2012年11月|音泉日記~音楽の温泉~

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祭典の日(奇跡のライヴ)~レッド・ツェッペリン

レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)が[祭典の日(奇跡のライヴ)(Celebration Day)]をリリースしました。2007年12月10日にロンドンのO2アリーナで行なわれた、アトランティック・レコード創始者アーメット・アーティガンの追悼チャリティーライブの模様を収めた音楽映像作品です。
ライブ音源だけのものと、それに映像を加えたもの、また、特典映像付きのものと、様々なバリエーションがあります。ライブ映像もDVDBlu-rayの2種類が用意されています。お好みにより、選択することができるようになっています。
LedZeppelin_CelebrationDay_image
Led Zeppelin は、1968年に結成されました。当初は、エリック・クラプトン(Eric Clapton)、ジェフ・ベック(Jeff Beck)の後任ギタリストとして、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)が参加したヤードバーズ(Yardbirds)が空中分解しそうになった時、ボーカリストとしてロバート・プラント(Robert Plant)、ドラムスとしてジョン・ボーナム(John Bonham)、ベースのほかにキーボード等の各種楽器を担当できるジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul Jones)が集められ、できあがったものです。
Led Zeppelin というネーミングは、1966年に Jeff Beck のソロ・シングルを録音するため、ギター担当の Jeff BeckJimmy Page にベース担当の John Paul Jones とピアノ担当のニッキー・ホプキンス(Nicky Hopkins)、それにドラムスを担当したザ・フー(The Who)のキース・ムーン(Keith Moon)が集まった時に、非常に充実したセッションができたので、Keith Moon が、今後もこのメンバーで続けるとして所属しているバンドを辞めてしまったら、今のバンドはきっと「鉛の飛行船(lead zeppelin)のように急降下するだろう」と発言したことによるといわれています。

デビュー後、すぐに爆発的な人気となり、デビューアルバムは全米10位・全英6位となり、セカンドアルバムでは、the Beatles[アビー・ロード(Abbey Road)]を蹴落として英米共に7週連続1位、サードアルバムも英米共に1位となります。1970年のメロディー・メーカー紙の人気投票をみると、the Beatles を破ってベストグループ1位という結果になり、その後に発売するアルバムは全てメガ・セールスを記録し、コンサートツアーでの観客動員数もトップという状況でしたが、ライブアルバムを含む8枚目のアルバム[イン・スルー・ジ・アウト・ドア(In Through The Out Door)]をリリースした時に突然 John Bonham の事故死により解散となりました。※死因は、過剰飲酒後に就寝した際、吐瀉物が喉に詰まってしまい窒息してしまった、とのことです。
バンド存続を検討したそうですが、John Bonham に代わるドラマ―はいない!ということがはっきりし、「John Bonhamなしでのバンド継続は無理」という判断で解散決定に至ったらしいです。彼を追悼する最後のアルバム[コーダ(最終楽章)(Coda)]が、1982年に発表されています。

1985年に開催されたライヴエイドで、フィル・コリンズ(Phil Collins)がドラムスのパフォーマンス中に、Robert PlantJimmy PageJohn Paul Jones を呼び込んで、[ロックン・ロール(Rock And Roll)][天国への階段(Stairway To Heaven)][胸いっぱいの愛を(Whole Lotta Love)」を演奏したことがあります。この時は Led Zeppelin 名義ではありませんでしたが、その後に元メンバー3人が集まった時のみ Led Zeppelin 名義としてステージパフォーマンスが行なわれるようになります。
1988年のアトランティック・レコード40周年コンサートの時、John Bonham の息子ジェイソン・ボーナム(Jason Bonham)がドラマーとして参加してからは、Robert PlantJimmy PageJohn Paul JonesJason Bonham というメンバーで Led Zeppelin 名義として活動を行なうようになり、今回リリースされたチャリティーライブも Led Zeppelin として参加しており、新アルバム作成というアイデアまで持ち上がったそうです。ただ、Robert Plant が彼自身のグループでの活動を続けることとしたため、見送られてしまったようです。
今回のライブでは、残念ながら John Bonham のプレイはありませんが、Robert PlantJimmy PageJohn Paul Jones の円熟したパフォーマンスを観賞することができ、また、Jason Bonham の迫力ある演奏も響いてきます。Jason Bonham は息子世代にあたるわけですが、それでも46歳でじゅうぶんに熟練に域に達しており、60歳代のメンバーとのバランスがとれていないということはありません。むしろ、Jason Bonham のドラムスがバンドを精力的に引っ張っている中で、オリジナル・メンバーが安心して、ライブという舞台を思う存分心地よく楽しんでいる、という感じでしょうか。
祭典の日(奇跡のライヴ)デラックス・エディション(2CD+BD+ボーナスDVD)祭典の日(奇跡のライヴ)デラックス・エディション(2CD+BD+ボーナスDVD)
(2012/11/21)
レッド・ツェッペリン

商品詳細を見る

収録曲は、以下のようになっています。
Disc1 CD
1.グッド・タイムズ・バッド・タイムズ - Good Times Bad Times
2.ランブル・オン - Ramble On
3.ブラック・ドッグ - Black Dog
4.死にかけて - In My Time Of Dying
5.フォー・ユア・ライフ - For Your Life
6.トランプルド・アンダーフット - Trampled Underfoot
7.俺の罪 - Nobody's Fault But Mine
8.ノー・クォーター - No Quarter
Disc2 CD
1.貴方を愛しつづけて - Since I've Been Loving You
2.幻惑されて - Dazed And Confused
3.天国への階段 - Stairway To Heaven
4.永遠の詩 - The Song Remains The Same
5.ミスティ・マウンテン・ホップ - Misty Mountain Hop
6.カシミール - Kashmir
7.胸いっぱいの愛を - Whole Lotta Love
8.ロックン・ロール - Rock And Roll
Disc3 DVD or Blu-ray
1.グッド・タイムズ・バッド・タイムズ - Good Times Bad Times
2.ランブル・オン - Ramble On
3.ブラック・ドッグ - Black Dog
4.死にかけて - In My Time Of Dying
5.フォー・ユア・ライフ - For Your Life
6.トランプルド・アンダーフット - Trampled Underfoot
7.俺の罪 - Nobody's Fault But Mine
8.ノー・クォーター - No Quarter
9.貴方を愛しつづけて - Since I've Been Loving You
10.幻惑されて - Dazed And Confused
11.天国への階段 - Stairway To Heaven
12.永遠の詩 - The Song Remains The Same
13.ミスティ・マウンテン・ホップ - Misty Mountain Hop
14.カシミール - Kashmir
15.胸いっぱいの愛を - Whole Lotta Love
16.ロックン・ロール - Rock And Roll
Disc4 DVD
リハーサル映像(シェパートン・スタジオ)
1.SHEPPERTON REHEARSAL 06.12.07
2.ZEPPELIN MEDIA MOMENT
3.TAMPA OPENING FILM
LedZeppelin_CelebrationDay_LIVEimage

このライブは「祭典の日(Celebration Day)」とネーミングされていますが、[サードアルバム(Led Zeppelin III)]に収録されている[祭典の日(Celebration Day)]という曲は演奏されていません。
John Bonham が健在であった頃の[永遠の詩((狂熱のライヴ)(The Song Remains The Same)]では2曲目で演奏されています。こちらのライブアルバムは、2007年に未発表音源を追加収録して再発され「永遠の詩(狂熱のライヴ)~最強盤」となりました。
永遠の詩(狂熱のライヴ)〜最強盤(紙ジャケット)永遠の詩(狂熱のライヴ)〜最強盤(紙ジャケット)
(2008/09/10)
レッド・ツェッペリン

商品詳細を見る

収録曲は、次のようになっています。
Disc 1
1.ロックン・ロール - Rock And Roll
2.祭典の日 - Celebration Day
3.ブラック・ドッグ - Black Dog
4.丘のむこうに - Over The Hills And Far Away
5.ミスティ・マウンテン・ホップ - Misty Mountain Hop
6.貴方を愛しつづけて - Since I've Been Loving You
7.ノー・クォーター - No Quarter
8.永遠の詩 - The Song Remains The Same
9.レイン・ソング - The Rain Song
10.オーシャン - The Ocean
Disc 2
1.幻惑されて - Dazed And Confused
2.天国への階段 - Stairway To Heaven
3.モビー・ディック - Moby Dick
4.ハートブレイカー - Heartbreaker
5.胸いっぱいの愛を - Whole Lotta Love
未発表音源は[ブラック・ドッグ(Black Dog)][丘のむこうに(Over The Hills And Far Away)][ミスティ・マウンテン・ホップ(Misty Mountain Hop)][貴方を愛しつづけて(Since I've Been Loving You)][オーシャン(The Ocean)][ハートブレイカー(Heartbreaker)]です。



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tag : レッド・ツェッペリン

2012-11-27 : ロック :

青い影~プロコル・ハルム

ユーミン(松任谷由実)の40周年ベストアルバム[日本の恋と、ユーミンと。]に、プロコル・ハルム(Procol Harum)の[青い影(A Whiter Shade Of Pale)]が収録されています。ユーミンが13歳のときに出会い、作曲活動を始めるきっかけとなった曲で、共演のオファーをしたところ、ロンドンのアビイロードスタジオでのレコーディングとして結実したということです。
ProcolHarum_ClassicalElegance_CDimage
教会音楽とロックが融合したようなサウンドに衝撃を受けたと、ユーミンは語っていますが、ピアノとオルガンからなるツイン・キーボード編成が醸し出す格調高く重厚さを感じさせる音空間が、彼らの楽曲の特徴といえ、クラシカル・ロックと名づけられているほどです。メンバー構成は、ツイン・キーボードのほかは、ギター・ベース・ドラムスとなっています。
・ゲイリー・ブルッカー (Gary Brooker) - Vocal & Piano
・マシュー・フィッシャー (Matthew Fisher) - Organ
・レイ・ロイヤー (Ray Royer) - Guitar
・デイヴィッド・ナイツ (David Knights) - Bass
・ボビー・ハリソン (Bobby Harrison) - Drums
・キース・リード (Keith Reid) - Lyrics
公式メンバーは6名となっていますが、Keith Reid は作詞家(Lyrics)という立場での参加です。
Procol Harum は、Gary BrookerKeith Reid が意気投合して始まったものです。当初、Gary Brooker は仲間と、パラマウンツ(The Paramounts)というR&Bバンドを結成し、シングルを6枚の発表しており、The Rolling Stones のミック・ジャガー(Mick Jagger)も評価していたらしいのですが、アルバムを発表することなく解散してしまい、その後、Gary Brooker と Keith Reid が出会います。2人は、バッハのカンタータ第140番「目覚めよと呼ぶ声あり」にヒントを得て「青い影」を共同製作し、それをレコード化するために、新聞広告でメンバー募集して、できあがったのが Procol Harum です。
※ちなみに、作詞家をバンドメンバーとしてクレジットするというスタイルは、プログレッシブ・ロックを代表するグループであるキング・クリムゾン(King Crimson)に引継がれています。

Procol Harum というネーミングは、友人が飼っていたバーミーズ(Burmese)という種類のシャム猫系の猫の血統証明書に記載されていたラテン語から、響きが良いからということで採用したということです。ただし、本当は「Procul Harun」だったのを「Procol Harum」とスペルミスしたらしいです。

1967年5月19日に発売されると、2週間で38万枚を売り上げるという The Beatles もなしえなかったセールスを記録し、全英1位、全米5位という世界的なヒットとなり、ジョン・レノン(John Lennon)は「人生でベスト3に入る曲」と賞賛しています。また、BBCラジオ2が2009年に発表した「過去75年UKで最もプレイされた曲トップ10」でも第1位に選ばれれており、長年に渡って高い人気を誇る曲となっています。
ところで、このレコードは既に当時ステレオ録音が一般化していたにもかかわらず、あえてモノラル録音としており、それもクラシカルな印象を与えることの一要素となったのかもしれません。とはいうものの、ステレオによる音の拡がり、現在であれば5.1chサラウンドによる臨場感で、聴いてみたい曲ですので、あらためて最新の環境にて録音をしていただけたら、と願ってしまいます。
ヒットを受け、アルバム製作を行ないますが、契約関係のトラブルが生じてしまい、イギリスでのデビューアルバムは「青い影」が収録されないまま発売されることとなります。そのせいもあるのか、チャート圏外という結果になっています。ただ、アルバム全体としてはクラシカル・ロックばかりではなく、The Paramounts の頃のR&B調の曲が含まれており、そういった点も、「青い影」という曲で興味をもった人たちのアルバム購入意欲につながらなかったのかもしれません。その後、このアルバムに「青い影」が収録されることになり、アルバムタイトルも[プロコル・ハルム(Procol Harum)]というグループ名だけだったものから、[青い影(A Whiter Shade Of Pale)]へと変更しています。しかし、11/21に再発売されるアルバムでは、イギリスオリジナルが意識され「青い影」はボーナストラック扱いですが。
プロコル・ハルム(青い影)+11(K2HD/紙ジャケット仕様)プロコル・ハルム(青い影)+11(K2HD/紙ジャケット仕様)
(2012/11/21)
プロコル・ハルム

商品詳細を見る

収録曲は、以下の通りです。
1.征服者 - Conquistador
2.シー・ワンダード - She Wandered Through The Garden Fence
3.フォローイング・ミー - Something Following Me
4.メイベル - Mabel
5.セルデス - Cerdes (Outside The Gates Of)
6.クリスマス・キャメル - A Christmas Camel
7.万華鏡 - Kaleidoscope
8.サラダ・デイズ - Salad Days (Are Here Again)
9.グッド・キャプテン・クラック - Good Captain Clack
10.ヴァルプルギスの後悔 - Repent Walpurgis
[bonus track]
11.青い影 - A Whiter Shade Of Pale
12.ライム・ストリート・ブルース - Lime Street Blues
13.ホンバーグ (シングル・ヴァージョン) - Homburg
14.グッド・キャプテン・クラック (シングル・ヴァージョン) - Good Captain Clack
15.イル・トゥオ・ディアマンテ (「シャイン・オン・ブライトリー」イタリア語ヴァージョン) - Il Tuo Diamante
16.アンダスタンダブリー・ブルー - Understandbly Blue
17.パンドラの箱 - Pandra's Box
18.アルファ - Alpha
19.征服者 (ステレオ・ヴァージョン) - Conquistador
20.シー・ワンダード (ステレオ・ヴァージョン) - She Wandered Through The Garden Fence
21.ホンバーグ (アルバム・ヴァージョン) - Homburg

bonus trackはシングル曲やアレンジ等が異なっている曲となっていますが、Understandbly Blue は未発表曲です。また、[シャイン・オン・ブライトリー(Shine on Brightly)]は、2ndアルバム[月の光(Shine on brightly)]に収録されている曲です。
※2ndアルバムの原題は2曲目の「Shine on Brightly」ですが、邦題は3曲目の[月の光(Skip Softly (My Moonbeams))]から採用されるという、ちょっとしたズレが生じています。
収録曲の中で、クラシカル・ロック風なのは、ConquistadorSalad Days (Are Here Again)Repent WalpurgisHomburg といったところでしょうか。ちなみに Pandra's BoxRepent Walpurgis の別バージョンです。
Homburg は「青い影」の作風を踏襲した2ndシングルです。「Homburg」とは、ドイツ中西部ヘッセン州の温泉都市バート・ホンブルクの略称で、ここで初めて作られた「狭いつばが両側でそり上がり山の中央がくぼんだフェルト帽」のことを「Homburg:ホンブルク帽」と呼びます。

11/21に再発売される中に日本独自のベスト盤[青い影~ベスト・オブ・プロコル・ハルム(The Best Of Procol Harum)]も含まれています。全20曲で79分以上収録され、1977年の解散までの10枚のアルバムから厳選された Procol Harum を一通り知ってもらおうという企画で作成されたものですが、未発表曲も含まれており、Procol Harum にとっても魅力的なものかもしれません。
Procol Harum は、デビューアルバム録音時から参加したドラムス担当のB・J・ウィルソン(B.J.Wilson)が、1990年に他界したのを追悼して再結成され、現在は断続的に活動中ということになっています。
青い影~ベスト・オブ・プロコル・ハルム青い影~ベスト・オブ・プロコル・ハルム
(2012/11/21)
プロコル・ハルム

商品詳細を見る

1.征服者 - Conquistador
2.クリスマス・キャメル - A Christmas Camel
3.青い影 - A Whiter Shade Of Pale
4.ホンバーグ (シングル・ヴァージョン) - Homburg
5.クワイト・ライトリー・ソー - Quite Rightly So
6.シャイン・オン・ブライトリー - Shine On Brightly
7.ソルティ・ドッグ - A Salty Dog
8.カンサスからやってきた悪魔 - The Devil Came From Kansas
9.ナッシング・ザット・アイ・ディドゥント・ノウ - Nothing That I Didn't Know
10.シンプル・シスター - Simple Sister
11.ブロークン・バリケーズ - Broken Barricades
12.グランド・ホテル - Grand Hotel
13.ブリンギング・ホーム・ザ・ベーコン - Bringing Home The Bacon
14.フォー・リコリス・ジョン - For Liquorice John
15.国境の彼方に - Beyond The Pale
16.ムッシュ・アール・モンド - Monsieur R. Monde
17.パンドラの箱 - Pandra's Box
18.魔法を呼ぶ嵐 - Something Magic
19.ウィザード・マン - Wizard Man
20.征服者 (ライブ) - Conquistador



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詠時感~時へのロマン~エイジア

エイジア (ASIA) がデビュー30周年記念として、デビューアルバム[詠時感~時へのロマン(Asia)]のプレミアムBOXを初回限定生産で11/21に500セット発売します。「詠時感~時へのロマン」は、全米ビルボード・チャートで9週間No1となり、年間アルバム・チャートでもNo.1に輝く大ヒットを記録しており、現在までに全世界で1500万枚ものセールスを上げています。そのアルバムを、オリジナル・マスターからの最新リマスタリング音源を収録した「CD」と、日本プレスのアナログ「LP」に、当時のドキュメンタリー映像を収録した「DVD」2枚を組み合わせた豪華版としてリリースするということです。
※ちなみに「詠時感」と書いて「エイジア」と読ませています。
ASIA_Asia_LPimage

ASIA はいわゆるスーパーグループといわれるバンドで、メンバーは有名グループから集まってきた実力者たちです。全員プログレッシヴ・ロック出身ですが、長大な曲を演奏するよりも聴きやすさを求めて「プログレッシヴ・ロックのエッセンスをポップスとしてまとめた3分半の楽曲」というスタイルを確立しました。
・ジョン・ウェットン(John Wetton) - Vocal & Bass, Keyboards
…キング・クリムゾン(King Crimson) / ロキシー・ミュージック(Roxy Music) / ユーケイ(UK)
・スティーヴ・ハウ(Steve Howe) - Guitars
…イエス(Yes)
・ジェフリー・ダウンズ(Geoffrey Downes) - Keyboards
…バグルス(The Buggles) / イエス(Yes)
・カール・パーマー(Carl Palmer) - Drums
…エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson Lake & Palmer)

2枚目のアルバム[アルファ(Alpha)]発表後に John Wetton がアルコール中毒という理由で解雇され、King CrimsonEmerson Lake & Palmer にいたグレッグ・レイク(Greg Lake)が参加します。しかし、John Wetton は、また復帰するのですが、今度は Steve Howe が脱退して代わりにマンディ・メイヤー(Mandy Meyer)が加入し、3枚目のアルバム[アストラ(Astra)]をリリースします。ところが、アルバムはヒットせず、John Wetton が再び解雇となり、バンド活動は凍結し事実上の解散状態になりました。
1989年にゲフィン・レコードから再結成を図りますが、Steve Howe は合流せず、ギターパートをサポートメンバーに演奏してもらう形で、A面5曲が過去のヒット曲を並べたベスト盤でB面4曲が未発表曲という変則アルバム[ゼン・アンド・ナウ(Then & Now)]を発表します。ツアー後に John Wetton が今度は脱退という形をとり、そこで Geoffrey Downes はエレクトリック・ライト・オーケストラ(Electric Light Orchestra Part.2:ジェフ・リン(Jeff Lynne)が抜けた後のELO)にいたジョン・ペイン(John Payne)と活動を継続します。とはいうものの、Geoffrey Downes のソロプロジェクトといった感じになってしまいました。
2000年代中頃になると、John WettonGeoffrey Downes が共演アルバム[アイコン(iCon)]を作成することとなり、その後に ASIA 再結成が話し合われて、2008年4月に Steve HoweCarl Palmer も加わってアルバム[フェニックス(Phoenix)]をリリースしました。2010年には[オメガ(Omega)]を、2012年には結成30周年記念アルバム[XXX~ロマンへの回帰(XXX)]をリリースします。そして、デビュー30周年記念の一つとしてデビューアルバム「詠時感~時へのロマン」のプレミアムBOX発売となりました。
エイジア(詠時感~時へのロマン)~30周年記念プレミアムBOX【初回限定生産500セット/2DVD+CD+LP+Tシャツ/日本語字幕付】エイジア(詠時感~時へのロマン)~30周年記念プレミアムBOX【初回限定生産500セット/2DVD+CD+LP+Tシャツ/日本語字幕付】
(2012/11/21)
エイジア、ジョン・ウェットン 他

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内容は次のようになっています。
[CD/LP]
1. ヒート・オブ・ザ・モーメント - Heat Of The Moment
2. 時へのロマン - Only Time Will Tell
3. 孤独のサヴァイヴァー - Sole Sourvivor
4. ワン・ステップ・クローサー - One Step Closer
5. タイム・アゲイン - Time Again
6. この夢の果てまで - Wildest Dreams
7. ウィズアウト・ユー - Without You
8. 流れのままに - Cutting It Fine
9. ときめきの面影 - Here Comes The Feeling
10. ライド・イージー - Ride Easy (CDのみ収録…Single[Heat Of The Moment]B面)

[DVD]
DISC 1
・30周年ドキュメンタリー (約60分)
・日本限定 ’82年/ ’83年幻のライヴシーンを含むツアーアーカイヴDVD (25分相当収録)
DISC 2
・'83年9月10日Alphaツアー最終日クラークソン・パインノブでのジョン・ウェットンのラストライヴ・アーカイヴDVD (1カメ/フルライヴ93分相当収録)
[その他の特典]
・ロジャー・ディーンによる2012年ビジュアルの“詠時感Tシャツ"



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tag : エイジア

2012-11-12 : プログレッシブロック :

太陽と戦慄~キング・クリムゾン

キング・クリムゾン(King Crimson)の40周年記念リマスター・シリーズの[太陽と戦慄(Larks' Tongues In Aspic)]がリリースされました。
King Crimson には、70年代(69年10月~)・80年代・90年代~の活動期があり、70年代には7枚のスタジオアルバムと2枚のライブアルバムを発表しています。40周年記念リマスター・シリーズでは、既に70年代の6枚のスタジオアルバムは発売済で、「太陽と戦慄」が最後のスタジオアルバムのリリースです。80年代の最初のスタジオアルバムである[ディシプリン(Discipline)]も、40周年記念リマスター・シリーズとして発売済なので、デビュー・アルバム[クリムゾン・キングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)]から「ディシプリン」までのスタジオアルバムが揃ったことになります。フィリップ翁(Robert Fripp)は、次は何をリリースするのでしょう???
KingCrimson_LarksTonguesInAspic_CDinner

太陽と戦慄」は原題を「Larks' Tongues In Aspic」といい、直訳すると「Aspic(肉汁等で固めたゼリー状のもの=煮こごり)の中のLarks(雲雀)のTongues()」となります。パーカッション担当のジェイミー・ミューア(Jamie Muir)が、中華料理をヒントに名付けたタイトルということのようです。雲雀の舌を使う中華料理というのは、どうも無さそうなんですが、いったいどんな料理を目にしたんでしょうか。食べてみたうえでの感想として、「これって雲雀の舌っぽい味だよね」ということで、「雲雀の舌の煮こごり」ってなったのでしょうか・・・Jamie Muir は、このアルバムだけで脱退してしまうのですが、個性的な曲タイトルをもっと付けてもらいたいものでした。
ところで、「Larks' Tongues In Aspic」を「太陽と戦慄」って名付けたのは、それなりに秀逸であったと思います。ラジオ等の曲紹介で“では、聴いていただきましょう!キングクリムゾンの「雲雀の舌の煮こごりパート2”となっていたのかもしれません。でも、「雲雀の舌の煮こごり」という方が、シュールなタイトルで、むしろ好ましい、という人もいらっしゃるかも。

このアルバムは、70年代後半期のインプロヴィゼーション(improvisation)主体となった King Crimson の割と統一感のある3部作の最初の1枚です。ボーカル有り3曲と、無し3曲という構成になっています。タイトル曲「太陽と戦慄」はPart1・Part2の2部構成になっており、もう1曲「トーキング・ドラム」が、ボーカル無しのimprovisationをベースにした楽曲ですが、次のアルバム「暗黒の世界(Starless And Bible Black)」のimprovisation曲と比べると、だいぶ雰囲気が異なります。「太陽と戦慄」の方は、ベースはimprovisationであっても、ライブ等で何度も演奏しブラッシュアップされて曲構成がしっかりとした感じがありますが、「暗黒の世界」の方は、improvisationであることを前面に押し出した緊張感というか、繊細さというか、おぼろげというか、はかなげというか、アルバムの作成方法自体がライブ音源をそのまま採用するという形であるがゆえかもしれません。聴き比べてみると質感の違いといったものが伝わってくるようで、その差異も楽しみ方の一つとして Robert Fripp がわざわざ提供したのではないでしょうか。

このアルバムから、リーダーである Robert Fripp 以外、メンバーは一新されています。元々メンバーチェンジは頻繁にあり、デビュー時のメンバーは2枚目のアルバム[ポセイドンのめざめ(In The Wake Of Poseidon)]の時に3人辞めていて、次の3枚目のアルバム[リザード(Lizard)]で Robert Fripp とピート・シンフィールド(Pete Sinfield)の2人になってしまいます。ただ Pete Sinfield は作詞と映像(照明)担当という特異な立場で、一般的なバンドメンバーとは異なる立ち位置で存在していました。そんな彼 Pete Sinfield も4枚目のアルバム[アイランズ(Islands)]までで、この「太陽と戦慄」に至るとオリジナルメンバーは Robert Fripp のみとなり、新たに次のメンバーが、加わることになりました。
・ジョン・ウェットン(John Wetton) - Bass & Vocal
・ビル・ブラッフォード(Bill Bruford) - Drums
・ジェイミー・ミューア(Jamie Muir) - Percussions & Drums
・デヴィッド・クロス(David Cross) - Violin
・リチャード・パーマー・ジェームズ(Richard Palmer-James) - Words
John WettonRobert Fripp の旧友で、当時 Family というグループに在籍していました。
Bill BrufordYES の初期からのメンバーで代表作[危機(Close to the Edge)]でプレイをした後、移籍してきました。
Jamie Muir は、ジャズ・インプロヴィゼーションの世界で活動をしていましたが、 Robert Fripp の呼びかけで参加しました。
David Cross は、オーディションで選ばれたメンバーです。
Richard Palmer-JamesJohn Wetton の友人で、イギリスのロックバンド Supertramp の1枚目に Richard Palmer として参加していた経験があります。Pete Sinfield の代わりとなるわけですが、Pete Sinfield のようにコンサートでの映像(照明)は担当せず、あくまでも詞の提供者として、基本的にはメンバーと顔合わせもしないという状態で関わりました。
☆ちなみに、Supertramp は、1979年発表のアルバム[ブレックファスト・イン・アメリカ(Breakfast In America)]で、全米ビルボード・チャートNo1を獲得しています。
このままメンバーが固定化すると思われましたが、アルバムを発表するごとに1人ずつ辞めていくことになり、[レッド(Red)]でプレイヤー3人+作詞家という体制となった後 King Crimson は活動休止します。

太陽と戦慄~40周年記念エディション(紙ジャケット仕様)(HQCD DVD Audio)

新品価格
¥3,636から


1曲目はアルバムタイトルから採った「太陽と戦慄パート1」という曲名で、鉄琴の密やかな音色から始まりますが、突然ヘビーなリフが刻まれるという展開です。
70年代後期 King Crimson を象徴するimprovisation曲で、ドラム・パーカッション・ベースが絡み合い、ギターのフレーズが駆け抜ける大騒ぎのあと、今度はバイオリンがしめやかに奏でられたり、と思うとバイオリンの叫びに変わり、また変拍子のリフが騒ぎ出すというめまぐるしい構成になっています。
しかし、2曲目の「土曜日の本」になると状況は一変し、メランコリックな弦楽アンサンブルのクラシカルロック風です。
3曲目「放浪者」では、不思議な感じのイントロの後、「宮殿」をイメージさせるドラム演奏とボーカルが挟まれ、またサウンドコラージュ風に戻った後、曲の終わりに向かって「風に語りて」~「エピタフ」のようなイメージが醸し出されます。
4曲目「イージー・マネー」は、再びヘビーなリフの激しさを感じさせるもので、途中のimprovisation風のところを含め、70年代後期 King Crimson を代表する楽曲でライブでよく演奏されます。
5曲目はimprovisationの「トーキング・ドラム」という曲で、この曲名の由来もまた Jamie Muir からみで、彼が使用しているブードゥー・ミュージック系打楽器の名称です。
最後の6曲目は「太陽と戦慄パート2」ですが、「トーキング・ドラム」が終わるとすぐに始まるimprovisation曲で、「パート1」よりもヘビーメタルな部分が感じられます。「太陽と戦慄」はこちら「パート2」の方が、70年代後期 King Crimson を代表する曲と位置づけられています。

1.太陽と戦慄パート1 - Larks' Tongues In Aspic, Part One
2.土曜日の本 - Book Of Saturday
3.放浪者 - Exiles
4.イージー・マネー - Easy Money
5.トーキング・ドラム - The Talking Drum
6.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two



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tag : キング・クリムゾン

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Author:うえ ちゃん
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