USA~キング・クリムゾン|音泉日記~音楽の温泉~

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USA~キング・クリムゾン

キング・クリムゾン(King Crimson)の40周年記念リマスター・シリーズにライブアルバム[USA]が加わりました。1974年のアメリカツアーのライブなので、アルバムタイトルはストレートに「USA」と名付けられています。ただ、このアルバムは最初に発表されたものと、今回リリースされた40周年記念は、別物といっていいほどの大きな変化をしています。記念盤のリリースで音質が向上し、ボーナストラックが追加されるといった変化は普通にありますが、曲順が変わり、プレイヤーまでの変化してしまう、というのはけっこうな変貌ではないかと思われます。

ライブを録音した当時の King Crimson は「メタルクリムゾン」期と呼ばれるヘビィでタイトなサウンドを実現している頃であり、このライブ音源は「メタルクリムゾン」解散直前の究極といえるベストパフォーマンスとロバート・フリップが認識しているものです。[暗黒の世界(Starless And Bible Black)]リリースをした4人のメンバーでプレイしています。
・ロバート・フリップ(Robert Fripp) - Guitar & Mellotron
・ジョン・ウェットン(John Wetton) - Bass & Vocal
・ビル・ブラッフォード(Bill Bruford) - Drums
・デヴィッド・クロス(David Cross) - Violin

しかし、このアメリカツアー直後、ハードなスケジュールに疲れ、メンバー間で孤立を感じていた David Cross が脱退を表明します。3人になった King Crimson は、過去にメンバーだったイアン・マクドナルド(Ian McDonald)とメル・コリンズ(Mel Collins)をゲストに迎え、アルバム[レッド(Red)]を作成します。しかし、アルバム発表の前日に解散を発表し、それから半年ほど過ぎた後、「USA」を発売します。King Crimson はアルバム「暗黒の世界」で、全8曲中5.5曲でライブ音源をスタジオアルバムのように加工してリリースしていますし(4曲目「夜を支配する人(The Night Watch)」はイントロ部分だけがライブ音源なので、0.5曲とカウントしました)、アルバム「レッド」の「神の導き(Providence)」も、プロヴィデンス公演のインプロヴィゼーション(improvisation)をライブ録音し使っています。このライブアルバム「USA」でも、作品として出来上がらせるための加工処理が施されています。体力的な限界から演奏に精彩を欠いていた David Cross のパートを、スタジオ録音したエディ・ジョブソン(Eddie Jobson)の演奏に変えています。

アナログLPジャケット---→USA_LP_image

1.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
2.人々の嘆き - Lament
3.放浪者 - Exiles
4.アズベリー・パーク - Asbury Park
5.イージー・マネー - Easy Money
6.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

当初の収録曲6曲のうち、「太陽と戦慄パート2」「21世紀のスキッツォイド・マン」のヴァイオリンと「人々の嘆き」のキーボードが変更されていて、しかも、あえて差し替えられていることがわかりやすい仕上がりになっています。Eddie Jobson への依頼は、ちょうど John WettonRoxy Music のツアーに参加中で、そこで知り合ったということのようです。ちなみに、King Crimson 解散後、John WettonBill Bruford は、Eddie Jobson とともに Allan Holdsworth を誘って、UK を結成します。
また、この最初のライブアルバムはLPでのリリースでしたが、どうも収録時間の関係からか「アズベリー・パーク」と「イージー・マネー」が、ちょうどクライマックスのところでフェードアウトしてしまう編集が行なわれており、ファンからの不満の声があがることとなりました。

このアルバムは長いことCD化されずにいましたが、2002年に30周年記念エディションとしてCDが発売されることとなりました。その際、ボーナストラックとして、7曲目に「突破口 (Fracture)」8曲目に「スターレス(Starless)」が追加されることになりました。しかし、ライブ音源収録時の公演セットリストでは「21世紀のスキッツォイド・マン」がアンコール曲でしたので、そのアンコール曲の後に2曲追加された形の構成について、ファンの不評をかうこととなりました。

しかし、今回の40周年記念リマスターでは、曲の構成はライブ公演を意識し、その当時オープニングに使われていた Fripp & Eno の「ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング」が流れ、最後に「21世紀のスキッツォイド・マン」が収録されるスタイルになりました。また、「アズベリー・パーク」と「イージー・マネー」についてはライブ公演のまま収録されることとなり、それは Eddie Jobson の加工がはずれることを意味し、40周年という機会に David Cross の演奏が復活することになったわけです。このようにだいぶ印象の変わったものとなり、アルバムに封入されたブックレット内には「Casino Arena, Asbury Park 2013 mix」とクレジットされるようになっています。

Usa - 40th Anniversary Edition (Cd Dvd-Audio)

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1.ウォーク・オン:ノー・プッシーフッティング (BGM) - Walk On : No Pussyfooting
2.太陽と戦慄パート2 - Larks' Tongues In Aspic, Part Two
3.人々の嘆き - Lament
4.放浪者 - Exiles
5.アズベリー・パーク - Asbury Park
6.イージー・マネー - Easy Money
7.インプロヴィゼイション - Improv
8.突破口 - Fracture
9.スターレス - Starless
10.21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man

7曲目の「インプロヴィゼイション」は、「イージー・マネー」の未収録だった後半の Robert Fripp のソロ部分を独立させたものです。40周年記念リマスターは、CDの他にDVDが1枚追加されており、そちらには30周年記念のリマスターとLPレコードの盤起こし音源も収録されています。
USA_CD_image



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