狂気~ピンク・フロイド|音泉日記~音楽の温泉~

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狂気~ピンク・フロイド

最近、結成○周年や発売○年記念というイベントを多く見かけます。1973年3月24日に、Pink Floyd の7thアルバム[狂気(The Dark Side Of The Moon)]が発売されてから40年が経過しました。ビルボードTOP200に741週(15年間)チャート・インし、カタログチャートでは1,630週(30年)以上ランクインするというロングセラーのギネス記録を打ち立てたアルバムで、プログレッシヴ・ロックというより音楽というカテゴリーの代表作といってもいい歴史に刻むべき芸術作品といえるものかもしれません。
The_Dark_Side_Of_The_Moon_CD_image

建築学校の同級生であった Roger WatersRick WrightNick Mason の3人がバンドを結成し、しばらくして旧友の Syd BarrettBob Klose を誘い、Pink Floyd Sound というバンド名を付けます(Syd Barrett が好きなブルースミュージシャンの Pink AndersonFloyd Council から命名したということのようです)。Syd Barrett が曲を作り始めグループのキーマンとなり、その感性をグループの軸に据えるようになると、方向性の違いから Bob Klose が脱退し、そしてバンド名を Pink Floyd へと改名します。サイケデリック・ロック全盛の時代にマッチし、シングル・アルバムともにヒットしますが、Syd Barrett がLSD中毒となりバンド活動に障害が出るようになってしまい、その代わりとして昔からの友人である David Gilmour が加入することとなり、音楽の方向性を転向させることになります。
・シド・バレット(Syd Barrett) - Guitar Vocal
・ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters) - Bass Vocal
・リック・ライト(Rick Wright) - Keyboard Vocal
・ニック・メイスン(Nick Mason) - Drums Percussion
・デヴィッド・ギルモア(David Gilmour) - Guitar Vocal
建築学校出身ということから楽曲の構成力を意識した作品を作るようになり、映画のサウンド・トラックにも関わることで表現の多様性を育んでいきます。実験音楽や前衛芸術を吸収する中から、オーケストラを取り入れたロック・シンフォニーのアルバム[原子心母(Atom Heart Mother)]をリリースし、全英1位を獲得することとなります。次の[おせっかい(Meddle)]は全英3位となったアルバムですが、初めて自分たち自身で作りたいものを作り上げた作品で、音楽的に飛躍するきっかけとなったものであり、このアルバム収録中に Roger Waters は「Dark side of the moon」という詞を書き下ろしています。それを「人間の内面に潜む狂気」をテーマにした組曲「A Piece For Assorted lunatic」として構築し、ライブで披露しながらアレンジが施され1973年にアルバム[狂気(The Dark Side Of The Moon)]として完成させます。そして全米No1を記録し、全世界で5,000万枚以上の売上といわれる商業的な大成功を収めることとなります。

狂気狂気
(2011/09/28)
ピンク・フロイド

商品詳細を見る

1-1.スピーク・トゥ・ミー - Speak To Me
1-2.生命の息吹 - Breathe
2.走り回って - On The Run
3.タイム - Time
4.虚空のスキャット - The Great Gig In The Sky
5.マネー - Money
6.アス・アンド・ゼム - Us And Them
7.望みの色を - Any Colour You Like
8.狂人は心に - Brain Damage
9.狂気日食 - Eclipse

全体で1つの作品というトータル・コンセプトアルバムとして考えられていて、曲間は無く自然につながって聴くことができるように作られています。(発表当時はLPでしたので、A面最後の「虚空のスキャット」とB面最初の「マネー」の間は途切れてしまいます)
1曲目は、心臓の鼓動音から静かに始まって時計の秒針の音やレジの音に不気味な笑い声が混じりあっていくという効果音のみで作られているのが「スピーク・トゥ・ミー」の部分で、続けて叫び声のようなスキャットの後で「生命の息吹」のバンド演奏が緩やかに始まりボーカルが続いていくという構成になっています。
2曲目の「走り回って」はシンセサイザーによるインスト・ナンバーで、走り回る足音や男の話し声や笑い声などのコラージュの最後に爆発音が入った後、けたたましい時報音に驚かされます。
この時報音から始まる軽快なロック・ナンバーが3曲目の「タイム」で、途中には歪んだギターソロがはさんであり、エンディングには「生命の息吹」がリプライズされるという形になっています。
虚空のスキャット」という4曲目は、ピアノとオルガンをバックに Clare Torry のスキャットが響き渡るというものですが、「言葉はいらないんだ、歌だけで人の誕生から死までを歌いあげてくれ」と言われて、彼女が即興で仕上げたものとのことです。
5曲目の「マネー」は全米13位となったアルバムを代表する曲ですが、レコード会社が勝手にシングル・カットしたことに対しメンバーが激怒したといわれ、本国イギリスではシングルになっていません。レジスターと小銭の効果音が繰り返されテンポを刻むイントロが次第にドラムとベースに代わりハード・ロック風の曲になっていきます。間奏部分ではサックス・ソロに続いて、リズムが変わりヘビィなギター・ソロが繰り広げられて、またボーカル・パートに戻った後、低いボイスが流れたままオルガンの音が大きくなって次の曲へとバトンタッチされます。
6曲目「アス・アンド・ゼム」はオルガン音に続き、ピアノを含むバンドサウンドが始まるとサックスがメロディを奏でて、ボーカルにつなげます。サビの部分に向かって厳かに盛り上がっていくパターンが重なってから、メランコリックなサックスがゆるやかに流れていき、またサビのパートになります。
コーラスがふっと終わると7曲目の「望みの色を」になり、緩やかな雰囲気のシンセサイザー・アンサンブルのインストですが、途中からギター・パートになってざわめく感じに変わります。
8曲目の「狂人は心に」は次の「狂気日食」とともにアルバムのエンディングを飾るロック・ナンバーで、渋めのボーカルからドラマティックにコーラスが入り、アルバム・タイトルの“Dark Side Of The Moon”という歌詞が披露されます。
笑い声とドラムロールの後、9曲目の「狂気日食」につながり壮大重厚なコーラスでクライマックスを迎え、最後は心臓の鼓動音で静かに終わりアルバムの幕が下ろされます。
この「狂気日食」は、2012年ロンドン五輪の開会式で聖火台に点火されスタジアム全体に花火に包まれるという最高潮の場面で使われていました。Pink Floyd はイギリスを代表するグループの一つとして、ロンドン五輪ではところどころで楽曲やモチーフが使用されていて、アルバム[アニマルズ(Animals)]のイメージキャラであるのバルーンが泳いでいたり、3曲目「タイム」の目覚まし音が響き渡ったり、アルバム[炎~あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)]の表題曲が歌われたりしています。
The_Dark_Side_Of_The_Moon_CD_leef

このアルバムは Pink Floyd の作品であるとともに、音響効果をサポートしたエンジニアの Alan Parsons の名を高めた作品ともいえます。あまりにも長いレコーディング作業により正常に音を判断できない状態に陥ったとして、Chris Thomas にサポートを依頼したというほどの力作です。また、アルバム・ジャケットを担当したのは Hipgnosis というデザイングループの Storm ThorgersonSyd Barrett の同級生なのですが、光のプリズムを表現したデザインはロック史に残る名作といわれています。

2011年5月20日、Pink Floyd と契約更新した EMI が「Why Pink Floyd…?」と題した世界的なリリース・キャンペーンを行なうと発表し、各アルバムのリマスター盤やボックスセットなどを発売しました。アルバム[狂気(The Dark Side Of The Moon)]は、2011年9月26日に6枚組コレクターズ・ボックス・セットと2枚組デラックス・エディションといった形態でリリースされており、イギリスで11位、アメリカで12位、日本では17位にチャートインしたようです。さすがモンスター・アルバムです。
The_Dark_Side_Of_The_Moon_BOX_image

コレクターズ・ボックス・セット 収録曲
Disc 1 CD
2011年ジェームズ・ガスリーによるデジタル・リマスタリング
1.スピーク・トゥ・ミー - Speak To Me
2.生命の息吹 - Breathe
3.走り回って - On The Run
4.タイム - Time
5.虚空のスキャット - The Great Gig In The Sky
6.マネー - Money
7.アス・アンド・ゼム - Us And Them
8.望みの色を - Any Colour You Like
9.狂人は心に - Brain Damage
10.狂気日食 - Eclipse

Disc 2 CD
1974年ウェンブリーでの[狂気]ライブ音源(2011年ミックス)
収録曲はCD1と同じ

Disc 3 DVD AUDIO
①2003年ジェームズ・ガスリーによる5.1サラウンド・ミックス…448kbpsスタンダード・レゾリューション・オーディオ
②2003年ジェームズ・ガスリーによる5.1サラウンド・ミックス…640kbpsハイ・レゾリューション・オーディオ
③LPCMステレオ・ミックス
④アラン・パーソンズによるクアド・ミックス…448kbpsスタンダード・レゾリューション・オーディオ
⑤アラン・パーソンズによるクアド・ミックス…640kbpsハイ・レゾリューション・オーディオ
収録曲はCD1と同じ

Disc 4 DVD AUDIO VISUAL
①1972年ブライトンでのライブ
1.ユージン、斧に気をつけろ - Careful With That Ave, Eugene
2.太陽讃歌 - Set The Controls For The Heart Of The Sun
②[狂気]2003年製作ドキュメンタリー映像(EPK)
③コンサート・スクリーン・フィルム…リニアPCMステレオ/5.1サラウンドミックス
1974年イギリス・ツアー 1974年フランス・ツアー 1975年北米ツアー

Disc 5 Blu-ray AUDIO & AUDIO VISUAL
①2003年ジェームズ・ガスリーによる5.1サラウンド・ミックス…96kHz/24-bitハイ・レゾリューション・オーディオ
②1973年オリジナル・ステレオ・ミックス…96kHz/24-bitハイ・レゾリューション・オーディオ
③アラン・パーソンズによるクアド・ミックス…96kHz/24-bitハイ・レゾリューション・オーディオ
収録曲はCD1と同じ
④1972年ブライトンでのライブ
1.ユージン、斧に気をつけろ - Careful With That Ave, Eugene
2.太陽讃歌 - Set The Controls For The Heart Of The Sun
⑤[狂気]2003年製作ドキュメンタリー映像(EPK)
⑥コンサート・スクリーン・フィルム…リニアPCMステレオ/5.1サラウンドミックス
1974年イギリス・ツアー 1974年フランス・ツアー 1975年北米ツアー

Disc 6 CD
①1972年アラン・パーソンズによるアーリー・アルバム・ミックス
収録曲はCD1と同じ
②未発表音源
1.ハード・ウェイ - The Hard Way (from 'Household Objects' project)
2.アス・アンド・ゼム - Us And Them (Richard Wright Demo)
3.トラベル・シークエンス - The Travel Sequence (Live in Brighton June 1972)
4.モータリティー・シークエンス - The Mortality Sequence (Live in Brighton June 1972)
5.望みの色を - Any Colour You Like (Live in Brighton June 1972)
6.トラベル・シークエンス - The Travel Sequence (studio recording 1973)
7.マネー - Money (Roger Waters demo)

The_Dark_Side_Of_The_Moon_BOX_GOODS


Pink Floyd/狂気<期間限定特別価格盤> 1CD 価格 ¥2,100




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