テノロジー~10cc|音泉日記~音楽の温泉~

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テノロジー~10cc

イギリスのロックバンド 10cc が結成40周年を記念し、4CD+DVDというBOX-SETをリリースしました。タイトルは[テノロジー(Tenology)]といいますが、これは 10cc の「10」の英語「ten」に、「~論」とか「~学」といった学問のジャンルを示す英語の接尾辞「-logy(-ology)」をつけたもので、さしずめ『10cc論』といった意味になるのかと思われます。CD1・2は the Singles と名付けられておりシングル曲を並べたもので、CD3の album tracks にはシングル曲以外の主要曲が収められ、CD4はシングルB面曲とレア音源をまとめた B-sides And Rarities になっており、それにライブやTVショーにVideoClipのDVDが揃うという、まさに 10cc を解説している作品といえます。
10cc_TENOLOGY_InnerBOXimage
10cc は、既に数々の曲をヒットさせたグループを経験しているスタジオミュージシャン4人で結成したグループです。
・グレアム・グールドマン(Graham Gouldman) - Bass Vocal
・エリック・スチュワート(Eric Stewart) - Vocal Guitar
・ロル・クレーム(Lol Creme) - Vocal Keyboard
・ケヴィン・ゴドレイ(Kevin Godley) - Vocal Drums
Graham Gouldman は、エリック・クラプトン(Eric Clapton)がいる頃のヤードバーズ(Yardbirds)の全英3位となるヒット曲[フォー・ユア・ラブ(For Your Love)]の作曲をしています。~ただ、この曲のポップさが嫌で、Eric ClaptonYardbirds を辞めてしまうのですが~
Eric Stewart は、ギタリストとしてウェイン・フォンタナ&ザ・マインドベンダーズ(Wayne Fontana And The Mindbenders)に参加し、[ゲーム・オブ・ラブ(The Game Of Love)]で全英2位/全米1位を経験していますし、Wayne Fontana が辞めた後の The Mindbenders ではVocalを担当し、全英2位/全米2位となる[恋はごきげん(A Groovy Kind Of Love)]というヒットを生み出しています。~ちなみに、この曲はフィル・コリンズ(Phil Collins)が1988年に全英1位/全米1位というリバイバルヒットさせています~
その後、Graham Gouldman が曲を提供したことをきっかけに意気投合しバンドに参加するようになります。
Kevin GodleyLol Creme は少年期から Graham Gouldman と友人で、一緒にバンド活動をしていましたが、The Mindbenders の解散後、4人で活動をするようになり、たまたま冗談で録音した[ネアンデルタール・マン(NeanderthalMan)]をホットレッグス(Hotlegs)名義でリリースしたところ、全世界で200万枚以上を売り上げるヒットとなりました。しかし、突然のヒットに対応しきれずにアルバム製作が遅れてしまい、いわゆる一発屋になってしまいます。その後はバンド活動を続けながら、スタジオミュージシャンとして数多くのアーティストのレコーディングを行ないますが、Eric Stewart の友人である人気歌手のジョナサン・キング(Jonathan King)が設立したUKレコードと契約し、Jonathan King10cc とネーミングされ、新曲[ドナ(Donna)]でデビューすることとなり、全英2位を記録します。
彼ら4人は誰もがどんな楽器も演奏できVocalもこなし曲作りもするという人たちですが、主にメロディを Graham GouldmanEric Stewart が作り、サウンドプロデュースを Kevin GodleyLol Creme が担当するという役割で、活動を行なっていきます。既にヒット曲を手掛けていることもあり、また多くのアーティストとの共演をスタジオミュージシャンという立場で関わっていることもあり、聴く人を楽しませるよう多彩な音楽を繰り広げていきます。特に Kevin GodleyLol Creme が描く前衛的で実験音楽っぽいアレンジが、Graham GouldmanEric Stewart のポップさに対するアヴァンギャルドな味付けとなり、様々なバリエーションと独特な色合いを醸し出すこととなっています。
[アイム・ノット・イン・ラヴ(I'm Not In Love)]は全米で3週連続2位となった彼らのが代表作ですが、バックのコーラスを表現するために3人分の声をテープ編集によって624人分(3人×13音階×16トラック)に増幅して作ったメロトロンのテープを使用したということのようです。
また、[パリの一夜(Une Nuit A Paris)]は、オリジナルテープは1時間以上の長さがあったものを、8分40秒の3つのパートに分かれたミニオペラという形にしています。Queen の[ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)]よりも前に発表されたオペラ風ロックですが、劇的な曲展開をしているわけではなく、イタリアン・プログレ風な感じになっています。
他にも、ロックンロール、ゴスペル、ダンスミュージックやへヴィメタルっぽいものまで、あらゆるティストを含んで新たな音楽を創造していこうという欲求が強く、本来の意味でのプログレッシブな音作りをしているバンドです。
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しかし、音楽が多様化していくに従い、メンバー間の音楽性の違いが表面化することとなり、また、バンドの方向性の違いも対立の要因となり、ツアー活動を重要視する Graham GouldmanEric Stewart と、スタジオ制作に集中したい Kevin GodleyLol Creme とに分裂し、結局、マンチェスター工科大学との協力で開発したギター・アタッチメント"ギズモ"のデモンストレーション・アルバムを制作するという理由で Kevin GodleyLol Creme はバンドを脱退し、ゴドレイ&クレーム(Godley & Creme)として活動を始めてしまいます。
Godley & Creme はプロモーションビデオの監督業をスタートし、ポリス(The Police)やデュラン・デュラン(Duran Duran)といったアーティスト達のビデオを手がけ高い評価を受け、1985年の MTV Video Music Awards で "Video Vanguard Award" を受賞するほどになり、また、CMの演出も手がけるようになって、カンヌ国際広告祭銀賞となる活躍をみせ、成功と名声を手に入れます。
Graham GouldmanEric Stewart はバンドを継続し、アルバム[愛ゆえに(Deceptive Bends)]をヒットさせ、ツアーメンバーを加えて6人組となって活動を続けます。次のアルバムもヒットを記録しますが、音楽の方向性をAOR路線としたのが裏目となり、次第にヒットに恵まれなくなり結成10年となる1983年に解散してしまいます。
10cc_TENOLOGY_CD-DVDimage
1987年にリリースされた 10ccGodley & Creme の合同ベスト盤[チェンジング・フェイセズ(Changing Faces : The Best Of 10cc And Godley & Creme)]がプラチナ・アルバムとなったことから、Graham GouldmanEric Stewart による 10cc が再結成され、Kevin GodleyLol Creme がゲスト参加します。再結成された 10cc は、2枚のアルバムを発表した後、再びバンド活動を停止してしまいましたが、最近になって Graham Gouldman が、Graham Gouldman's 10cc としてツアーを行なうようになっています。

テノロジー<40thアニヴァーサリー・ボックス・セット>(DVD付)

新品価格
¥14,863から
(2013/2/4 00:00時点)


Disc1
1.ドナ - Donna
2.いけないジョニー - Johnny Don't Do It
3.ラバー・ブレッツ - Rubber Bullets
4.ディーン・アンド・アイ - Dean And I
5.サンド・イン・マイ・フェイス - Sand In My Face
6.ハリウッドのどこかで - Somewhere In Hollywood
7.とってもイカしたイモ・バンド - The Worst Band In The World
8.ヘッドライン・ハスラー - Headline Hustler
9.ウォール・ストリート・シャッフル - The Wall Street Shuffle
10.シリー・ラヴ - Silly Love
11.人生は野菜スープ - Life Is A Minestrone
12.アイム・ノット・イン・ラヴ - I'm Not In Love
13.芸術こそ我が命 - Art For Art's Sake
14.アイム・マンデイ - I'm Mandy, Fly Me
15.レイジー・ウェイ - Lazy Ways
16.愛ゆえに - Things We Do For Love
17.グッド・モーニング・ジャッジ - Good Morning Judge
18.恋人たちのこと - People In Love
Disc2
1.トロピカル・ラヴ - Dreadlock Holiday
2.レッズ・イン・マイ・ベッド - Reds In My Bed
3.フォー・ユー・アンド・アイ - For You And I
4.恋の1-2-5 - One Two Five
5.ロッチデールからオチョ・リオスへ - From Rochdale To Ocho Rios
6.恋人達の夢 - It Doesn't Matter At All
7.トロピカル・ホリデイ - Les Nouveaux Riches
8.恋のまわり道 - Don't Turn Me Away
9.ザ・パワー・オブ・ラヴ - The Power Of Love
10.ランナウェイ - Run Away
11.朝~昼~夜 - 24 Hours
12.フィール・ザ・ラヴ - Feel The Love
13.ウーマン・イン・ラヴ - Woman In Love
14.ウェルカム・トゥ・パラダイス - Welcome To Paradise
Disc3
1.ホスピタル・ソング - The Hospital Song
2.ママにフレッシュ・エア - Fresh Air For My Mama
3.時計じかけのクリープ - Clockwork Creep
4.オー・エフェンディ - Oh Effendi
5.踊ろうサクロイリアクを - The Sacro-illiac
6.ホテル - Hotel
7.オールド・ワイルド・メン - Old Wild Men
8.パリの一夜 - Une Nuit A Paris
9.ゆすり - Blackmail
10.フライング・ジャンク - Flying Junk
11.2度目の最後の晩さん - The Second Sitting For The Last Supper
12.氷山 - Iceberg
13.世界征服 - I Wanna Rule The World
14.ロックン・ロール・ララバイ - Rock'N'Roll Lullaby
15.電話を切らないで - Don't Hang Up
16.フィール・ザ・ベネフィット - Feel The Benefit (Parts 1, 2 & 3)
17.フラット・ギター・テューター - I Bought A Flat Guitar Tutor
18.愛の鎖 - Take These Chains
Disc4
1.ビー・イン・マイ・ボンネット - Bee In My Bonnet
2.ホット・サン・ロック - Hot Sun Rock
3.4% オブ・サムシング - 4% Of Something
4.ウォーター・フォール - Waterfall
5.ギズモ・マイ・ウェイ - Gismo My Way
6.チャンネル・スイマー - Channel Swimmer
7.グッド・ニュース - Good News
8.ゲット・イット・ホワイル・ユー・キャン - Get It While You Can
9.ホット・トゥ・トロット - Hot To Trot
10.ドント・スクィーズ・ミー・ライク・トゥースペイスト - Don't Squeeze Me Like Toothpaste
11.アイム・ソー・レイド・バック - I'm So Laid Back, I'm Laid Out
12.ナッシング・キャン・ムーヴ・ミー - Nothing Can Move Me
13.恋人たちのこと(ヴードゥー・ブギ) (未発表曲) - People In Love
14.ザ・レコーディング・オブ・ザ・ディーン・アンド・アイ (未発表曲) - The Recording Of The Dean And I
DVD
PERFORMANCES
1.ラバー・ブレッツ (音声モノラル) - Rubber Bullets (Top Of The Pops 25/12/73)
2.人生は野菜スープ (音声モノラル) - Life Is A Minestrone (Top Of The Pops 10/4/75)
3.アイム・ノット・イン・ラヴ (音声モノラル) - I'm Not In Love (Top Of The Pops 25/12/75)
4.トロピカル・ラヴ (音声モノラル) - Dreadlock Holiday (Top Of The Pops 17/8/78)
5.シリー・ラヴ (音声モノラル) - Silly Love (In Concert 21/8/74)
6.ウォール・ストリート・シャッフル (音声モノラル) - The Wall Street Shuffle (In Concert 21/8/74)
7.サメディ男爵 (音声モノラル) - Baron Samedi (In Concert 21/8/74)
8.オールド・ワイルド・メン (音声モノラル) - Old Wild Men (In Concert 21/8/74)
9.オー・エフェンディ (音声モノラル) - Oh Effendi (In Concert 21/8/74)
10.ママにフレッシュ・エア (音声モノラル) - Fresh Air For My Mama (In Concert 21/8/74)
11.ラバー・ブレッツ (音声モノラル) - Rubber Bullets (In Concert 21/8/74)
12.ママにフレッシュ・エア (音声モノラル) - Fresh Air For My Mama (See You Sunday 21/4/74)
13.ウォール・ストリート・シャッフル (音声モノラル) - The Wall Street Shuffle (See You Sunday 21/4/74)
14.トロピカル・ラヴ (音声モノラル) - Dreadlock Holiday (Six Fifty Five Special 27/7/82)
15.ランナウェイ (音声モノラル) - Run Away (Saturday Superstore 23/10/82)
PROMO VIDEOS
16.ドナ - Donna
17.アイム・ノット・イン・ラヴ - I'm Not In Love
18.芸術こそ我が命 - Art For Art's Sake
19.アイム・マンデイ - I'm Mandy Fly Me
20.グッド・モーニング・ジャッジ - Good Morning Judge
21.恋人たちのこと - People In Love
22.トロピカル・ラヴ - Dreadlock Holiday
23.恋の1-2-5 - One Two Five
24.フィール・ザ・ラヴ - Feel The Love
25.ウーマン・イン・ラヴ - Woman In Love



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