間と、パラマウンツ(The Paramounts)というR&Bバンドを結成し、シングルを6枚の発表しており、The Rolling Stones のミック・ジャガー(Mick Jagger)も評価していたらしいのですが、アルバムを発表することなく解散してしまい、その後、Gary Brooker と Keith Reid が出会います。2人は、バッハのカンタータ第140番「目覚めよと呼ぶ声あり」にヒントを得て「青い影」を共同製作し、それをレコード化するために、新聞広告でメンバー募集して、できあがったのが Procol Harum です。
※ちなみに、作詞家をバンドメンバーとしてクレジットするというスタイルは、プログレッシブ・ロックを代表するグループであるキング・クリムゾン(King Crimson)に引継がれています。

Procol Harum というネーミングは、友人が飼っていたバーミーズ(Burmese)という種類のシャム猫系の猫の血統証明書に記載されていたラテン語から、響きが良いからということで採用したということです。ただし、本当は「Procul Harun」だったのを「Procol Harum」とスペルミスしたらしいです。

1967年5月19日に発売されると、2週間で38万枚を売り上げるという The Beatles もなしえなかったセールスを記録し、全英1位、全米5位という世界的なヒットとなり、ジョン・レノン(John Lennon)は「人生でベスト3に入る曲」と賞賛しています。また、BBCラジオ2が2009年に発表した「過去75年UKで最もプレイされた曲トップ10」でも第1位に選ばれれており、長年に渡って高い人気を誇る曲となっています。
ところで、このレコードは既に当時ステレオ録音が一般化していたにもかかわらず、あえてモノラル録音としており、それもクラシカルな印象を与えることの一要素となったのかもしれません。とはいうものの、ステレオによる音の拡がり、現在であれば5.1chサラウンドによる臨場感で、聴いてみたい曲ですので、あらためて最新の環境にて録音をしていただけたら、と願ってしまいます。
ヒットを受け、アルバム製作を行ないますが、契約関係のトラブルが生じてしまい、イギリスでのデビューアルバムは「青い影」が収録されないまま発売されることとなります。そのせいもあるのか、チャート圏外という結果になっています。ただ、アルバム全体としてはクラシカル・ロックばかりではなく、The Paramounts の頃のR&B調の曲が含まれており、そういった点も、「青い影」という曲で興味をもった人たちのアルバム購入意欲につながらなかったのかもしれません。その後、このアルバムに「青い影」が収録されることになり、アルバムタイトルも[プロコル・ハルム(Procol Harum)]というグループ名だけだったものから、[青い影(A Whiter Shade Of Pale)]へと変更しています。しかし、11/21に再発売されるアルバムでは、イギリスオリジナルが意識され「青い影」はボーナストラック扱いですが。
プロコル・ハルム(青い影)+11(K2HD/紙ジャケット仕様)プロコル・ハルム(青い影)+11(K2HD/紙ジャケット仕様)
(2012/11/21)
プロコル・ハルム

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収録曲は、以下の通りです。
1.征服者 - Conquistador
2.シー・ワンダード - She Wandered Through The Garden Fence
3.フォローイング・ミー - Something Following Me
4.メイベル - Mabel
5.セルデス - Cerdes (Outside The Gates Of)
6.クリスマス・キャメル - A Christmas Camel
7.万華鏡 - Kaleidoscope
8.サラダ・デイズ - Salad Days (Are Here Again)
9.グッド・キャプテン・クラック - Good Captain Clack
10.ヴァルプルギスの後悔 - Repent Walpurgis
[bonus track]
11.青い影 - A Whiter Shade Of Pale
12.ライム・ストリート・ブルース - Lime Street Blues
13.ホンバーグ (シングル・ヴァージョン) - Homburg
14.グッド・キャプテン・クラック (シングル・ヴァージョン) - Good Captain Clack
15.イル・トゥオ・ディアマンテ (「シャイン・オン・ブライトリー」イタリア語ヴァージョン) - Il Tuo Diamante
16.アンダスタンダブリー・ブルー - Understandbly Blue
17.パンドラの箱 - Pandra's Box
18.アルファ - Alpha
19.征服者 (ステレオ・ヴァージョン) - Conquistador
20.シー・ワンダード (ステレオ・ヴァージョン) - She Wandered Through The Garden Fence
21.ホンバーグ (アルバム・ヴァージョン) - Homburg

bonus trackはシングル曲やアレンジ等が異なっている曲となっていますが、Understandbly Blue は未発表曲です。また、[シャイン・オン・ブライトリー(Shine on Brightly)]は、2ndアルバム[月の光(Shine on brightly)]に収録されている曲です。
※2ndアルバムの原題は2曲目の「Shine on Brightly」ですが、邦題は3曲目の[月の光(Skip Softly (My Moonbeams))]から採用されるという、ちょっとしたズレが生じています。
収録曲の中で、クラシカル・ロック風なのは、ConquistadorSalad Days (Are Here Again)Repent WalpurgisHomburg といったところでしょうか。ちなみに Pandra's BoxRepent Walpurgis の別バージョンです。
Homburg は「青い影」の作風を踏襲した2ndシングルです。「Homburg」とは、ドイツ中西部ヘッセン州の温泉都市バート・ホンブルクの略称で、ここで初めて作られた「狭いつばが両側でそり上がり山の中央がくぼんだフェルト帽」のことを「Homburg:ホンブルク帽」と呼びます。

11/21に再発売される中に日本独自のベスト盤[青い影~ベスト・オブ・プロコル・ハルム(The Best Of Procol Harum)]も含まれています。全20曲で79分以上収録され、1977年の解散までの10枚のアルバムから厳選された Procol Harum を一通り知ってもらおうという企画で作成されたものですが、未発表曲も含まれており、Procol Harum にとっても魅力的なものかもしれません。
Procol Harum は、デビューアルバム録音時から参加したドラムス担当のB・J・ウィルソン(B.J.Wilson)が、1990年に他界したのを追悼して再結成され、現在は断続的に活動中ということになっています。
青い影~ベスト・オブ・プロコル・ハルム青い影~ベスト・オブ・プロコル・ハルム
(2012/11/21)
プロコル・ハルム

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1.征服者 - Conquistador
2.クリスマス・キャメル - A Christmas Camel
3.青い影 - A Whiter Shade Of Pale
4.ホンバーグ (シングル・ヴァージョン) - Homburg
5.クワイト・ライトリー・ソー - Quite Rightly So
6.シャイン・オン・ブライトリー - Shine On Brightly
7.ソルティ・ドッグ - A Salty Dog
8.カンサスからやってきた悪魔 - The Devil Came From Kansas
9.ナッシング・ザット・アイ・ディドゥント・ノウ - Nothing That I Didn't Know
10.シンプル・シスター - Simple Sister
11.ブロークン・バリケーズ - Broken Barricades
12.グランド・ホテル - Grand Hotel
13.ブリンギング・ホーム・ザ・ベーコン - Bringing Home The Bacon
14.フォー・リコリス・ジョン - For Liquorice John
15.国境の彼方に - Beyond The Pale
16.ムッシュ・アール・モンド - Monsieur R. Monde
17.パンドラの箱 - Pandra's Box
18.魔法を呼ぶ嵐 - Something Magic
19.ウィザード・マン - Wizard Man
20.征服者 (ライブ) - Conquistador



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Author:うえ ちゃん
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