アニマルズ~ピンク・フロイド|音泉日記~音楽の温泉~

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アニマルズ~ピンク・フロイド

EMI の「Why Pink Floyd…?」キャンペーンの第3段は[ザ・ウォール(The Wall)]ですが、[狂気(The Dark Side Of The Moon)][炎~あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)]に続く3部作としては、次は[アニマルズ(Animals)]となります。

Animals_CD_image
[狂気]の歌詞を全面的に Roger Waters が担当し、[炎~あなたがここにいてほしい]でも全曲の作詞を行なっています。そして Roger Waters はリーダーとして、Pink Floyd の作品コンセプトを主導していくこととなるのですが、この[アニマルズ]では、人間を「犬・豚・羊」に喩え、痛烈な社会批判のメッセージを込めているようです。犬はエリートを、豚は資本家を、羊は労働者を指しているといわれており、このモチーフは George Orwell の寓話小説『動物農場』から影響を受けたとされています。ただし、『動物農場』では、豚は支配者、犬と羊は支配者の手下といった位置づけです。
アルバムの構成としては[炎~あなたがここにいてほしい]と同様、2分割された[翼を持った豚]に3曲挟まれている全5曲で成り立っている形ですが、[翼を持った豚]はイントロダクション(1分25秒)とエンディング(1分29秒)といった感じです。間の3曲は10分以上の大曲で、いわゆる組曲風の作りになっています。他のプログレ・グループは、includingとして各パートの曲名を並べますが、Pink Floyd はどんなに長い曲でもタイトルは1つだけにしているようです。

アニマルズ

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1.翼を持った豚1 - Pigs On The Wing 1
2.ドッグ - Dogs
3.ピッグス(三種類のタイプ) - Pigs (Three Different Ones)
4.シープ - Sheep
5.翼を持った豚2 - Pigs On The Wing 2

1曲目の[翼を持った豚1]、アコースティックギターとボーカルだけの語りかけるようなシンプルな曲です。
2曲目の[ドッグ]は、このアルバムで一番長い17分超のエレキサウンドの楽曲です。David Gilmour のボーカルとギターから徐々にバンドサウンドが組み立てられ、ギターとキーボードの間奏と犬の鳴き声の後、またボーカルパートが始まります。次の間奏部分では「o---u」というボーカル最後のフレーズが延々と繰り返されフェードアウトしてから、また犬の鳴き声のサウンドコラージュが入り、あらためて曲の最初部分のサウンドに戻ったかのような展開に続き、Roger Waters の「Who was」で始まる歌詞部分で最後の盛り上がりを見せて終わる形です。
3曲目の[ピッグス(三種類のタイプ)]は、オルガンのようなリフレインに乗せてボーカルが始まり、若干ポップな味付けで曲が進んでいきますが、間奏部分では多少単調なギターストロークとキーボードサウンドの繰り返しの中、豚の鳴き声が聞こえ、そしてボーカルパートが現れて最後はギターソロでエンディングを迎えます。
4曲目の[シープ]は、幻想的な雰囲気で始まりますが、ボーカルが入るとハードロック風へと変化していき、けっこう重めのリズムセクションで曲が進んでいきます。途中で、漂うようなシンセサイザーの中、歪んだボイスが現れますが、またボーカルパートが始まると、今後はヘビィメタル調になり、最後はエレクトリカルなアンサンブルで締めくくります。フェードアウトする途中、鳥のさえずりや動物の鳴き声の演出が施されます。
5曲目の[翼を持った豚2]は、1曲目の歌詞違いがリプライズされる形で、静かにアルバム全体の幕をおろします。
Animals_CD_inner_image
2曲目の[ドッグ]と4曲目の[シープ]は、アルバム[炎~あなたがここにいてほしい]製作時点で、それぞれ[You've Got To Be Crazy][Raving & Drooling]という楽曲で作られていたのですが、ライブ音源が海賊盤として発売され、その海賊盤は相当数流通してしまったため、[炎~あなたがここにいてほしい]には収録されず、今回[アニマルズ]に歌詞と曲のアレンジを変えて収録することとなったものです。
[You've Got To Be Crazy]と[Raving & Drooling]は、「Why Pink Floyd…?」第2段のアルバム[炎~あなたがここにいてほしい]のデラックスエディションとコレクターズボックスの DISC 2 に、1974年11月ウェンブリーでのライヴ音源が収録されていますので、聴き比べてみてください。

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アルバム[アニマルズ]は、全体の印象としてハードロック・ティストが感じられ、今までの Pink Floyd のイメージとは異なっているものでしたが、全英2位・全米3位を記録し、400万枚程の売上となりました。バターシー発電所の上空にブタの巨大風船を浮かべたジャケットが評判となり、ロンドン五輪でも同じモチーフが使われ、「Why Pink Floyd…?」のキャンペーンの一環として再びブタの風船がバターシー発電所で舞っています。ブタの風船(愛称;Algie)は、いまや Pink Floyd のシンボルの一つと位置づいています。
何かテーマをもって表現するという[アニマルズ]での発想は、次のコンセプトアルバム[ザ・ウォール]の構想につながっていきます。

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Why Pink Floyd…?」キャンペーン第1段[狂気]は、こちら
Why Pink Floyd…?」キャンペーン第2段[炎~あなたがここにいてほしい]は、こちら
Why Pink Floyd…?」キャンペーン第3段[ザ・ウォール]は、こちら
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tag : ピンク・フロイド

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