2017年12月|音泉日記~音楽の温泉~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- : スポンサー広告 :

クリスマス・レコード・ボックス~ビートルズ


[クリスマス・レコード・ボックス]は、the Beatles がオフィシャル・ファン・クラブの会員向けに1963年から1969年までの7年間にわたり、クリスマス・プレゼントとして限定配布していたソノシート全7枚を、色が異なるアナログ・シングルレコードとして復刻したボックスセットです。16ページのブックレットが封入されていて、日本盤には日本語の解説も付いています。
the Beatles のクリスマス・ソノシートというのは、マネージャーであった Brian Epstein が人気を獲得するための一環としてファンを大事にするという戦略として、ファンクラブの会員にクリスマス・レコードを無料プレゼントするというアイデアから生まれたものです。ファンの応援に対する感謝の気持ちを表すものであったため、最初の頃はお礼メッセージを収録するというスタイルでしたが、次第に演奏をしたり寸劇を披露したり、その上、オリジナルのクリスマスソングまで歌ってみたりと、サービス精神があふれ出していくようになります。

XmasBox_Card

一番最初のクリスマスレコードは1963年10月17日の録音で、この日は「抱きしめたい (I Want To Hold Your Hand)」をレコーディングした日でもあります。デビューの約1年後の時期で、メンバーそれぞれが感謝の気持ちを込めてファンに向けたメッセージと歌を披露しており、最後は「赤鼻のトナカイ」で終わらせています。
次のクリスマスレコードは1964年10月26日の録音で、アルバム[ビートルズ・フォー・セール (Beatles For Sale)]のレコーディングをしている頃です。このレコードもメンバーからのメッセージが主体で、最後にトラッドソング「Oh, Can You Wash Your Father's Shirts」を適当な感じで歌い終っています。このレコードだけ、収録時間が短く45回転です。
3枚目のクリスマスレコードは1965年11月8日の録音で、アルバム[ラバー・ソール (Rubber Soul)]のレコーディング中です。このレコードは「イエスタディ (Yesterday)」の歌から始まり、メンバーみんなのおしゃべりと歌が繰り返されるといった感じで、途中には「Yesterday」の部分を「Christmas Day」に変えた「イエスタディ」が歌われるなど、レコーディングに疲れてちょっとハイになっている様子が伝わってきます。
4枚目のクリスマスレコードは1966年11月25日の録音で、コンサート活動を休止し「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー (Strawberry Fields Forever)」のレコーディングを始めた時です。この頃になると、クリスマスレコードの作成も本格的となり、特に Paul MaCartney は書下ろしの新作を3曲「Everywhere It's Christmas」「Orowayna」「Please Don't Bring Your Babjo Back」も披露し、ジャケットデザインも描くなど、レコード作成の中心となっています。「Pantomime」といったタイトルをつけ、ラジオ劇風の構成にしていますが、一年後の1967年12月に公開される映画『マジカル・ミステリー・ツアー (Magical Mystery Tour)』につながる実験(リハーサル)といった趣きがあります。
5枚目のクリスマスレコードは1967年11月28日の録音で、6月にアルバム[サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド (Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)]を発売した後、映画『マジカル・ミステリー・ツアー』を製作中という時期です。レコードのジャケットは John LennonRingo Starr が二人で作った写真のコラージュですが、アルバム[サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド]を意識したかのような仕上がりです。レコードの方は、前回のイメージを踏襲したものになっており、今回も新作のクリスマスソング「Christmas Time (Is Here Again)」を披露しています。この曲は完成度も高く評判がよかったことから、1995年に25年ぶりとなる新曲「フリー・アズ・ア・バード (Free As A Bird)」のカップリング曲となって正式リリースされています。
6枚目のクリスマスレコードは今までの作成方法とは異なり、メンバー4人揃ってではなく、別々に録音したものを編集で合わせた形となっています。ちょうど、ホワイトアルバムと呼ばれる2枚組のアルバム[ザ・ビートルズ (The Beatles)」を作成している時期と重なり、このクリスマスレコードも同じようにメンバーの個性が表現されたかのような作り方をしており、また収録時間も長くなり、初めて両面録音となっています。新曲としては Paul MaCartney が「Happy New Year, Happy Christmas」と歌う「Happy Christmas Everybody To You」のほか、John Lennon の詩の朗読2つ「Jock and Yono」「Once Upon A Pool Table」などとなっています。他に Geotge Harrison のウクレレを伴奏にアメリカ人歌手 Tiny Tim が歌う「ひとりぼっちのあいつ (Nowhere Man)」も収録されています。
7枚目のクリスマスレコードも前作と同じくメンバーがそれぞれ録音したものを編集でまとめているという様式で、1969年9月にアルバム[アビイ・ロード (Abbey Road)]を発表しチャートの1位を独走している頃に録音編集作業が行なわれ12月19日にファンクラブ会員向けに配布されています。レコードの方は、新婚の John LennonOno Yoko の仲睦まじさが前面に出たスタイルで、Yoko の娘 Kyoko の「Mama!」という声から始まり、全編にわたり JohnYoko のコミュニケーションが繰り広げられ、そこに他の3人のメンバーが参加し協力したかのような感じになっています。そんな中、Paul MaCartney は「This is to wish you a mery mery Christmas」と歌う新曲「The Wishing」を披露しています。翌年となる1970年のクリスマス時期は解散しているので、これが最後のクリスマスレコードとなってしまいました。ただ、ファンクラブ用として7枚のクリスマスレコードをまとめて、イギリスでは[From Then To You]、アメリカでは[The Beatles Christmas Album]というタイトルを付けた1枚のLPレコードを作成しています。

今回は、あらたに入手した最良の音源を用いて[クリスマス・レコード・ボックス]を製作しています。レコード化にあたっては、ソノシートではなく7インチのシングルレコードサイズとし、それぞれ色が異なるカラーレコードにしています。レコードのクレジットですが、「クリスマス・タイム」以外にも「イエスタディ」の替え歌「Christmas Day」や Paul MaCartney 作のクリスマスソングなど、いくつかの曲が含まれてはいますが、一連の流れのなかで演奏されており独立して存在しているわけではないので、特に曲としてのクレジットはありません。

クリスマス・レコード・ボックス(完全生産限定盤)[Analog]

新品価格
¥12,960から
(2017/12/24 12:00時点)



EP-1 (カラー:ソリッド・ホワイト)
The Beatles Christmas Record - ザ・ビートルズ・クリスマス・レコード(1963)

EP-2 (カラー:トランスパレント・レッド)
Another Beatles Christmas Record - アナザー・ビートルズ・クリスマス・レコード(1964)

EP-3 (カラー:ソリッド・ブルー)
The Beatles Third Christmas Record - ザ・ビートルズ・3rd クリスマス・レコード(1965)

EP-4 (カラー:トランスパレント・イエロー)
Pantomime Everywhere It's Christmas ? The Beatles Fourth Christmas Record - パントマイム・エヴリウェア・イッツ・クリスマス - ザ・ビートルズ・4th クリスマス・レコード(1966)

EP-5 (カラー:トランスパレント・グリーン)
Christmas Time (Is Here Again) ? The Beatles Fifth Christmas Record - クリスマス・タイム ? ザ・ビートルズ・5th クリスマス・レコード(1967)

EP-6 (カラー:クリア)
The Beatles Sixth Christmas Record - ザ・ビートルズ・6th クリスマス・レコード(1968)

EP-7 (カラー:ソリッド・オレンジ)
The Beatles Seventh Christmas Record - ザ・ビートルズ・7th クリスマス・レコード(1969)

XmasBox_Records

クリスマスレコードに収録された曲のうち、「クリスマス・タイム」だけが、1995年のアンソロジー・プロジェクトの目玉として発表された25年ぶりの新作「フリー・アズ・ア・バード」のカップリング曲として公式にリリースされています。この曲は、the Beatles が発表した唯一のクリスマスソングで、作詞・作曲は、John LennonPaul McCartneyGeotge HarrisonRingo Starr で、メンバー全員による共作です。1967年の5枚目のクリスマス・ソノシートで披露された曲ですが、シングルカットでは演奏がフェードアウトされたところに、Paul McCartneyJohn LennonGeotge HarrisonRingo Starr の順でファンに向けたクリスマス・メッセージをオーバーダビングし、続けて「蛍の光」を伴奏に John Lennon の朗読で終わるという編集が行なわれています。
ちなみに、「フリー・アズ・ア・バード」は John Lennon が1977年ごろにレコーディングしていた未発表曲のデモテープを基に、Paul McCartneyGeotge HarrisonRingo Starr が歌詞や演奏をプラスして完成させたもので、4曲入りのマキシ・シングルとして発売され、全英2位、全米6位となる売上を記録しています。収録曲は、1曲目が「フリー・アズ・ア・バード」、2曲目は「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア (I Saw Her Standing There)」の未発表テイクで、3曲目は「こいつ(ジス・ボーイ) (This Boy)」の未発表テイク、そして4曲目が「クリスマス・タイム」になっています。

フリー・アズ・ア・バード

新品価格
¥2,999から
(2017/12/24 12:00時点)



アンソロジー・プロジェクトでは、もう一つ新曲「リアル・ラヴ (Real Love)」が発表されています。Ono Yoko が所持していたテープを基に作成された the Beatles の新曲として公式発表されたもので、これが the Beatles 最後のシングルとなりました。この曲は、1988年に公開された John Lennon のドキュメンタリー映画『イマジン (Imagine)』で使われていた「Boys And Girls」の歌詞を変えた改作で、John Lennon がピアノの弾き語りを録音したものに、Paul McCartneyGeotge HarrisonRingo Starr が演奏を重ねて作り上げたものです。ちなみに、John Lennon のいくつかのアルバムに「リアル・ラヴ(デモ・バージョン)」として収録されている曲は、「リアル・ラヴ」とは歌詞が異なりギターの弾き語りになっており、本来であれば「Boys And Girls」とクレジットされるべきものといえます。今回も4曲入りのマキシ・シングルとして発売され、全英4位、全米11位となりました。「リアル・ラヴ」が1曲目で、2曲目は「ベイビーズ・イン・ブラック (Baby's In Black)」の1965年8月のハリウッド公演ライブになっており、3曲目は「イエロー・サブマリン (Yellow Submarine)」でイントロに Ringo Starr の語りが入っている未発表バージョン、4曲目は「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア (Here, There And Everywhere)」の別テイクという構成です。

リアル・ラヴ

新品価格
¥5,000から
(2017/12/24 12:00時点)





音楽(ロック・ポップス) ブログランキングへ
にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ
にほんブログ村
スポンサーサイト

tag : ビートルズ ジョン・レノン

2017-12-24 : ロック :
ホーム

プロフィール

うえ ちゃん

Author:うえ ちゃん
音楽に浸っていることが好きです。

最新記事

アナウンス

キース・エマーソン 追悼」としてムック本が出版されています。

エマーソン・レイク&パーマー (KAWADE夢ムック 文藝別冊)




にほんブログ村
人気ブログランキングへ
~PV(ページビュー)アクセスランキング~

検索フォーム

RSSリンクの表示

QRコード

QR

リンク

主に70年代洋楽と80年代邦楽について紹介している[只野感想文]もチェック! このブログをリンクに追加する

スポンサードリンク
プライベートクラウドとパブリッククラウド
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。